というわけで、ワンニャン時空編です。
このワンニャン時空編は漫画が手元にないので、映画を主軸に進めることにしました。
誤字報告感謝!
誤字修正しました。
最近は仕事に脳ミソ支配されてたので、文章や口調が安定してないかもしれません……ユルシテ……
太陽がサンサンと輝く朝。
のび太の家には、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんの三人と、のび太達に誘われてやってきた冥、怒り心頭のドラえもんがいた。
なぜ、ドラえもんは怒っているのか。それは、のび太がドラえもんのスペアポケットを許可なく持ち出し、イチやズブ、捨てられた犬猫を連れて過去の時代に行ったからだ。しかも、いくつかの道具を置き忘れてしまったらしい。高かったうえに買ったばかりの道具も置き忘れているので、冥はのび太達を擁護しなかった。
「もうっ! スペアポケットを勝手に持ち出さないでよ!」
「だから謝ってるじゃない。みんな、支度できた?」
「「「もちろん!」」」
「…………」
普段より激しく怒っているが、のび太にはあまり響いているように見えない。冥は目を瞑りながら、ドラえもんに同情した。
「聞いてるの!? 君達はもうっ!」
「お願ぁい、説教は向こうでもできるから」
「……それもそうだ」
そんなことはない。向こうでもできるからといって、今ここで止める理由にはならない。
「ドラえもんさん……」
「わかってるよ、冥さん。でも……みんなの顔を見たら、さ」
冥に呼びかけられたドラえもんは、わかっていると頷きながらも、タイムマシンへワクワクした顔で乗り込んでいく四人を見て溜息をついた。
「よーし、それじゃあ出発ー!」
「ハァ……どうしてこう、ボクは甘いんだろう……」
より深い溜息をつきながらドラえもんもタイムマシンに乗り込み、最後はタイムホールの入り口となっている机の引き出しを閉めながら、冥がタイムマシンに乗った。以前なら六人だと定員オーバーになっていたが、西遊記事変以降にドラえもんが改良して、最大十人は乗れるようになっている。
そして、のび太達はイチ達を置いてきた時代……今から3億年前の日本に向かったのだった。
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「ん?何あれ……何だろう?」
ドラえもんの運転でのび太達が目的の時代まで真っ直ぐ向かっていると、突如として前方のタイムホールが暗くなり、まるで何かに侵食されているかのようにねじれていく。
『ねじれゾーン突入。ねじれゾーン突入』
「ねじれゾーン……? うわあッ!?」
バチバチとタイムホール内に雷が弾け、衝撃がのび太達を襲う。いや、それだけではない。目に見えない何かが、のび太達に影響を与える。
「「うえぇぇん、うえぇぇん!」」
「どうなっとるんじゃぁ!?」
「何なのよこれぇ!?」
「これは……まさか時間がっ!?」
「あっ!? いけない、制御ボタンを押し忘れた!」
のび太とジャイアンは赤ん坊まで若返り、スネ夫としずかちゃんは大人に成長していたのだ。急な変化のせいか、あるいは今も発生している衝撃と振動のせいなのか、四人とも気を失った。
一方で、ドラえもんと冥は変化していなかったが故に、四人に起こっている異変にすぐ気がついた。ドラえもんはタイムマシンについてる制御ボタンを思い出し、ポチッと押す。すると、あっという間に四人の肉体が出発時の年齢へと戻った。
そして、四人が元に戻ったタイミングでねじれゾーンの終わり……出口が開き、タイムホールの外へと勢いよく出た。
ドガッシャン!!
轟音と何かが壊れる音、両方が同時に響く。タイムホールは基本的に地上近くに開く。つまり、六人の乗るタイムマシンは盛大に地面へとダイブしたのだ。その衝撃で全員投げ出され、タイムマシンは衝撃により故障した。
「皆さん、大丈夫ですか?」
「なんとかぁ」
「俺もォ」
「僕も大丈夫」
「ドラちゃん!」
冥の確認にジャイアン、スネ夫、のび太の三人が反応して声を上げ、しずかちゃんは地面に頭から埋まって犬神家状態になっているドラえもんを見て驚き、声を上げた。どうやら到着時間の衝撃で四人とも目を覚まし、特に怪我もないらしい。
心配なのはドラえもんだけになったが、おそらく大丈夫だろう。足をバタつかせて、なんとかしようと藻掻いていた。
冥としずかちゃんがドラえもんの足を掴み、同時に引っ張り上げる。なぜかドラえもんの体が餅のように少し伸び、そしてボコッと土を捲り上げながら引っこ抜けた。大きなカブを引っ張ってるような状態だった二人は、引っこ抜けたと同時に尻もちをついたようだ。
「ゲホッゲホッ! ……ありがとう二人共。みんなは大丈夫?」
「ドラちゃんに比べたら平気よ」
咳をして口の中に入った土を吐き出すドラえもん。特に壊れているような様子はなく安心する冥としずかちゃん。
「ねぇ、ドラえもん。ここって本当に3億年前なの? 前に来た時と違うよ?」
そんな時、周囲を見渡したのび太が以前来た時と風景が違うことに気づく。前にのび太達が来た時は、崖の上で野球ができる程度の草原と木々が広がってた。しかし、今回やって来たこの場所は緑豊かな森が広がっており、遠くの方には謎の建造物すら見えていた。
「あの建物は一体……?」
「クロちゃんもいたら、なにかわかったかのかしら……」
のび太の質問を聞いて周りを見渡し、塔に似た建造物を冥としずかちゃんは認識した。こういう時、千里眼をもつクロがいたら……としずかちゃんは思う。だが、今ここにクロはいない。複製したストームのタイムマシンを改造するのに集中していたために来れなかったのだ。
「みんな! みんなちょっとこっち来て!」
森の奥から大きな声で呼びかけるスネ夫。その呼びかけを聞いた五人は声のした方へと進んでいき、ドラえもんの首あたりまでの高さまで積まれたレンガの壁と金属の柵がある場所に着いた。スネ夫はその側で少し屈んでおり、五人が来たのを知るとチョイチョイと手招きした。
「どうしたんだよスネ夫」
「何かあったの?」
「いやまずこのレンガの壁と柵自体もそうなんだけどさ……あれ見てよ」
「「「「「あれ?……っ!!」」」」」
スネ夫が指し示した壁と柵の向こう側には驚くべき光景が広がっており、それを見た全員が目を見開いて驚愕していた。
なんと、人間サイズまで大きくなった様々な種類の犬や猫が、服を着て二足で歩いていたのだ。しかも「今日の映画どうだった?」「微妙……30点」「辛口すぎて草」などと日本語を話しており、その会話からある程度文明が発展していることもわかる。
隠された魔境ではあったが……現代でも二足歩行の犬が服を着て日本語で喋るのを冥を除いた五人は直接経験している。冥は経験こそしていないものの、クロが記録していたおかげで知識としては存在していた。だが、犬だけでなく猫までも同じように歩いて話し、しかも明らかにバウワンコよりも文明が発展していることが伺える目前の光景は、驚愕に値するものだったのだろう。
「一体……何が……? いくら何でも、1日にでこの光景は異常ですよ……?」
「ここってホントに3億年前なの?」
「確かめてみよう!」
目の前の光景がイチ達を置いてきた時代と同じだとはとても信じられなかった六人は、タイムマシンの下へと走って戻っていった。タイムマシンには今いる時代を示すタイムカウンターがついている。それを見て確認しようとしているのだろう。
来た道を走りながら戻り、タイムマシンの下へと急ぐ六人。そして、一足早く戻れたドラえもんがタイムカウンターを覗き、後に次々と戻ってきた五人へ今の時代を告げた。
「「「「「1000年後!?」」」」」
「うん……」
「なんでそんなにズレたのさ!?」
タイムカウンターが示していた数字は、目的の時代より1000年も後の時代だった。かなりズレている。のび太もそう思ったのか、ドラえもんにズレた理由を問いかけた。
「たぶん……ねじれゾーンのせいだよ」
「ねじれ……何?」
「ねじれゾーン。時空の中に別の時空がねじれ混んで歪んだ空間のことだよ」
「?????」
「つまり……どういうことなんだ?」
「おそらく……別の時空が混ざったせいで、タイムマシンの時間移動機能に不具合が生じたのだと思います。あとは、時空間の歪みからいくつも発生していたプラズマが、何発かは直撃していたからかもしれません」
「さっすが冥さん!」
ねじれゾーン。それは別の時空がねじれ混ざって歪み、時間の進行と退行が入り乱れている空間なのだ。ねじれゾーン内でのび太達の肉体に変化が起きたのはそれのせいであり、到着先の時間がズレたのも同様にそれのせいだとドラえもんは思っている。
「『わんにゃんごっこつけ耳』〜! タイムマシンは時間移動機能がオシャカになってたから、直さなきゃいけない。だけど、今ボクはタイム風呂敷を持ってないんだ。だから、これをつけて修理に使えそうな部品や道具をあの街で探そう!」
「タイムマシンの部品代わりになるものなんてあるのかしら……」
「大丈夫!たった1000年であの発展度合いなら、代用品くらいは見つかると思う!」
「だといいけど」
街で壊れたタイムマシンの修理に必要な部品や道具を探すために、六人はドラえもんが取り出した『わんにゃんごっこつけ耳』を頭につけた。
ジャイアンとスネ夫にのび太は犬耳をつけて、ドラえもんとしずかちゃん、冥は猫耳をつけた。のび太はイチにそっくりな犬種で、しずかちゃんは白色の猫種、冥はクロに近い種類を選んでいた。ちなみに、ドラえもんはタヌキの耳をつけないのかとジャイアンやスネ夫にからかわれて憤慨していた。
「あれ? のび太さん、尻尾が生えてる……」
「えっ、ホントだ!?」
「俺にも生えてるぞ!?」
「みんな生えてるよ、そういう道具だから」
耳をつけたのび太に、服の上から犬の尻尾が生えてると気づいたしずかちゃん。しかし、それはしずかちゃんも一緒で、猫の尻尾が生えていた。他の四人も同様に、耳の種類に合った尻尾が服の上から生え伸びていた。
「これはね、つけることで犬や猫になりきることができる道具なんだ」
「それで尻尾まで生えたのですね」
「それにこの尻尾、結構自由に動かせるみたい」
ドラえもんが『わんにゃんごっこつけ耳』の説明を行い、それを聞いて冥やしずかちゃんは尻尾が生えたことに納得した。一方でのび太やスネ夫、ジャイアンは、ドラえもんの話を聞きながらも、自分から生えた尻尾の動きに気を取られていた。
自分の意思で自由に動かせるとわかった三人は面白がって遊びはじめたが、その後に説明を聞いてないと怒ったドラえもんが説教して止めた。
「よーし、それじゃ気をつけていこう!」
数分説教されて反省したのび太達はちゃんとドラえもんの説明を聞き、犬や猫達が住まう街へ意気揚々と向かっていった。その姿を見たドラえもん、しずかちゃん、冥の三人は、先行きが少し心配になったのだった。
【タイムマシン】
大幅改造されたことで、定員が増えた。西遊記の時のナビゲート機能はそのままだったが、今回のダメージで逝ってしまった。また、空間移動機能は無事だが『のび太の恐竜』の時と違って、今回は時間移動機能の方が壊れている。
タイムマシン「もっと優しくして……」
【わんにゃんごっこつけ耳】
つけると犬や猫になりきることができる道具。犬や猫からは同族に見えるらしい。『バードキャップ』と似たような道具。なお、クロには効かない。
【西遊記事変】
西遊記とヒーローマシンをキッカケにして起こった出来事。クロが現代にやってきて以降つけている記録(日記とは別)にその詳細が書かれている。当事者それぞれにインタビューもして多視点から記録をつけているらしい。他にも、魔法世界やバウワンコなど今までに起きた事変についても書かれている。
【クロ】
今回は出番がなかった主人公。Dr.ストームから回収・複製したタイムマシンが面白い性能だったので、改造することに夢中になっていた。しばらく出番はないかも。
映画編の日常と戦闘描写についてなのだ
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戦闘シーンは省略するのだ
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そのままでよいのだ
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戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
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早く新しい挿絵を追加するのだ
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モンハンと人間以外にも変身するのだ
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冥との絡みを増やすべきなのだ
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クロはもっと無双RTAしてよいのだ