今回でふしぎ風使い編は終了だす。
更新が遅くてすまない……すまない……(泣)
「グオオオオオオッ!」
「キュオオオオオオ!!『近づかせんッ!』」
アスールが新たな嵐雲を作り出す。それを阻止せんとマフーガが風を纏って向かっていく。もし、そのまま衝突すれば、アスールが作り出した嵐雲だけでなくアスール自身も吹っ飛ばされるだろう。だが、それを許す吾輩ではない。風と電撃でマフーガが纏う風を引き剥がし、吾輩自身がオーラを纏って体当たりすることでマフーガを崩す。
「グゥゥゥ……」
形を崩されてもマフーガは風を収束させて再生する。しかし、アスールが来る前よりも確実にそのスピードは遅くなっていた。アスールの策が効いてる証拠だ。そして、それは同時にアスール自身も…………いや、今はその事を考えてる場合ではない。
「キュオッ!」
「グッ!?」
完全に再生し終えて突撃してきたマフーガを、サマーソルト(尻尾)で顎をかち上げる。そして、がら空きのマフーガの胴に周囲の水を集めて圧縮させた水圧ブレスを当てて、空中から大地に落とした。
ドォン!!と勢いよく大地へ衝突するマフーガ。地面は割れ、砕けて吹っ飛び、大量の土煙が上がる。一応、冥達や風の村からは離れた場所に落としたが、もしかしたら多少影響があるかもしれん。
上空から落ちたマフーガを見下ろしてると、倒れたままだったマフーガの体に突如、異変が起きた。マフーガの尻尾――その先端の輪郭がブレ始め、アスールの作り出した青色の渦巻く雲の中心へと吸い込まれていったのだ。
「ッ!? グギャァァァー!!」
自分の体の異変に気づいたのか、マフーガは全力で抵抗を始める。いくつもの巨大な大地の破片を風の力によって浮かび上がらせ、己の体を吸い込んでいる渦に向かって放った。
放たれた大地の破片は目標に向かい真っ直ぐ進んでいく。だが、横から吾輩の生み出した雷が破片を穿ったことによって、アスールの作り出した雲に当たることはなかった。
『今更、全力で抵抗するとはな……だが、もう遅い。お前の負けだ』
「グギャァァァァァァッ!!」
ついに、尻尾だけでなくマフーガの体全てがアスールの作った渦巻く雲の中心へと吸い込まれていく。吸い込まれまいとマフーガは暴れて抵抗するが、それも虚しくマフーガの体はどんどん小さくなっていく。そして、雷鳴と同時にマフーガは消滅した。
『アスール…………』
風は次第に弱くなり、それに比例して雨も弱くなっていく。
たった数日だったが、吾輩はアスールに何をしてやれただろうか…………その身を犠牲にするほどのことがあったのか…………いくら考えても出てこない。この姿になってからは初めてになる身近な者の死。以前は何度か経験していたから大丈夫だと思っていたのだが……存外、結構キているな。
『ああ……ぬいぐるみは残ったか…………』
ついに雨もやみ、雲間から幾条かの光が差し込む。その雲間からゆっくりと落ちてきたある物を龍としての前足でキャッチした。それはアスールを入れていたドラコッコのぬいぐるみ。ピクリとも動かないそれが、アスールの死の証にも感じる。
『吾輩は、強くなった気でいた。吾輩にできないことはほとんどないと……だが、それは自惚れであったことを奴らとアスールのおかげで知ることができた』
今回の出来事は決して忘れん。教訓にする。自惚れに対しての……教訓だ。吾輩はまだまだ出来ないことが多く、未熟である。ならば、もう二度と失わぬように、どんな時でも守りたい者を守れるように今まで以上に自己研鑽を行おう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Ж月℃¿日
今日、アスールが死んだ。吾輩の力不足のせいで。精神生命体に攻撃できるようになった程度で調子にのっていた己のせいで。今日のことは今後の教訓にする。
アスールを弔うために、遺体はないが、拠点の夏ゾーンに墓を作った。墓にはアスールが使っていたぬいぐるみを供えてある。吾輩の知る神に会わないといいのだが……
∮月⊕日
今日は昨日の後始末を行って一日が終った。いくつもやることがあって大変だったな…………おかげで、気持ちを切り替えることができたが。
まず、未来人のDr.ストームという男。ストームはどうやら、マフーガ復活のために嵐族へ潜入していたらしい。冥に正体がバレたり、計画が崩れたりしながらもマフーガが復活したことによって結果オーライ。ストームの目的は叶ったというわけだ。まぁ……復活したマフーガは消滅したし、ストーム自身も冥によって捕縛され、最終的にはドラえもんが呼んだタイムパトロールに連れて行かれたが。
冥がナルニアデスの剣改を使用して墜落させたストームのタイムマシンは、タイムパトロールに接収される前に吾輩が修復・複製してたから良かったんだが…………問題は冥の安全膜を破られたことだ。吾輩でも突破できなかった安全膜が破られるなぞ想定していなかった。これも、吾輩の自惚れだったということがわかって嫌になるな……。とりあえず、突破された原因を調べてみたところ、安全膜の存在する座標の時空間を爆破して破壊されていたことがわかった。
今後、時空間攻撃対策として、対時空防壁をストームのタイムマシンについていた時空ミサイルから作成してみることにした。
次に行った後始末は、風の村の修繕だ。吾輩とマフーガの戦いで風の村を囲うように存在していた巨大な岩壁が粉々に崩れ、地形が変わったのだ。他にも住居十件が吹き飛び、五件が半壊、風車四基が全壊、そして軽傷者20名と……幸い死傷者や重傷者こそいないものの、かなりの被害をもたらしてしまった。
怪我人は魔法世界の治癒魔法で治し、建造物等に関しては魔法と超能力、千里眼を併用して修繕した。なぜかドラえもん達と被害者である風の民達も手伝いだしたのは驚いたな。何もできなかったからと言っていたが、子どもがそんなことを気にする必要はないと思うのだがな……。
最後は嵐族の処遇だ。彼らは今まで風の民に迷惑をかけていたし、のび太達にも躊躇いなく襲っていた。故に、どこか遠く離れた場所に追放するか牢獄で一生暮らしてもらおうかと考えていたのだが……風の民の長が、彼らを監視付きではあるが風の民として受け入れたのだ。ひどく驚いたな。いくら嵐族の拠点が戦闘の余波で崩壊して行き場を失くしたとはいえ、受け入れるとは思わなかった。ぐう聖というやつか?
後始末は大変だったが、一日で終わって良かった。
∮月⊗日
時空ミサイルから対時空防壁を作るために、天才ヘルメットを被って調べてみたが、吾輩が今保有している技術では不可能ということが分かった。
同じミサイルは作れるのだが、防壁を作るには別の技術が必要らしいのだ。22世紀の軍用施設にならあるかもしれないが、流石に忍び込む度胸はない。時間の停止や並行世界を作り出せるのだ、吾輩の知らない未知の感知器があっても不思議ではない。
魔法世界のような新たな並行世界を探してみるべきかもしれん。魔法世界の魔法は、空間には干渉できても時空間には干渉できなかったからな……技術や文明が進んでる世界が見つかるといいのだが。
あと……フー子とのび太、ドラえもんが拠点に訪れていた。夏ゾーンに作ったアスールの墓に用があったらしい。墓参りだな。アスールのために、綺麗な花を摘んで供えてくれていた。
∮月≯日
第二魔法を活用して並行世界を探していたら、鳥人間が住む不思議な世界を見つけた。文明度や技術はそう進んでいるようには見えなかったが、一番デカい木の頂上には宇宙船らしきものがあった。
現地の住人との交流はしないでおいた。どんな文化なのか、まだ理解できていないからな。ただ、おそらく吾輩が望む技術は保有していないだろうな。森の中で金属をほとんど使わずに生活しているし、武器の類も刺叉のようなものだけだ。
とりあえず座標は覚えておいた。何か古代兵器みたいなものがあるかもしれないしな。
それから世界探しを午前中までやった後、午後は鍛錬に時間をあてた。超能力の出力を上げ、できることをさらに増やすためだ。今の吾輩では、マフーガのような規模の敵は倒せないからな。最低限、超能力だけで島一つ消し飛ばせるくらいにはしたい。
【嵐族】
行き場を失くしたので、長の意向により風の民の一員となった。ただし監視付きである。正直、オリ展開に入ってから扱いに一番困った。
【ドラえもん達】
ふしぎ風使い編では半分空気になっていた。一応、気絶から回復したら、風の民の避難誘導やストームの捕縛、クロの応援をしていた模様。
【ストーム】
タイムマシンが墜落した衝撃で気絶していた。その間に捕われ、後にタイムパトロールへと引き渡される。あのタイムマシンって恐竜ハンターのやつよりも最新鋭に見えるけど、結構高名な博士だったのだろうか……? それとも盗品かな? 謎は深まるばかりである。
【アスールの墓】
クロの拠点の夏ゾーンに作られた墓。ドラコッコのぬいぐるみとお花が供えられている。時々、冷たい旋風が発生するようだが……?
本編が無理矢理に映画を駆け抜けてる感じがするので、幕間の話でも書いてみようかと思います。
映画編の日常と戦闘描写についてなのだ
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戦闘シーンは省略するのだ
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そのままでよいのだ
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戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
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早く新しい挿絵を追加するのだ
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モンハンと人間以外にも変身するのだ
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冥との絡みを増やすべきなのだ
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クロはもっと無双RTAしてよいのだ