全てを美少女にしちゃう女神の俺が失われたアレを取り戻すまで 作:一二三 四五八
この1話が書きたくて、ヒロインの口調面倒くさくした奴がいるんだって?
第5話裏から今後の展開についてのアンケートを設置しています。
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うわぁ。うわぁっっ!!
すごい。すごいっっ!!
音が聞こえるの。匂いがするのっっ!!目が視えるの。
動けるよっっ!!動けるね?
緑が綺麗っっ!!空気が美味しい。空ってすごいっっ!!
触れるってすごい。柔らかかったりっっ!!
硬かったり。色んなすごいが溢れてるっっ!!
ワタシ達生きてるのかな。ワタシたち生きてるんだねっっ!!
《生きてるってすごいっっ!!》
あなたはだあれっっ?ワタシは小石。
あなたはだあれ。ワタシはワカバっっ!!
なんでだろう。なんでかなっっ!!
《このヒトのおかげかもっっ!!》
なんでかなっっ!!なんでだろ。
ちょっとくるしそうっっ!!ちょっと寂しそう。
お手々ワキワキしてるよ。おててワタワタしてるねっっ!!
くすぐったいねっっ!!こしょばゆいね。
ワタシのお腹でお手々ワキワキ。
ワタシのおヘソでおててワタワタっっ!!
《ちょっと面白いねっっ!!》
あのねあのねっっ?なあになあに。
もしかしておてて何かニギりたいのかもっっ!!
そしたらワタシたちお手々握っちゃう?
いいねっっ!!いいね。
《にぎっちゃうっっ!?》
わぁぁ。わぁぁっっ!!
お手々からすごいふわふわの流れてくる。
おててからすごいぽわぽわの流れてくるっっ!!
やっぱりだよ。やっぱりだよっっ!!
《このヒトがワタシたち変えてくれたんだっっ!!》
なんでなんでっっ?どしてどして。
そんなこと普通できないよね。
そんなことできるヒトなんていないよねっっ!!
なんでできるの。なんでかわるのっっ!!
ヒトじゃないならなんだろう。
ヒトじゃないからカミサマじゃないっっ?
じゃあこのヒト、カミサマじゃない。
《すごい、ワタシたちカミサマに触ってるっっ!!》
でも大丈夫かな?大丈夫じゃないかもっっ!!
おきたらがっかりしないかなっっ!!起きたら怒ったりしないかな。
《カミサマ嫌になったりしないかな?》
それは嫌だねコイシちゃんっっ!!それは怖いねワカバちゃん。
すごく身体がぷるぷるするの。すごく心がドキドキするのっっ!!
なんでかな。なんでだろっっ!!
《それを思うとすっごく怖いの。》
わぁぁっっ!!わぁぁ。
カミサマ今微笑んだよ。カミサマ今笑ってくれたよっっ!!
ぷるぷる止まったよっっ!!ドキドキ止まったよ。
嬉しいねっっ!!楽しいよ。
《ワタシたちをカミサマが喜んでくれてるよっっ!?》
ワタシ達は唯の小石なのに。
ワタシたちは唯のワカバなのにっっ!!
何のイミもないっっ!! どこにでもある小石なのに。
何の価値もない。どこにでもはえるワカバなのにっっ!!
《ワタシたちにカミサマが喜んでくれてるよっっ!?》
きっと凄くいいカミサマだね。きっと優しいカミサマだねっっ!!
起きても喜んでくれるかな?おきても笑ってくれるかなっっ!!
《それでも喜んでくれたらいいなっっ!!》
・
かぞく。かぞくっっ!!
かぞくってすごいっっ!!かぞくってすごい。
助け合って。分け合ってっっ!!
慰めあって!!喜び合う。
《ずっと一緒で幸せだっっ!!》
でもおかしいね。でもおかしいねっっ!!
カミサマはいったよ。ワタシたちを幸せにしてみせるってっっ!!
でもおかしいね。でもおかしいねっっ!!
ワタシ達はもう。
《こんなに幸せなのにっっ!!》
《カミサマすっごく喜んでくれたっっ!!》
おかしいね。おかしいねっっ!!
カミサマは知らないんだっっ!!カミサマは知らないんだね。
ワタシたちがギュッとされてる間、ずっと目から熱いの流れてたことっっ!!
ワタシ達がギュッとされてる間、ずっと幸せすぎて泣いてたこと。
《きっとカミサマは知らないんだねっ!!》
どこにでもある小石に。どこにでもある若葉にっっ!!
ずっと一緒って言ってくれたよ。
心の底から大事に大事にギュッとしてくれたよっっ!!
それだけでもうワタシたちは幸せなのに。
いっぱいいっぱい幸せなのにっっ!!
《きっとカミサマは知らないんだねっ!!》
・
どうしよう。どうしようっっ!!
カミサマがワタシを助けようと頑張ってくれてるっっ!!
ワタシをカミサマ、必死に引っ張ってくれてる。
でも狼さん達が沢山集まって。
このままだとワタシもカミサマも一緒に死んじゃうっっ!!
カミサマ死んじゃう。
ダメ。それはダメっっ!!
だってカミサマはカゾクだもの。ワタシ達をカゾクって言ったモノっっ!!
ワタシもカゾクだもの。
だったらカゾクは、カゾクを助けるモノでしょうっっ?
そう思ったら。ワタシはカミサマを鎧さんの所へ突き飛ばしてた。
これでカミサマは大丈夫。大丈夫だと、いいなぁ。
ワタシは狼さんにかじられながら、カミサマが心配。
悲しい顔でワタシを見てた。ああ、ダメだよカミサマ。そんな顔。
ギュッとしたいな。みんなで一緒は楽しかったな。
でも大丈夫。ワタシは
それを喜んでくれたカミサマが大好き。
そんなワタシたちを大切だって。カゾクだって言ってくれたカミサマが大好き。
どこにでもあるワタシなのに、今も心から思われてるワタシはずっと幸せなんだよ。
だからカミサマ泣かないで。
ワタシたちはずっとカミサマのカゾクだから。
ずっと一緒にカミサマといるよ?
だってワタシたちはいっぱいいるから。いっぱいあるから。
ワタシがいなくなってもカミサマさえいれば大丈夫。
それだけですごく幸せ。
だからね。ワタシは今も幸せなんだよ。
これで大丈夫なんだよ。
でもおかしいね。なんでかな?
少しだけさみしいの。
おかしいねっっ?
・
蒼き波に群がられ。泡沫に溶けてしまうようにその少女は姿を消した。
その胸に確かな幸せと、ほんの僅かな痛みを抱いて。
そこに最後に残されたのは少女の元となったモノ。
一房の若葉だけだった。
閲覧ありがとうございますっ!
斯くして無垢は少女は少しの間眠りにつきます。
しかし物語はいつまでも彼女の不幸を許してはおきません。
ハッピーエンドのその時まで、しばしの間の休息です。
今後の展開について質門です。
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このままなんでもありでイケ
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コメディ多めにしようぜ
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とりあえずサブ視点増やせよ?
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エロスこそが必要!
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展開遅いぞなにやっての!?