ネコ   作:ミーちゃん

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遂に私はやりましたよ!大量にあった課題を終わらし、レポートも残り一つまで減らした!
ヒャハ、ヒャハッ
私はやったんだぁーっ!
ヒャハハハハハハハァーッ!


誤字報告感謝。誤字修正しました。


13話 ネコとバウワンコ

「僕はバウワンコ108世の子、クンタック王子です」

 

『バウワンコ?』

 

「王子様だったの……」

 

 突然、拍手して立ち上がったと思ったら喋り始めたペコに正体を尋ねた結果、吾輩の同胞ではないことが判明した。人間のように話し、行動できていたからてっきり吾輩の同胞だと思ったのに……残念だ。いや、吾輩と同じような目に合っている者はいない方がいいか。

 

「訳あって日本まで行きましたが、皆さんのおかげでここまで辿り着くことができました」

 

『なるほど。して、その訳とは?』

 

「それは、歩きながら話します。とにかく先を急ぎましょう!」

 

 クンタック王子…………長いからペコでいいな。ペコの先導の元、谷を進んでゆく。しばらく歩いていると、水が流れている洞窟に入った。そして、洞窟の奥へと進んでいく。

 

「王国につながる道はただ一つ、この地下洞窟だけです」

 

「それはなぜ?」

 

「この川の道は王国の湖から流れ出しているからです」

 

「そうなのね」

 

「でも、犬の王国なんて信じられないな」

 

「それは、お互い様です。僕だって、この目で見るまで人間の世界なんて信じられなかった。おそらく、何百万年前か昔、地殻の大変動があったのでしょう。大地の一部が陥没し、外の世界と切り離されてしまったのです」

 

「へえ〜」

 

 犬の王国か……猫の国とかもどこかにあるのだろうか。

 

「あれ? 行き止まりだよ?」

 

「そうみたいですね」

 

『ここから来たのではないのか?』

 

「それはそうなんですが……」

 

「ドラえもん、なんとかならない?」

 

「うーん、そうだ! 『さかのぼりボート』!」

 

 ドラえもんが、のび太の要望に応えるために『さかのぼりボート』という道具を取り出した。吾輩を除いた6人がギリギリ乗れそうな大きさの鯉を模したボートで、ドラえもんの説明によると、流れに逆らって進むボートらしい。

 

「さあ、みんな乗って乗って!」

 

『吾輩は、飛行しながらついていく』

 

 ドラえもんの指示に従って、のび太達とペコが乗り込む。吾輩はボートに乗れないので、超能力で飛行してついていく。はっきり言って、空間転移で移動した方が早いのだが、もうみんなボートに乗ってしまったし黙っておく。

 

 ボートは勢いよく、流れに逆らって川を遡っていく。ボートの見た目に反して、かなりのスピードが出ている。

 

「ヒャッホウ! これはいいや!」

 

「そうね!」

 

「ペコ、久しぶりに故郷に帰れるんだから嬉しいんじゃない?」

 

「もちろん、嬉しいことは嬉しいのですが……王国には恐るべき敵が待っているのです」

 

「敵?」

 

 川を遡っていたボートの勢いがどんどん遅くなっていき、それと共に出口が近づいてきた。先に、転移して出口の方に行く。

 

『ほう……これが、バウワンコ王国か。美しいな……』

 

「うわぁ…! これがバウワンコ!」

 

「きれい……!」

 

 ここから見えるバウワンコの風景に感動していると、のび太達も着いたようで同じように感動していた。現代日本で生活していたら、このような景色を見ることができることはほとんどないだろうし、良い経験になる。

 

 しばらくして、皆を地上に転移させた。出口は高い場所にあったから、そのまま降りるにはかなり時間がかかりそうだったからだ。

 

「大きな水車だな…」

 

「収穫した農作物を加工したり、王宮に水を運ぶのに使われています」

 

「綺麗なところね」

 

「ああ」

 

 道を歩きながら、景色を眺める。それぞれが疑問や感想を述べていると、遠くの方から足音が複数聞こえてきた。千里眼で確認すると、豚のようなロバのような蜥蜴のような謎の生物に乗った鎧を着た犬の兵士達が道を走っていた。なんだあの生物。大きさ的に人を乗せて走らすには難しそうだが、なぜああもスピードを出せているのだろうか。

 

「っ! 伏せて!」

 

「「「「「えっ!?」」」」」

 

 ペコも音を聞き取ったのか、倒れるように伏せて、全員にも伏せるように指示を出した。ペコの指示に従って、全員が伏せる。一応、吾輩も伏せている。

 

「あれは……犬の兵隊!?」

 

 のび太が犬の兵隊に驚いて大きな声を上げてしまい、道を走っていた兵士の一人がその声に気付いたのか止まってしまった。

 

「どうした?」

 

「いや、あっちの方から妙な鳴き声が聞こえた」

 

「気のせいじゃないのか? それより急ぐぞ!」

 

「ああ……」

 

 どうやら気のせいだと思ったようだ。もしもの時は脳震盪を起こして眠らせるつもりだったが、杞憂だったな。

 

「もう、いいでしょう」

 

「い、今のは……?」

 

「父から王位を奪った大臣、ダブランダーの部下です」

 

「ダブランダー?」

 

「悪知恵のはたらく恐るべき敵で、この国は今、ダブランダーの支配下にあるのです」

 

「そうなのか」

 

 なるほど。ペコの敵は王位を奪ったダブランダーという元大臣。吾輩なら、ここからでもダブランダーを始末することは可能だが、それではあまり意味がないのだろう。

 

「今はどこに向かっているの?」

 

「ブルススの屋敷です。ブルススは父の親衛隊長を務めていた王国一の戦士で、とても信頼できる部下です」

 

「そうなんだ」

 

 ペコの案内に従いながら歩いていると、広い庭と大きな屋敷がある場所についた。これがペコの言っていたブルススとやらの屋敷なのだろう。親衛隊長を務めていたと言っていたし、これほどの屋敷に住んでいても不思議はない。……のだが、千里眼で中を透視してみると誰もいなかった。それどころか荒らされている。金目のものは盗まれていないところを見るに、強盗の類が入ったわけではなさそうだ。

 

「ブルスス! ブルスス!」

 

「ひどいなぁ…」

 

「誰もいないみたい」

 

「おそらく、捕らえられてしまったのでしょう。ブルススならあるいは、無事かと思ったのですが……」

 

『他に頼れる人はいないのか?』

 

「この分だともう、味方は一人残らず……」

 

「どうしてこんなことになったの?」

 

「それは……」

 

 そう言ってペコが語り始めた。

 

 五千年前のバウワンコには今よりも遥かに高度な文明が存在しており、その科学力で火を吐く車や空を飛ぶ船などの兵器を発明したらしい。しかし、賢明なるバウワンコ一世は限りない兵器の発達が世界の滅亡を招くと考え、兵器の研究を禁じてその記録を封じたそうだ。そして、五千年の間に科学力は衰退したが王国の平和は保たれてきたという。

 ところが、ペコの父王の代になってから大臣だったダブランダーが古代兵器を復活させ、外の世界を侵略しようと企てた。そして、ペコとスピアナ姫の婚礼の日にペコの父が暗殺され、その罪を着せられたペコは逃亡し、最終的に地下水の流れに巻き込まれて人間の世界に来たようだ。

 

 この話を聞いて思ったが、バウワンコは色々と凄い国だな。まず、五千年前に飛行船と擬似戦車を開発できていたのが凄い。人類が初めて空を飛んだのは十八世紀で、戦車なんて二十世紀初頭に開発された。今は見る影もないが、当時の技術力は当時の人類の先を行っていたわけだ。そして、五千年もの間平和を保っていたというのも凄いことだろう。人間なんて、百年の間に何度も戦争を起こしている。

 

 ペコがダブランダーを恐ろしい敵と称しているのは、王を暗殺して部下のほとんどを掌握した五千年も保ってきた平和を崩した悪党だからかもしれない。

 

「ダブランダーがいる限り王国に未来はない。皆さん、無理を承知でお願いします。どうか、僕に力を貸してください!!」

 

「ぺ、ペコ…」

 

「冗談じゃない! 宝探しに来たのにどうしてこんなことに巻き込まれなきゃいけないのさ! さっさとクロにお願いして日本に帰ろうよ!」

 

「そういうわけにはいかないでしょ」

 

「そうだよ、ペコを見捨てるわけにはいかないよ」

 

「ぼくたちに何ができるっていうのさ!」

 

「それをみんなで考えましょう?」

 

「無駄だよ!!」

 

「無駄じゃない!!」

 

『デジャブのある光景だな』

 

 スネ夫とのび太、しずかちゃんが言い争いをしていると、屋敷の外の方から「助けて」という声が聞こえてくる。千里眼で外を覗いてみると、犬の兵士二人に追いかけられている犬の子供がいた。おそらく、声はあの子供のだろう。子供は兵士の一人に捕まると、その兵士の鼻を噛んだ。鼻を噛まれた兵士は痛さのあまり、捕まえた子供を手放し、剣を抜く。

 

「やめろ!」

 

 ペコが横から剣を抜いた兵士に体当たりをして、その兵士から剣を奪った。いつの間にか、ペコだけじゃなくのび太たちも外に出ている。最初の助けてという声を聞いて、外に出たのか?

 

「な、なんだ貴様ら!?」

 

「子供に乱暴するとは……許さぬ!」

 

「小癪なぁ……っ!」

 

 槍を持ってペコに突撃してきた兵士の槍を、ペコは避ける際に切り飛ばした。槍を失った兵士は腰にぶら下げている剣を抜き、ペコに斬りかかる。力任せに振られる兵士の剣を危なげなく避けるペコは、隙を晒した兵士から剣を叩き落とし、蹴りを胴体に放つと、蹴りによって倒れた兵士に剣の鋒を向ける。

 

「ま、まいった…………ん?」

 

 負けを認めて降参した兵士はもう一人を連れて逃げていった。何かに気づいたようだったが、なんだったのだろうか。

 

「どうやら、僕の正体に気づいたようです」

 

「そうなの?」

 

『なぜそう思う』

 

「僕の首からかけているこのペンダントは代々受け継がれてきたもので、僕は王子ですから」

 

『良くも悪くも顔を覚えられているということか』

 

 その後、兵士から逃げていた子供から話を聞いた。子供……チッポは兵隊に両親を無理矢理連れて行かれたせいで満足に飯を食うことができずに腹を空かせ、あの二人組の兵士の弁当を盗んだという。盗んだのは悪かったと言っていたから、盗みが悪いことだとちゃんと認識しているようだ。

 

「だからオイラ、父ちゃんと母ちゃんを助けに行くんだ!! ほら、剣も作ったんだよ!」

 

「チッポ…………」

 

 震えた声で名前を呼ぶペコ。王となったダブランダーはどうやら、悪政を敷いているようだ。兵器の開発などしたこともない農民を無理矢理連行して兵器開発のための労働をさせるとは。まともな給料も出なさそうだな。

 

「ペコ、僕たちにも手伝わせて!」

 

「のび太さん…」

 

「もちろん、私達もね! 皆で力を合わせれば、きっとなんとかなるわ」

 

「ああ!」

 

『吾輩も協力しよう。』

 

「わかったよ、手伝えばいいんでしょ?」

 

「ああ……ありがとう……ありがとう、皆さんっ……」

 

 泣きそうになっているペコを落ち着かせながら、吾輩たちは作戦会議を行うことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




【さかのぼりボート】
 鯉のような姿のボート。水流に逆らって進むことができる。使い道が限られる道具。


どうしよう…主人公が全力で取り組むとRTAできちゃいそう。

映画編の日常と戦闘描写についてなのだ

  • 戦闘シーンは省略するのだ
  • そのままでよいのだ
  • 戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
  • 早く新しい挿絵を追加するのだ
  • モンハンと人間以外にも変身するのだ
  • 冥との絡みを増やすべきなのだ
  • クロはもっと無双RTAしてよいのだ
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