前回ラストのヴィランの話は今後書きます
月曜
「今日は一応初めての登校日だ!気ぃ引き締めて行くぞミカァ!」
「オルガなんか今日楽しそうだね」
「そう見えるか?まあ、案外そうかもな」
そんな会話をしながら俺たちは登校の準備を進める。
すると突然、携帯電話が鳴った。
『久しぶりだな、オルガ団長』
聞き覚えのある声。しかも俺のことを団長と呼んでいる。あいつか?
『三日月・オーガスは無事か?』
俺たちのことを知っている。あいつだな。
『今石動がそっちに向かっている。詳しいことは彼に聞くといい』
石動ってさっき言ったぞ!やっぱり…
「なんだよ…」
「相手誰?」
ミカに電話の相手を聞かれるが、そんなことはどうせ俺の次の言葉でわかるはずだからそのまま続ける。
「マクギリスじゃねぇか…」
『何故わかった?』
「あんた正気か?」
「俺たちに接触して
「その条件がぴったり嵌るのはお前くらいだぞ。マクギリス…」
そう言い終わった直後、ミカが
「借りるよ」
とか言って携帯を分捕った。
「もしかしてチョコの人?」
俺結局何も聞けてねえぞ
「あんた何言ってんの」
多分あいつバエルのこと話し出したんだろうな。前に何度もその話してミカと俺に呆れられたのに懲りてねえ。
ピンポーン
誰だよこんな時に。仕方ねえ、開けるか。
「失礼する。」
ああ、忘れてた。
―~~~~~―
「…そのため、君たちは一応転校生ということになっている。だが、君たちも彼らもお互いのことを知らないということならば、非常に好都合だと准将は考えているのだろう」
石動が話したことは二つ。ひとつは、転生時のこと。どうやら人とか生きているものの記憶には無いが、書類とかコンピュータのデータみたいなものの記録に元々俺たちが存在したかの如く書き込まれたらしい。よくできた仕組みだな。
もう一つは俺たちの学校での扱い。どうやらマクギリスは昨日俺がヴィランに襲われたことを知って、そこから手を回して俺たちの学校を突き止め、書類上の扱いを転校生に変更したようだ。
まあ、こっちとしても好都合だ。いきなり知らねえ奴に形式上のクラスメイト扱いされて、接触されないのは俺としてもあんまりいい気がしねえ。後でマクギリスの奴に礼入れとくか。
「…それと、准将と私、あとはライザの連絡先を渡しておく。我々は一応味方同士だ。情報共有及び緊急時にすぐ集まれなければ困る。私からは以上だ」
ライザ・エンザ。そんな奴もいたっけな。まあいいや。
―~~~~~―
折寺中学校。俺たちは3月までここの生徒として過ごす。その後は別に何してもいいらしい。まあここで特に学ぶことはないだろう。今までの転生先で何度も中学~高校の勉強を繰り返しさせられたからな。
ただ個性のことに関してはミカだって知らないことが多い。そこはしっかりすべきだな。
朝礼で転校生と紹介され、その後教室に向かう。
「今日からこのクラスの一員になるオルガ・イツカだ。よろしくな」
「三日月・オーガス。…です」
俺たちは自己紹介をして、後ろの方の空席に座る。
HRが終わると、ぞろぞろとクラスメイト(になる予定)たちが集まってくる。
「オルガって言うのか!どこから来たんだ!」
「外国からの転校生かな?」
「両親の仕事は?」「三日月くんとの関係は!」
俺はその質問に丁寧に答えていく。ミカのほう確認したら隣の席になった緑色の髪したいかにもフツーな奴にすげえ質問攻めされてた。そいつの質問に淡々と答えていくミカ。やっぱすげえよ…
「俺はこっちに越すまでは東京のほうにいたんだ。両親はいねえ。今までミカのとこでお世話になっていたんだ。今回ミカの両親が仕事の都合でこっちに越すことになったんで、俺もそれについてきたってことだ」
ほぼ出まかせだが、別の世界から来たとか言って困惑されるのはあまり良くない。まあミカのほうもなんとか切り抜けるだろう。
「へ~東京か~」
「そっちのほうから来たんだな!」
まあ嘘だけどな
「ところでさ!オルガの個性って何なんだ!」
その話題は勘弁してくれよ…俺のは特異すぎるからよ......
「勘弁してくれよ…俺の個性は見せられねえけど、防御面で『無敵』扱いしていいレベルの奴だ」
それを聞いてこっちに向かってきた奴がいた。なんか頭爆発したみてえな髪で、目つきが異様に鋭い奴だな。
そいつは俺を見るなり、こういった。
「お前、今自分の個性が『無敵』だとか言ったよなぁ。だったら見せてみろよ」
正直ピンときませんねえ。見せられねえってこっちが言ってるのに見せろってそこまで俺の情報が欲しいか?。でもこんなところで個性のお世話になるつもりはねえ。こんな安全なとこでそう簡単に死ぬのはごめんだ。
「悪いが俺の個性は俺が発動タイミングを決められるようなものじゃねえ。なんつーか、何しても死なねえって奴だな」
正確には、死んでもすぐ蘇るって奴だな。そんなこと教えなくてもいいけど。
「じゃあ、どんな個性でもお前を殺せないってことか?だったらヴィランにはなって欲しくないな」
「心配してくれてるのか?見た目とか言動に反して優しいなお前」
だが、俺の考えてたこととは結構違う返答が帰ってくる
「違うなァ…」
「
違うなこいつ。ただ自分の邪魔になって欲しくないだけだな。
爆発頭は続ける
「ああ、そういや、まだお前の個性見せてもらってなかったな。いい経験になるだろうから、俺に見せてくれよォ…その『無敵』の個性って奴をなあ…!」
こいつは多分、俺が個性見せない限りずっと粘着してくるんだろうな。だがこんな…こんなところじゃ死ねねえ!ダロオ…ミカァ!!
と、心の中で叫んでみたけども、正直どうすればいいかピンとこない。
こんな時、ミカならどうするのだろうか。
「オルガ、今死ねる?」
ミカが耳元で囁いた。急に死ねとか直球過ぎるぞミカァ!
「まあ、いいか。」
そう言うとミカは腕にルプスの200mm砲を装備してこちらに銃口を向ける。
「おい待てミカァ!こんなとこでやって良いなんて誰も言ってねえぞ!」
「オルガ今個性のことで聞かれてるんでしょ?俺もみんなに個性のこと教えて欲しいって言われたから」
俺が叫ぶ。それを見たクラスメイト達が騒ぐ。
「三日月君の個性って召喚系の個性なんだ~」
「いや、収納するタイプの個性かもしれないぞ?」
「なんか『英雄王』に個性似てるな!」
「銃口がオルガ君の方に向いているってことは三日月君は僕たちに自分の個性とオルガ君の彼曰く『無敵』と称する個性を見せるつもりなんだろう。まず、三日月君の個性は多分召喚タイプ。プロヒーロー『英雄王』の個性『王の財宝』と同じだと仮定すれば、半秒くらいのタイムラグと光の波紋が発生するはず。でも彼が個性を発動させた時にはそれが発動していなかった。つまり、三日月君の個性は『王のz..」ブツブツ
「うるせえぞこの糞ナードォ!!」
なに騒いでるんだよお前ら!!!!うるせえはこっちのセリフだ!!!というか誰かミカを止めろ!
「こいつは…」
ミカが呟く。
「待てって言ってんだろうが
「死んでいい奴だから」
ミカァ!!!」
どおん
放たれた弾丸は俺の胸を抉り、胸椎を粉砕すると爆発し、抉った部分を辺りにまき散らしながら俺を吹き飛ばした。
意識が遠のいていく。
吹き飛ばされた俺は壁にぶつかり、反動で前に向かって天に人差し指を立てながら倒れる。
「だからよ…止まるんじゃねえぞ…」
そう言うと、一気に意識が戻り、俺のほうにさっきまき散らした血や肉、骨、果てには服までもが飛んできて、俺の身体を復元していく。
そして俺はこう言った。
「俺の個性は『希望の花』、所謂復活だぞ…こんくれえなんてこたねえ…」
なお、さっきのすぷらったあ?を見たクラスメイトがドン引きしていたのと、その後すぐ悪いやつではないことを証明して誤解を解いたのは言うまでもねえ。
マクギリスに関してはオルガ達がヒーローを志す理由を作るためにかなり早い登場になりました。因みに爆豪君は都合上少し軟化しています。まあその気になればいつでもミカ使って挫折させることはできるんだけどね。
それと、戦闘訓練の都合上A組及びB組の人数を4人ずつ増やして一クラス24人にしたいと考えております。そこで、登場させて欲しいキャラを活動報告で募集します。基本的に作品は問いません。ですが、
・何かしらの特殊能力を持っている。
・ヒーローを志す理由がある(あるいはそのレベルの正義感がある)
の二点を満たしてほしいです。
追加参加キャラの原作
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鉄血のオルフェンズから
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鉄血以外のガンダムから
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コミック系(ごちうさとかジョジョ他)
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ラノベ系(とあるとか太郎系とか)
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その他(活動報告で)