全てを美少女にしちゃう女神の俺が失われたアレを取り戻すまで   作:一二三 四五八

17 / 62
持病の読みづらいモノを書きたい病気が、が、が。
この1話が書きたくて、ヒロインの口調面倒くさくした奴がいるんだって?

第5話裏から今後の展開についてのアンケートを設置しています。
できましたらお読みになられた後、ポチッと押して下さると助かります。



17) 第8話裏 若葉ちゃん達は助けたい

うわぁ。うわぁっっ!!

すごい。すごいっっ!!

音が聞こえるの。匂いがするのっっ!!目が視えるの。

動けるよっっ!!動けるね?

 

緑が綺麗っっ!!空気が美味しい。空ってすごいっっ!!

触れるってすごい。柔らかかったりっっ!!

硬かったり。色んなすごいが溢れてるっっ!!

 

ワタシ達生きてるのかな。ワタシたち生きてるんだねっっ!!

《生きてるってすごいっっ!!》

 

あなたはだあれっっ?ワタシは小石。

あなたはだあれ。ワタシはワカバっっ!!

なんでだろう。なんでかなっっ!!

《このヒトのおかげかもっっ!!》

 

なんでかなっっ!!なんでだろ。

ちょっとくるしそうっっ!!ちょっと寂しそう。

お手々ワキワキしてるよ。おててワタワタしてるねっっ!!

 

くすぐったいねっっ!!こしょばゆいね。

ワタシのお腹でお手々ワキワキ。

ワタシのおヘソでおててワタワタっっ!!

《ちょっと面白いねっっ!!》

 

あのねあのねっっ?なあになあに。

もしかしておてて何かニギりたいのかもっっ!!

そしたらワタシたちお手々握っちゃう?

いいねっっ!!いいね。

《にぎっちゃうっっ!?》

 

わぁぁ。わぁぁっっ!!

お手々からすごいふわふわの流れてくる。

おててからすごいぽわぽわの流れてくるっっ!!

やっぱりだよ。やっぱりだよっっ!!

《このヒトがワタシたち変えてくれたんだっっ!!》

 

なんでなんでっっ?どしてどして。

そんなこと普通できないよね。

そんなことできるヒトなんていないよねっっ!!

 

なんでできるの。なんでかわるのっっ!!

ヒトじゃないならなんだろう。

ヒトじゃないからカミサマじゃないっっ?

じゃあこのヒト、カミサマじゃない。

《すごい、ワタシたちカミサマに触ってるっっ!!》

 

でも大丈夫かな?大丈夫じゃないかもっっ!!

おきたらがっかりしないかなっっ!!起きたら怒ったりしないかな。

価値のない(どこにでもある)ワタシたちがヒトになったスガタを見てっっ!!

イミのない(どこにでもある)ワタシ達に触られてる事を知って。

《カミサマ嫌になったりしないかな?》

 

それは嫌だねコイシちゃんっっ!!それは怖いねワカバちゃん。

すごく身体がぷるぷるするの。すごく心がドキドキするのっっ!!

なんでかな。なんでだろっっ!!

《それを思うとすっごく怖いの。》

 

わぁぁっっ!!わぁぁ。

カミサマ今微笑んだよ。カミサマ今笑ってくれたよっっ!!

ぷるぷる止まったよっっ!!ドキドキ止まったよ。

嬉しいねっっ!!楽しいよ。

《ワタシたちをカミサマが喜んでくれてるよっっ!?》

 

ワタシ達は唯の小石なのに。

ワタシたちは唯のワカバなのにっっ!!

何のイミもないっっ!! どこにでもある小石なのに。

何の価値もない。どこにでもはえるワカバなのにっっ!!

《ワタシたちにカミサマが喜んでくれてるよっっ!?》

 

きっと凄くいいカミサマだね。きっと優しいカミサマだねっっ!!

起きても喜んでくれるかな?おきても笑ってくれるかなっっ!!

《それでも喜んでくれたらいいなっっ!!》

 

 

かぞく。かぞくっっ!!

かぞくってすごいっっ!!かぞくってすごい。

 

助け合って。分け合ってっっ!!

慰めあって!!喜び合う。

《ずっと一緒で幸せだっっ!!》

 

でもおかしいね。でもおかしいねっっ!!

カミサマはいったよ。ワタシたちを幸せにしてみせるってっっ!!

でもおかしいね。でもおかしいねっっ!!

ワタシ達はもう。

《こんなに幸せなのにっっ!!》

 

価値のない(どこにでもある)ワタシたちがヒトになったスガタを見てっっ!!

イミのない(どこにでもある)ワタシ達に触られてる事を知って。

《カミサマすっごく喜んでくれたっっ!!》

 

おかしいね。おかしいねっっ!!

カミサマは知らないんだっっ!!カミサマは知らないんだね。

ワタシたちがギュッとされてる間、ずっと目から熱いの流れてたことっっ!!

ワタシ達がギュッとされてる間、ずっと幸せすぎて泣いてたこと。

《きっとカミサマは知らないんだねっ!!》

 

どこにでもある小石に。どこにでもある若葉にっっ!!

ずっと一緒って言ってくれたよ。

心の底から大事に大事にギュッとしてくれたよっっ!!

それだけでもうワタシたちは幸せなのに。

いっぱいいっぱい幸せなのにっっ!!

 

《きっとカミサマは知らないんだねっ!!》

 

 

どうしよう。どうしようっっ!!

 

カミサマがワタシを助けようと頑張ってくれてるっっ!!

ワタシをカミサマ、必死に引っ張ってくれてる。

でも狼さん達が沢山集まって。

 

このままだとワタシもカミサマも一緒に死んじゃうっっ!!

カミサマ死んじゃう。

ダメ。それはダメっっ!!

 

だってカミサマはカゾクだもの。ワタシ達をカゾクって言ったモノっっ!!

 

ワタシもカゾクだもの。

だったらカゾクは、カゾクを助けるモノでしょうっっ?

そう思ったら。ワタシはカミサマを鎧さんの所へ突き飛ばしてた。

 

これでカミサマは大丈夫。大丈夫だと、いいなぁ。

 

ワタシは狼さんにかじられながら、カミサマが心配。

悲しい顔でワタシを見てた。ああ、ダメだよカミサマ。そんな顔。

ギュッとしたいな。みんなで一緒は楽しかったな。

 

でも大丈夫。ワタシはどこにでもあるもの(・・・・・・・・・)だから。

 

価値のない(どこにでもある)ワタシたちがヒトになったスガタを見て。

イミのない(どこにでもある)ワタシたちに触られてる事を知って。

それを喜んでくれたカミサマが大好き。

 

そんなワタシたちを大切だって。カゾクだって言ってくれたカミサマが大好き。

どこにでもあるワタシなのに、今も心から思われてるワタシはずっと幸せなんだよ。

 

だからカミサマ泣かないで。

ワタシたちはずっとカミサマのカゾクだから。

ずっと一緒にカミサマといるよ?

 

だってワタシたちはいっぱいいるから。いっぱいあるから。

ワタシがいなくなってもカミサマさえいれば大丈夫。

 

物言わぬ名もなき草木(ワタシたち)はカミサマのカゾク。

物言わぬ名もなき石土(ワタシたち)はカミサマのカゾク。

唯あるがままの大地(ワタシたち)はカミサマとずっと一緒なの。

 

それだけですごく幸せ。

だからね。ワタシは今も幸せなんだよ。

これで大丈夫なんだよ。

 

でもおかしいね。なんでかな?

ワカバ(ワタシ)はもうカミサマをギュッとできないことが。

少しだけさみしいの。

 

ワカバ(ワタシ)は最後までカミサマのカゾクでいられて幸せなはずなのに。

 

おかしいねっっ?

 

 

蒼き波に群がられ。泡沫に溶けてしまうようにその少女は姿を消した。

その胸に確かな幸せと、ほんの僅かな痛みを抱いて。

そこに最後に残されたのは少女の元となったモノ。

 

一房の若葉だけだった。

 




閲覧ありがとうございますっ!

斯くして無垢は少女は少しの間眠りにつきます。
しかし物語はいつまでも彼女の不幸を許してはおきません。
ハッピーエンドのその時まで、しばしの間の休息です。

今後の展開について質門です。

  • このままなんでもありでイケ
  • コメディ多めにしようぜ
  • とりあえずサブ視点増やせよ?
  • エロスこそが必要!
  • 展開遅いぞなにやっての!?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。