ネコ   作:ミーちゃん

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卒論……教育実習……就職……うっ、頭がッ……!

歴史改変についての考察を書いたせいか、もしかしたら文章が混迷しているかも……。


23話 メイドとセワシと未来

§月☆日

 

 今日もメイドロボの制作に励んだ。

 途轍もない量の部品と細かく小さな機械を複雑に組み合わせて地道に作り上げていく。念動力と千里眼がなかったら倍以上の時間がかかっていただろう。

 やっぱりミニドラを制作しておくべきだったか? 

 

 性能を付与するひみつ道具も、前脚と後ろ脚の指を合わせても足りないくらいに数があるからな。疲れる……。

 

 吾輩がメイドロボの制作に励んでいる間、今度はカタログで見た『タンマウォッチ』、『虫の知らせアラーム』を同時並行で作った。

 

『タンマウォッチ』はストップウォッチを模した道具で、作動させると時間が停止し、自分以外の生物や物体等が全て停止した状態となる機能がある。

 しかし、この時間を停止させすべての動きを停止させる機能は、他者が使用者に触れている或いは使用者のそばにいれば免れることができるようだ。それでも、この道具の欠点とはなり得ないだろう。

 時間を停止できれば、修行や道具の作成、敵の殲滅、味方の救出などにも役立つのだから。第二魔法でも似たようなことができそうだが、あくまであれは並行世界の運営だ。時間遡行なども第二魔法に分類されるが、空間や並行世界に関する技術が主なので時間の停止ができるとは思えない。まぁ、吾輩がそう思ってるだけで、実は可能かも知れんが……。

 

『虫の知らせアラーム』は、ハチのような虫の形をしたアラームで、仲間に危機が訪れると鳴って知らせてくれる道具だ。

 魔法世界の時、ドラえもん達はかなりピンチに陥っていたのに吾輩はそれに気づくことができなかったから、その反省として必要だと思い作ることにした。虫の知らせアラームが鳴ったらタンマウォッチで時間を止め、ドラえもん達の居場所を千里眼で特定し助けに行くというような活用が可能だろう。

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 メイドロボを作り始めて今日で三日目。

 

 遂に、完成の時が来た。既に組み立ては終わっており、用意していた多くのひみつ道具の機能も内蔵した。ビジュアルも吾輩の理想を体現しており、あとは起動するだけだ。

 吾輩、ワクワクすっぞ!

 

『メイドロボの冥、起動せよ』

 

 吾輩の言葉をキーとして、吾輩の目の前に立っているメイドロボの「冥」が動き出す。

 

 冥というのは吾輩がつけた名前だ。

 メイドロボは猫型ロボットみたいな種族名というか製品名みたいなものだし、ドラえもんやドラミみたいに名前があった方が呼びやすいからな。

 

「マイクロブラックホールエンジン正常、記憶メディア異常なし、ひみつ道具の使用に問題なし、身体動作に問題なし、全システムオールグリーン、万能メイドロボ……起動します。あなたが私のマスターですか?」

 

 そう言って冥は閉じていた目を開け、目の前にいる吾輩に問いかける。

 主人の登録に必要な作業だろう。

 

『そうだ』

 

「了解しました。お名前は何とお呼びすればよいですか?」

 

『マスター……いや、クロ様というのも……』

 

「『マスター……いや、クロ様というのも……』様ですね、了解しました」

 

『違う! 名前はクロだ! クロと呼んでくれ! というか、そんな長い名前は呼びづらいだろう!』

 

「いえいえ、そんなことはありませんよ『マスター……いや、クロ様というのも……』様。しかし、『マスター……いや、クロ様というのも……』様のご命令とあればクロ様とお呼びすることに致します」

 

『そうしてくれ』

 

 

 こいつ……なかなかいい性格をしているな……。

 作る段階でどのような性格にするかは設定できなかったから、どんな性格になるかと思えば……全く……。

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

§月■日

 

 今日は、昨日完成した万能メイドロボの冥をドラえもん達に紹介した。

 冥は見た目にロボット的要素が欠片もないからか、ロボットだと言ったときは驚いていた。しずかちゃんなんかは、人間にしか見えないと言っていたな。そこまで驚いてくれれば、ビジュアルにも力を入れた吾輩の苦労が報われるというものよ。

 特に何もしていない冥が胸を張っていたのは意味がわからんが。

 

 ドラえもん達5人に冥を紹介した後、冥はのび太達の遊び――野球――やしずかちゃんのバイオリン練習に付き合って交流を深めた。

 冥は最初だからか一切の手加減をせず、野球では100%ホームランでピッチャーになるとドラえもんのひみつ道具『黄金バット』を持たなければ球に触れることすらできなかった。

 吾輩? 吾輩は超能力を使っていいなら負けることはあり得ないから反則扱いだった。吾輩は悲しい……ポロロロン……。

 

 しずかちゃんのバイオリン練習に付き合ったのは、冥が何でもこなせる万能メイドだと野球を通じて理解したしずかちゃんが、冥にお願いしたのだ。

 

 しずかちゃんが独学でバイオリンを練習していたことはドラえもん達は知っていたらしい。

 

 吾輩と冥は知らなかったので興味を持ち、吾輩も一緒について行ったのだが……しずかちゃんの部屋で、バイオリンを手にしたしずかちゃんを見たのを最後に吾輩の記憶はない。

 後で冥から話を聞くと、しずかちゃんが弾き始めた瞬間、音の暴力が吾輩と冥を襲い、吾輩はあっという間に気を失ってしまったらしい。冥が練習に付き合うことで吾輩が聞いても気絶しない程度には上達したらしいが、ジャイアンの歌と同様の威力を発揮したしずかちゃんのバイオリンは、強制でもされないかぎり聴きたいとは思わなくなった。

 

 強制されたら? 

 冥やドラえもんが太鼓判を押すまでは逃げる。

 

 

 

 

 

§月§日

 

 冥を作ったので、今度は拠点を……と思ったが先にミニドラを作ることにした。

 

 冥がいればミニドラとも会話できるから、人手を増やすためにも作ることにしたのだ。まぁ、作ると言っても自動制作装置が勝手に作ってくれるんだがな。

 ちなみに、ミニドラは複数体作る予定だ。最初は、『バイバイン』というひみつ道具を作ってそれをミニドラに使うか考えたのだが、ミスをした場合が怖いからやらないことにした。

 かける液の量をミスるだけで、宇宙崩壊の危機が生まれる道具など怖くてみだりに使えないわ。

 

 自動制作装置にミニドラを作らせている間、冥には鏡の世界で吾輩の無限の鎖の改良を頼んでいた。

 現状、無限の鎖は縛る相手のフィジカル面にのみ特化していて、相手が特殊な能力を持っている場合は逃れられてしまう。もしくは、破壊されたりだな。

 

 例えば、相手が吾輩と同じように空間移動が可能だったり、炎などを放出できるなら無限の鎖は無力になる。それを防ぐために、新たな効果を鎖に付与させるのだ。

 予定しているのは、テキオー灯のどんな環境でも適応できる効果と『空間接着剤』の物を空間に固定する効果だ。炎やら氷やらの温度変化による破壊はこれで防げるだろうが、空間移動に関してはわからん。ダメだったら新しく考えてみるしかない。

 

 それから、今日は『セワシ』というのび太の孫と出会った。

 虫の知らせアラームにドラえもん達を登録するために各々のところへ回っていたのだが、のび太の家に行った時に出会ったのだ。

 ドラえもんが上手くのび太を導けているかどうかを確認しに来たらしく、吾輩が今までののび太とドラえもんの行動を教えると、頭を抱えていた。

 まぁ結果的に防いだとはいえ、一度歴史改変が起きたしなぁ……。

 

 ドラえもんがなぜ未来から来たのかをセワシが教えてくれたが、その目的が上手くいっているとは言えん状況だということはわかった。ただ、セワシの目的が微妙なのがな……貧乏になる未来を脱したいのだろうが、なぜそこでジャイ子の話が出てくるのかわからん。

 借金はあくまでのび太の失敗だから違う人間と結婚しても、借金を背負う可能性は普通にあると思うんだがな。

 

 あと、結婚する人物が変わるとセワシは生まれないのではと質問したら、歴史の流れが変わろうと方向さえあっていれば生まれてくると言っていた。

 

 だが、未来が変わる場合も問題点がある。

 

 未来の改変は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のように世界線が分岐するのかどうかだ。

 セワシが記憶を保持しているところからおそらく、世界線が分岐するのだろう。セワシが改変の原因だから記憶を保持しているという可能性も否めないが、世界線の分岐の方が可能性が高いと思う。ドラえもんがいるおかげで未来は変わると吾輩は断言できるが、変わった未来が分岐として生まれるだけで、貧乏な未来のセワシの世界は変わらないだろう。

 

 そもそも、貧乏で困っているから未来を変えに来たのであって、そうでないのならわざわざ変えにはこないはずだ。

 つまり、貧乏でない未来のセワシは困っていないので過去に来ることもなくドラえもんを送ることもせず、未来が分岐しただけで生活が変わらない貧乏な未来のセワシはいつまでも変わらないから確認しに来るということだ。

 

 こちらから未来に行った場合は、本来なら新しく分岐した未来に行くと思うのだが、もしもボックスという架空世界を生み出したりパラレルに移動したりできる機械があるしな……タイムマシンは登録してある分岐の未来へ飛べるのかもしれん。

 ならなぜ以前の歴史改変の時は元の未来へ戻らなかったのか疑問が残るが。

 

 未来のことを考えると頭が痛くなるな……。

 

 

 

 

 

§月Q日

 

 ミニドラが完成した。

 複数体いるミニドラは「ドラドラ!」と言いながら吾輩と冥に絡んできた。体のあちこちに登ってきたり、吾輩のヒゲや尻尾を引っ張ったり、冥のメイド服にしがみついて笑顔で「ドラッ!」と言ったり…………ちょっと和んだ。

 

 無限の鎖の方は、まだ終わっていない。

 炎や氷などの温度変化による破壊の無効化はできたが、捕らえた相手が空間移動をすることは防げなかったのだ。

 冥に頼み、吾輩に対して使用してもらったのだが、固定された空間ごと転移したら逃れられた。

 

 だから、新しく効果を付与することにした。

 新しく付与するのは『瞬間固定カメラ』の効果だ。

 本来はシャッターのボタンを押すと被写体の動きを固定する道具だが、動きを固定するという効果をうまく付与出来れば、空間移動も含めて相手の行動自体を固定できるようになるだろう。

 

 

 そうそう、今日から科学に関する本を読むことにした。

 吾輩は現状、「空間移動」や「電気」、「炎」、「念動力」、「サイコメトリー」が使えるが、もう少し手段を増やしたいと思ったのだ。

 目標は漫画とか小説でててくるような「時間操作」や「ベクトル変換」、「未元物質」、「魂魄干渉」だな。

 あと、何故か知らないが、3秒先の未来が見えるようになった。意図的に見ることはできないが、ふとした時に見えるようになった。見えるのは吾輩が見ている視界の範囲内で、千里眼を使用している時はまだ見えたことがない。

 

 

 

 

 

 




ドラえもんの世界の歴史改変の理屈ってわかりづらいんですよね。ルート分岐系だとは思うんですけど、話によってはそうじゃない場合もあったりでどっちなのかわからないですね。加えて、未来からの干渉が前提の話もあったりで……意図的かそうでないかは問わず、改変するための行動も含めての流れのために改変の影響が出なかったり、逆に改変するための行動を含んだ運命でないために改変の影響が出たりなど……全くわけがわからないよ! 

「不思議風使い」の場合は未来からの干渉も含めてもそういう運命だったため未来は変わらず、「新恐竜」の方も未来の住人であるのび太が過去の存在である恐竜の世話をすることで鳥類が生まれるという流れだったり、「魔界大冒険・新魔界大冒険」も魔法世界にした未来のドラえもん達が過去に遡らなければデマオンを倒せなかったり、「南国カチコチ」や「竜の騎士」も未来からの干渉前提の流れ。

だけど、「パラレル西遊記」や「鉄人兵団」は上記の作品のように未来からの干渉を受けて、影響が出ている。多分、「パラレル西遊記」はルート分岐系だと思うんですけど……よくわからないですね! 

映画編の日常と戦闘描写についてなのだ

  • 戦闘シーンは省略するのだ
  • そのままでよいのだ
  • 戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
  • 早く新しい挿絵を追加するのだ
  • モンハンと人間以外にも変身するのだ
  • 冥との絡みを増やすべきなのだ
  • クロはもっと無双RTAしてよいのだ
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