全てを美少女にしちゃう女神の俺が失われたアレを取り戻すまで   作:一二三 四五八

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今回連続投稿です。
前話の閲覧忘れにご注意を。


57)300pt感謝回「アデルの森ビフォーアフターズ1」

行こう行こう。

みんなのお家を造る為、みんなの居場所を創る為。みんな一緒にがんばろうっ!

みんなでやろう、みんなでつくろー。みんな一緒でしあわせだ♪

 

ワカバだよっ! …コイシなの。

華花ちゃん達準備はいーい?

 

「「「「出来てますっ!」」」」

「「「「いつでもいけるよぉっ!!」」」」

「「「「オネェさまと一緒、嬉しいねっ♪」」」」

 

石華達も準備はできてる?

「「「「もちろんです。」」」」

「「「「……何から始めるの?」」」」

「「「「お姉様と一緒、楽しいな♪」」」」

 

『ウルさん達もお願いしますっ!』

「安んじてお任せあれ。」

「「「「「「我が身、我が魂に変えましても。」」」」」」

「「「「「「我等が女神の望むモノをこの手に掴むのだ!!」」」」」」

 

じゃあ、いっくよーっ?

アデルの森の大改造。

『みんなの居場所をつくっちゃおうっ!!』

 

 

「よし。獣化を使える者は少女達を背に乗せよ。それ以外も各地に散らばり、周囲の散策、そして遊撃を。我等ウルは目にして耳、牙にして盾、そして足となりて彼女らを支える。もはや決して彼女らを傷つけるな!!」

 

「「「「「「おう!!」」」」」」

 

「さぁ皆さん、我等の背にお乗り下さい。」

「「「「「「わぁ、ありがとぉっ!!」」」」」」

「「「「「「モフモフだ。」」」」」」

 

「しっかり掴まっていて下さいね?」

 

「「「「「「はぁい!!」」」」」」

「「「「「「わかった。」」」」」」

 

「では貴方方は我等の背に。」

「必ず貴方方をお守りします。」

 

「ありがとうウルさん達!!」

「……信じてるよウルさん達。」」

 

「では行け、蒼たるウルよ。少女達の言葉を聞き、女神の願いを形にする為に!!」

誉れ高き使命の為に!!」

「「「「「「うぉぉぉぉっっっっん」」」」」」

 

 

すごいすごい。

はやいはやいっ!!

 

これならどんなトコでもひとっとび。

どんな場所でも一瞬だっ!!

 

いろんな場所にいけちゃうね?

いろんな誰かにあえちゃうね。

 

そしたら皆を誘っちゃおうよ!!

そしたら皆の悩みが聞けるね。

 

みんなの居場所を造るんだもの!!

みんなと一緒を創るんだもの。

 

「「みんなを仲間に誘っちゃおう!!」」

 

 

行こう行こう、みんなに合いに森の中、みんな一緒になるために♪

 

「草さん木さん、お話聞いてくれる?」

 

『おやおやこれは女神の家族のお嬢さん。ふふ、言いたい事は伝わってるさ。ワタシ達は既に女神と共にある。皆の家を造るのだろう。皆が住みやすい居場所を創るのだろう。ならばワタシたちの中から多すぎる仲間をお遣いなさい。』

 

「いいの大っきな木さん?」

 

『我等は種にて生きるモノだ。多すぎてもまたその繁栄はならず。天の恵みは一定で、地の恵みを奪いすぎればたちまち全てがやせ細る。この森は古い時代の神々の気まぐれによって膨大な地の力を持つが、しかしそれに循環がとても追いつかぬ。

 

女神の娘よ。それを為す為、我等を動かす奇跡を授けてくれないだろうか。我等達の無駄を省けば、それだけ森は豊かになり、そこに住むモノは栄えよう。』

 

「もちろん!」

 

『また長い時の流れによって、苦い土が好きなモノがすっぱい土に囲まれている。あるいはその逆もしかり。彼らの言葉を聞き石土の娘に頼み、それらを入れ替えてくれないか。そうすればさらに。さらにさらに森は豊かなモノへ変わるだろう。』

 

「わかった。色々教えてくれてありがとう。大っきな木さん!」

 

『ふふ、礼などいらないさ。

我等もまた女神と共にあるモノ。みんな一緒に頑張るのだろう?』

 

「うん、みんな一緒!」

 

『所々にワタシのような古い木はいるものだ。彼らに聞けば草木事の悩みはわかるだろう。女神の娘。物言わぬモノの声を聞けば、自ずと答えは見つかるだろうさ。』

 

「わぁ、ありがとうございます!」

 

「ウルさん達、散らばった華花の子達に草木さんの悩みを聞いてあげてって伝えてくれますか。石華の子達にも華花の子達と一緒に苦い土さんを探してコイシちゃんと共鳴してすっぱい土さんと入れ替わるようにして欲しいって、伝えてほしいの。」

「承知しました!!」

 

 

 

行こう行こう、みんなに合いに森の中、みんな一緒になるために♪

 

『おやそこに行くのは女神の娘かい。』

「大きな岩さんこんにちは。」

 

『ふふ、こんにちは。話は聞いている。皆の住処を造るのだろう。どれ、我等が形を変えてお家とやらになってやろうじゃないか。』

 

「いいのですか?」

 

『そのかわり大事に使ってくれよ。路傍の石でいるよりずっと長く、時の流れを刻めるように。そうすればワタシ達も悪い気はせんものさ。』

 

「はい、ありがとうございます。」

 

『我等が一度形を変ずれば動かしづらくなる。その前に、森の中の我等のようなモノ達に声をお掛けなさい女神の娘よ。そうすれば彼らもまた手助けしてくれよう。

また、時と共に水と混ざりあり、すっかり緩くなってしまった我等がいる。そのような場所は土地ごと崩れやすくなる。彼らを助けてくれないだろうか?』

 

「ええ、やってみます。親切に色々教えてくれてありがとう大きな岩さん。」

 

『なに年寄りのおせっかいだよ。我のように時を重ねたモノ達は多くの知識を持つだろう。声をかければ何かしらの助けになってくれるだろうさ。みんな一緒を実現してくれ。』

 

「はい、必ず。」

 

「ウルさん達、散らばった石華の子達に大きな岩さんにお家になってくれないか頼んで見て欲しいって伝えてくれる。私が共鳴してみる。華花の子達にも石土の子達と一緒に柔らかくなってしまった土地を見つけ、ワカバと共鳴して草木を動かして地を固めて、地の中の水を吸い上げて欲しいって伝えてほしい。」

「承知しました。」

 

 

行こう行こう、みんなと一緒に、みんな一緒になるために♪

 

草木は進むよ、どこまでも。もっと豊かになる為に。

石土は進むよ、どこまでも。さらに豊かになる為に。

 

石土は進むよ、どこまでも。みんなのお家になる為に。

草木は進むよ、どこまでも。みんなの居場所を護る為。

 

行こう行こう、みんなと一緒に、みんなを笑顔にする為に♪

 

 

行こう行こう、みんなに合いに森の中、みんな一緒になるために♪

 

『森が動いてる。』

『草が土が、木が岩が。豊かになろうと形を変えている。』

『我等が母は在り方を変えたのか。』

『我等に見向きもしなかった女神が、やっと我等を見て下さった。』

『ワレラ ツチ ノ モノ、コボルト ウレシイ。』

『我等緑の種族、ドライアドは歓喜する。』

『我等、岩の民、ストーンマンは感動する。』

『ワレラ キ マモノ、リビングウッド カンシャ。』

『我等も、我等も、我等も、我等も……』

『この思いを我等が母たる大地母神、アルメリアへと捧ぐ。』

 

『おお、アレを見るが良い。』

『番人に跨るかのヒトの少女の輝きを。』

『アレこそは我等が母の権能。』

『使徒たるモノの御印よ。』

『草木の使徒と、石土の使徒。』

『大地を想うアルメリアの、新たな使徒』

『『『『『『使徒様に挨拶を』』』』』』

『『『『『『使徒様に感謝を伝えよ』』』』』』

 

時を同じくして違う場所で、彼女らは多くの大地の種族から声をかけられた。

 

「わぁ。みなさんこんにちはっ!」

「皆さん、こんにちは。」

『おお使徒様、ご機嫌麗しゅうございます。我等大地に与する者の母たる大いなる根源神アルメリア様の使徒たる貴方様にお会い出来た事、誠に光栄にございます。』

『ワレラ ウミダス ハハ アルメリア ノ シトサマ ヨ。カンシャ スル。』

 

「ちがうよ?」「違います。」

 

『何が違うとおっしゃるのです。我等が同胞たる物言わぬ、動けぬ筈のこのアデルの大地をそのように動かせる偉大なお力。それはまさしく我等が母、アルメリア様のお力です。貴方様方が、かの女神の使徒様である事は疑いようもございますまい。』

『アナタ イダイナ チカラ ツカウ。アナタ アルメリア サマ ノ シトサマ』

 

「私たちアルメリアさんの使徒じゃないもの!」

「私たちヴィリスカムィ様の使徒だもの。」

 

『なんと。ならば我等の大地はアルメリア様以外の女神を新たな母として選んだと。貴方様方はその使徒様であらせられると、そうおっしゃるのですか?』

『ヴィリスカムィ アタラシキ イダイ ナ カタ カ?』

 

「そうだよ、動けない大地はヴィリスカムィ様と一緒にこれから生きるのっ!」

「そう。物言わぬ大地はヴィリスカムィ様と共に歩む事を決めたわ。」

 

『ヴィリスカムィ様。虹の橋の神様……。これは大変な失礼を。謝罪いたします、虹の使徒様。ではこれなる新たな偉大な御方は一体どのような御方なのでしょうか。察しますに我等が同胞を富ませ、何かをなさるおつもりでは?』

『ヴィリスカムィ ダイチ トム ノゾム。ワレラ ノ タメ カ?』

 

「「そうだよ。みんなの為なの!」」

 

『みんな、みんなとは一体?』

 

「石も土も草も木も。そこに暮らす動物たちも。」

「そこに暮らす魔物たちも、人間たちもっ!!」

「カミサマだって、みんな。皆なんだよ。」

 

『ヴィリスカムィ ミンナ デ ナニ モトム?』

 

「みんな一緒に暮らせる世界がいいんだって!」

「だれも泣かない世界がいいんだって。」

 

「みんなで笑える幸せな世界がいいんだって!」

「だれも苦しまなくていい世界を創るんだって。」

 

「世界の全てのみんなの為に、カミサマは居場所を創りたいっていってくれたの♪」

「カミサマはお家を用意したいって、言ってくれた。」

 

「だから草も木もカミサマを選んだの。」

「だから石も土もカミサマに力を貸すわ。」

 

「「ワタシ達はカミサマと幸せになる事に決めたの!」」

 

『おお、なんという事でしょう。奪い合い、殺し合うこの世界の理を変えると、そうおっしゃるのですか。この大地はそのような方を新たな女神と定め奉じたと?』

『アラソウ ナクナル セカイ ノゾムカ。オレタチ ノ タメ。カナシイ ナキ セカイ ツクル ノカ。オオ ナント イダイ ナル オカタ!

ヴィリスカムィ イダイ ナ ナマエ!!』

 

「だからお願いします!」

「貴方達の力も貸してくれませんか?」

「私達だけじゃできないのっ。」

「みんなで居場所を創りたいの。」

「「みんなの居場所を創るの、手伝ってくれませんかっ?」」

 

「我等からも願おう大地の子らよ。我等蒼は女神よりこの誉れ高き偉業に関わる事を許された。だがこれは決して我等だけで叶う事ではないのだ。より多くのモノ達の協力が必要だ。どうか頼む。力を貸してくれ。」

 

『もちろん女神様の元に参じましょうぞ。我等もまた新たな母の望む世界を求めます。我が子らが無為に死なずに住む世界が創れるとあらば是非にも。』

『オレタチ テツダウ イイカ?』

 

「もちろん、ありがとう!」

「ありがとう、森のみなさん。」

「感謝する。お前達で何か必要なモノや、困ったことがあれば我等か、我等と共にいるこの方々に似た少女達に声をかけてくれ。解決するべく尽力しよう。」

 

『ありがたく、では我々は豊かな苦き土の集まる豊かな土地に移りたいと思います。』

『オレ ドウクツ スキ。イイ バショ モトメル。』

 

「森の北の方に今苦い土さんを運んでいる所なの。それを求める草木さんがそこに沢山いるの。そこなんてどうかしら!」

「森の南の方で固い岩さんがお家になるために頑張ってくれてる。彼らが居なくなった場所には洞窟が沢山できるの。そこにお家を造りましょう?」

 

『おお、これはなんとありがたい。ならば我等は道道にて我等のような大地の子らに声をかけて周りましょう。新たなる虹の母が世界に調和を望んでいると。争わず、奪われずによい世界を求めて、あらゆるモノの協力を望んでいる事を。

もちろん我等も協力を惜しみません。いつでも我等にお声をおかけ下さい。』

『オレ ミナ ツタエル。シンナル イダイ ナ オカタ ノ シトサマ。ミナ ノ ウチ ツクル コト。ミンナ イッショ イキル ツタエル!!

オレタチ デキルコト アレバ イウ。オレ ツクル タイ アラタナ セカイ!』

 

「ありがとう森のお姉さん!」

「ありがとうコボルトさん。」

「感謝する大地の子らよ。」

「「みんな一緒にがんばろうっ!」」

 

 

(ウル達よ。新たに仲間になった魔物達の話をまとめ、それぞれに協力を乞え。彼らの住処への希望や願いを、そして彼らの出来る事を細かく聞き出すのだ。)

 

(我等だけでは決して女神の願いには届かぬ。足らぬモノ、満ちすぎたモノ。誰かには必要ないモノ、誰かにとって必要なモノ。彼らにしか無い力、誰かにとっては特別な力、それらを正しく振り分けて、我等は女神様の望みを果たす!!)

 

 

行こう行こう、みんなに合いに森の中、みんな一緒になるために♪

 

『森が、動いてる……』

『石が、土が、草が、木が、勝手に動いてる。』

『先頭にヒトの女の子と番人がいるよ。』

『コボルト達や、ストーンマンも、リビングツリーにドライアドまで一緒だ。』

『全然バラバラな魔物達が人間達と何かやってる。』

『楽しそうに笑い合ってる。』

 

『不思議だね。』

『不思議だ。』

『ヒトはボクらを追いかけて追い払うのに。』

『ヒトはボクらをすぐ捕まえてさらうのに。』

『ヒトは嫌い。いっつもボクらを殺すから。』

 

『森で何かが起こってる。』

『さっきのお歌も凄かった。』

『森が歌えるなんてボク始めて知ったよ』

『ボクも。』

『ボクも。』

『凄かった♪』

『楽しかった♪』

『また聞きたいね♪』

 

『あ、女の子が近づいてくる!』

『あ、番人が近づいてくる!』

『あ、ドライアドも一緒。森の娘、ボクらの考えたコト思念で呼んじゃう。』

『ドライアド、ボクらに思念でコトバを伝えて来る。』

『ボクらのこそこそ話聞かれてるのかも。』

『ヒトの悪口、女の子に伝えられちゃった?』

 

『ボクたちイジメられるかも。』

『やだぁ、コワイ、コワイよう。』

『やめて、来ないで。』

『僕たち弱いスライムだもの。』

『何もしないから見逃して!』

『殺さないで!』

 

『我等が使徒様のお言葉を伝える。か弱きモノ達よ、耳を傾けなさい。』

「スライム達よ、どうか我等の話を聞いてほしい。」

「スライムさんこんにちは。お願いワタシの話を聞いて下さい。」

 

『ぷるぷる。ぷるぷる』

『ぷるぷる。ぷるぷる』

 

「む、怖がらせたか。すまぬね。我等ははお前たちに危害加える気はないんだ。そう震えてくれるな。」

「驚かせてごめんなさい。スライムさん」

 

『……森の番人とヒトの女の子が、弱っこいボクらなんかに謝ってくれたよ?』

『……ボクラが怯えてるの知って、気遣ってくれた。』

『不思議だね。』

『不思議だね。』

『……どんなお話ですか、番人。ヒトの女の子?』

 

「あのねスライムさん。私たち今みんなのお家を創ってるんだけどね。」

「魔物も動物も、人も神様すらもみなが笑って暮らせる居場所を創っているのだが。」

「私と一緒に頑張ってくれないかなぁ?」

「我等と共に幸せな世界を目指さないか。」

 

『すごい、すごいっ。そんなの出来るの!?』

『すごいけど、ボクには無理じゃないかなぁ?』

『アナタたちはどうしてそんなモノを創るの?』

 

「あのね、ワタシをヒトにしてくれたカミサマが言ったの。みんな一緒がいいって。悲しくない世界がいいって、みんなが笑い合う世界がいいって。」

「その為には多くのモノの力が必要なんだ。どうかお前達の力を貸してほしい。」

 

『はじめてそんな事言われた!』

『そんなカミサマがいるの?』

『みんなが悲しくないって。』

『みんなが笑い合うんだって。』

『ボクたちもうイジメられない?』

『ヒトに追いかけられなくていいの?』

『ボクたちもう殺されない?』

 

「ああ、できるかぎり我等が護る。約束しよう。」

「一緒に仲良くしようっ!」

 

『すごい、すごい!!』

『でもボクたちとっても弱くて何もできないよ。それでもみんなに入れてもらえるかな?』

『いらないやってならない?』

 

「なんにもできなくないよ。きっと出来るはあるんだよ?」

「それを我等と一緒に考えよう。」

 

『『『ほんとう?』』』

 

「ワタシも元は唯の雑草だけど、笑うのは得意っ!」

「我等は耳がいい。鼻も効くな。」

 

『可愛い!』

『すごいっ!』

 

「ワタシはね、草さんと木さんのお話を聞けるの。それでみんなの困った事を聞いたり、みんなができる事を教えてもらうの!」

「我等は獣の言葉がわかるぞ。」

 

『わぁ、それならボクらも何かできるかも!』

『ねぇねぇ、ボクらのできる事聞いてくれる?』

『ボクラもみんなと頑張りたい!』

 

「もちろん!」

「いいとも。」

 

『ボクね、はねれるよ!』

 

「ぽよんぽよん、可愛い!」

「ふむ、確かによく跳ねるな。」

 

『ボクね、転がれるよ?』

 

「くるくる廻って楽しそう!」

「ほう、中々速そうだ。」

 

『ボクね、溶かせるよ。呑み込んだモノ少しずつ溶かして食べるの。すっごくゆっくりだけど、食べるとボク大きくなって、お腹が減ると小さくなるの。』

『それボクもできる!』

『ボクも!』

 

「すごい!!」

「ああ、それはすごいな。例えばだが木の皮だけを食べたりなどはできるのだろうか?」

 

『できる!!』

『溶かすのは食べる時だけだよ。だから大丈夫。』

 

「それって、木の葉や木くずなんかを溶かして、柔らかくしたりできるかな?」

 

『できる!!』

『溶かすのはゆっくりだから、一気に呑もうとしなければ大丈夫!』

 

「わぁっ、凄い!」

「我等はそういう力を求めていたのだ。皆の家を造る為には木の皮を大量に木から剥がす必要がある。草木の中にはそういう柔らかい木くずを求めるモノも多い。」

 

『わぁ、そんな事始めて言われた!』

『ボクたちも力になれるの?』

『ボクたちが凄いって!』

 

「お願いスライムさん。私たちと一緒に、みんなの為に力を貸して!」

「頼むスライム達よ。全てのモノの居場所を創る為、お前達も共に来てくれないか?」

 

『うん、やる!』

『ボクもボクも!』

『そしたらボクたちも一緒かな。もう怯えなくて大丈夫かな?』

 

「うん、みんな一緒!」

「共に笑い会えるよう、力強きモノがお前たちを護るさ。もちろん我等もな」

 

『わぁ!』

『ボク、ボクたちを呼んでくる!』

『何をすればいいのかな?』

 

「まて。お前達の足では時間がかかる。我等の一頭に乗っていけ。」

「ほらスライム。落ちるなよ?」

『どれ、私が落ちぬよう抑えてやろう。』

『わぁ、ボクら森の番人の背中に乗ってる。森の娘と一緒に。こんな事夢見たい。』

 

「じゃあ、そこのスライムさんはワタシと一緒に来てくれる?」

『わぁ、ボク今ヒトの女の子の頭に乗ってる。優しくボクを撫でてくれてる!』

「私、ワカバ。私の髪の毛溶かさないでねスライムさん?」

『溶かさないよう。友達だもん♪』

「ぽよぽよ楽しい!」

『ふわふわ楽しい!』

 

行こう行こう、みんなに合いに森の中、みんな一緒になるために♪

みんな一緒に頑張ろう!

 




閲覧ありがとうございます。
1話で感謝をまとめられませんでした(^^)
続きは明日、投稿予定です。

しばらくぶりの投稿で申し訳ありません。
実は現在、活動報告でも書かせて頂いている通り、拙作のリメイクを考えている所なのですが、そちらの方で試行錯誤をしていたらどうにも筆が止まってしましまして。
一度アップした話を取り下げてみたりと、ご迷惑をお掛けした次第です。
そちらも読んで下さった方には、改めてお礼申し上げます。
一応目処が立ちましたのでこちらの投稿を再開させて頂きます。

アンケートファイナル:作者の作風について

  • 真面目な話もっと書こうぜ
  • もっとテンポ早めようぜ
  • もっと勘違い全面に出すべき
  • コメディとかギャグ増やそうぜ
  • テンション押さえてもっと読みやすくしれ

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