月光たちはこの〝白亜の宮殿〟の最奥へとたどり着いた。
「本当使えないやつら。これは君たちを皆殺しにした後で全員粛清かな」
月光たちが声のするほうを見るとそこには、ブーツから対となる翼を生やしたルイオスが、月光たちのことを見下していた。
「なにはともあれ、ようこそ白亜の宮殿最上階へ。ゲームマスターとしてお相手しましょう……あれ?この台詞言うのって初めてかな?」
「風とバカは高いところが好きというが、あれはまごうことなくバカの類だな」
「ホントムカつくねお前。いいさ、蹂躙してやるよ」
「目覚めろ―――アルゴールの魔王!!」
褐色の光が黒ウサギたちの視界を埋め尽くした。
「ra……RA…GYAAAAAAAAAAAAA!」
言語中枢に直接響くような不協和音が響き渡る。
「な、なんて絶叫を」
「よけろ駄ウサギ」
「フギャ!」
するのですか、と言葉を続けることなく月光に蹴り飛ばされた。
すると先ほどまで黒ウサギがいた場所に雲の形をした石が落ちてきた。
「石化か……面倒だな。おいそこの金髪DQNあの蛇女はお前がやれ。俺はあの屑を潰す」
「誰がDQNだテメェ!つかなんだ、アルゴールの強さを見てビビッたのか?」
「ハッ!言ってろ。今回は見せ場を譲ってやると言っている。うだうだ言ってないで奴隷は俺の言葉に従っていろ」
そういい捨て月光はルイオスへと駆け出した。落ちてくる雲や、その破片などを避け、時には切り裂き着実に距離を地締めていく。
「飛んでいる敵は面倒だな。それに障害物が邪魔だ。美雷がいればまだ楽なんだが……必要なときにいないなあのバカ悪魔は」
距離を詰めそのまま月光は油断しきっているルイオスのブーツを貫いた。
「この靴の
「な!?」
ギフトを封じられ只のブーツに成り下がり、ルイオスは空を飛ぶことができなくなった。ルイオスがどうにか着地し、鎌を取り出すと、同時に
「GYAAAAAAA!!」
「ハハ、どうした魔王様。今のは本物の悲鳴みたいだったぞ」
アルゴールの悲鳴が響く。その声に反応したルイオスが声を上げる。
「ッ!アルゴール!」
「ハッ!余所見をしている暇があるのか薄らハゲ」
が、月光が振るった刃によって意識を月光に集中させられる。そして月光が放った言葉にルイオスは激昂する。
「なに?そんなにお前殺されたいの?誰が薄らハゲだ名無し風情が!」
「ふん、無駄に前髪が伸びているやつの八割は生え際が後退しているのを隠していると相場が決まっている。そもそも似合ってないんだよその髪形」
「ハッ!弱い犬はよくほえるね、だけど気に障った、地獄を見せてやるぞ名無し風情がぁああああ!」
「やれるものならやってみろ。ウチの下僕の足元にも届かないお前ごときには無理だろうがな。あと」
次の瞬間月光は鎌を腕ごと大きく上に弾き胸元に蹴りを叩き込んだ。ルイオスは壁まで蹴り飛ばされる。
「俺は名無しではない、天才だ」
次の瞬間ルイオスの胸を刃が貫いた。
「こいつの動きを封じろ
そのまま、すべてを祓う呪いが剣からルイオスへと伝わっていく。
「な、なんだ!?お前僕に何をした!」
「うん?教えるわけがないだろうが低能が。知りたければ自分で調べることだ。もっとも貴様のような無能では知ることなぞできんだろうがな」
そして、十六夜とアルゴールの戦いも終わりを迎えた。
「もういい終わら」
「こいつの意識を刈り取れ
そうして、この
それを観戦していた白夜叉がつぶやく。
「わしが鑑定が苦手ということを差し引いても、いくらなんでもあの小僧どものギフトが皆目検討もつかんとはおかしいのう。金髪の小僧は突然変異じゃろうから、仕方ないがほかの二人、あれは明らかに誰かから与えられた類のギフトじゃ。あの小僧共何者じゃ?」
そのまま開いていた扇子を閉じる。
「黒ウサギには悪いが、箱庭に害をなすものだった場合は……」
一人つぶやく白夜叉の目には剣呑な光がともっていた。
み、短い。そして戦闘描写が雑……
あー生徒会室みたいな雰囲気の話を次の次には書こう……
それでは皆さん近日中に会いましょう。
ちなみにこの話はまず月光のルイオスへの罵倒の台詞から考えました。月光の動かしやすさ半端無いです……