ナイツ&マジック&B   作:ウジョー

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   ―演習場の外 門前―

 

門の前でカルダトア3を降りて出番待ちをしている男に

フレメヴィーラ王国の王子(現国王の孫)である

エムリス・イェイエル・フレメヴィーラが声をかけた

 

「おう!久しぶり 今留学から帰ってきたぜ!」

 

「お帰り 若旦那 元気そうだな

後ろの護衛の人達はお疲れみてえだけど」

 

「はっはっは お前も相変わらずのようだが

後ろのそいつはすげえな!!

こんなシルエットナイトはクシェペルカ王国でも見たことがねえ!!

留学に行ってる間にラボがこんな物作っていたとはな!!」

 

「じいちゃん達が毎日頑張ったからな」

 

「はっはっは!ガイスカか!!

お前の『じいちゃん』も流石だな 元気そうでなによりだ!

それよりこれから御前試合だってなあ!

頼む!俺も乗せろ!!」

 

「まあ 工具箱とかをズラせばどうにか乗れるか

オイラはいいけどよ若旦那」

 

エムリスの強引さに慣れた男はそう返答したが

エムリスの護衛達が慌てて止めに入る

 

「殿下 それはご勘弁を・・・

まずは陛下に帰還の挨拶しなければ」

 

「じいちゃんに挨拶か

どうせ御前試合が終わった後になるんだ

新型シルエットナイトの中からただいまって言った方が

面白いじゃねえか!」

 

「そんな 殿下・・・」

 

「若旦那 乗るならこの予備のシルエットギアを着てくれ

あと 座席なんてねえから立ってどこかにしがみつくしかねえぞ」

 

「任せとけ!どんな暴れ馬だろうと乗れる!

要は気合だ!!」

 

嬉々として初見のシルエットギアを装着したエムリスは

カルダトア3に乗り込んだ

 

「変わらねえなあんたは 懐かしいぜ・・・

お じいちゃんの合図だ いくぜ」

 

「よし!俺のことは気にするな 行け!」

 

「いよぉーし! カルダトア3発進!!」

 

カルダトア3が動きだし 門を自ら開けて演習場に入場した

 

 

ゴ ゴ ゴ ゴゴ ゴゴ!!

  

  キューン キューン ガガガ!!!

 

「何だあれは!?」

 

「あの下半身 足ではないぞ!

車輪?しかし何か巻き付けてあるような?」

 

「あの腕はなんだ?肘にあたる関節がないぞ!?

まるでブリキの騎士のようではないか」

 

入場してきた形状からカルダトアとはまったく異なるカルダトア3に

観覧席の貴族達は騒然となった

何とも形容しがたい異質な下半身 武器をもたないが太く長い腕

不自然なほど大きな頭部と 背中には鞄を背負っているように見える

機体のシルエットは明らかに自分たちが知るナイトではない

強いて言えば先に登場した人馬騎士やブリキの騎士に近いか

とても自国のラボが正気でこさえた代物に見えなかったのだろう

だが この姿に見覚えがある人物がいた

 

「ボス あの下半身キャタピラですよね」

 

「おうよ それにあの形 どう見ても」

 

「ええ あれです」

 

ボスとエルだけは知っていた

この世界ではいるはずのない機体 その名前は・・・

 

「「ゲッター3!!」」

 

ボスがいた世界の日本でのマジンガーZに並ぶ

代表的なスーパーロボット ゲッターロボの水陸両用形態である

 

「・・・この国って戦車あんのか?」

 

「いいえ ボスがイメージしてるような戦車はありません

大砲や馬車などがありますから 他の国にはあるのかもしれませんが

もし戦車があればその発展型として・・・

ガンタンクやゲッター3のようなシルエットナイトが生まれるかもしれません

ですが いきなりあれができるとは考えにくいですね」

 

エルなりにカルダトア3を分析しながら

これを作ったであろうガイスカ工房長の解説に耳を傾ける

 

「このカルダトア3は 持ち込まれたシルエットギアのうち

騎操鍛冶師(ナイトスミス)用のモ―トリフトの発展型でございます!!

鍛冶師に多い我々ドワーフは魔術の使用が不得手ですが

下半身を履帯を装着した車輪にすることで操縦を簡略化し

さらに安定感を増したことで上半身に注力しております!

ギアによる直接制御をより精密に行うために

両手は工具を持つことを前提に両腕ごと新規で開発したため

製造コストがかなり高くつきましたが・・・

精密性、耐久力、そして出力はまさにシルエットナイトを作る上で

これからの時代に必要不可欠なものになると自負しております!!!」

 

ガイスカがさらに熱弁する

 

「うむ 見事である

ならばシルエットナイトではなくシルエットスミスと呼ぶべきか

まさに新たな時代を作る新型であるな!」

 

「ありがたきお言葉!!

今回は開発段階からテストランナーをつとめている我が孫が乗っております

勿論 模擬戦においてはアルヴァンズの精鋭にはおよびませんが

ボスボロットの補給装置を我々なりに再現した

補給用携帯型エーテルリアクタを装備しており

戦場での一時的な修理と補給を可能としております」

 

「なるほど 魔獣相手の遠征を想定しているということか

流石は我が国が誇るラボである

そしてあの機体にはお主の孫 そうかあやつが乗っておるのか

懐かしいのう 我が馬鹿孫とともに泥だらけで遊んでおったあの童か」

 

懐かしみながらもその馬鹿孫が共に乗っていることまでは知らない国王は

戦力の均衡をとるために

 

 銀凰騎士団側

ボスボロット

一個小隊(エルウォート グゥエール改 アールカンバー改)

騎馬一騎(ツェンドルグ)

 

 ラボ側

騎士二個小隊(カルダトア2×6機)

鍛冶師(カルダトア3 1機)

 

という編成で模擬戦を行うことを宣言した

 

 

   ―銀凰騎士団側―

 

「なんであっちとこっちで数が違うんだ?」

 

「定石として『1つの騎馬に対して歩兵3を当てる』ということさ

シルエットナイトにも当てはまるかは

やってみないとわからないがね」

 

「ラボが作った新型はギアの新技術を使っているとはいえほぼ未知数だ

正直 分が悪いとも言えるが・・・」

 

「はい!分の悪い賭けは嫌いじゃありません!

実に楽しみです 是非ともこちらの実力を見せた後に

あちらにも乗せてもらいましょう!」

 

「いいじゃねえか かっこいいとこみせてやるわよん」

 

「・・・まあ君たちが相変わらずなのは頼もしいとして

どう戦う?」

 

ディートリヒがラボの戦力を見ながら戦術を問う

 

「ボスボロットの補給装置を当てにして長期戦に持ち込み

じっくり新型の性能を堪能する・・・・・・

というのもアリですが

相手にも補給と修理の準備があることを考えれば

粗がでるのはこちらかもしれません

ならば こちらから仕掛けるとしましょう」

 

「あのゲッター3みたいなのはおれさまが当たる」

 

「ボス!?」

 

「そうですね もし仮にあの機体がラボ側の言う通り

鍛冶師のための機体なら騎士に守られる形になるので

突破できるのは力のボロットか速度のツェンドルグになります

キッドとアディは速度で攪乱して陣形を崩し

先輩方が脇を固めながらボスにつっこんでもらいましょう

そして僕は『これ』を初手から使います」

 

「了解だ」

 

「仰せのままに」

 

「任せとけ!」「行っくよー!」

 

「いいとこみせたるわよー!」「おっしゃ!」「サポートは任せて」

 

「さあ ロボット大戦を始めましょう!」

 

   ―カルダトア3内―

 

「こいつはぶったまげた相手だ ははっ!!

いよいよはじまるな!ワクワクしてきたぜ!」

 

「若旦那 乱戦になるぜ

ひっくり返ってもケガすんなよ」

 

「おう!(パワー)のぶつかり合いになりそうだな

俺に遠慮はいらん!思いっきりやれ!」

 

「任せとけ!!」

 

 

 

   ―演習場―

 

開始の合図の法撃が上空に上がるとラボ側はカルダトア3を中心に

囲むように6機のカルダトア2が陣形を組む

銀凰騎士団側からはカルダトア3が見えない程の鉄壁の布陣である

エルウォートの合図でツェンドルグが単騎で分かれながら

カルダトア3を側面から攻撃するように大きく曲がり疾走する

定石通りにカルダトア2 3機(第二小隊)が迎え撃とうと陣を離れる動きを見せると

ボスボロットとその両脇にグゥエール改とアールカンバー改の3機が

正面からカルダトア3を目掛けて走り出した

 

カルダトア3を守るように残り3機(第一小隊)が前と左右を固めると

ボロットの左側にいたグゥエール改が さらに左に分かれた

正面で構えていたカルダトア2の操者イドラは

グゥエール改の後ろ 開始から一歩も動いてない団長機、

エルウォートが こちらに向かい自らが持つ槍の2倍以上の長さの何かを

向けているのに気づいた

 

「何だあれは!?あんなものがどこにあった?」

 

エルウォートが馬車から幌を巧みに使い隠しながら下ろしていた

秘密兵器【物干し竿】が先制弾を放つ!

 

「集中して・・・ Eモード発射!」

 

  ドン! ドン!       ガガアン!!

 

大気弾丸系(エア・バレット)が従来機の倍以上の長距離射撃から

イドラ機の両足を打ち貫いた

 

「ぐうううっ・・・つ!!」

 

「そんな馬鹿な!あの距離から捉えるだと!?

しかも下半身を強化しているカルダトア2の足を破壊するとは

何の冗談だ一体・・・!

すぐに抑えなければ!!」

 

「いかん!正面の3機から目をそらすな!!」

 

イドラ機が戦闘不能になったことで浮足立つツーヴァだったが

第一小隊隊長であるアーニィスが押しとめる

そこにアールカンバー改がアーニィス機を

グゥエール改がツーヴァ機に襲い掛かる

 

「初手は狙い通り!」

 

「流石我らの団長!

ボス!ここは我々に任せてくれ!!」

 

「おうよ!!頼んだぜ!!

ゲパード!ヘルヴィ!!いっくわよー!!」

 

「やってやる!やってやるぞ!!」

 

「後ろは任せて!さあ!!いって!!!」

 

カルダトア3を守っていた第一小隊が完全に抑えられ

一直線に走るボスボロットが急接近した

 

「しまった!!?」

 

焦るアーニィスだったが自分と対峙するアールカンバー改の堅実な攻めに

背を向けるわけにはいかなかった

 

「ホイきたあ!オイラに任せろ!」

 

    ガチィイン!!!

 

ギリギリギリギリ・・・・!!!

 

ボスボロットとカルダトア3が正面からぶつかり合い

両手を組み合わせ力比べの体勢となった

 

「すげえ衝撃だ!!

こっちもあっちも大したパワーだ!!」

 

「舌噛むなよ若旦那!

うおりゃあああーー!!!」

 

カルダトア3がさらに力を込めるが・・・

ボスの狙いは力比べではなかった

ロンドベル、ガンドール隊の全機に搭載されている必須装備

極めて近距離でしか使えないが異星人や人外にも効果がある、

接触回線をカルダトア3へつないだ

 

「いよし!これで・・・

 

聞こえてるな!!生きてるかあ!! ムサシ!!!

 

「・・・・!?

オイラはこのとおり生きてるぜ!ギルギルガン戦以来だなボス!!

 

かつての戦友の力強い返事にボスは歓喜した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルヴィがサブパイロットに登録されました

 

 

 

 

 

サブパイロット情報

 

 

 

ヘルヴィ・オーバーリ

 

 

 

移動力+1

 

援護防御+1

 

騎操士

 

 

 

精神コマンド 加速 ひらめき 信頼 ??? ??? ???

 

 

 

 

 

 

 

ゲパード

 

 

 

カウンター+1

 

援護攻撃+1

 

騎操士

 

 

 

精神コマンド 根性 直撃 不屈 ??? ??? ???

 

 

 

 

 

 

 

メインパイロット情報

 

 

 

ボス

 

 

 

地形適応 空C 陸S 海C 宇宙C

 

 

 

特殊技能

 

底力   Lv7

 

援護攻撃 Lv2

 

援護防御 Lv2

 

反骨心(HPが50%未満になると効果が発動 最終命中率+30%、装甲+200、被ダメージ時の気力上昇が2になる)

 

 

 

精神コマンド 自爆 ド根性 脱力 挑発 熱血 ???

 

 

 

 

 

サブパイロットに子分(男性)が乗ると友情補正 命中・回避 人数×30%

 

サブパイロットに女性が乗ると片思い補正 攻撃・防御 人数×30%

 

 




あけましておめでとうございます

拙作では独自の開発路線に入っているラボの要因
スパロボIMPACTでは開始時に既にいなかったゲッターロボのムサシがここで登場です
詳しくは次回にて 本年もよろしくお願いいたします
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