ネコ   作:ミーちゃん

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お久しぶりです。仕事に慣れるのに時間がかかりました。
まぁ、まだ慣れてないんですけどね。スケジュール管理が大変すぎて……

ちなみに、この『ふしぎ風使い編』は悩みに悩んだ結果「?????消滅ルート」に決定致しました。
?????はフー子とアスールを奪い去るだけの簡単なお仕事だと考えていたので、ドラえもんとクロのことは警戒していても、まぁなんとかなるやろと思っていました。故に、その油断が命取りに……


48話 ネコとスネ夫と嵐族

『何ッ!? スネ夫が帰っていないだと!』

 

 明朝に緊迫した様子のドラえもんから連絡が来たので、慌ててのび太の家に行ったら、スネ夫がまだ家に帰っていないことを聞かされた。どうやら、スネ夫のママさんがスネ夫が帰ってこない理由を、泊まりがけでのび太の家にいると思い込んでいたようで、今朝から家にやってきてスネ夫は元気であるかを聞いてきたらしい。

 ドラえもんは昨日の夜に忘れ物をしたと戻ってきたスネ夫は見たが、帰るところは見てなかったそうだ。そのせいで今はかなり後悔しているようだが……

 吾輩の拠点に設置している虫の知らせアラームは何の反応もなかったというのに、これは一体どういうことなのか……

 

「あいつ……きっと一人で風の村に行ったんだ。フー子に拘ってたし、昨日の夜会った時も様子が変だったしよ」

 

 ドラえもんから連絡を受けて、吾輩や冥と同じようにのび太の部屋へとやってきていたジャイアンとしずかちゃん。ドラえもんの話を聞いたジャイアンは昨夜スネ夫と出会った時の様子を語り出した。

 

「いきなり俺のことをブタゴリラって呼んできたり、目が赤く光ったと思ったら触れてもないのに離れたところに投げ飛ばされたんだ。クロの念動力みたいな感じだったぜ」

 

「そんな……」

 

「あのスネ夫さんが……?」

 

 スネ夫が吾輩のように念動力を使用したとはな……いつのまに超能力に目覚めたのだろうか。しかし…………超能力が開花して調子に乗ったスネ夫なら、ジャイアンの悪口も言いそうなのがなぁ…………

 

「とにかく、早く風の村に行こうぜドラえもん!スネ夫は向こうに行ってから帰ってこなかったんだろ?」

 

「うん……そうだね。必ずスネ夫君を見つけなくちゃ!」

 

 ジャイアンとドラえもんが意気込み、どこでもドアを勢いよく開けて向こう側へと渡ってゆく。その後をのび太としずかちゃんが追いかけていき、最後に吾輩と冥が扉を通った。

 

 扉の向こう側である風の村は、昨日と変わらず心地良い風と原っぱが広がっている。特に異常は感じられない。こんな環境でスネ夫はいったいどこへ消えたのか……

 

「フー?」

 

「フー子! スネ夫を見なかった?」

 

 のび太が風の村にやってきたのを感知したのか、フー子が遠くの空からのび太の前まで降りてきた。そして、降りてきたフー子にスネ夫は見なかったかと問いかけるのび太。フー子は見ていないと首を振るが、ジャイアンは本当に見ていないのかとフー子に詰め寄り、ドラえもんとしずかちゃんに落ち着けとフー子から離されていた。

 

「あれは……?」

 

「どうしたの冥さん?」

 

 風の村を囲む高い岩壁。その上から複数の黒い点が現れ始め、徐々にそれらが大きくなっていくことでこちらに近づいていることがわかった。

 

「人?」

 

『あの黒い服装は……嵐族……だったか?』

 

 のび太達でも視認できる程向こうが近づいてようやく、黒い点の正体がわかった。風の村のはずれからやってきた十数人の嵐族だったのだ。

 彼らは真っ直ぐにこちらへと向かってきているから……吾輩達の誰かが目的かもしれんな。しかし、だとすれば何が理由で吾輩たちを……?

 

「フフッ」

 

 クロやドラえもん達が嵐族を認識し、その目的を考察しようとした時に、驚くべき人物が風に乗って向かってくる嵐族の先頭に現れる。

 

『なっ!? あれは……ッ!』

 

「スッ!?」

 

「ネッ!?」

 

「夫ォ!?」

 

「さッ!?」

 

「ん!?」

 

 クロ、ドラえもん、のび太、ジャイアン、冥、しずかちゃんの順で驚き、その人物の名前を叫んだ。……ちなみに、ギャグみたいな流れでスネ夫の名前を一文字ずつ連呼しているが、偶然である。

 

「おいのび太! フー子を渡せ!」

 

 黒い嵐族の服を着てカゼスビーに乗り、空からそう言い放つスネ夫。その顔は死人のように青白く、眼球は真っ赤に染まっていた。ぱっと見ただけでも正常な状態にはないとわかる。

 

「フー子!? どうしてフー子を――」

 

「まだそんな事言ってんのかスネ夫! いい加減に目を覚ませ!」

 

 スネ夫の言葉に困惑するのび太。なぜフー子を狙うのか分からないのび太はそれを質問しようとするが、隣で発したジャイアンの大声によってかき消されてしまった。

 ジャイアンは昨日からスネ夫がフー子に拘っていたことを知っていたし、なんなら協力するよう頼まれてもいた。協力に関しては途中で忘れていたが……スネ夫がフー子に執着し、家にも帰らなかったのは自分のせいだと思っていた。自分がスネ夫の話しにもっと耳を傾けてやればと……。そして、風の民からも悪印象をもたれている嵐族と共にスネ夫がこの場に現れた時点で、ジャイアンの怒りと罪悪感は限界だった。

 

 しかし、ジャイアンの思いはスネ夫には通じない。通じるはずもない。

 

「ふん、またお前かブタゴリラ。お前に用はない。……かかれ! フー子を奪うんだ!!」

 

 スネ夫の周囲で滞空していた嵐族の男達が、スネ夫の命令を聞いて動き出す。一気に降下し、のび太の側で浮遊するフー子を狙う嵐族。だが、彼らがフー子を捕らえることはできなかった。

 

「か、体が……」

 

「動かねぇ!」

 

『フン、吾輩が大人しくのび太達が襲われるのを見ていると思ったのか?』

 

 クロの念動力によって動きを止められていたからである。のび太達もクロが一緒にいて、嵐族が動き出した瞬間に冥が庇うように前に立ったことで、逃げようとはしなかった。クロと冥を信頼しているというのもあるのだろう。同じように無防備に立っているドラえもんは、さすがにポケットに手を突っ込んで戦闘態勢くらいはとっておくべきだと思うが。

 

「ええい面倒な! ハァッ!」

 

『何ッ!?』

 

 クロに動きを止められ何もできずにいる配下達の姿を見たスネ夫は、面倒だと言い放ちながら赤い目を怪しげに光らせる。すると、動きを封じていたクロの念動力が途端に中和され、念動力による拘束が解けてしまう。

 

 (吾輩の念動力に干渉して相殺……いや、中和してきただと!? 仮に昨夜超能力に開花したとしてもこんな芸当はそう簡単にできることじゃないぞ!? あの顔や言動といい、スネ夫に一体何があったのだ?)

 

 驚愕するクロ。だが、驚いているのはクロだけではなかった。

 

(小童どもをついでに動けなくしてやろうと思っとったが……よもや儂の力をもってしても彼奴らの拘束を中和することしかできんとは……これ程の力をもっておったとは儂の想定外じゃ。この小童の記憶を読んである程度警戒はしておったが、それでは足りんな)

 

 互いの持つ力に驚きを隠せず、警戒するクロとスネ夫。

 

「何をしている、早くフー子を捕らえろ!」

 

「「「「ハッ!!」」」」

 

 スネ夫の助けによって動けるようになった彼等は、命令に従って再び動き出した。

 

『冥、ドラえもん達を頼む。吾輩はスネ夫に集中する』

 

「かしこまりました」

 

 それを見たクロは、ドラえもん達の前で仁王立ちしていた冥にドラえもん達の守護を任せた。油断していたとはいえ、自身の超能力を中和してみせたスネ夫の相手をするために。

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

 

「はあっ!」

 

 クロからドラえもん達の守護を頼まれた冥は、安全膜を展開した。

 

「な、何だこりゃ!?」

 

「見えないナニカがガキ共の周りにありやがる!」

 

 安全膜は無色透明の絶対防御を誇る球状の膜。冥を中心にしてドラえもん達を覆った安全膜は、嵐族の侵入を決して許さなかった。クロの念動力が目の前で中和されて驚き動揺していたドラえもん達も、冥が安全膜を展開したことを知ると安堵していた。

 

「クソッ! 風弾も届かねぇ!」

 

「むぅ…………」

 

「ストーム様、どうすれば!?」

 

 無数の砲弾や爆弾からブリキン島を守り、人魚の剣を手に入れたブイキンの攻撃も防いだ冥の安全膜は、嵐族の持つブンブンから放たれるいくつもの風弾をものともしなかった。

 近づくことも攻撃することもできないとわかった嵐族は、同じ黒い装束を着たストームと呼ばれる男にどうすればいいのかと助けを求める。

 

「あなた方には何もさせません……バンッ!」

 

「ウッ!?」

 

「何だ!?!?」

 

「これは……空気ピストルかッ!?」

 

 握りしめていた拳から人差し指のみを伸ばし、指先を嵐族に向け「バンッ」と唱える冥。すると、狙われていた嵐族の男に空気の弾丸が直撃し、カゼスビーの上から落ちていった。それを見て理解が追いつかずに慌てふためく嵐族達。そして、その隙を見逃すほど冥は甘くはない。

 

「バン、バン、バン、バン、バンッ!」

 

「うっ」

 

「あへっ」

 

「おぎゃっ」

 

「イっ!」

 

「バカな……この時代の人間がどうして道具を……くっ!」

 

 次々と冥に撃墜されていく嵐族。滞空していた高度はそこまで高くなかったため、落下した嵐族は気絶程度で済んでいるのは幸いだろう。そして、いつの間にか残っている嵐族はストームと呼ばれた男一人のみになっていた。

 

「あなたは他の方々と違い、よく避けますね。それに、私の行っていることを理解できているそのご様子……あなたはもしや、22世紀の人間ですか?」

 

「チッ! ああ、そうさ! まさか同じ時代の人間と子守りロボットがいるとは想定外だった! だが、ここで貴様らを消せば全て問題ない」

 

「クロ様と私がいてそれができるとお思いなさっているとは……えっ!?」

 

 ストームの発言や空気ピストルを避ける動作など、およそこの時代の人間らしくない行動に疑問を感じた冥は、ストームが未来(22世紀)の人間ではないかと考える。ドラえもんのように別の未来からの使者、あるいはスネ夫からもたらされた知識故の行動という可能性もあるが、あの驚きようではその可能性は低いだろうとも。

 ストームという男の正体はこの考えで合っていると思うが、実際に相手が答えるかクロが記憶を読むまでは分からない。冥は相手が素直に答えてくれるとは限らないが、聞いてみるのは無駄ではないと思い、未だ空中で自身を睨みつけているストームへと問いかけた。

 そんな冥の問いかけに対しストームは、舌打ちしながらも自身の正体を正直に明かす。そのまま黙っていても良かったが、同じ時代の者ならもしかしたら自分の顔を知っている可能性もある。それに、膜の中でひたすらガラクタを引っ張りだしている青いタヌキ型ロボットもいるのだ。バレる確率は高いはずだ。しかし、いずれにせよアレを使ってここで奴らを消せば問題ないと判断した。

 

 そして、ストームは一目散にこの場からアレが置いてある場所へと去っていった。その速度は、ここへ来た時よりも圧倒的に速かった。

 

 

 

 

 

 自分達を消すとまで言った敵がまさかの逃亡するという行動に、冥はビックリし呆けざるを得なかった。




【ジャイアン】
 映画同様、スネ夫が家に帰らず嵐族に与したのは自分が気づいてやれなかったせいだと考え、後悔している。友情度と知能指数が若干上がっているのは映画補正。

【フー子】
 何がなんだかさっぱりわかっていないが、雑巾みたいな顔色のスネ夫は大嫌い。冥が嵐族を次々倒していくのを見て興奮し、のび太に膜の外へ出ていかないように抱きしめられていた。

【ドラえもん】
 主役キャラではあるが、『ふしぎ風使い編』ではあまりにも出番が少ない。というか、作者の力量不足で同時に二人以上のキャラクターを運用できないため、本来はあった出番が消滅した。『ワンニャン時空伝編』では増やす予定。

【ストーム】
 本来は最後の最後で正体がバレるはずだった黒幕。道具の存在を知っていたわりに、ギガゾンビみたいな機械特攻の武器を持っていなかったのでこうなった。

【?????】
 明らかに風以外の力を使っているなんちゃって嵐族。映画では電撃からビーム、念力、憑依などを使用し、普通に風の力も使用できていた。超能力なのか呪術なのか、はたまた魔法なのか全くわからない謎パワーである。本作では超能力であるとした。クロ程出力はないが、技術に関しては引けを取らない。


途中から三人称で描写していますが、一人称の方がいいのでしょうか?

映画編の日常と戦闘描写についてなのだ

  • 戦闘シーンは省略するのだ
  • そのままでよいのだ
  • 戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
  • 早く新しい挿絵を追加するのだ
  • モンハンと人間以外にも変身するのだ
  • 冥との絡みを増やすべきなのだ
  • クロはもっと無双RTAしてよいのだ
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