ネコ   作:ミーちゃん

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疲れた、疲れたよパトラッシュ……期限遅れの課題は山積み、中間レポートは大量、夏休みの課題も大量……なんだかとても眠いんだ…………


12話 ネコとジャングル……その2

%月£日

 

 今日は、アフリカのジャングルから帰ってきた後、鏡の世界でいつものような超能力の修業ではなく、肉体を使った修業を行った。

 

 のび太達と戦ってみて、吾輩は痛みを負うことが猫になってから今まで一度もなかったがゆえに、痛みに弱いことがわかった。痛みと驚きで超能力を解除してしまうのは致命的だ。そのため、弱さを克服するための修業を行なったのさ。

 相手がいないので、修業方法はいろんな姿に変えて、自身に念動力を使って岩や物をぶつけたり、拳や脚、頭、牙、尻尾などを用いて逆に砕いたりした。もちろん、かなり痛かったし負傷もした。と言っても、負傷の方は数秒で完治してしまうから大した問題ではないが。痛みの方は何度やっても慣れることはなかったが、少なくとも気絶しない限りは痛みや驚きで超能力を解除するようなことはなくなったと言っていいだろう。

 

 もう直ぐ夜明けになるので、修業はここまでにする。明日は、今日みたいに猛獣と出会うドキドキを要求しないといいのだが……不安だ。

 

 

 

 

%月β日

 

 ドラえもんがやらかした。いや、これは吾輩も予想できなかったから、ドラえもんが100%悪いわけではないと思う。

 

 今日は、昨日の地点からスタートして歩き出し、おそらくルアラバ川かコンゴ川のいずれかに相当する大きな川に出たので、ドラえもんがポケットから出した道具『探検ごっこ用蒸気船』で渡りきった。船で川を渡る際は中々危うい場面があったが、吾輩がきちんと千里眼で監視して危うい場面に遭遇した際は、超能力で回避した。

 

 川を無事に渡りきると原住民族と出会ったのだが、ジャイアンが余計な事を言ったために彼らを怒らせ、追いかけられてしまった。まぁ、空間転移で離れたところに転移して難を逃れたのだが。

 

 最終的にはサバンナのような所へついて、そこで、日が暮れ始めていたのでそろそろ帰ろうと言う話になり、ドラえもんが昨日と同じようにどこでもドアを取り出した。だが、ドラえもんが取り出したのはノブだけだった。

 ドラえもんを含めた全員が呆気にとられていたな。どこでもドアは空き地に置いてきたものとリンクしていたらしく、空き地においてあるどこでもドアに何かがあったのだと予想できた。まぁ、おそらく切り刻まれたのだろう。ノブの部分が正方形に切られていたからな。

 

 その後、吾輩の空間転移で日本まで戻ろうという話になったが、今日と同じ地点に必ず戻れるわけではないぞと告げたらなぜか悩み出した。

 吾輩の空間転移は視界で捉えた範囲に転移するというもので、きっちり座標を割り出してるわけではない。スネ夫はそれでもいいから帰ろうと言っていたが、ジャイアンやのび太は自分達が歩いてきた記録が消えるのは嫌だと反対し、しずかちゃんの方はお風呂が理由でスネ夫の考えに賛成していた。結局、ドラえもんが頭に被っていたひみつ道具『キャンピングハウス』で一夜明かすこととなった。その帽子、ひみつ道具だったのだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝になり、全員がキャンピングハットの中から出てくる。朝日がサバンナを照らし、サバンナにいる動物たちが生活している姿をみることができる。

 

「牙の王…………命落とす……」

 

「やめろよ!」

 

 スネ夫が原住民族たちから聞いた言葉を呟き、のび太に止められる。

 昨日出会った原住民族たちは、吾輩たちの目標である謎の巨神像を神と崇め奉り、その巨神像に会うための話をしてくれた。

 

『サバンナにでると牙の王がいる、そこで一つ命落とす。オドロンドロの谷、切り立った崖、死霊の国、また一つ命落とす。その向こうは永遠の霧に閉ざされた神の国、入れば生きて帰れぬ、三つ目の命落とす』

 

 ……というもので、今いる場所が話の一つにあったサバンナであるから思い出したのだろう。のび太たちは怖がってるようだが、あの話はあくまで彼ら目線の話だ。吾輩とドラえもんがいる時点で、あの話を真に受ける必要はない。

 

『吾輩やドラえもんがついているから心配ない』

 

「そ、そうよね」

 

「うん」

 

 気を取り直して、サバンナを歩く。目的地までの道のりは、吾輩が千里眼で確認しており、道を逸れそうになったら注意しているので、道を間違うことはない。しばらく歩いていると岩が積み重なった場所を発見し、周りの景色を確認するためにその上に登ると、象の群れが水浴びをしている場面に遭遇した。

 

「象の群れだ!」

 

「な〜んだ、牙の王って象のことだったんだ」

 

「うわ〜、大きいな〜!」

 

「可愛い!」

 

 象の群れに何の躊躇いもなく近づいていく四人とペコ。ジャイアンは吾輩と一緒に積み重なった岩の天辺にいる。

 あの四人はなぜああも躊躇せず野生動物に近づいていくのか。象は体重が7トンもあるのに時速40キロ程度まで走れる上に、アフリカの象は気性が荒いと聞く。心配する吾輩の気持ちを考えて欲しいものだ。像の近くにいるのび太たちとジャイアンに危険がないよう千里眼で確認をしていたら、周囲をライオンの群れが囲んでいるのに気がついた。

 

 象が周囲にいるライオンに気づいたのか、急いで逃げてゆく。のび太たちがそれに気を取られている間に、ライオンを空間転移で離れたところに転移させた。

 

「なんだったんだろう?」

 

「さぁ……わかんない」

 

 突然、慌てて逃げ出した象の群れに首を傾げているのび太達へ、声を掛ける。

 

『休憩はそろそろ終わりにして、先へ進もう。道は吾輩が把握してある』

 

「わかったわ」

 

「今回は大丈夫だったけど、王国にたどり着くにはあと二回も命を落とさなくちゃならないのか」

 

「とりあえず、今は進もう」

 

 サバンナで無事牙の王をやり過ごした吾輩たちは、この先にあるオドロンドロの谷へと向かった。道中はドラえもんが新たに取り出した道具『電車ごっこロープ』でのび太達五人は駆け抜け、吾輩とペコは浮遊しながらついて行った。

 

 オドロンドロの谷の入り口である崖に着いたら、吾輩が全員を念動力で浮遊して降りた。谷はかなりの深さで、一番下まで降りるのに5分ほどかかった。

 

「陰気な所だな……」

 

「こりゃ、本当に死霊の国だよ……」

 

「い、岩がうなってる!?」

 

 オドロンドロの谷の一番深い場所は、少し暑く薄暗い。また、穴だらけの岩がいくつも隆起して、そこから呻き声のような音が聞こえたり、勢いよく煙が出ている。

 

 先へと進むと、人の顔に似た穴が開いたかなり大きい岩が見えてきた。その岩は、他の岩からも聞こえる呻き声のような音を出し、穴の奥は怪しく光っている。

 

「怪しい光、怪しい声!」

 

「やっぱり死霊がいるんだ〜!?」

 

 のび太とドラえもんが抱き合って叫ぶ。のび太はいいとして、ドラえもんはなぜ怖がっているのか。むしろ、未来の知識で死霊について否定するものだと思っていたのだが。ちなみに、吾輩は死霊は存在すると考えている。吾輩の存在自体がそれに近いしな。

 

「っ!?」

 

「で、出たー!?」

 

「わあああああ!?」

 

 目の前にある岩の穴から光が飛び出してきた。それに驚き、叫びながら逃げていくドラえもんたち。念動力で飛び出た光を覆ってみると、あっさり捕らえることができた。

 

『念動力で捕らえた。身動きは取れんはずだ』

 

「すごーい!」

 

「さすがクロだ!」

 

 五人が戻って来て、徐にジャイアンが吾輩が捕らえている光を掴んだ。

 

『どうした?』

 

「いや、よく見たらよ、小さな虫みたいなのが見えたんだ」

 

「えぇ?」

 

 ジャイアンがそう言うと、ドラえもん達が近づき光を掴んだジャイアンの拳を見る。ジャイアンがゆっくりと手を開くと、光がゆっくりと散ってゆく。わずかに羽音のような音が聞こえた。光が散ってゆく様を見て、ドラえもんが気づく。

 

「これは……ブヨみたいな小さな虫に発光バクテリアがついたんだ!」

 

「な〜んだ、タネがわかればあっけないや!」

 

「死霊の声もそうだ! きっと科学的に説明がつくはずだよ!」

 

 ドラえもんが怪しい光の正体を看破すると、のび太達は安堵の息をついた。怪しい光の正体が死霊や霊魂などではないと分かり冷静になったのか、スネ夫が穴だらけの岩に近づいてゆく。穴を覗き込み、何かを考えようとしたスネ夫の顔に、煙が勢いよく噴出した。

 

「ぎゃああああああ! 熱っつい!」

 

「スネ夫さん、大丈夫?」

 

「うん、でもわかったよ」

 

「なんだったの?」

 

「この辺は、火山帯なんだ。だから時々、地底から蒸気を吹き出すのさ。それが穴だらけの岩を共鳴して音が出る、笛と同じ原理だよ」

 

「おお! さすがスネ夫」

 

「なるほど!」

 

 ふむ、スネ夫は怖がりだが知識があるのだな。思えば、ドラえもんの次くらいに動物の名前を言い当てたり物事の解説をしていた気がする。

 

 吾輩含めた全員がスネ夫に感心していると、パムパムという音が聞こえてきた。のび太達が音のなる場所を振り向くと、そこには吾輩よりも少し高いところに座って拍手をしているペコがいた。吾輩は千里眼で確認していたので、突然ペコが拍手をし出したときは少し驚いたが、妙に賢いところがあるし、拍手できても不思議ではないと思っていたので予想の範囲内だった。

 

 だが、次に起こったことは吾輩の予想を大きく上回っていた。

 

「お見事! さすが僕が見込んだ皆さんです」

 

「あ、ああ……!」

 

「「「「「ペコが喋った!!」」」」」

 

「驚かすつもりはなかったのです。もっと早く打ち明けて、お力添えを願うべきでした」

 

「「「「「立った!!」」」」」

 

「事情を話しても信じてもらえないと思って、皆さんの目で確かめてもらいながらここまで来たのです」

 

『ペコ、お前は一体何者だ?』

 

 言葉を話せて二足歩行ができる。もしかすると、吾輩と同じ立場の者かもしれん。仮にそうであれば、神に一矢報いるために協力願うところなのだが…………

 

「僕はバウワンコ108世の子、クンタック王子です」

 

 

 




【探検ごっこ用蒸気船】
 本来のよりも簡易化された蒸気船。そのため、子どもでも運転できるようになっている。もうこれ道具じゃないでしょ。

【キャンピングハウス】
 探検家風な帽子のひみつ道具。地面に置いて頂点のボタンを押せば巨大化して、子ども5人とロボット一体が寝泊まりすることができる。



い、いかん。ジャイアンがほとんど空気になってしまった。

映画編の日常と戦闘描写についてなのだ

  • 戦闘シーンは省略するのだ
  • そのままでよいのだ
  • 戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
  • 早く新しい挿絵を追加するのだ
  • モンハンと人間以外にも変身するのだ
  • 冥との絡みを増やすべきなのだ
  • クロはもっと無双RTAしてよいのだ
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