ネコ   作:ミーちゃん

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もうすぐ実習と考えると、憂鬱になってきますね。

分身の術を使えるようになりたいッ……!!


30話 復活のD

「ドラえもん! 起きてくれよドラえもん!!」

 

「のび太、ドラえもんはもう……」

 

 

 のび太が必死にドラえもんを揺すって声を掛けるが、ドラえもんは何の反応も返さない。やはり、ドラえもんは壊れてしまっているらしい。吾輩がもっとしっかりしていればっ…………!

 

 

「そうだ! 壊れたんなら直せばいいじゃないか!」

 

「確かに……流石だよジャイアン!」

 

「でも、どうやって? 僕らじゃ直せないよ?」

 

「それは…………クロならどう?」

 

『道具の改造程度なら行えるが、果たして直すことができるかどうか……』

 

 

 道具の改造は行えても、ロボットを一から全て吾輩自身で作ったことはないし、直したこともない。故に、壊れてしまったドラえもんを直せるかと言われると、わからないとしか言いようがないのだ。

 

 

「そういえば、前にドラえもんの調子が悪くなった時に、ミニドラに直してもらったんだ。ミニドラなら……」

 

『ミニドラは吾輩の蔵にもいる。試してみる価値はあるか……だが、念の為に陸地で試そう。ミニドラやドラえもんが水中でも大丈夫かわからないからな』

 

「なら早く行こうよ!」

 

 

 一旦、ドラえもんを吾輩の蔵に入れてから、急いで陸地を……町を目指す。当初は吾輩達より遅かったのび太も、今は並んで……いや、少し先を進んでいる。ドラえもんを一刻でも早く直したいためだろう。

 

 

「見えてきたよ!」

 

「おお!」

 

「町だ!」

 

 

 かなり遠くの方に岩壁が見えてきた頃、のび太が水面に顔を出して前方を確認すると、吾輩たちが目指していた町が見えたようだった。人間ならこの距離で町を捉えることはできないはずだが……ラギアクルスに変身しているせいで視力が強化されているのかもしれない。念のため千里眼で確認したが、確かに町が存在していた。

 

 町は大きいが、吾輩の千里眼の範囲から出るほどではないようなので、千里眼で敵に見つかり難い場所を探して転移することにした。

 

 そうすると、町から少し離れた場所に木々が生い茂って視界が悪い海岸があったので、そこへジャイアン、スネ夫、のび太と共に転移する。そして、転移した吾輩達は変身を解いて元に戻り、蔵からドラえもんとミニドラを出して、ドラえもんの修復を試みる。

 

 

『頼んだぞ、ミニドラ』

 

「ドラッ!」

 

 

 蔵から出たミニドラは、のび太がドラえもんのポケットから勝手に取り出したスモールライトによって小さくなり、ドラえもんの口から中へ入っていった。

 

 

「はっ……はあっ……ハックション!!」

 

『むッ! ……おっと』

 

 

 ミニドラがドラえもんの中に入ってから3分程経過した頃、何をしてもピクリとも反応しなかったドラえもんが、一瞬電気を発生させてビクンと体が動いた後、くしゃみと共にミニドラを吐き出した。どうやら、ミニドラがドラえもんを直すことに成功したらしい。直って良かった…………本当に……。

 

 ちなみに、吐き出されたミニドラは吾輩が念動力でキャッチして、彼方へ飛んでいくのを防いでおいた。

 

 

「ここは……? あれ、のび太くん? それにジャイアンとスネ夫にクロも、どうしてここに……「ドラえも〜ん!!」……わあっ!?」

 

「ドラえもんが直った!」

 

 

 盛大なくしゃみをした後、ゆっくりと瞼を開いて目覚めたドラえもん。

 周囲を見回し、自分の状況を理解しようとして、のび太に勢いよく抱きつかれ苦しそうにしている。

 

 

「ぐッ……ぐえッ……!!」

 

「直って良かったよ、ドラえも〜ん!!」

 

『のび太、いい加減離してやれ。ドラえもんが苦しそうだぞ』

 

「えっ!? ごめん、ドラえもん!」

 

「ゲホッ……ガホッ……ふぅ、酷い目にあった」

 

 

 抱きついたのび太に首を絞められ、顔がどんどん青黒くなっていったドラえもんを見かねて、のび太に声をかけて離れてもらった。せっかく直ったのにまた振り出しに戻るのは嫌だからな。

 

 のび太が離れると何度も咳き込むドラえもんを見ながら、ドラえもんを島に送るべきか、それとも吾輩達と一緒に行動するべきかを考える。

 島に送る場合は、冥達と一緒に避難所の増設と島の防衛を任せる必要がある。逆に、吾輩達と一緒に行動する場合は、人々の救出かナポギストラーの打倒のどちらかを任せることになる。ドラえもんであれば、どちらを任せても大丈夫だろう。

 

 うーむ……ドラえもんに事情を説明することは必要だし、ついでにどちらがいいか選んでもらうか。

 

 

『ドラえもん、ここはチャモチャ星のメカポリスと呼ばれる首都の近くにある海岸だ』

 

「チャモチャ星? ってことは、ここは地球じゃないの?」

 

「うん。実はね……………………っていうことなんだ」

 

「ええっ−−!? 大変じゃないか!」

 

『ああ。それで、ドラえもんはどうする? 島に行くか吾輩達と一緒に行動するか……』

 

「もちろんボクも行くよ!」

 

 

 ドラえもんはのび太が事の経緯を説明すると驚き、吾輩達と共に行動することを主張した。ドラえもんがいるなら、コソコソと隠れて動くよりも分かれて行動する方が効率的かもしれん。どのみち、人数が多くなると隠密行動は難しくなるしな。

 

 

『ドラえもんも一緒に行動するのなら、人数が多くなるから分かれて行動しよう』

 

「確かに、五人だと見つかる可能性も高くなるよね」

 

「二手に分かれるの?」

 

『いや、ナポギストラーへウイルスをインプットしてくるグループと捕らえられている人々の救出をするグループ、この二つのグループが行動している間敵を引きつけておく陽動役の三組に分かれようと思う』

 

「なら、ボクとのび太君でナポギストラーにウイルスをプログラムするよ。やられっぱなしは嫌だからね!」

 

「頑張るよ!」

 

『ふむ。なら、陽動は吾輩が行うとしよう』

 

「んじゃ、俺とスネ夫は救出役だな!」

 

「えぇ〜!? でも、僕らだけでどうやってやるのさ!」

 

『救出に必要な道具は吾輩が貸そう』

 

「ボクのも渡しておくよ」

 

 

 流石に、子供二人に何の道具も持たさないで救出に向かわせることはない。蔵から吾輩が作った道具を取り出し、掌サイズの扉と布袋をスネ夫に、ジャイアンにはタンマウォッチ渡す。ドラえもんはポケットから『通りぬけフープ』と『タケコプター』を取り出して渡していた。

 

 

「何これ?」

 

『スネ夫に渡した物のうち、布袋の方はドラえもんの四次元ポケットと同様の機能がある。小さな扉の方は、扉と扉を繋ぐゲートだ。使うときは扉についている青いボタンを押すといい。そうすれば扉は起動し、その掌サイズから2メートル程のサイズになる。あと、それは二つで一つの道具なのだが、もう片方は冥に渡してある』

 

「じゃあこれ、使えないの?」

 

『いや、そんなことはない』

 

 

 ゲートは二つで一つの道具だが、ある意味ではどこでもドアみたいなものだ。どこでもドアは移動先の座標にもう一対のどこでもドアを出現させ、ドア同士を接続させることで空間移動を成し遂げる。つまり、本来は一つの道具だが、使用すると移動先用のドアが出現する二つで一つの道具とも言えるだろう。ゲートは、どこでもドアのように元々一つというわけではないが、より頑丈になっている。何時ぞやの様に、切り刻まれてノブだけになるということはない。

 

 

『それには通信機能がついていてな、ゲートを持っている者同士で通信ができる。その機能を用いて冥に合図を送れば……』

 

「使えるんだね」

 

『うむ。もう、道具の説明は大丈夫か?』

 

「えっと……そんなに難しい手順はないんだよね?」

 

『ああ。ボタンを押して起動すれば、扉はセンサーが人を認識して自動で開き、閉じる』

 

「うん、わかったよ!」

 

 

 2、3回程スネ夫の質問に答えると、スネ夫はゲートの機能と使い方について理解できたようだった。スネ夫は道具に対する理解も早いな。頭が良いというのもあるだろうが、加えて現実的に物事を判断し理解する能力があるからだろうか? ちなみに、タンマウォッチの使用方法は吾輩がスネ夫に説明している間、のび太がジャイアンに説明していたらしい。

 

 スネ夫に道具の説明をした後は、ドラえもんにウイルスがプログラムされたディスクを渡し、ディスクの概要について説明を行った。ドラえもんは一度で完璧にディスクについて理解できたようだ。一緒に聞いていたのび太は、島である程度噛み砕いて説明していたからか、多少理解できたいるようだった。

 

 

『では、吾輩はそろそろ行動を開始するとしよう。吾輩が町で暴れて騒がしくなったら警備が薄くなるはずだ。その時に動いてくれ』

 

「オッケー!」

 

「「「うん / おう!」」」

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 普段であれば大型や小型、犬型や車型など様々なロボットが往来するメカポリスの中央通り。 しかし、今はパニックに陥っていた。なぜなら…………

 

 

「「「キャー!?」」」

 

「「「ウワー!?」」」

 

「「「ヒー!?」」」

 

「中央通リ二巨大ナ化ケ物現ル! 大至急軍隊ヲ! 繰リ返ス、大至急軍隊ヲ!!」

 

 

 巨大な黒い怪物が町を襲っていたからだ。

 

 その怪物が一歩踏み出すたびに重さによって道路は割れ、体から発せられる熱が周囲にある建造物を次々と融解していく。

 

 怪物は全身が灼熱の花弁の如き黒鱗と燃え盛る岩石のような甲殻に覆われ、体表にはまるでマグマのように赤き光を放つラインが走っている。また、岩盤と錯覚してしまいそうなほど巨大な翼を持ち、翼と怪物の背部に連なる連山の突起と翼の先端部には、火口にも思える穴が存在する。凝固した炎のように光り輝く爪は万物を容易く引き裂き、紅蓮に輝く瞳に捉えられたロボット達は蛇に睨まれたカエルのように動けなくなってしまう。

 

 怪物の全長はおおよそ62メートル。ある神話では世界を滅ぼす悪魔、またある御伽話では大地を創る巨人、大地の怒りそのものが具現化した存在として畏怖され、煉獄の王、獄炎の巨神、大地の化身など様々な異名を持ち、とある世界では『煉黒龍』と呼ばれている伝説の生命体だ。

 

 

 




そろそろモンハン以外の生命体に変身させた方がいいですかね? ゴ○ラとかガ○ラとか

映画編の日常と戦闘描写についてなのだ

  • 戦闘シーンは省略するのだ
  • そのままでよいのだ
  • 戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
  • 早く新しい挿絵を追加するのだ
  • モンハンと人間以外にも変身するのだ
  • 冥との絡みを増やすべきなのだ
  • クロはもっと無双RTAしてよいのだ
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