ネコ   作:ミーちゃん

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語彙力が欲しい。


誤字報告感謝。2021年6月9日0:06に誤字修正しました。


新魔界大冒険編
5話 ネコは魔法の世界を知る


△月○日

 

 今日の夕方はひどい目にあった。

 空き地の木の上でいつものように寝ていたら、吾輩の上にいきなり石像が落ちてきたのだ。一応、念動力バリアを常に展開しているから無傷で済んだが、吾輩の寝床が壊れた。木の上に石像を落としたやつは許さん。許すまじ。寝床を作るのに三日もかかったんだぞっ…………!

 

 そういえば、落ちてきた石像がのび太にそっくりだったのは不思議だった。しかも、石像の表情やポージングが何か危険なものから逃げているかのようなものを感じさせる。しばらくして、ジャイアンとスネ夫、しずかちゃんが空き地にきたので、石像について聞いてみたが何もわからなかった。しずかちゃんがのび太とドラえもんを呼びに行ったのでその間に、吾輩は寝床を直すことにしたんだ。

 

 今日は土管の中で寝るしかないが、明日は寝床で寝たい。その後、吾輩が直している間にのび太とドラえもんが石像をとりにきたが、のび太たちも石像については心当たりがないらしい。

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

『もしも、魔法の世界になったら』

 

 

 ジリリリリリリリッ!!

 

 電話機のベルの音が、満月の夜に鳴り響く。

 

 そして、世界は一変した。

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 吾輩は、現代日本にいたはずだが……いつから魔法の社会になったのだろう? 

 朝、起きて土管から顔を出し、ふと空を見上げたら空中を多くの絨毯が飛び交っていた。昨日までは、澄み切った青空が広がっていたのに、突然、魔法の絨毯のように人が絨毯の上に乗って飛び交っている。よく見たら箒に乗って移動しているものもいるようだ。何を言っているのかわから(ry

 

 今起きている現象の原因を突き止めに、のび太の家に向かう。

 なぜのび太の家かって? ドラえもんが過去未来を自由に行き来できる道具や新たな魔法を作る道具を持っているのだから、現実を改変する類の道具を持っていてもおかしくないと思ったからだ。まぁ、濡れ衣を着せていた場合はちゃんと謝るがな。

 

 のび太の部屋で漫画を読んでいたドラえもんに、窓から入って話しかける。窓の鍵は念動力で外した。

 

『おい、ドラえもん。今起きてる現象はお前たちの仕業か?』

 

「わっ!? 急になんだよ、ビックリするじゃないか!」

 

『吾輩の方が驚愕したわ。朝起きたら訳わからんことになってるのだから』

 

「そ、そうなんだ……」

 

『で? 結局どうなのだ?』

 

「昨日の夜、のび太君が『もしもボックス』を使って魔法の世界にしたんだ」

 

『のび太のせいか…………。それで、そのもしもボックスとやらはどのような道具なのだ? 聞く限りでは世界を改変する道具のようだが』

 

「もしもボックスは、一種の実験室なんだ。もしもこんなことがあったら〜ってことがどうなるか見せてくれる」

 

 架空世界を作り出し、もしもボックスの使用者をその世界に移動させるのか、元の世界を改変しているのか、どっちなのか結局わからないが、望み通りの世界を作っていることはわかった。この道具があるなら、未来で犯罪など起こらないはずだがな。なんせ、この道具があれば望み通りの世界にすることができるのだ。例えるなら、全員が聖杯もしくは7個のスーパードラゴンボールを所持している。

 自身の欲を叶えてくれる道具があるのに、法を犯してまで欲を出す必要がないはずなのに、恐竜ハンターのような犯罪者が出るとは…………。もしかして、ドラえもんの出す秘密道具とやらは一般に普及しているわけではない?

 

「ドラえも〜ん! どうなってるんだよ、ちっとも魔法が使えないじゃないか!? これじゃ前と一緒だよ〜!」

 

「う〜ん……」

 

『……魔法を習ったことがないのに、魔法が使えるわけがないだろう』

 

「そんなぁ……」

 

「元の世界に戻そう」

 

 ドラえもんがそう言ってお腹のポケットからもしもボックスを取り出したとき、コンコンとのび太の部屋の窓がノックされる。

 

「のび太、ホーキングに行こうぜ!」

 

ジャイアンとスネ夫が箒にまたがって浮遊しながら、のび太をホーキングに誘う。ジャイアンのは普通の箒のようだが、スネ夫の方は形状が違うな。

 

「ホーキング?」

 

「サイクリングの箒版じゃないかな?」

 

「ほら、見ろよこれ。パパがドイツ製の最新型を買ってくれたんだ! 外見の美しさもさることながら吸い付くような手触り、股擦れ防止の低反発サドル。一回くらいなら、乗せてあげても良いけど?」

 

「あらやだスネちゃん、のびちゃんは箒に乗れないのよ?」

 

「あらまぁ〜、そうでしたわ。それじゃ悪いことしちゃったわ〜ね?」

 

「ささ、行きましょ」

 

「「ごめんあそばせ〜」」

 

ジャイアンとスネ夫はのび太を煽るだけ煽ってどこかに行ってしまった。

 

「あの二人はどの世界でもやることが変わらないな〜」

 

 ドラえもんはそう言うと、もしもボックスの扉を開く。先ほど、元の世界に戻そうと言っていたので、そのつもりなのだろう。しかし、そのドラえもんの行動に待ったをかける者がいた。

 

「のび太くん?」

 

「せっかく魔法の世界にしたんだもん。魔法が使えるようになりたいんだよ!」

 

「ふ〜む、のび太くんにしてはいい根性だ」

 

『ならば、魔法が使える者に教えを乞うしかないが、どうする?』

 

「う〜ん……」

 

「そうだ! しずかちゃんに頼んでみよう!」

 

 しずかちゃんか、彼女なら快く教えてくれそうだな。もしもボックスで改変した、この世界独自に発展した魔法を見るせっかくの機会だ、ついでに吾輩も見学しに行くとしよう。

 

 ということで、吾輩たちは今、しずかちゃんの家に来ている。のび太の頼みに対して、笑顔で了承してくれたしずかちゃんは、庭に人形を置いて、そこでのび太と魔法の練習をしている。今練習している魔法は、物体浮遊術といって、魔法の中では基礎の基礎らしい。指で指し示した対象を浮遊させる呪文らしいが……

 

「ちんからホイッ!」

 

 魔法の呪文がダサいというか力が抜けそうな感じがするのは、吾輩だけだろうか? こう「アクシオ」とか「ザケル」とか、そういう呪文はなかったのかと考えてしまう。他の魔法を使う際はどんな呪文になるのだろうか?

 

 む……少しだけだが、物体浮遊術が成功した。練習相手にしている人形のスカートがふわっとめくり上がったのだ。

 

「おお! できた!」

 

「その調子だよ、のび太くん」

 

「うん! ちんからホイッ!」

 

「きゃあああああああ!」

 

 一度成功して調子づいたのび太は再び魔法を使用するが、指がしずかちゃんのスカートの方を指していたので、人形ではなくしずかちゃんのスカートがめくられた。ほう……白か。

 

「もう! のび太さんのエッチ!」

 

「しずかちゃん、わざとじゃないんだ!」

 

「フンッ、もう知らない! …………あら、何かしら?」

 

 結果的にスカートめくりを起こしたのび太に腹を立てたしずかちゃんは、怒って顔を背ける。そして、顔を背けたしずかちゃんは空に浮かぶものを視認して疑問の声を上げる。

 

『ふむ、吾輩が見てみよう』

 

 千里眼で見てみると、それは黒色の流星のようなもので、どこか禍々しく感じるものだった。なぜか、中心から出ている黒色の粒子のようなものが邪魔して、中心にあるものは確認できなかった。

 こんなことは初めてだ。おそらく、魔法かそれに準ずるものの効果が発動しているのだろう。となると、あれは何かしらの攻撃か中に何者かがいる。

 

「どう?」

 

『吾輩の千里眼を持ってしても、中身を確認できなかった。魔法のようなものがかけられているのだろう。あれは…………む!』

 

「消えた!」

 

 黒い流星は突如、消えた。だが、吾輩の千里眼はきちんと捉えていた。

 あの黒い流星は、少し離れたところにある森の上空に近づくと破裂し霧散した。その破裂する瞬間に何かが中心から飛び出していった。かなりのスピードで飛び出したが、千里眼で見ている吾輩に死角はない。そう思っていたが、流星から飛び出て行った何者かは急に姿を消したのだ。流星の時と同じように魔法をかけたのだろう。おそらくは姿を消す類の魔法だろうが、障害物すら関係なく見通すはずの千里眼でも見通せないとは。千里眼の意外な弱点だな。

 

 また、魔法の影響なのか黒い流星が霧散した場所の下にあった森は、なぜか枯れてしまっている。これは、森の生命力を吸い取ったのだろうか? 

 

『少し離れた森のところで霧散した。ひとまずそこに行ってみよう』

 

「うん」

 

「ええ。はい、のび太さん」

 

 のび太に箒を渡して飛んでいくしずかちゃん。一方、箒を渡されたのび太は同じように飛ぼうとするが、失敗している。何度も失敗していると時間の無駄だ。それ故に、念動力で浮かせようとしたら、しずかちゃんがやってきてのび太を箒にのせた。箒に乗ったのび太はどことなく幸せそうだった。チョロい奴だ。ドラえもんはタケコプターで飛び、吾輩は念動力で飛ぶ。

 

「ドラちゃんもクロちゃんも、変わった魔法を使うのね」

 

「ボクのこれは魔法じゃないよ。科学の力で超小型化したプロペラ機だよ」

 

『吾輩は念動力だ』

 

「もう何言ってるのドラちゃん、冗談ばっかり。科学なんてそんなの迷信よ?」

 

 移動中の会話で、きっちりと世界が変わっていることを再認識される。前は常識だった科学がこの世界では迷信とされているようだった。

 しかし、科学とは一定領域の対象を客観的な方法で系統的に研究する活動のこと。広義的に言えば、魔法の発展も科学だと思うのだが。それに、科学がなければ家など建てられないしフライパンやガスコンロなどの生活必需品も生まれない。いや、科学という研究の概念が魔法に置き換わっているのか。それならば理解できる。

 

「あ! 見えてきたよ!」

 

「っ! ひどい……」

 

「森が枯れている……」

 

『一体どのような魔法でこのような現象を起こしたのだ?』

 

 流星が霧散した地点の森にやってきたが、千里眼で見た通りの光景が広がっていた。森の一定範囲だけ綺麗に枯れてしまっている。これほどの魔法を使う者がいるとなると、吾輩も開発した魔法を使うべき時が来るかもしれないな。

 

 ドオオオオン!!

 

「な、なんだ!」

 

「爆発!?」

 

 突然、森の一部が爆発した。何かと思ってその場所を見ると、紫色の雷のようなものが走るとその場所が爆発している。その爆発は何かを追うようにして移動している。

 

「あ、あれは!」

 

「ジャイアンとスネ夫!」

 

「危ない!」

 

 爆発の煙の中から出てきたジャイアンとスネ夫。それを追うようにして黒い猫のような生物が飛び出し、逃げるジャイアンとスネ夫の背に向けて手をかざす。すると、その掌から先ほどの紫電が迸り、二人に向けて放たれた。

 

「ジャイアン、スネ夫!」

 

「あれ!? ふたりが消えた!?」

 

 しかし、逃げるジャイアンとスネ夫に向けて放たれた紫電は、突如、その二人が消えたために空へと流れていった。なぜ二人が消えたのか。それは簡単だ。吾輩が空間転移でこちらに移動させたからだ。

 

『二人とも無事のようだな』

 

「クロがやったのか!?」

 

「助かった〜」

 

『まだ安心はできんぞ。あの猫もどきをなんとかせねば』

 

「そうだ、あいつは!?」

 

「いなくなってるわ」

 

 しずかちゃんが猫もどきがいなくなってることに気づく。吾輩も千里眼で探すが見当たらない。完全に見失った。おそらく、黒い流星のやつと同じように迷彩の効果を持つ魔法を使用したのだろう。

 

 

 

 

 




【もしもボックス】
 伝説級のひみつ道具。使用者の望むIFの世界を作成、あるいは該当する世界に使用者及び所有者を移動させる。ただし、この道具がないと元の世界に戻せないので、使用には注意が必要。夢は広がるけど、子供に与えるには不適格な道具。

映画編の日常と戦闘描写についてなのだ

  • 戦闘シーンは省略するのだ
  • そのままでよいのだ
  • 戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
  • 早く新しい挿絵を追加するのだ
  • モンハンと人間以外にも変身するのだ
  • 冥との絡みを増やすべきなのだ
  • クロはもっと無双RTAしてよいのだ
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