雀路羅のジョーの家に着いたニック達はジョーが目的の資料を探すのを手伝っていた。
「あった」
ジョーは目的の物を発見し、バッグに一式入れた。
「これで目的は達した。帰るぞ」
ブロロロロロ!!
「「「?」」」
帰ろうとした矢先、外からヘリのローター音が聞こえて来て三人は家を出た。
ブロロロロロ!!!
三人が外に出ると、頭上を一機のヘリが通過した。
三人はヘリが飛んで行った先に向かうと、その先には原子力発電所があった場所にタワークレーンや足場が組み建てられていて、何か作業をしている光景が見えた。
「何だ?」
キィィ
「「「?」」」
「お前達何だ!?どっから入って来た!?」
「ここは立ち入り禁止だぞ!」
彼らの後ろに一台のトヨタ製のメガクルーザーが停車し、中から防毒マスクをした男達が下車し、持っていた89式自動小銃をニック達に向けた。
「座ってろ!」
ニック達は手錠で拘束され車に乗せられた。
元原子力発電所
ブゥーーーン
車は発電所だった場所向かって走り出し、車は発電所に到着した。
発電所に到着した時にはもう既に日は沈んで夜になっていた。
「侵入者3人を拘束しました」
「了解、9番ゲートへ」
車はセキュリティーを通過すると中に進んで行った。
「何あれ?」
メグミが外を見て、ニックとジョーも外を見ると、発電所の中央にオレンジ色の巨体な花のような物が咲いており、その周りでは酸素マスクとボンベを着けた作業員達が作業をしていた。
発電所を一望できる作りになっている指令室から、モナークに移籍した古生物学者のグラント博士は発電所の中央に咲いた花を見ていた。
「グラント博士。先程市内を巡回していた警備が侵入者を拘束したのですが」
「グラント博士は今お忙しい。ウチキド博士に対応してもらえ」
「いえ、そのウチキド博士からの要望でして」
「カティアの?」
「えぇ、捕らえた侵入者の1人が、以前の職員だった者で」
「ここの?崩壊した当時のか?」
「はい」
グラント博士は警備隊長に案内され、地下の取調室まで来た。
「あ、アラン」
取調室の前ではグラント博士と同じくモナークに移籍した海洋生物学者のウチキド博士がマジックミラーごしに中を見ていた。
「彼がか?」
「えぇ」
グラント博士も取調室をマジックミラーごしに見ると、ジョーが取り調べを受けていた。
「これは?」
グラント博士はマジックミラーの前に置いてあったジョーの所持品の中から発電所が崩壊した当時の電磁波パターンのグラフを手に取った。
「20年前に観測された電磁波パターンよ」
「当時のデータは残っていないと思っていたが……」
「意外だったわね」
取調室
ジョーは事務机を隔てて取調官から侵入した理由を問い質されていた。
「どうしてここに居た?放射能汚染区域だと知らなかったのか?」
「…………放射能汚染?……お前達、あれを隠してたんだろ?あれを国民、いや、世界中の人間の目から遠ざける為の嘘だったんだろ?…………おい、こっちを見てるんだろ?」
ジョーは壁の鏡がマジックミラーだと見抜き、そこから見てるであろう人物に話かけた。
「あれを隠す為に20年間も騙してたんだろ?…………良いか?私の妻は、ここで!死んだんだ!!そして、お前達はその本当の理由を隠し続けたんだ!」
ジョーはマジックミラーの向こうに居る、グラント博士とウチキド博士に訴えた。
「身元が判明しました。彼はジョー・モートン。20年前は発電所の専属技師で現在は英会話塾の講師をしています。彼の妻、サンドラ・モートンは20年前の事故で死亡しています」
グラント博士とウチキド博士は警備隊長からジョーの身元を教えられ、グラントはジョーのフルネームを聞いてあることに気付いた。
「モートン?…………確か侵入者は後2人居ると言ったな?」
「はい、そちらの身元も確認されてます。1人はジョーの甥,、ニック・モートン。現役のアメリカ陸軍大尉。もう1人は日本人のメグミ・フジムラ。2人とも昨日サンフランシスコから入国している事が確認されてます」
「何ですって!?」
ウチキド博士は、侵入者の内2人が知り合い、それも1人は元教え子だったこともありかなり驚いていた。
「これは何かの運命か?」
その頃、ニックとメグミはメガクルーザーに乗せられたままだった。
「ジョーさん、大丈夫かしら?」
「少なくともいきなり殺すことはしないだろ」
「そう………」
「…………不安か?」
ニックはメグミが顔色を悪くしてることに気付き、声をかけた。
「嫌な予感がするの………何かが起きるような」
メグミは首にかけた勾玉を握りしめながら不安を募らせた。
伊豆大島沖
ブロロロロロ!!!
伊豆大島の沖合いでは海上自衛隊の哨戒ヘリ
SH-60Kが哨戒活動を行っていた。
『こちら護衛艦 むらさめ。伊豆大島沖にて未確認の潜航物を確認。間もなく浮上する。そちらで確認可能か?』
「………イルカじゃないか?」
ヘリのパイロットは窓から海面を見ると、イルカの群れがジャンプしている事を確認し、むらさめがイルカの群れと誤認したと考えた。
「…………?」
海面を見ていると、とてつもない巨大な影が海中から上がって来た。
サバーーン!!!!
キュュュュュュ!!!!
影は海から飛び出すと、円盤状の物体が高速回転しながら飛び去った。
海上自衛隊 護衛艦 むらさめ
艦橋
「アルバトロス!?どうした!?」
『目標を視認!潜航物はガメラと確認した!宮都方面へ飛行!指示をこう!』
「………ガメラだと?」