ネコ   作:ミーちゃん

29 / 82
学校が始まると、中々書く時間が……(言い訳)




何度も思いますが、戦闘描写がとても難しい。書ける人は尊敬しマス。


29話 4頭の竜とブリキン島防衛戦

 年中霧に閉ざされて船も飛行機も滅多に近づかないチャモチャ星の北極海。その冷たい海の中を、町がある場所へと向かって悠然と泳ぐ4頭の竜がいた。

 4頭の竜は色や大きさこそ違いがあれど、その姿はどれも一緒で、前足と後ろ足に肉などたやすく引き裂いてしまいそうな鋭い爪を持ち、頭部後方に伸びる巨大な二対の角、美しく蒼く輝く外殻、背中に並ぶ赤色の突起などがある。その姿は『大海の王者』或いは『海洋の支配者』の異名を持つラギアクルスと呼ばれるモンスターだった。このモンスターは本来このような場所……いや、この世界には存在しない生物だ。ではなぜ、この海の中を4頭も泳いでいるのか。それは……

 

 

『3人とも、そろそろその姿に慣れてきたか?』

 

「俺はもう慣れたぜ!」

 

「僕も慣れたよ!」

 

「3人とも待ってよ〜!」

 

『のび太……』

 

 

 クロとのび太達がラギアクルスに変身していたからだった。クロが最初に変身してみせ、その姿を参考にしながらクロが教えた魔法を用いてのび太達も変身したのだ。当初はサピオ達が所有する潜水艦で行こうという話だったのだが、海洋生物になっていた方が海の中で自由に動けるしのび太達も守りやすくなるという理由で、並の海洋生物よりも強靭なラギアクルスに変身した。

 ブリキン島がワープ空間から抜けてチャモチャ星の北極海へと着陸した後、偵察兼救出班としてのび太、ジャイアン、スネ夫、クロが町へと向かい、しずかちゃんと冥、サピオ達は残って島の防衛及び救出した人々の誘導を行うこととなった。島の防衛を行う理由は、町がロボット達に占拠されている以上、安全な場所はブリキン島くらいだと判断して、救出した人々をブリキン島に送ることになったからだ。

 

 

「この体……動きやすいけどよ、なんでクロの転移で移動しないんだ?」

 

 

 一番体躯が大きく若干赤みがかかったような色のラギアクルス……ジャイアンが、転移で移動せず泳いでることに対して疑問に思い質問してきた。

 

 

『宇宙に進出できる程の技術があるのだ。海や空用のレーダーくらいあるだろう。この星のレーダーがどの程度の範囲を捉えることができるのかがわからない以上、迂闊に転移は使用できんのだ』

 

「なる……ほど……?」

 

「難しくてよくわかんないや……」

 

「なるほど! つまり、もしレーダーに捉えられても不自然にならないようにするためってことだよね」

 

『伝わったのはスネ夫だけか……』

 

 

 海を泳いで向かう理由を3人に説明するも、内容を理解できたのはスネ夫だけだった。小学生ということを考えれば、唯一理解できたスネ夫の方が凄いのだろう。……白亜紀の時もそうだったが、スネ夫は小学生四人の中で一番現実的に物事を判断し理解する能力があるな。その分、勇猛さに欠けるが…………

 三人に説明した後も町へと向かい、時折ジャイアンやのび太、スネ夫からの質問に答えながら泳ぐ。困るのは、三人が地球にはいなかった生物に好奇心を示して何度も逸れそうになることだな。

 

 

「おっ! 見ろよ、あんな魚見たことねぇ!」

 

「本当だ!」

 

『ジャイアン、のび太、ルートから外れるな』

 

 

顔がおっさんみたいな魚やありえない程大きな海藻、二足歩行のウミウシなど見たことないものに興味を示すのは良い事だが、それで目的を忘れるというのはダメだ。全てを解決した後でも見ることは可能だからな。

 

 

「あれなんだろう?」

 

 

 こちらへ戻ってきたのび太が、海面の方に見えるいくつもの細長く丸い楕円形の黒い何かに気付く。

 

 

『あれは…………戦艦だな。空には無数の爆撃機が見える』

 

「「「戦艦に爆撃機!?」」」

 

 

 千里眼で海上を見ると、そこには数えるのが億劫になる程の戦艦と飛行艦隊が存在した。進行方向的に、ブリキン島へと向かっているのだろう。一年中霧に閉ざされているために船も飛行機も滅多に近づかないはずなのに、何故、どうやってバレたのか。サピオの情報が間違っていたか、あるいは大気圏突入の際に気づかれたのかもしれない。

 

 

「しずかちゃん達、大丈夫かなぁ……」

 

『島には冥も残っているから、大丈夫だろう』

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 北極海に浮かぶブリキン島では、冥とミニドラ、しずかちゃん、サピオ達による避難所造りが行われていた。クロ達が作戦目標の一つであるドラえもんと人々の救出を行う際、クロと冥が持つ道具を用いてブリキン島へと避難させるためだ。

 

「ドラドラッ!」

 

「ありがとう」

 

 

 冥とミニドラ達によってどんどん避難所は出来上がっていき、しずかちゃんとサピオ達は冥達へ資材を次々と渡しては新しい資材を取りに行く。そうして避難所の凡そ八割が完成した頃、冥がこの島へと近づいてくる凄まじい数の敵に気づいた。

 

 

「これはッ……! しずかさん、サピオさんは急いで避難所の中に入ってください。未完成ではありますが、この時点でも強度はホテル以上であることは確かです」

 

「な、何かあったんですか……?」

 

「敵です。それも凄まじい数の……」

 

「そんなっ……」

 

「あなたたちも戻ってください」

 

「「「「「ドラッ!」」」」」

 

 

 内蔵されているレーダーによって敵を察知した冥は二人に避難を促し、ミニドラ達にはメイド服のポケットに戻るよう指示する。

 

 

「冥さん、気をつけてね」

 

「はい。しずかさんもお気をつけて避難してください」

 

 

 しずかちゃんと言葉を交わして避難していくのを見送り、冥は浜辺の方へと向かう。

 

 

「見えてきましたね……では、始めましょうか」

 

 

 水平線上に並ぶ無数の艦隊と空を覆うほどの数の飛行艦隊を視認した冥は、浜辺で一人呟くと戦闘態勢になった。安全膜をブリキン島を覆うほど広げ、両肩と腰から四つの巨大な砲塔、両足の側面からは複数のミサイル、両腕には形の違う銃身をいくつも展開する。しかし、冥が武装を完全展開する頃には、飛行艦隊はブリキン島に大分近付いており、艦隊の方も島から凡そ60キロ程度の距離まで来ていた。

 

 

『サピオトソノ仲間達二告グ、無駄ナ抵抗ハヤメテ今スグ出テ来イ!!』

 

 

 降伏を促す警告が島中に響き渡る。しかし、サピオ達は降伏する気などかけらも無いため返事はせず、冥も悠然と構える。

 

 

「出テ来マセンナ」

 

「ナラバ打テ! ソシテ、島ヲ丸ゴト吹ッ飛バセ!!」

 

 

 警告をして尚、サピオ達が降伏してこなかったため、指揮官ロボットの指示の元に飛行艦隊がミサイルを放ち、艦隊からは砲撃が行われる。だが、放たれた無数のミサイルや砲弾は冥の守護するブリキン島……特に、ホテルや作り立ての避難所に向かって進むも、途中で広がっている安全膜にぶつかり盛大に爆発する。その結果、凄まじい量のミサイルや砲弾の破片と爆煙が、島の上空の半分ほどを覆った。

 

 

「ムムム、一体ドウナッテイル! 島二攻撃ガ届イテイナイデハナイカ!」

 

「ドウヤラ、バリアガ展開サレテイルヨウデス」

 

「馬鹿ナ! ブリキン島ノバリアハ我ラ機動部隊ノ攻撃ヲ防ゲルモノデハナイハズダゾ!」

 

 

 冥が展開している安全膜によって一斉攻撃が防がれたことに驚く指揮官ロボット。以前、地球で冥が防いだ攻撃はあくまで小さいブリキの飛行機によるものだったため、おもちゃではない本物の戦艦と飛行艦隊の圧倒的な物量による攻撃であれば堅牢なバリアも破壊できるものだと考えていたのだ。

 

 

「なるほど……容赦のない攻撃ですね。であれば、こちらも容赦はしません」

 

 

 安全膜が凄まじい攻撃の嵐を防ぐさまを間近で見ていた冥は、ついに動き出した。メイド服のポケットから風神と書かれた大きい団扇……『風神うちわ』を取り出し、力強く、そして素早く扇ぐ。すると、烈風が巻き起こって空を覆う煙と破片をあっという間に吹き飛ばした。

 視界を良好にした冥は、風神うちわをしまうと両腕を艦隊へ、四つの砲塔のうち二つを上空へ向けると、攻撃を開始した。砲塔から放たれる砲弾は一寸の狂いもなく敵艦へと向かっていき着弾する。また、両足の側面の発射台から放たれるミサイルも全て命中している。当然、避けようとする機体や戦艦も出てくるのだが、砲弾やミサイルは避けようとする機体や敵艦を追尾して命中する。それならばと、ミサイルや砲撃、銃撃で飛んでくる砲弾を破壊しようと試みるも、ミサイルはまるで生きているかのように攻撃を避けて目標へと命中し、砲弾は攻撃を物ともせず突き進み着弾する。

 

 

「オノレェ! 何ナノダアレハ!?」

 

「クソッ、避ケテモ追ッテ……ギャア!?」

 

 

 予想だにしていなかった攻撃に動揺を隠せないロボット達。それは仕方のないことだろう。なぜならば、冥が展開している四つの砲塔は『無敵砲台』と同等の機能を持ち、発射しているミサイルは『誘導ミサイル』を改良したものなのだ。ロボット兵の持つ武器や兵器などが現代の地球レベルである以上、22世紀の道具を改造したものにはとても敵わない。

 

 

「ウギャアアア!?」

 

「ナニィ! アノ小サナ弾丸ノ一撃デ破壊サレタ!?」

 

「何ナノダ、アノ熱線ハ……当タッタ瞬間ニ機体ヤ艦が消シ飛ンデイル……」

 

 

 さらに、冥の両腕にある銃身の一つから撃ち出される弾丸は、50キロ以上先の艦隊にまで届き、弾が着弾した戦艦はたった一撃で木っ端微塵になって吹き飛んでいた。また、別の銃身からは熱線が放たれており、その熱線が通ったあとには残骸すら残っておらず、熱線に触れたものは全て瞬く間に蒸発していた。

 

 銃弾や砲弾、熱線が空と海の敵へと降り注ぎ、破壊していく。その光景は、無数の光の矢、あるいは流星が敵へと降り注いでいるようにも見え、戦いとは言えない蹂躙とも呼べるものだった。その光景が続いて十数分後、空や海を覆うほどの数の艦隊は跡形もなく消え失せ、残っているのは冥が守護していたブリキン島だけだった。

 

 

「敵の増援は無し、対象の殲滅は完了と判断します。…………ふぅ、一先ずは安心ですね」

 

 

 武装をしまい、攻撃したことによってメイド服についた砂を落とすと、残心を解いて一息つく。そして、冥はしずかちゃんとサピオ達がいるであろう避難所に向かうのであった。

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

『これは……』

 

「何かあったの?」

 

『いや、何でもない』

 

 

 吾輩たちの遥か後方の海で起きた振動を感知し、後ろに首を回して千里眼を発動しようとしたらのび太に声をかけられた。千里眼で何が起きたのかを確認しようと思ったが、確認しなくともわかることだと判断してやめた。十中八九、吾輩たちの頭上を通り過ぎていった凄まじい数の艦隊がブリキン島にたどり着いて、冥と戦ったのだろう。サピオやしずかちゃんには戦闘能力はないからな。

 

 

「なぁ、あれドラえもんに似てないか?」

 

「本当!?」

 

『何だと?』

 

 

 吾輩達の前方を泳いでいたジャイアンが、海底の方を指差して、何かを発見したことを伝える。ドラえもんに似ていると言うから、慌てて千里眼で海底の方を覗いてみると、海底にあるスクラップやゴミが積もって山となっている場所の天辺に黒焦げになったドラえもんがいた。のび太もドラえもんに気づいたのか凄い勢いでドラえもんの方へと駆け寄っていき、吾輩達はのび太の後に続いて行った。

 

 

「ドラえもん!? しっかりしてよドラえもん!!」

 

「おいクロ、なんでドラえもんは動かねぇんだ!?」

 

「そんな……」

 

『黒焦げになってこの海底に沈んでいることから、おそらく壊れてしまったのだろう。クッ…………吾輩がもっとしっかりしていれば』

 

 

 海底にあるゴミ山の天辺で黒焦げになっているドラえもんは、のび太がいくら揺すっても一切の反応を示さず、まるで時が止まってしまったかのように表情も変わらず固まって動かない。ドラえもんの救出とチャモチャ星の人々の救出、ナポギストラー率いる反乱軍の打倒を考え決意している間に、ドラえもんは壊されてしまったのだろう。

 

 

 

 目標の一つであるドラえもんの救出が不可能であることを、吾輩達は知ってしまった。

 

 

 

 

 




冥の戦う姿は、『ささみさん@がんばらない』の邪神かがみ、もしくは『最終兵器彼女』のちせを思い浮かべて欲しいです。

映画編の日常と戦闘描写についてなのだ

  • 戦闘シーンは省略するのだ
  • そのままでよいのだ
  • 戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
  • 早く新しい挿絵を追加するのだ
  • モンハンと人間以外にも変身するのだ
  • 冥との絡みを増やすべきなのだ
  • クロはもっと無双RTAしてよいのだ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。