ネコ   作:ミーちゃん

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あけましておめでとうございます。

三が日の間に出すつもりが、遅れてしまいました。(無念)


43話 ホンワカキャップ、ツモリガン、リフトストック

Π月≯日

 

 驚いた。夕方くらいに気分転換で散歩していたら、顔を赤くしたスネ夫が大きな袋を抱えたジャイアンの尻を蹴っ飛ばしながら歩いていた。大きな袋にはたくさんの切手が入っていて、それはどうやら他の子供からジャイアンが巻きあげたものだったらしい。それをスネ夫が怒りながらジャイアンの尻を蹴っ飛ばし、元の持ち主に返させていたようだ。パッと見て二人とも酔っ払ったような状態になっていたから、まさか酒を飲んだのか!?と思ったのだが、ドラえもんの出したひみつ道具のせいだった。

 

 『ホンワカキャップ』という道具で、このキャップを通して飲み物を飲むと、ホンワカして幸せな状態になるらしい。ホンワカ放射能が関係しているようだが…………放射能って大丈夫なのか? まぁ、大丈夫だからひみつ道具になっているのだろうが。それに、アルコールはないから大丈夫とドラえもんは言っていたが、酒を飲んだ状態と同じになるのならダメじゃないか?……というか、スネ夫は酔うと怒り上戸でジャイアンは泣上戸になるんだな……意外だった。

 

 夜にドラえもんから借りてみて、冥と吾輩も試しに飲んでみたが吾輩には効果が無く、冥だけがホンワカしていた。推測の域を出ないが、理由はわかっている。あの神のせいだろう。奴が作ったこの肉体は、普通の猫とは少々異なるからな。傷はすぐ治るし、病気にもならない、寿命もないのだから、ホンワカキャップの効果が消された可能性はあるだろう。吾輩が、自己改造すれば話は別かもしれんが…………自己改造は正直に言ってやる勇気がでない。

 

 まぁ、万が一を想定しておくことは必要かもしれんがな。

 

 

 

Π月∮日

 

 今日は、昨日のせいかジャイアンが凶暴化していた。目に入る同級生(男子のみ)全てに襲いかかり、ボコボコにしていた。特に、スネ夫はボッコボコにされていたな。尻を念入りに蹴っ飛ばしていたから、ジャイアンは確実に昨日のことを根にもっていると思うぞ。

 

 スネ夫をボコボコにしている途中でジャイアンが、反対の道からやってきたドラえもんとのび太を発見し、追いかけて同級生達と同じ目に合わせようとしていたのだが、そこでのび太のとった行動に驚かされた。なんと、のび太が手に持っていた銃でジャイアンを撃ったのだ。ついにやってしまったのか!?と驚きのあまり人ん家の屋根から転げ落ちてしまったわ。

 

 後々ドラえもんに聞いてみたら、『ツモリガン』というひみつ道具で撃ったから死ぬことはないそうだ。これからやろうとする行動を夢で見せて、やったつもりにさせる道具らしい。刹那的な行動を取る者には非常に有効な手段となりそうだ。

 

 今度、冥にも組み込んでおこうと思う。相手を無力化する手段がショックガンか素手しかないのは問題だものな。手札は多いほうがいい。それに、やりようによっては相手を油断させることもできるだろう。壮大な目的を持った者は、それが成就する前に使えば特にな。

 

 

 

 

Π月∝日

 

 今日は吾輩の拠点デザイン制作のために、冥と二人で日本各地にある城へと行ってきた。天守閣であったり、大体の部分はどれも似たようなものだったが、城につながる道や門、立地を活かした絡繰など細かいところの差異はあった。中々良い参考になったと思う。

 

 それで町に帰ってきた後、商店街でどら焼きを買おうと思って冥と共に歩いてたら、道に這い蹲っているのび太を見つけた。冥が何をしているのか聞くと、『リフトストック』というひみつ道具が原因で這い蹲っていると言ってきた。そう言うのび太の視線の先には、マンホールのフタに引っかかっている杖に似た道具があった。それがリフトストックだったらしい。冥が取りに行こうとしたのだが、遠くでボール遊びをしていた子供のボールがリフトストックに当たってしまい、倒れてしまった。そしたら、のび太がまるで落ちているかのように、真っ直ぐ宙を移動していたな。まぁ、壁にぶつかる前に吾輩が念動力で止めたから怪我はしていなかったが。

 

 その後、ドラえもんが来てリフトストックの頭についているスイッチを切っていたから、もう大丈夫なはずだったのだが……のび太はしばらく四つん這いで歩いていた。

 

 

 

 

 

Π月⊅日

 

 今日は、子供達にクリスマスパーティーに来ないかと誘われて、パーティーに参加していた。吾輩の超能力でパーティーを盛り上げ欲しかったみたいだ。

 

 子供達みんながそれぞれ隠し芸を用意していて、くじ引きで順番を決めて披露することになったのだが、何故か隠し芸の内容を把握していたのび太がネタバレをしていったのだ。こののび太の行為によって、芸を披露するはずだった子供達はやる気が失せてしまった。そして、子供達はその原因たるのび太の隠し芸は何だと詰め寄ると、のび太は逃げてしまった。……なんというか、今日ののび太はつまらない真似をしていたな。

 

 その後、吾輩がトナカイや蝶などの動物の形にした水を操ってパーティーを盛り上げていたのだが、吾輩の芸を見て「俺達は最初から知ってるもんな」と笑っていたジャイアンとスネ夫が宙に浮き始めたのだ。全員が二人に注目し、皆の視線を浴びた二人は「これは俺達の隠し芸なんだ」と言っていたが、その後に現れたのび太の服で犯人は知れた。

 

 どうやら、『エスパーぼうし』というひみつ道具を使って隠し芸の内容を把握し、人を宙に浮かせたり、服だけ転移させたみたいだった。出力は使う人物の努力次第のようだが、吾輩が使った場合はどうなるのだろうか?

 

 吾輩の超能力の出力が単純に増幅されるのか、あるいは吾輩が普段使う程度と変わらないのか……

 

 

 

 

 

Π月∋日

 

 ドラえもんにちょっとした用があって、今日はのび太の家に来ていた。その時の話をしよう。

 

 吾輩は一階の居間でドラえもんとある話をしていたのだが、テレビに人気スターが映るとドラえもんがテレビに夢中なってしまった。しかも、その際にサインの話がテレビでやっていて、ドラえもんは欲しいと言っていた。人気スターのサインというのは、どの時代でも欲しがられるものらしいな。吾輩は元々この時代に住んでたわけじゃないから、この時代の人気スターには大して興味はなかったが、ドラえもんや冥達は違ったようだ。特に、ドラえもんは丸井マリと伊藤つばさというアイドルに御執心のようだった。

 

 ……ドラえもんって確か猫のみーちゃんが好きなんじゃなかったか?猫型ロボットだから人間より猫の方が好きなのだと思っていたんだが、そうでもないんだな。丁度、今日のテレビに出ていた伊藤つばさには目を♡にして体をくねらせていたし。

 

 そして、のび太が帰ってくるなりスネ夫の自慢話に対する羨ましさを語ると、体をくねらせていたドラえもんの目つきが変わった。スネ夫の自慢話は、今まで収集した人気スターのサインについてだったようだ。それで、のび太の話を聞いたドラえもん、のび太と同じように羨ましいと感じたみたいだ。

 目つきを変えたドラえもんは、ポケットから『人形スタンプインクと用紙』を取り出し、その場にいた吾輩とのび太に道具の説明を始めた。曰く、黒いスタンプインクを人にぶっかけて用紙に三分間くっつけると、その人の人形……魚拓……人拓?を取れるらしい。インクは全て紙に吸収されるから、インクをかけられたとしても三分後には元の色に戻るそうだ。のび太で実演していたから、わかりやすかったな。当の本人はいきなりで混乱していたが。

 

 道具の効果を理解したのび太は、ドラえもんと二人で人気スターにインクをぶっかけに行ってしまった。どこでもドアであちこちに移動し、伊藤つばさを始めとして丸井マリ、星野スミレなど数々の人気スターの人がたをとっていた。凄く人に迷惑をかけているから、ひと通り終わらせたドラえもんとのび太に注意だけしておいた。吾輩も止めはしなかったからな。

 

 ……しかし、人がたなぞもらって嬉しいのだろうか?大体が驚きのポーズで残りは怒りをあらわにしたようなポーズだったぞ。

 

 

 

 

 

Π月∃日

 

 今日は、世界各国の城や有名な建造物を冥と二人で観に行った。もちろん、夢の国の方にも行ったぞ。大凡作りが共通していて面白かったな。個人的に気に入ったのはボイニツェ城とノイシュバンシュタイン城、シャンボール城、エディンバラ城、ブラン城、ホグワーツなどだ。どれも美しく荘厳な作りで神秘性を感じたな……。

 

 日本の城と世界各地の城、どちらも甲乙つけ難い。どちらの特徴もある拠点が欲しい……。吾輩はそこでハッと前世でそこそこ人気があったある作品を思い出した。それは、『XXXHOLIC』という作品だ。主人公が願いを叶える店で願いを叶える対価を払うために働きながら様々な出来事に遭遇する話なのだが、その願いを叶える店は和洋折衷の家……館?なのだ。そもそも城ではないが、和洋折衷としては吾輩にとって理想的で、特に劇場版『真夏ノ夜ノ夢』にて登場した館は神秘性を保ちながらも混沌とした作りで好みだった。

 劇場版の館を参考にして作れば、日本と世界各地の城の特徴も出せるし、城以外の美しい建物やお気に入りの風景も組み込めるだろう。館以外の部分はメルヴィユを参考にして春夏秋冬の地域を作ろうと思う。うむ、それがいい、そうしよう。

 

 と思って取り組んだのだが、いろいろ問題が発生した。吾輩の考える拠点をデザインするには、まず道具が足りなかった。設計図通りに作るならまだしも、吾輩が勝手にアレンジを加えるから、必要な道具が増えてしまったのだ。次に、拠点を作ったところでそれを管理する者がいないという点だ。今更気づいたのかと言われても仕方ないのだが、普通に忘れていた。吾輩と冥、ミニドラ数体しかいないからな。そんな人数では吾輩の作ろうとしている拠点を管理するなど不可能だろう。他にも「作った拠点をどこに置くのか」とかいろいろあった。

 

 これらの問題をどうにかして解決しない限り、吾輩の考える最高の拠点は作れないだろう。早いとこどうにかしなければ。

 

 

 

 

 

Π月∂日

 

 新年早々いいことがあった。

 拠点を作るにあたって発覚した問題を解決することができ、ついに拠点が完成したのだ!

 

 不足していた道具については、いくつかドラえもんから借りながらハツメイカ―で作ったり、未来デパートで購入して解決した。『ナイヘヤドア』『お好み建国用品いろいろ』『お好みルームカタログ』『オールシーズンバッチ』『引き伸ばしローラー』『固形空気』『どこでもじゃ口』『なんでもじゃ口』『無料フード製造機』『四次元建増しブロック』『材質変換機』『ノビール下水管』『人工太陽』『マジックチャック』『お天気ボックス』『壁紙シリーズ』『引力ねじまげ機』『大自然セット』『観光ビジョン』『ホームメイロ』『天才ヘルメット』『自動万能工事マシン』などの道具と魔法を主に活用して拠点を作り上げた。

 拠点および館を管理する者の人数不足については、以前ドラえもん達からもらった大量のぬいぐるみや吾輩が作ったフィギュアを、『天才ヘルメット』を使用して吾輩や冥の命令を遵守するよう改造し、『生命のねじ』で命を与えることで解決したな。

 

 作り上げた拠点は、認識阻害と光学迷彩、障壁の魔法をかけて太平洋に置いてきた。通常は認識も視認もすることができず、仮にできたとしても障壁があるから近づくこともできない。専用で作った、どのドアからでも拠点内の館に繋がる鍵か扉、あるいは拠点管理者として登録した吾輩達に認められることで入ることはできるがな。

 

 これで、わざわざ鏡の世界に行かなくとも拠点で鍛錬や道具の作成、実験が行える。神に一矢報いるための準備が着々と進んでいるのを感じて、気分は最高だ。

 

 

 

 




【ホンワカキャップ】
 コーラやジュースなど、ソフトドリンクの瓶の口に取り付けるキャップ状の道具。ペットボトルの口でも大丈夫そう。このキャップを通して注いだ飲み物は、キャップから「ホンワカ放射能」が浴びせられることにより、体がホンワカしてまるで酒に酔ったように気分が高揚する。味そのものは変らずむろんアルコール成分が生じるわけでもないので、子供が飲んでも安全とされている。
 ホンワカ放射能ってなんだ?

【ツモリガン】
 拳銃の形をした道具で、これで相手を撃つと相手は睡眠状態に陥り、今やろうと考えていた事を夢で見る。そして相手は、やろうとしていた事をやったつもりになっている。
 階段を登ろうとする奴に撃てばポルナレフ状態になるわけだ。

【リフトストック】
 重力の方向を変えることで水平軸を操ることのできるストック。ストックで地面を突いて傾けた状態でボタンを押すと、そのストックの方向が垂直になるように重力の向きを変えることができる。きつい上り坂を下り坂にしてしまうなど、道を歩くときに重宝するだろう。ただし、名前でもわかるように本来はスキーの際にリフトなしで頂上まで登るための道具。傾けすぎると、真横に重力がかかるのでとても危険。なぜ安全装置がついていないのか。

【エスパーぼうし】
 先端に人指し指を突き出した手が付いた帽子。被ることで、「念動力」「瞬間移動」「透視」の3種類の超能力が使えるようになる。ドラえもん曰く、練習しないと使いこなすことはできないとのことだったが、偶然黒猫が被ったときは焼き魚を引き寄せている。天才か?

【XXXHOLIC】
 CLAMPの漫画作品の一つ。特殊な悩みを抱える主人公と対価さえ払えばどんな願いも叶えてくれる店の主人、そして主人公と同じように様々な悩みを抱えた客が願いを叶える店に訪れるという非日常的な世界観のファンタジー漫画。「ツバサ・クロニクル」と世界が繋がっている。
 作者的には、そこそこ人気があると思う作品。お気に入りは百物語の回。後、劇場版の物語も好き。ぜひ見てほしい。実写の映画? 知らない子ですね…………


【挿絵表示】

クロの拠点を超絶簡単に表した。見なくとも良い。

映画編の日常と戦闘描写についてなのだ

  • 戦闘シーンは省略するのだ
  • そのままでよいのだ
  • 戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
  • 早く新しい挿絵を追加するのだ
  • モンハンと人間以外にも変身するのだ
  • 冥との絡みを増やすべきなのだ
  • クロはもっと無双RTAしてよいのだ
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