また長くなってしまいそうだったので、途中で切りました。
ただのキャンプのはずだったのに、七面倒な事態になった。
タイムテレビでドラえもん達を連れ去った者共の正体を暴き、救出しようとした矢先に始まった怪魚族による戦争。ムー連邦に向かう途中、トラギスとかいう男が率いていた一部隊、それと戦っていた海底人、人魚族数名の争いに巻き込まれたから、全員を返り討ちにして記憶を読んだのだが、そこでかなり面倒な事になっていると判明した。どうしてこんなことに……
怪魚族の王ブイキンの狙い、人魚族と海底人の思惑、人魚の剣、バミューダ三角海域に存在する鬼岩城、海底火山の噴火…………。
『海底人の住うムー連邦に人魚族が暮らすアクアベース、怪魚族、海底鬼岩城……どれから手をつけるべきか』
「現在、怪魚族はムー連邦とアクアベースの両方を襲っていますが、ムー連邦にはドラえもんさん達がいます。当初の予定通り、ムー連邦の方から先に解決するのがよろしいかと」
『…………それもそうだな』
冥とそのような会話をして、吾輩達はタイムテレビと千里眼で特定したムー連邦へと赴き、襲撃している全ての怪魚族を無限の鎖で縛り上げたのだ。
「クロ! 良かった、無事だったんだね!」
転移で現れた吾輩に駆け寄ってくるドラえもん達。六人は吾輩や冥の無事を喜んでくれていたが、何かを思い出したのか、ハッとすると大変なんだと慌てながら吾輩に事情を話し始めた。
「…………というわけなんだ」
『なるほど、大体理解した……のび太……』
ムー連邦が通達した指示や、吾輩が来る前にのび太がソフィアを庇って怪魚族の攻撃を受けて気絶してしまったことを知った。
吾輩がもう少し早くここに来れていれば、のび太は気絶することもなかったはずなのに……間に合わなかった。ソフィアを庇ったことは勇敢な行為ではあるが、そもそも子供が………いや、これ以上は止めておこう。全てはムー連邦と人魚族、怪魚族、そして間に合わなかった吾輩の責任なのだから。
「クロ様」
『うむ。ドラえもんとソフィア、あそこにいる二人も呼んでくれ。皆に話したいことがある』
「エルさんと……」
「ハリ坊を?」
『ここに来る途中で返り討ちにした怪魚族の記憶を読んで、奴らの狙いがわかった。そして、お前たちから聞いた鬼岩城での海底火山噴火の予想。どちらも早急に解決せねばならない問題故、情報を共有して作戦会議をしたいのだ』
「なるほど、わかったよ!」
「なら、私が呼んでくるわ」
吾輩がドラえもんとソフィアにエル殿とハリ坊を呼んでくるよう理由を含めて頼むと、二人は了解してくれた。ただ、ソフィアの方が二人を呼びに行って、残ったドラえもんはより詳しい情報を先に共有しておきたいみたいだ。なので、ソフィアが二人を連れてくるまでドラえもんと情報共有を図ることにした。……ちなみに、のび太を抱えたジャイアンとスネ夫、しずかちゃんは冥に対応を任せている。
「クロさん、呼んできたわ」
「ハリーッ!? 黒いフグなんて初めて見ました!」
「アハハ……えっと、君がクロでいいのかな?」
『ああ、吾輩がクロである』
ドラえもんと話していると、ソフィアが二人を連れてきたので一旦中断し、初対面の二人に自己紹介をした。吾輩を見た二人の反応は驚きと苦笑であったが、エル殿の方はハリ坊とやらの反応に対してのものだったように思える。
……というか、吾輩はフグではない、ネコである。
吾輩が念話を二人にも使って返事をすると、二人とも目を見開いて驚いたというような顔をした。ハリ坊とやらは「喋ったー!?!?」などとデジャブを感じる反応もしてくれたが。
吾輩が二人に返事をした後、ドラえもんとソフィアも交えて情報の共有と今後の話をした。
優先すべき事柄は、怪魚族から読み取った今回の戦争の目的である「人魚の剣」と鬼岩城付近で発生が予想されている「海底火山の噴火」だろう。海魚族はどうやら人魚族が「人魚の剣」を持っていると思っているようだが、ハリ坊やソフィアの話を聞くと、人魚族は剣を持っていないしどこにあるかもわからないらしいのだ。剣が関連する伝説はあるが、場所がわかるような情報はないようだ。
怪魚族が剣が無いと知って大人しく帰るとは思えないし、万が一の場合に備えて剣を探す必要があるだろう。
「その剣探しについては任せて! いい道具があるんだ……えっと……『宝さがしペーパー』と『あぶり出し暖炉』!」
そう言ってドラえもんが取り出したのは二つのひみつ道具だった。『宝さがしペーパー』と『あぶり出し暖炉』……この二つの道具について、ドラえもんがソフィアに実践してもらいながら説明してくれた。
ドラえもん曰く、人や物がどこにあるかを一部切り取った『宝さがしペーパー』に尋ねながら『あぶり出し暖炉』の熱をあてると、その場所を示すヒントがペーパーに現れるらしい。
「これはッ……!」
「ハリーッ!」
『なぞなぞ形式か……』
「ドラえもんさん、もっと簡単に場所を知る方法はないのですか?」
「ごめん……ボクが今持っている道具じゃ、これが一番なんだ」
ソフィアがドラえもんの説明を聞きながら実践に移り、ちぎったペーパーに人魚の剣の在り処を尋ねて暖炉の熱をあてると、ドラえもんが言っていた通りにヒントが炙り出された。だが、出てきたヒントには少し問題があった。
——輝く金と赤を揃え——
——真の持ち主へと届けよ——
——その者は、ねころんだお家の真ん中で待っている——
という……なんと、出てきたヒントはなぞなぞ形式だったのだ。これには我輩たちもビックリ。
エル殿がドラえもんに別の方法がないか尋ねるも、ドラえもんはこれが一番なんだと答える。ドラえもんの道具は基本的に規格外だが、あくまで子守用の道具なのだ。このようなおちゃめな機能がついていてもおかしくはないのだが……この状況では合わないだろう。まぁ、ドラえもんが今持っている物探し系道具の中ではこれが一番らしいから、仕方ないか。
「ねぇ、ソフィアさん。このヒントに何か心当たりはある?」
「そうね……輝く金と赤についてはなんとなく程度だけどあるわ」
「本当ですか姫様!?」
「ソフィア様、輝く金と赤は一体……?」
「私がさっき説明した人魚族の伝説に輝く金と赤が関係すると思う話があるの」
ドラえもんがソフィアに心当たりがないか尋ねると、ソフィアは最初の一文についてはあると言う。それは何なのかとエル殿が問うと、ソフィアは人魚族の伝説の中に関係すると思われる話があると答えた。そのまま、ソフィアは伝説について話す。
人魚族の伝説——正確には神話だが——にマナティアという勇者が出てくるのだが、そのマナティアが怪魚族の目的でもある『剣』と鎧、ティアラを装備していたとされているそうだ。人魚の剣を使って人魚族の願いを叶えてくれたとか。そして、重要なのはマナティアが装備していた剣と鎧と髪飾りで、これらは黄金で作られており、それぞれ同じ赤い宝石が装飾されているという伝説が残されていることだった。
「私が着けているこのティアラは代々王家に受け継がれてきた物なのだけど、マナティアが着けていたとされている物でもあるの」
頭につけていたティアラを外して、吾輩たちに見せながらそう言うソフィア。その手に持つティアラは金色で赤い宝石が装飾されている。マナティアが着けていたとされるティアラが目の前にあり、伝説の通りの色をしているということは、剣と鎧も伝説の通りである可能性が高いだろう。
『最初の一文がマナティアの装備であるならば、“輝く金と赤を揃え”という文章にも納得がいくな。剣を探しているのだから剣は当然除外するとして、ティアラは既にソフィアが所有している。だとすると、残りは鎧の方だろう』
「ソフィアさん、鎧がどこにあるか知ってる?」
「それが……」
「鎧は……怪魚族に奪われてしまっているのです!」
「「ええッ!? 本当なの!?」」
「本当よ……おばあ様からも聞いているわ。ずっと昔、アクア星に怪魚族が攻めてきた時に鎧を奪われてしまったそうよ」
「そんなぁ……」
「つまり、怪魚族から鎧を奪い返さなければならないわけか」
万が一のために剣を探しているというのに、敵から鎧を奪う必要があるとは……中々難しいな。それに、まだ問題が残っている。
『加えて、残りの文章が謎のままというのもあるな。“真の持ち主へと届けよ”は王族かマナティアの可能性が高いが……最後に関しては全くわからん』
「“ねころんだお家の真ん中で待っている”か…………」
「家が寝転ぶなんてあり得ないですよ!」
「何かの例えだと思うけど……なんだろう?」
家が寝転んだような形ということかもしれないが、そもそも家の形など千差万別。おそらくマンションやアパートなどではなく個人住宅だと思うが、それでも地域によって大きく違いがでる。今すぐには思いつかないな。
『この謎解きはドラえもんとジャイアン達に任せよう。吾輩の予想では、ヒントは人魚族の都であるアクアベースにあるはずだ。そこに冥と一緒に行ってくれ。』
「わかった、任せといてよ!」
「いや、君達をこれ以上巻き込むわけにはいかない。ここまで協力してくれて感謝はしているが、君達はムー連邦の避難所に行くべきだ。謎解きは僕達の誰かがやろう」
「エルさん……」
『何を言うかと思えば……そもそも巻き込んだのはお前達だろう。それに、これから話す鬼岩城のこともある。吾輩も本来であれば参加させたくないが、今は少しでも人が必要だ』
「その黒フグの言う通りです! 我々のアクアベースも被害を受けている以上、人は必要です!」
「うぅ……それは、そうですが…………わかりました」
吾輩が謎解きをドラえもん達に任せようとすると、エル殿……エルがこれ以上巻き込むわけにはいかないと反対してきた。お前達海底人と人魚族が勝手に巻き込んでおいて、どの口が言うのか。それに、鬼岩城が保有しているとされる爆弾が全世界に放たれたらどこにも安全な場所などない。それと、ハリ坊は次名前を間違えたら焼き魚にして食ってやる。
気絶しているのび太は安全カバーに入れれば、敵の襲撃にあったとしても大丈夫だろう。今は一つしか持ってないから、残りの四人には『四次元若葉マーク』を預けておこう。
『ドラえもん、これらを預けておくから、動くとき全員に貼り付けておいてくれ。あと、これはのび太に』
「これは『安全カバー』と『四次元若葉マーク』! わかった、後で皆に説明して貼り付けておくよ。のび太君はカバーに入れて……」
『冥に担がせよう。本当は安静にしてた方がいいんだが、今はそうも言ってられない状況だからな』
この状況でのび太をムー連邦に置いて行ったら、ムー連邦側がどう出るのかわからないからな。エルはああ言っていたが、地上人を嫌っているムー連邦なら気絶しているのび太を人質にして、吾輩達を無理矢理戦線に立たせることもあり得る。
『さて、人魚の剣とその謎解きについてはひとまず結論が出た。次は、鬼岩城についてだ』
「確か、恐ろしい兵器を保有していて、迂闊に近寄ると世界が破滅するかもしれないんだよね」
「……その通りだよ。ただ、それ以外に最も注意すべき点がある」
『バミューダ三角海域のバリヤーか』
「ッ! どうしてそれを……?」
『さてな。それよりも鬼岩城の話だ』
ここに来る途中で兵士から記憶を読んで知ったが、わざわざ言う必要はあるまい。そんなことよりも、鬼岩城を囲うバリヤーをどう越えるかが重要だからな。
鬼岩城を囲うバリヤーは目に見えず触れることもできない状態で、海底から空まで伸びているらしい。しかも、放射能すら通さないとは……かなり高性能なバリヤーだ。まぁ、それが近因して鬼岩城と共に元々存在した国が滅びたのは皮肉としか言いようがないが。
「空まで伸びるバリヤー……どうすればいいんだろう?」
「むむむ……思いつかないです!」
「ハリ坊……諦めるのが早いわ」
バリヤーのことを知ると、どうすればいいのか考え出すドラえもん。ハリ坊は早々に考えるのを諦めて、ソフィアに叱られている。当たり前だが。
『バリヤーに関しては我輩に策がある』
「「「策?」」」
『ああ。実はな…………』
バリヤーのことを知ってから考えていた策を、三人に聞かせる。すると、三人は一様に驚いてから、「確かにこれなら……」とつぶやいた。
『吾輩の策が成功すれば、バリヤーを越えて鬼岩城に侵入できるだろう。中に充満しているであろう毒素のことを考えると、吾輩一人で行きたいところだが……』
「僕も行くよ。ドラえもん君も使っていたテキオー灯があれば問題ないしね。それに、鬼岩城に行くなら首相に話を通しておく必要がある」
『……是非もなし、か。ソフィア達はどうする?』
「私達は、ドラえもんさん達と一緒にアクアベースまで戻るわ。今も怪魚族に襲われているはずだから、助けないと」
「ハリーッ! 当然、私もついて行きますよ!」
『ふむ、了解した。これで情報の共有は済んだな。では早速、各々動くとしよう……時間も無駄にはできないしな』
重要な情報を共有し、それぞれがやることを認識した以上、ここで留まっておく必要はない。特に、海底火山の噴火は怪魚族に比べてリミットも近いし危険度も高い。さっさと行くとしよう。
【宝さがしペーパーとあぶり出し暖炉】
人魚の剣を探すのに用いた道具。二つセットで登場したのは映画のみで、漫画の方ではペーパーだけだった。切り取ったペーパーに向かって人や物を尋ね、熱をあてるとなぞなぞ形式で探し物のヒントが炙り出されてくる。ちなみに、映画と漫画でヒントが違う。今回出てきたヒントは、漫画版の方を少し変えたものとなる。
【ハリ坊】
映画でも漫画でも騒がしいキャラクター。映画ではよく「ハリッー!」とか言っていた気がするので、作者は適当にハリハリ言わせとけばええやろと思っている。
【四次元若葉マーク】
この道具を貼ったものは四次元空間に入った状態となり、壁でも建物でも何でもすり抜けることができる。ただし、この若葉マークを貼ったもの同士だとすり抜けずにぶつかってしまうことも。ある意味、神威みたいなもの。止めてくれカカシ、その術はオレに効く。
【クロ】
せっかく登場したのに、出番はまだ先だった模様。
映画編の日常と戦闘描写についてなのだ
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戦闘シーンは省略するのだ
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そのままでよいのだ
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戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
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早く新しい挿絵を追加するのだ
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モンハンと人間以外にも変身するのだ
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冥との絡みを増やすべきなのだ
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クロはもっと無双RTAしてよいのだ