全てを美少女にしちゃう女神の俺が失われたアレを取り戻すまで 作:一二三 四五八
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26) 第11話 オレは美少女達に名前をつける(1)
「ああ、良かったよぉっ、良かったよぉっっワカバ、ワカバぁっ!!」
とりあえずオレはそん時、夢心地だったのを覚えてる。
だって、ワカバがよ、帰ってきたんだ。
オレの手で、掴めたんだ。そりゃ嬉しい。そりゃ夢みたいな心地になるさ。
でもな。そういう時、オレは大抵色々やらかすんだ。
こんときのオレはまさにソレ。
ま、オレらしいってことで多めに見てくれよ?
別に悲しいことなんて1つも起きちゃいねえ。
唯、ちょぉっと、はしゃぎ過ぎて、みんなに迷惑かけちまっただけなんだ。
・
オレがワカバとの再会を祝ってコイシと一緒に全力で抱きしめあっていたそん時。
「「「ぎゅぅぅぅっっっ!!」」」
そう。そんな風にオレがコイシと一緒に、ワカバの復活を心から喜んでいた時だ。
ナンとワカバとコイシの身体がピッカリ光って、いきなりちょっと大きくなったのである。今は中学入りたて位から、もう卒業できそうな所まで。
え、え、なんで?
《回答。彼女たちはこの大陸の草木達と石土達から祝福を受けた結果、進化条件を満たし、あなたの栄光の手を受けて進化しました。完璧なる美少女のランクが上昇、彼女たちの存在定義は精霊種にと変更されました。》
お、おう?
なんでそんなことになるんだ?
《回答。大陸の草木達と石土達は同族間で強い繋がりを持っています。
彼らは唯の一房の若葉と小さな石を、あなたが心から愛する姿を見て感銘を受けていたようです。
そして貴方が職業を経て女神となり若葉との約束を果たした時、彼らは貴方のあり方を大きく支持し、それを祝福しました。
現在彼らはあなたの信仰下にあります。信仰を拒否しますか?》
イヤイヤイヤイヤ、しねぇよっ?
そんなん、する訳ねぇっ!!
ようはアレだろ、この大陸の草から土まで、みんながみんなオレ達がワカバとまた会えたってことを祝ってくれてんだろ?
そんなんよぉっ、こっちも感謝きゃねぇだろっっ!!
オレはその後さんざんワカバとコイシと強く強く抱き合った後、そいつらにもお礼を言うことにした。
「ああ、ありがとうよっ全ての草木と、石土たちっっ!!
オメェらずっとオレらのこと、気にかけてくれてたんだなっ。
おうこの通り、オレはずっとコイツラと一緒だっ。
でもよ、そりゃオメェらともだっ。ワカバとコイシ、こいつらの事気にかけてくれとったオメェらは、ようはコイツラの親戚みてぇなもんなんだろ?
だったらオレも、もうオメェらの家族みてぇなモンさ。
あんがとな。こんなにオレらのこと喜んでくれて嬉しいぜっ。
くぅ、オメェらにみんなが動けりゃあな。
だったらオレぁもう手ぇ取り合ってオメェらと喜び会えるのによ?
無茶苦茶だけど、今は心の底からそうしてぇキブンだぜっっ!!」
オレがそう言い放った時だ。
不思議なことが起こった。
辺りの草木と地面が。よく聞くと楽しげなリズムでもって突然揺れ動き始めんだ。
《神々の奇跡の使用を確認しました。大地達は貴方の言葉に答えます。》
「神様。みんなが神様の言葉に嬉しいって言ってる。」
「神様っっ、みんががワタシ達にお祝いしたいって言ってるよっっ!!」
は、え、なんて?
そう思った時には全てが変わり始めていた。
まるでこの時を祝うかのように一斉に芽吹き始める若葉達と、咲き誇り始めた木々達を。地面が波打つようにオレらの元へと集めて、周囲はあっというまに花と緑に包まれていった。最後に集まった石達が一本の大きな大樹になって、その身に多くの華花を纏うと、一振りの枝がオレらへと伸びてくる。
そこにゃあ、なんと。
キラキラ光る色んな石が形を変えて華の形をとったモンと、彩り豊かな様々な華花を集めた大自然のブーケが出来上がっていたんだ。
「わぁっっっ!!」「すごぉいっ。」
「綺麗ですわぁ。」「くく、はぁははははっっっ!!」
「おぉ。ワケワカランけどめっちゃアガンねっっっっ!!」
「……なんという、……まさしく神のお力よ。」
「「「「「ヴィリスカムィっ、ヴィリスカムィっ!!」」」」」
ああ、オレもそんときゃもう感動で声も出んかったよ。
自然についつい、ワカバ達と一緒にそのブーケへと手が伸びてな。
おもわず掴みとっちまった。
ま、そうすりゃな。当然そうなる。
いつもの軽快な音が聞こえてな。
「「「「「「カミサマっっありがとぉっっ!!」」」」」」
「「「「「「カミサマおめでとう。」」」」」」
「わぁっワタシ達の妹たちだっっ!!」
「ワタシ達、おねぇさんだねっ!」
オレはたくさんのワカバとコイシに似た娘らに囲まれとったワケだ。
や、やっちまったぁぁぁぁっっっっ!!
閲覧ありがとうございますっ。
とりあえず最初っからやっちまったスタート。
駆け抜けるぜっ!!
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