ネコ   作:ミーちゃん

19 / 82
学校の課題多くない…………?
多い上に難しのですが…………?




19話 ネコと新たな西遊記

 あれは、朝早く吾輩にいつもおやつをくれるお婆さんの所へ赴いた時だった。

 

 いつものように吾輩がお婆さんの家でおやつをもらってると、突然……

 

 

「かわいいねぇ、かわいくて思わず食べちゃいたいくらい」

 

 

 と言って鬼の形相になったお婆さんが吾輩を捕まえようとしてきたのだ。

 

 鬼婆となったお婆さんから不意打ちを受けた吾輩は、思わず念動力で鬼婆を吹っ飛ばしてしまったわ。

 元々お婆さんが鬼婆だったという可能性もあったが、町を観察してみると、あちこちで化物になっている者がいたからそれは無いとわかった。

 どうやら、感情が昂ると化物の姿に変わるらしい。加えて、都市部の方には赤色の五重塔のようであり城のような見たことのない建造物が建っていた。

 

 化物に変わる人々や謎の建造物を見て、吾輩はドラえもんかのび太がまた何かやらかしたのだと思った。

 魔法世界の時のようにもしもボックスを使ったか、孫悟空を見に過去に行ったのび太が過去で歴史改変をしてしまったかのいずれかだと推測した吾輩は、ドラえもんの所へ転移し事情を聞くことにした。のび太はこの時間はまだ学校だ。

 

 

『ドラえもん、町の様子がおかしいのだが…………昨日何かしたか?』

 

「クロ! ごめん……わからない、ボクも様子が変ってことはわかるんだけど……」

 

『町の人々が化物に姿を変えたり、都市部の方には見たこともない建物があったぞ』

 

「なんだって!?」

 

 

「「「「ドラえもん!!」」」」

 

 

 吾輩とドラえもんが話していると、のび太が帰ってきた。

 いや、のび太だけではない。ジャイアンやスネ夫、しずかちゃんも一緒に来ている。学校はまだ終わっていないはずだが、何かあったのか。

 

 のび太達の話を聞いてみると、学校で練習していた西遊記の劇の内容が変わっており、学校の先生や出来杉という同級生などが角を頭から生やしたり化物になったようだ。

 変わってしまった西遊記の内容や出来杉が自分たちのことを妖怪と言っていたことから、ドラえもん、のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫、吾輩以外のすべての人々が妖怪になってしまったらしいとわかった。

 

 

『吾輩たちを除いた全ての人間が妖怪に変わったことはわかった。だが、何故変わったのだ……?』

 

「多分、昨日タイムマシンで唐の時代に行った時にボクがヒーローマシンを開けっぱなしにしていたのが原因かもしれない」

 

『なんだと!?』

 

「じゃあ、みんなでゲームをしたときに敵が出てこなかったのは……」

 

「おそらく、ヒーローマシンが開けっぱなしになってたせいで、『西遊記』のゲームソフトに出てくる妖怪たちが現実の世界に出てきちゃったんだ」

 

「「「「えぇーーッ!!」」」」

 

「妖怪たちは三蔵法師をやっつけるようインプットされていたんだ」

 

「でも、やっつけたらそれで終わりじゃないのか?」

 

「いや、妖怪たちは三蔵法師を食べちゃった後、少しずつ進化していったのかも。妖術を武器にして人間と戦って、歴史を支配してしまったんだと思う」

 

「そんな……」

 

 

 妖怪たちによる歴史改変が原因で今の世界になってしまったらしい。であれば、これを正す方法はシンプルだ。

 

 

『歴史改変が原因ならば、元の歴史に戻してしまえば世界は戻るのだな?』

 

「うん。唐の時代に戻って、妖怪たちをやっつければ戻せるはずだよ」

 

「えーッ!! じゃあ僕たちで本当の『西遊記』をやるの……?」

 

「そういうこと」

 

「「「「そういうことって……ドラえもんが出した道具が原因なんだぞ!!」」」」

 

『擁護はできんな』

 

「ご、ごめん…………と、とにかく相手はヒーロマシンから出てきた妖怪だ。ボク達もヒーローマシンで『西遊記』のキャラに変身して戦った方がいい!」

 

「俺また豚になるのかよ」

 

 

 どうやら、のび太達は一度ヒーローマシンで『西遊記』を遊んだことがあるらしい。配役はコンピュータが選ぶらしいが、ジャイアンの発言からおそらく、のび太が孫悟空でジャイアンが猪八戒、スネ夫は沙悟浄でしずかちゃんは三蔵法師だったのだろう。

 案の定、ヒーローマシンから出てきたのび太達は吾輩の予想通りだった。

 

 

「のびちゃん……? ちゃんと宿題はやっているの……?」

 

 

 

「まずいっ、ママが来る! はやくしなくちゃ!!」

 

 

 のび太のママが階段を登ってくる音を聞き、急いで出発する。

 

 行き先は唐の時代、西暦630年だ。

 西遊記の妖怪たちを相手にせねばならない。

 西遊記に出てくる妖怪は数多くいるが、ドラえもん曰くゲームに出てくるのは牛魔王をはじめとした有名な妖怪が数体らしい。それに、牛魔王を倒せば妖怪たちは力を失うようだ。

 西遊記で有名な妖怪といえば、金角大王や銀角大王、羅刹女などか? 他にも九尾の狐などもいるはずだが、どうだろうな。警戒すべきは、五つの法宝か。持っている可能性は高いだろう。法宝を持っていた場合は、奪って使わせないようにせねばな。

 

 

「あ、そうだ。皆、もうすぐ着くけどその前にほんやくコンニャクを食べて」

 

「なんで?」

 

『現地の人に会った時や万が一逸れてしまった時に、当時の言葉が話せなければ大変苦労するからだろう』

 

「クロの言うとおり」

 

 

 ドラえもんから渡されたほんやくコンニャクを全員が食べた頃に、タイムマシンは目的の時代と場所についた。

 タイムマシンのコンピュータ曰く、プラス・マイナスに時間が多少ズレることがあり、場所もズレてしまうことがあるらしい。白亜紀から現代に戻るときはそんなことなかったはずだが、しゃべる機能がついた代わりに空間移動と時間移動機能が劣化したのだろうか?

 

 タイムホールから出てみると、外は岩だらけの渓谷のような場所だった。

 全員がタイムホールから出てきて、周りを見渡していると、上の方から岩がいくつも転がってきた。落ちてきた岩を念動力で吾輩たちに当たらないように動かす。

 

 

「……見て!! ほらあそこ、三蔵法師だ!!」

 

 

 岩が落ちてくる中、のび太が落ちてくる岩から逃げている三蔵法師を発見した。

 馬に乗り、白い袈裟を着たおっさんが三蔵法師らしい。

 吾輩のイメージしていた三蔵法師とは違っていて驚いた。

 そして、三蔵法師がいるということは、近くに三蔵法師を狙う妖怪がいるはずだ。

 

 そう思い千里眼で探してみると、渓谷の上の方でが岩を落としている蝙蝠のようなガーゴイルのような妖怪と、その妖怪に指示を出している青白い肌で独特な武器を持ち、「ギ」や「キ」と書かれた鎧をつけた二人組の妖怪を見つけた。

 

 

『吾輩とのび太で岩を落としている妖怪を倒してくる。ドラえもん達は三蔵法師たちを助けてやってくれ』

 

「僕?」

 

「なんでのび太なんだよ」

 

『それは、のび太が孫悟空の力を持っているからだ。持ちうる武器の多さや性能が違う』

 

「確かに、猪八戒や沙悟浄に比べたら孫悟空は、筋斗雲や如意棒、緊箍児、妖術もある。皆、ここはクロとのび太君に任せよう」

 

「ちぇっ、いいなぁ……のび太だけ」

 

 

 作戦を伝えたので、吾輩とのび太で今も岩を落とし続ける妖怪どもを倒しに行く。

 

 

「あれが岩を落としてる妖怪だな!」

 

『むっ』

 

 

 のび太も岩を落とす妖怪を見つけ、筋斗雲に乗って一瞬で上昇した。

 驚いたのが、のび太の乗った筋斗雲は吾輩の空間転移と大差ないスピードで頂上についていること。まぁ、伝説が伝説だしな。

 

 頂上についた吾輩とのび太は周囲にいた多くの蝙蝠妖怪を蹴散らし、奥にいる二人組のところへと進んだ。

 

 

「見つけたぞ!」

 

「な、なんだ貴様らは!?」

 

「あれ? 僕のこと知らないの?」

 

「誰が、知るものか! 名を名乗れ!!」

 

「ふふんッ、今の僕は孫悟空だ。弱虫のび……『素直に名を名乗ろうとするな』……んー!!」

 

「チッ」

 

 

 おそらく金角と銀角であろう二人組の妖怪に名を問われ、孫悟空ならまだしも本当の名前まで名乗ろうとするのび太の口を、念動力で無理やり閉じた。

 金角と銀角を知ってるなら、金角が持ってる紫金紅葫蘆についても知っているはずだなんだが、忘れていたのだろうか。

 

 

『フンッ、紫金紅葫蘆しか持っていないのなら丁度いい。ここでお前たちを倒すとしよう』

 

「なんだと?」

 

「ハッ、猫風情に何ができる」

 

 

 人間であるのび太と違い、猫である吾輩に対して油断している金角と銀角。その隙をついて、金角の持っている紫金紅葫蘆を空間転移で奪い取り、すぐに蔵へと放り込む。万が一があってはたまらないからな。

 紫金紅葫蘆を盗られたことに気付いていない金角と銀角は、悪どい笑みを浮かべて吾輩たちのところへにじり寄ってくる。

 

 

「エーイ!!」

 

 

 のび太が如意棒を構えて金角と銀角の方へ駆け出していき、如意棒を振るうも大したダメージは与えられていない。というか、如意棒が当たってもひるみもしていない。単純にのび太のパワーが足りていないのだろう。

 のび太に如意棒で叩かれている金角と銀角は「なんなんだコイツは……」とでも言いそうな顔をしている。

 

 

「このっ、このこのこのッ!」

 

「くっ、さっきからしつこいぞ!」

 

「わあっ!?」

 

 

 ダメージにはならないが、のび太の攻撃が煩わしく感じたのか、銀角がのび太へ腕を振るいのび太を吹き飛ばす。腕が当たる直前に我輩が念動力でガードしたからダメージはないはずだ。

 吹き飛んだのび太を筋斗雲が追いかけていく。

 のび太を吹き飛ばして、ニヤニヤと悪どい笑みを深めている金角と銀角。脳みそを念動力でシェイクしてもいいが、ここは新しく開発した道具を使うとしよう……。

 

 

「な、なんだこれは!?」

 

「鎖!? どうなってやがる!!」

 

 

 空中に開かれた複数の蔵から伸びた鎖が、ギチギチと金角・銀角を締め上げた。

 

 突然のことに驚く二人。

 自分たちを縛る鎖を破壊、あるいは脱出しようともがく金角と銀角だが、鎖は二人がもがくたびに締めつけが強くなっていく。

 

 金角と銀角の二人を締め上げている鎖は吾輩がハツメイカーで新しく開発した道具の一つ。

 どこまでも伸縮可能な鎖型の道具と自動で相手を追尾する道具、対象の筋肉量や大きさなどのステータスによって硬度が変わる道具を合成した……その名も『無限の鎖』だ。

 天の鎖や万里ノ鎖を参考にして開発した道具だが、その性能は先に挙げた二つに勝るとも劣らないだろう。

 

 

「くそっ、こうなったら紅葫蘆を……なッ、紅葫蘆がない!?」

 

「なんだと!?」

 

『今更気づいたか。紫金紅葫蘆は吾輩が奪ったぞ』

 

「きっ…………貴様ぁ!!  ぐあっ!」

 

「ぎゃあっ!」

 

『フンッ』

 

 

 鎖に縛られ身動きの取れなくなった二人を気絶させ、下で三蔵法師を守っていたドラえもん達を呼ぶ。ついでに、吹き飛ばされたのび太も転移で呼び寄せ、筋斗雲の上で気を失っていたので軽い電気ショックで目を覚まさせた。

 

 

「うわあ! これが金角と銀角? 」

 

「今は気を失っているのね」

 

「のび太君はカッコつけたわりに、蝙蝠妖怪を倒しただけと……」

 

「うるさいやい」

 

 

 ドラえもんがヒーローマシンを取り出し、捕らえた金角と銀角をその中へと放り込む。

 ヒーローマシンに戻せば問題ないらしい。二人を気絶させたときに記憶を読んだが、現実世界に出てきたのは金角と銀角、羅刹女、牛魔王、紅孩児、蝙蝠妖怪だった。

 その内、金角と銀角は今回捕まえたから、残りは羅刹女と牛魔王、牛魔王の拠点にいるであろう蝙蝠妖怪と紅孩児だけだ。

 

 




筋斗雲って凄いですよね。不老不死の術を得て神通力を持つ仙人の体でなければ乗れず、一瞬で10万8,000里も移動できるらしいですよ。千里で3900キロですから、凡そ42万1200キロですね。地球一周が約4万キロなので、一瞬で地球を十周できるんですよね。主人公が可愛く見える。

映画編の日常と戦闘描写についてなのだ

  • 戦闘シーンは省略するのだ
  • そのままでよいのだ
  • 戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
  • 早く新しい挿絵を追加するのだ
  • モンハンと人間以外にも変身するのだ
  • 冥との絡みを増やすべきなのだ
  • クロはもっと無双RTAしてよいのだ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。