全てを美少女にしちゃう女神の俺が失われたアレを取り戻すまで 作:一二三 四五八
ななななっ、なぁっっっっ!!
なんでこうなるんだよっ爺さんっ。
折角の立派な鎧が、もっと立派なお嬢さんになっちまったじゃねぇかっっ!!
オレは必死になんでこんなことになったのかを必死に考える。
ワカバとコイシがひたすらに鎧が女の子になっちまったことを喜んどるっ!
畜生、かわいいなぁっっ(親バカ)
あ、あ?
触る、握る。いや違うな? なんか引っかかんぞコレ。あっっ!!
掴むっっ!?
ああオレ、カミサマにこの手に全ての美少女を掴みてぇって、そういう勢いの力ぁクレって言ったんだったっっっ!!
もっかしてそれ本当に特典にシちまったのか?
そういうこと? そ、そんなん!!
「どう考えたって言葉の綾だろおおおおおおおおっっっっっ、爺さん!!!」
「ひゃあっっ!!」
「ひゃあ。」
「あらあら、まあまあ。落ち着いて下さいまし?」
あ、あ、あほかぁぁぁぁぁぁあっ!!
どこの世界にただモテてぇってだけの奴に、掴んだモン全てを美少女にしちまう力与えんだぼけっっっっっっっっ!!!!
お、おいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっっ!!!
俺は声にならねぇ叫びを上げて、天を仰ぐ。そんでようやっと落ち着いて来る。
ま、アレだ。しかしよく考えたらすげぇ力だぞコレ。
だってオレの想像通りの力ならコレよ、オレが手にとったモン全てこんな美少女になっちまうんだろ。在りていにいってカミサマすげぇ仕事してくれたんじゃ?
むしろコレ、オレカミサマに感謝スべきじゃねぇか?
…………。
おっしゃ、人生何事も前向きにだっ。オレはもう悩まねぇっ!
そうだよなんで悩む必要がアンだよ?
オレの望んだ美少女たちが増えんだから問題ないじゃん。
じゃあ、あれだ。
オレは改めて彼女たちに挨拶して、ただ仲良くなっちまえばいんだよ。
なんか深く考えすぎてたわ。
ん、不意に思ったんだけオレ飯とか便所どうすんだろね?
掴んだモン全部美少女になっちまったらワリとオレひどいことにナンじゃねぇの?
………………この話題は今はよそう。深く考えたら負けだぜ。
一時の混乱から正気を取り戻したオレは改めて鎧の彼女のスガタを眺める。
うん?結構背ぇ高い子なんかね?
オレ身長180位あっけど、結構目線が変わんねぇし。
見た目はまあ、騎士様だな。立派なマントに鎧着た女騎士って感じの子だ。
なんかぽやっとしてそうなのはまぁ愛嬌ってことで。
この子って戦えんのかねぇ?
アレ。コイシとワカバの2人も、思ってたより背ぇ高えのかよ?
立ち上がった姿ぁ見ると結構でかく見えるな。オレの目線的に大分高えぞコレ?
ま、発育が良くて困るコッチャねぇわな。
遅ぇよりゃあよっぽどいいや。オレぁ改めて3人に声をかけてみる。
「おう、なんか悪かったな? ちっと混乱しちまった。」
「いえいえ~、カミサマ。もう宜しいのですか~?」
「カミサマ、コンランっっ?」「カミサマ、大丈夫?」
「まぁとりあえず自分の中では色々納得いったわ。
アンタ、……オレの鎧でいんだよな?」
ん?なんかオレ声高くなってる感じ?
服きてねぇから鼻に来てんのかね。そんなやわな身体じゃねぇってのに。
「はい~。ワタクシはアナタサマの鎧がそのお力で姿を得たモノですよ~。
これからみなさまを護れるよう、がんばらせてイタダキますね~。」
「そっか。こっちこそよろしく頼ま。まぁオレも今自分の力確認したばっかだから、色々分かってなくてな。迷惑かけっけどごめんな?」
「めーわく、大丈夫っっ!!」
「めーわくへいき。」
「あらあら、うふふ。はい。カマイませんよ。
ところでカミサマ~。いつまでもその格好のままではお風邪を召してしまいます。
よろしければワタクシのマントをお羽織りくださいませな?
淑女がいつまでもそのようなお姿でいたらいけませんしぃ。」
あ、淑女?何いってんだコイツ?
「イヤイヤイヤイヤ。オメェこんなガタイのいい女おったらちっとこえぇよ。
そんな女っぽく見える要素ねぇだろ?」
「いえいえ。もちろんカミサマの体つきは女性として魅力ですが、カミサマはどこからどうみても女性のお姿ですよ。今は、ですけれど。」
「そうそうっっ!! カミサマ、女の子っっ。一緒だねっっ!!」
「そうそう。カミサマ女の子。さっきからずっと喋り方違う。」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁあっ、んなわけっっっ!!」
その時、オレの頭に衝撃が奔ったっっ!!
みんなの言葉が気になって、オレは自分の身体を見た。
見ちまったんだ。
そうすっと、そこには、オレの胸には、今までオレが憧れ続けた女性の象徴。
ワリとビックサイズなおムネ様が存在していらっしゃった。
オレの下着を突き上げるカタチで、胸に大きなテナントを出していらっしゃるっ!
しかもなんか身体ちっちゃくなってねぇかなコレっ。
胸以外下着がぶかぶかなんだけどもっっ!!
あ、コレみんなが大っきかったワケじゃなく、オレが?
「どこからどう見ても、女性ですわよね~?」
「カミサマ、わたしといっしょっっ!!」
「カミサマ、わたしとおそろい。」
「「うれしいね、うれしいなっっ!!」」
「イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤっっ!?」
いやぁ嬉しくねぇってっっ、むしろ一大事じゃねぇかっっ!!
正直オレがこの力を貰った意味が崩壊した瞬間である。
な、んでこんな?
オレは即座に自分の胸が本物か、そして俺自身が存在すんのか確かめる為、
即座にその両方をわしづかみにした。
つまりおムネ様と、オレの股間である。
そして不思議なことが起こったっっ!!
その両方をオレが掴んだ瞬間、
ジブンの胸と股間を掴んでいた筈のオレは新たな薄着の美少女を抱きかかえ、その胸と股間をまさぐっていたのであるっっ!!
全裸に剣一丁って誰がどうみてもヘンタイの格好をしたまま。
「あぁん、もーご主人さま。こんな昼間っからダメだってぇぇ?」
「あらあらはいはい。子どもはみちゃダメですよ~。」
「わかったぁっっ??」「わかった。」
うわぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ、やっちまったぁぁぁぁぁぁぁあ!!
NEXTSTORY
「オレは初めてアレを見る」
閲覧ありがとうございます。
気づいたら全裸系主人公。
そんなジャンルが流行らないだろうか?