ちょっと……いやかなり迷走しました。
視点がコロコロ変わって読みづらいかも……
誤字報告感謝!
誤字修正しました。
スネ夫とクロの戦いは互角……いや、クロが徐々に優勢になっていた。スネ夫が放つ超能力は、どれも高い技術と一定以上の出力を必要とされるものばかりだったが……クロはそのいずれもスネ夫より勝っていたのだ。出力は神からの贈り物だが、技術に関しては厳しい修業の成果だった。
スネ夫が手のひらから電撃を放てば電子の流れを誘導して防ぎ、指先から発射された赤いビームには粒機波形高速砲で貫き、カゼスビーに直撃させてスネ夫を落下させていた。スネ夫に当てるのではなく、カゼスビーに当てたのは、スネ夫をできるだけ傷つけぬようにするため……というクロの配慮だった。
そんなクロの配慮を感じ取れぬ程、敵は弱くはなかった。手加減されているという事実を思い知らされる。
「おのれぇ……! たかが猫風情に儂がぁ!!」
『…………』
落下したスネ夫は、赤く目を光らせフワリと浮くと、怒りの言葉と共に衝撃波を放つ。大地を砕き、周囲を吹き飛ばす程の衝撃波がクロへと迫るが、クロの真紅の瞳がキラリと輝くと、まるで衝撃波が意思をもっているかのようにクロを避けていった。
そして、スネ夫の言動や超能力技術に強い疑問を抱いていたクロは、スネ夫が怒りで隙をさらしている間にサイコメトリーで記憶を読みとり、真実を知った。
『貴様……中身はスネ夫ではないな』
「っ!? 何を根拠に……」
『生憎、隙だらけだったのでな。記憶を読ませてもらった。それで貴様の正体を知ったというわけだ……嵐族の亡霊めが』
そう、今のスネ夫は亡霊に取り憑かれた状態であったのだ。それも……かつて嵐族を統べ、世界に災いをもたらした男の亡霊に。
「獣如きが図に乗るでないわ! はぁっ!!」
『くだらん』
「なにィ!? ぎゃあぁぁぁぁ!?!?」
ちょっと力があるだけの猫に攻撃が届かず、記憶を読まれ、自身を侮辱された亡霊は烈火の如く憤怒し、先程とは比べ物にならない威力の衝撃波を放った。それは、もしクロが避けてしまえば、風の村が跡形もなく消え去る程。だが、クロは避けない。避ける必要すらない。
クロは村一つ消し飛ばす程の衝撃波を前にして微動だにせず、自らの身体から蒼いオーラを放出し、束ね、刃のようにして放った。蒼いオーラの刃と衝撃波は互いに向けて一直線に進み、衝突し、衝突波は霧のように消え去り、蒼いオーラ刃だけがそのまま亡霊へと直撃した。
クロが放った蒼いオーラは、冥達との修行の中で身につけた特殊な技。第二魔法や魔法世界の魔法、そして超能力を組み合わせた技で、直撃したところで肉体には何のダメージもないが、その精神や魂にのみダメージを与えるというもの。つまるところ、肉体を持たない精神生命体等に良く効く技ということだ。
それを証明するように、蒼いオーラの刃を受けた亡霊は苦悶の声を上げている。
『スネ夫の肉体に攻撃できないだろうと高を括っていたのだろうが、考えが甘かったな』
「お、おのれぇ……」
『ここで消えるがいい』
荒く息を吐く亡霊の目の前にやってきたクロは、全身から蒼いオーラを立ち昇らせて、亡霊に永遠の眠りを与えようとしていた。
「くぅ…………フンッ、認めよう。貴様は儂より強いと……だが、ただでは死なん!」
『っ!?』
目の前にいるクロを見た亡霊は、観念したかのような表情をして語り始めたが、最後の言葉を言いきるとスネ夫の体から上空へと出ていった。
「儂の全てを使ってマフーガを復活させる!! 【イナム・メラー・ハイナラ・イマーラー】!!!!」
風の村を見下ろせる程の高さで浮遊している亡霊は、呪文を唱え、自身の命を使う禁術を発動させる。
すると、空はみるみるうちに曇天へと変わっていき、強い風が吹き荒れる。浮遊していた亡霊の形も、人形から大きく伸びていき、台風を纏う巨大な風の龍……マフーガへと変化していった。
その場に存在するだけで嵐を巻き起こし、被害をまき散らす天災。風の民達はこのマフーガの影響でようやく異変に気づき、外に出てマフーガに驚いていた。
『天候を変えるとはな…………だが、吾輩もそれくらい可能だ』
マフーガを見たクロは驚きはしたものの、それだけだった。相手が天候を変えてくるなら、こちらも変えるだけ。ただそれだけのこと。亡霊が出ていき、気を失って倒れているスネ夫を冥の膜の中に
「ギュオォォォォォォーン!!」
目には目を、歯には歯を、龍には龍をぶつけよう。そう考えたクロは、魔法を使って嵐龍アマツマガツチへと姿を転じ、マフーガと同じ高さまで昇り咆哮した。
「グオォォォォォォ!!」
「ギュオォォォォォォ!!」
マフーガも咆哮し、嵐を纏う龍同士が衝突する。両者はそれぞれ反対向きの嵐を纏っており、衝突と同時に雨風と雷が吹き荒れた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
アマツマガツチへと姿を変えたクロがマフーガと衝突した頃、ストームに逃げられた冥達は、気絶した嵐族達を縛ってスネ夫と一緒に膜の中に避難させていた。外は暴風雨に加えて落雷も発生している危険地帯。そのままにしていたら、命の保証はできなかっただろう。
「冥さん、これ大丈夫かな?」
「のび太さん、私の膜はこの程度の嵐では傷一つつきませんのでご安心を」
「そうじゃなくて……テムジン達のことだよ」
「それは……」
「クロちゃんの戦いに巻き込まれてたら……」
テムジンや風の民を心配するのび太達。冥に守られている自分達は大丈夫でも、そうじゃない風の民は外の影響をモロに受けているんじゃ…………そう思ったのだ。冥は、風の民については考えが及んでいなかった。生まれて一年も経っていないなら仕方ないだろう。
「一度膜を解除し、風の村全域を包むように大きさを変えて再展開すれば大丈夫なはずです。ですが……」
「大丈夫だよ冥さん! 再展開までの時間はボクが風神うちわで稼ぐから!」
「それでしたら……」
「大丈夫なん『ドォォォォン!!』わあっ!?」
冥がドラえもんやのび太達と話している最中、突然に衝撃と爆発音が膜の中で響いた。
「一体何が……なっ! そんなッ……」
衝撃と爆発音は大きくて強かった。子供なら昏倒は免れない程に。ドラえもんはなんとか意識があるものの立ち上がれず、フー子も含めたのび太達は怪我はしていないものの全員、意識を失っていた。六人の中で比較的ダメージが少なかった冥はすぐに何が起こったのかを確認し、驚愕で固まってしまう。
驚くのも仕方ない。なんせ、絶対防御だとクロと冥の二人が思っていた安全膜に大穴が開いていたのだから……
膜に空いた大穴の直線上には、一機の黒くて大きい謎の飛行物体が浮遊していた。
★★★★★★★★★
……それは、22世紀のタイムマシンにしてはあまりにも大きく、黒かった。まるで戦闘機を模したかのような形状をしており、その室内で高笑いする一人の男がいた。
「ハーッハッハッハ!これならばひとたまりもないだろう!!」
目の前に映し出されるモニターの映像を見て、自分の勝ちを確信した男……ストームが高笑いしていた。なぜなら、改造した自身のタイムマシンから撃った時空ミサイルが、冥の安全膜を破り、大穴を開け、ダメージを与えたからだ。
時空ミサイルは、対タイムパトロール用に作った特殊なミサイル。対象の時間と空間にダメージを与え、爆破するもので、並大抵の防御では役に立たない。改造したとはいえ、所詮は子供用のひみつ道具である安全膜では完全には防げなかったのだ。
「クククッ、所詮は子供の遊び道具。この時空ミサイルならあと一撃でお前達を葬れるだろうが……マフーガが復活したならば、何をしても意味はない。さあ、マフーガよ! 当初の目的どおり、この穢れきった世界を洗い流し、清めるのだ!!」
ストームの本来の目的はマフーガの復活であり、マフーガがもたらす嵐と雨によって世界を沈めることだった。その成就が近いものとなった今、ストームは安全なタイムマシンの中でクロと幾度も衝突しているマフーガにそう言うのであった。
【?????→ウランダー】
本作では結局名前がわからないまま退場した亡霊。原作の様子を見る限り、こういう奥の手も持っていそうだなって思った。呆気なく倒されたのは原作通りかもしれない。
【マフーガ】
いつから復活しないと錯覚していた……?でも、当初は復活しない予定だった。封印の剣がぶっ刺さっている玉はそのまま。
【冥】
安全膜が破られてビックリ。無数の爆撃を受けても無傷だったが、時空間にダメージを与えるレベルは無理だった。
【ストーム】
いろいろと予定が崩れたが、マフーガは復活したし調子に乗ってたガキ共にも攻撃できて大満足。
映画編の日常と戦闘描写についてなのだ
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戦闘シーンは省略するのだ
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そのままでよいのだ
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戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
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早く新しい挿絵を追加するのだ
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モンハンと人間以外にも変身するのだ
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冥との絡みを増やすべきなのだ
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クロはもっと無双RTAしてよいのだ