全てを美少女にしちゃう女神の俺が失われたアレを取り戻すまで 作:一二三 四五八
「あはぁ、ご主人様は大胆さんだねぇ~。」
「うわわっっ、わりぃ、ご、ごめんなさいっっっ!!」
言うが早いがオレは下着から生まれた美少女から飛び退いて土下座するっっ!!
すいませんっ、柔らかかったですっっ!!
じゃ、なくて、もう、ほんと。死にたいっっ!!
なんというか全体的に薄着で積極的なんだよこの子っ。
オレの無地シャツを改良したような、独特のフリフリワンピースのそれに、ムネ下から肩口にかけて、お胸を協調するような紐が掛けられてる。髪型は明るい茶色のセミロング。どっか気ままなのら猫を彷彿させる雰囲気の、色気たっぷり小悪魔系な少女だった。
正直そんな子の胸と股間を弄った上、あまつさえそのまま擦り寄られちまうとか、めっちゃうれしかったけど。んなもん全然楽しむ余裕ねぇっての。頼めばどこまでもイケてしまいそうな危うい雰囲気が逆に怖ぇんだよ。めっちゃ心配になる。
「えぇぇ~、ワタシは別にぜんぜんいんだけどなぁ~?
今もめっちゃ謝ってるオレの横で、親しげに身体を擦り寄せてくる。
ダメダっ、子どもが見てるんだぞっ、オレは必死にそうやって彼女へと謝りながら距離を取るという小器用な事をしていると身体にポフっとマントをかけられた。
「カミサマ。とりあえずそれをお纏いくださいな。」
「あ、ありがとう。」
「「まだみちゃだめー?」」
け、穢れなき子らよ、正直スマンっ。
オレはこんなに一枚の布地を頼もしく思ったことはないぜ。
ソレ以前にもちろん森ん中で裸になったこともなかったが。
改めてマントをきちんと羽織るとミンナに向かって声をかけた。
「もう大丈夫。ちゃんとくるまったから。ありがとう。」
「わーいっっ!!」
「わーい。」
途端に飛び込んでくるワカバとコイシ。
ちょうどいいのでこのまま彼女らを抱えて色々足りない布地を補強してしまおう。
「よいしょっと。しばらくの間ちょっと抱かせてくれな?」
「ぎゅーするっっ?」
「ぎゅー。」
……おお、オレの裸族デビューでササクレた心が癒やされていく。
「あらあら、仲良しさんですわね?」
「まぁな。コイツラ俺の大切な
俺は2人を優しく抱きしめながら当たり前のことを言ってのけた。
しかし、そうか。そいやコイツラもオレの特性で生まれたんだよな、きっと。
……ま、どうでもいっか。
こんな嬉しそうにオレを一緒にいてくれるんだ。元とかどうでもいいわ。
「ふふ、カミサマは随分お優しいのですね。
ワタシもその中にいれてもらえるかしら?」
「ん、そりゃもちろん。君がそれを望むんなら、オレに異論はねぇよ?」
お、なんかいい空気じゃね?
オレが鎧の女の子とちょっと親密になろうとしていたその時。
小悪魔がすげぇ艶っぽく後ろから抱きついて来た。だからエロいってアンタっ!!
「えへへ、アタシも混ぜてよご主人様~、ギューってしたげるね♥」
「おいっっ、お前流石にそりゃ色々問題だろっ、抱きつくなオイっ!!」
「なんでなんでっっ?」「ギューしちゃダメなの?」
なんて教育にワリィ女だっっ、ちょ、やめ、撫で回すっ、なぁっ……。
「うふふ~、ぎゅうぎゅう♥」
「じゃあワタシもっっ!!」「ワタシも。」
「「「ぎゅうぎゅう♥」」」
穢れなき子らよ、真似しちゃラメェっっ!!
だれか助けてっっ!!
「あらあら、これはちょぉっとお話が必要かしらぁ?」
・
「どうしてあんなことやったんですの?」
「ミンナ愉しそうだなぁ思って、こう勢いでぎゅうってっ♥
えへへ、実はご主人様も悦んでたよぉ~。」
「そうですか。ではすこぉしワタクシとおはなしをしましょうね~(ワキワキ)」
「ぎにゃーっっ、ちょ、お話じゃないじゃんっ、いだ、あだま、いだだだだだだっ!!」
只今白い小悪魔は鎧さんからお説教をうけている。
のんびりしてるようで彼女は割としっかりしてるらしい。
正直今繰り出されているガントレットでのアイアンクローは凶器そのものだぜ。
オレはこれから鎧さんだけは怒らせない方向でいこう。
ちょっと時間ができたかな。
オレはちょうどいいので、ワカバとコイシに自分たちのことを聞いてみる。
「なぁ二人共。お前らもオレの能力で美少女になっちまったんだよな?」
「そうだよっっ!!」
「そうだよ。」
やっぱそっか。あれ?
じゃあオレコイツラにあった時に捨て子だって思って舞い上がって色々いったこと、全部勘違いってやつか? …………おおうなんかやっちまった?
ま、コイツラとずっと一緒にいてぇってのは本心だ。大した問題じゃねぇなきっと。
「元々何だったってわかんのか?」
「ワカバはワカバだよぉっっ?」
「コイシは小石だよ。」
あ、そっか。まんまなのね?
「ワカバはカミサマの力でクサビトになったのっっ!」
「コイシはカミサマの力でイシビトになったの。」
ううむ?
なんかわからん単語が出てきたぞ?
「おう。なんかすげぇな。それってなんとなくわかるもんなのか?」
「あのねあのねステータスを見たら書いてたのっっ!!」
「あのねあのね。ステータスって言ったら見られるの。」
あ、なんかオレも聞いてた記憶あるわソレ。
そっかわかんねぇことはステータスで確認しろって言ってたわ、アノ爺さん。
「ワタシの職業は
「ワタシの職業は
歌い合わせるようにオレにジブンの事を教えてくれる2人のスガタにオレが和んでいると、オレは横から声をかけられた。
「ワタクシの職業は
「あ、ワタシなんか職業
下着ビトじゃなくてがっかりだよねぇ~。」
そして横から程よい衝撃っっ!!
ドウヤラオレはまた白い小悪魔から襲撃を受けたらしいっ。
妙に彼女が絡みついてくる感覚が悩ましい。色々イケない感覚に襲われた。
穢れなき子らよ、オレを護ってくれっっ!!
影響受けるのだけは勘弁っ。
「カミサマはどんなのぉっっ?」
「どんな職業なの?」
どうやらオレは救われたようだ。
なんと彼女らの無邪気な笑みにオレの邪念が消えていくではないか。
オレは小悪魔を身体から引っ剥がしながら、それに応える。
「やん♪」「あなたはこちらですわ~。」「は、はにゃしてぇぇぇぇぇっ~」
「それがステータス自体まだ確認していないんだ。
ちょっと待ってくれ、スグ確認してみっからよ?」
「わくわくねっっ!!」「どきどくね。」
なんか背後で小悪魔がオレの守護霊に連れていかれたような錯覚があったが、正直もうどうでもいいわ。彼女の扱いは割とおざなりでもいいのかも知れん。
オレは天使2人の期待に応える為、ステータスを開くことにした。
その時オレの頭に衝撃が奔ったっ!!
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入主 神威【イリス カムイ】
種族 ヒト族
性別
職業 無選択 選択可能職あり【タッチで確認】
レベル 1
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……どなたか教えてくれませんか。
性別美少女っどういうことですかね?(震え声)
閲覧ありがとうございます。
モテモテとか願っていても実際に責められると引いちゃう系男子。
なんて宝の持ち腐れなんだ(白目)