ネコ   作:ミーちゃん

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テスト、レポート、発表、あらゆる課題を課された大学生…彼の死に際に放った言葉は飼い猫の眠気を誘った……!

「俺の課題か? …欲しければくれてやる。やってくれ!! すべての課題を置いて逃げてきたッ!!」

彼は買ったばかりポケモンを起動し、夢を追い続ける……!




レジェンズアルセウス楽しい




25話 ネコとホテルと大迷宮

 遥かに続くような輝く白い砂浜、目に染みるような青い蒼い海。門を越えると、その景色が周りに広がっていた。空は快晴で太陽が砂浜や海を照らし、太陽の光を反射して砂浜と海は輝いているようにも見える。

 

 

『冥がみたCMの宣伝文句はあながち嘘でもないということだな』

 

「そのようですね」

 

 

 確実に日本ではないだろうな。なぜなら、この場所の暑さがどう考えても日本の春の暑さではないからだ。

 体感で、予想でしかないが赤道の近くにあるところか、季節が夏の場所なのだろう。

 

 

「すげぇ! ブリキの車が運転手もいないのに来たぞ!」

 

 

 冥に抱かれながら考え事をしていると、ジャイアンの驚いた声が聞こえてきた。声のした方向を見ると、のび太たち四人の近くにブリキの車が置かれている。

 先程のジャイアンの言葉から考えて、車が勝手にやってきたということなのだろう。門の超技術を考えると、車は自動運転でもおかしくない。問題なのは、この時代の車に自動運転技術などないことなのだが。

 ますますブリキンホテルとやらは怪しいな。

 

 

「ほら、冥さんも早く」

 

「えっと……クロ様、どういたしましょうか」

 

『乗ったらどうだ? この程度のことで確認を取る必要はないぞ。自分で判断するといい』

 

「かしこまりました。では、私もご一緒させてもらいます」

 

 

 冥が吾輩を抱いた状態で車に乗ると、のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃん、冥を乗せた車は一人でに走り出した。

 

 砂埃が立たない程度のスピードで車が砂浜を走っていると、遠くの方にホテルらしき建物が見えてきた。

 

 

『あれがブリキンホテルか……外観は普通だな』

 

 

 ブリキンホテルの手前で車が停止したため、各々車から降りていく。

 

 ブリキンホテルは六階建てのホテルのようで、ホテルの横や背後にはおもちゃのような植物が生えている。いや、ようなではなくおもちゃなのかもしれない。千里眼を顕微鏡の如く使ってよく見れば、葉っぱや幹などに本来あるべき細胞が存在しないことがわかった。

 

 

「どう? ちゃんと連れてきたんだから、約束通り……「逆立ちで町内一周だろ? 約束は守るよ」……ならいいけど」

 

「でも、その前にホテルの中も見せてくれ」

 

「えっ、ホテルの中? それはちょっと…………留守かもしれないし」

 

「「ホテルが留守!?」」

 

『益々怪しくなってきたな……』

 

 

 ホテルなのに留守の可能性があるなど、普通のホテルではあり得ないな。のび太の留守かもしれないという発言を聞いたジャイアンとスネ夫も怪しんでいる。閉鎖しているとかならまだわかるが……。

 

 

「ちょっと覗くだけだよ」

 

 

 そう言って、ホテルの鍵穴にゼンマイのような形をした鍵を差し込み、閉じられていたドアを開けるのび太。部屋ならまだしも、客にホテルの鍵を持たせているのか……驚いた。

 

 ホテルの中は、広いロビーと奥の方に上の階へと通じる階段、二階より上はロビーを囲うようにして部屋のドアが配置されている。ロビーには観葉植物や上質そうなソファ、階段を挟むように配置されている二つのドア、吾輩たちが入ってきた入り口の近くには受付と思われる場所が存在していた。

 

 

「クラシックで素敵なホテルですね」

 

「でも、誰もいないのはどういうわけかしら……?」

 

「そ、それは…………セルフサービスなんだよ。どの部屋も設備も勝手に使っていいんだ。ただし、地下室以外は」

 

「へぇ、なら探検しようぜスネ夫」

 

「うん。二階から見に行こうよジャイアン」

 

「わたしも探検するわ!」

 

「チラッと見たら帰るんだよ」

 

 

 ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんはホテル内の探検へ、のび太は3人を追いかけて行った。

 

 

『冥はのび太達と一緒に行ってくれ。吾輩は、千里眼で怪しい部屋を探す』

 

「畏まりました」

 

 

 階段を登ってのび太達を追いかけて行く冥を見送って、吾輩はロビーに置かれている二人掛けのソファに飛び乗り、千里眼を使用する。さっきののび太の発言から考えるに、地下室が怪しいだろう。

 

 そう思い、地下室へ向けて千里眼を飛ばした結果、そこで驚くべきものを見た。古い民族が持っていそうな仮面のような顔の大きい扉が地下室に存在したのだ。

 もう、なんというか、すごく怪しい。怪しすぎて逆に、他のホテルにもこれが普通にある可能性が微レ存では? と思ってしまったぐらいだ。こんな怪しさを全面に出した扉は見たことがない。 

 

 怪しさ全開の扉を透視し、その先へを覗いてみると……迷路のような空間が広がっていた。行き止まりや階段、休憩スペースと思われる空間、これらが無数に配置されていて、千里眼だから体力は使わないがそれを踏まえても迷路の全容を把握するのにかなりの時間を要するだろう。

 扉の時点で怪しさ全開なのに、なぜさらに迷路とかで怪しさを増幅させるのだろうか。やはりミスリードなのか? いや……しかし……こんな怪しい場所を探さないというのもな……。

 

 ドラえもんの行方の手がかりが掴めそうだが、想像以上に時間がかかりそうだ。虫の知らせアラームがなった時点で、ドラえもんは危機的状況にあるはずだが、すぐ助けに行くことができないのはもどかしいな。

 

 

「おーい、クロ! 飯にしようぜ!」

 

「大食堂でメニューのボタンを押すと料理が出てきたんだ!」

 

 

 千里眼で地下を探索していると、ジャイアンとスネ夫が上の階から声をかけてきた。どうやら、大食堂という場所でご飯にするらしい。メニューのボタンを押したら料理が出てきたらしいが、現代の科学じゃ不可能じゃないか? せいぜい、レトルトパックか缶詰状態で出てくるのが関の山だろう。

 

 片目だけ千里眼を閉じ、ソファから降りて、ロビーから大食堂へと向かう。最近は、片目だけでも千里眼を発動できるようになったのだ。もちろん、両目で違う場所を見ることになるので、できるようになった当初は酔って吐いた。ジャイアンとスネ夫が扉の前に立っているので、そこの扉の先が大食堂につながるのだろう。

 

 大食堂に入ると、中は円形の机とそれを囲うように複数の椅子が並び、観葉植物やブリキの人形などが部屋の隅などに配置されている。食堂なら調理室などがそばにありそうだが、それは見当たらなかった。

 

 

「うめぇ!!」

 

「美味ですね」

 

「合成食品とはとても思えないわ!」

 

「いやあ、素晴らしいホテルだなぁ!」

 

「これを食べたら、そろそろ帰ろうね」

 

 

 美味しい。吾輩が普段食べている食べ物とは比べ物にならないほどだ。ボタン一つで出てきたものとは思えない美味しさに、原材料が気になってしまった。

 絶対、見た目通りの材料を使っていないだろう。ちなみに、吾輩が食べているのはマグロの刺身だ。

 

 

「スネ夫、ひと泳ぎしてこようぜ!」

 

「いいねぇ!」

 

「ちょっと! 二人とも約束が違うよ!!」

 

「スネ夫さん、武さん!?」

 

 

 先に食べ終わったジャイアンとスネ夫が席を立ち、扉を抜けて階段を降りていく。その二人を追いかけてのび太としずかちゃんも階段を降りて行った。……食器はそのままでいいのか。

 

 

『冥、地下室には迷宮が存在した。現状だと、ドラえもんは迷宮にいる可能性が高いだろう。吾輩は地下室を千里眼で探索するから、冥は四人を守っていてくれ』

 

「かしこまりました。ドラえもんさんも無事だといいのですが……」

 

『さてな……虫の知らせアラームが鳴ってからかなり時間が経っている。万が一の時のために、タイム風呂敷を作るべきかもしれん』

 

 

 のび太達四人の守護を冥に頼み、吾輩は地下室の怪しい扉の前へと転移する。さすがに中に入ろうとは思わない。どこまで迷宮が広がっているかわからない上に、最悪、吾輩の千里眼の範囲を超える可能性もあるからな。ドラえもんが見つかれば、吾輩が転移するかあるいは、ドラえもんをここに転移させれば良い。

 

 扉の前で座り込み、再び千里眼を発動させる。

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 ジャイアンとスネ夫は海の中を泳いでおり、近くには二人の服が脱ぎ捨てられている。それを少し離れたところから眺めているのは、二人を追いかけたのび太としずかちゃん、そして四人を守るように指示された冥。

 

 

「つまんない。いいな、男の子は……」

 

「女だって負けずに泳げばいいんだ! 僕に遠慮しないでいいよ」

 

「遠慮するわよ!」

 

「やっぱり……」

 

「当たり前だと思います」

 

 

 のび太は泳ぐことができず、しずかちゃんは常識的に考えて水着もないのに脱ぐことはできず、冥は四人を守るために泳ぐ気がない為、三人はジャイアンとスネ夫が泳いでいるのをただ眺める。

 

 太陽が傾き、空が赤らみ始めてきた頃。海を泳いでいたジャイアンとスネ夫はようやく満足したのか、海から上がってきて砂浜にゆっくりと倒れ込んだ。

 

 

「泳ぎ疲れてクタクタだぜ……」

 

「今夜は泊まっていこうよ」

 

「とんでもない!!」

 

 

 疲れ切って今夜は泊まろうと勝手なことを言うスネ夫たちに、のび太は大声で反対する。

 そもそも、野比家はきちんと予約しているが、ジャイアンやスネ夫、しずかちゃん、クロ、冥たちは予約もしていない。ホテルの従業員にも合っていないため宿泊客として登録もされていないだろうから、ホテルの料理を勝手に食べることも泊まることも本来なら犯罪だ。

 

 のび太が二人に対して怒り、しずかちゃんが呆れ、冥が見守っていると、轟ッと重々しく大きい音が五人の背後…………ブリキンホテルの方から何度も聞こえてきた。

 

 

「なんだなんだ!?!?」

 

「何かが爆発しているわ!」

 

「ホテルの方角からだ!!」

 

「クロ様ッ!」

 

 

 のび太達四人は砂浜を走り、冥も爆発音から四人が何者かに襲撃されないか警戒しながら、ホテルの地下室に残っているクロのことを思い、ホテルを目指す。そして、ホテルが見える位置まで来た五人は、爆発音の正体を見た。

 

 

「あれは…………」

 

「「「「ブリキの飛行機!?!?」」」」

 

「あれらがホテルを襲撃していたのですね……」

 

 

 何度も響く爆発音の正体は、ブリキの飛行機から落とされる爆弾だった。空を飛ぶ数多くのブリキの飛行機がブリキンホテルに爆弾を落とし、ホテルの周辺を爆破していたのだ。

 

 




久しぶりなので、文章や物語の前後がおかしくなっていないか心配。キャラの性格もこんなんだったっけ?

映画編の日常と戦闘描写についてなのだ

  • 戦闘シーンは省略するのだ
  • そのままでよいのだ
  • 戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
  • 早く新しい挿絵を追加するのだ
  • モンハンと人間以外にも変身するのだ
  • 冥との絡みを増やすべきなのだ
  • クロはもっと無双RTAしてよいのだ
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