もうひとつの終電   作:D51型245号機

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第1話

とある日の、深夜0時41分過ぎ 新宿駅 12番ホーム

 

「間もなく 12番線に高尾行きの最終列車が10両で参ります。危険ですから黄色い線の内側までお下がりください。」

 

その放送がかかると12番線にて待っていた乗客は息を飲んだり騒がしくなった。

 

そして12番線に中央線の最終列車が入線するとほぼ全員が一斉に騒いだ。

 

またその列車の屋根の上には少女(?)が乗っていた。

 

「「来ましたーッ 今夜も来てくれました!!」」

 

「「ようこそ新宿へ! 終電ちゃん!!」」

 

屋根に乗っていたのは終電ちゃん。

 

その後列車が完全に停まりドアが開くと同時に乗っていた少女がホームに降りてきて口々にわめき散らかした。

 

「オラ急げ急げ!早く乗るんだ!!」

 

「無事に家に帰りつきたかったらな!」

 

そう喚き散らかすが新宿の深夜 お酒に酔ってホーム上で寝そうになる乗客は多数いる。

 

そして少女は大声で叫び酔っぱらいたちに言う。

 

「コラーーッ! 酔っぱらいども早く乗りな!!」

 

「今乗らないと絶対後悔するぞ!!」

 

そう叫ぶ少女に1人の男性が近づき言う。

 

「大変だね終電ちゃん。」

 

各路線ごとの終電に乗り酔っぱらいや各路線の接続等を取り仕切っている

 

「俊太郎かい。」

 

「いつもだから まあ慣れたもんさ。」

 

「そう言うお前さんこそまたこんな時間まで仕事かい?呆れたよ!!」

 

そう言いながら終電ちゃんは酔っぱらいを列車に押し込んだりしながら言いつつ俊太郎に言う。

 

「・・・今日は7号車がわりと静かだよ 酔っぱらいが少ないからね。」

 

「ありがとう。」

 

そして新宿駅の中央線ホームがガランとなって乗客が居ないことを確認して車掌に合図を送った。

 

しかし高尾行きの終電は約7分ほど遅れて高尾に向かって走っていく。

 

またこの先 東中野 荻窪 吉祥寺 西国分寺 立川 などで終電同士の乗り換えのため長時間停車する。

 

 

 

場所が変わって新宿駅で高尾行きの最終列車が入線したと同時刻代々木駅4番線では・・・

 

「間もなく 4番線に中央線 東京行き 最終列車が10両で参ります。危険ですから黄色い線の内側までお下がりください。」

 

「ありがとう 終電ちゃん。」

 

下りと違い上りは静かに終電ちゃんを迎えるお客さんが大勢いた。

 

「ありがとう。」

 

「どういたしまして。」

 

高尾に向かう終電ちゃんと違い東京に向かう最終ちゃんはマイペースな雰囲気で仕事をしていた。

 

それでも高尾行きの終電ちゃんがやっている事と同じ事をこなしていた。

 

「車掌さん お客さんは全員乗りましたよ。」

 

「了解。では発車します。」

 

東京行きの上りは定刻通りに東京駅に向かって順調に走っていく。

 

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