ネコ   作:ミーちゃん

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間に……合ったァッ!!
でも話はあんまり進んでないです。


T.P.ぼん……アニメ化で気になってますが、ネトフリなのでDVDが出るまで待とうと思います。出るよね……?BNAみたいなことにならないよね?


58話 ネコジャーランドは25周年

 タタタッと街中を駆けるのび太。誰かを探しているのか、度々立ち止まっては顔をキョロキョロさせていた。そして、道の向こうから歩いてきたしずかちゃんに話しかける。

 

「しずかちゃん、イチ……じゃなくてハチを見なかった?」

 

「見てないわ。それに、ハチだけじゃなくてチーコちゃん達もいなくなってたわ」

 

「一体どこにいったんだろう……?」

 

 解体工場でハチ達と夜を過ごしたドラえもん達。

 雲一つない快晴の朝。ドラえもん達が目覚めるとハチ達はどこにもおらず、工場はもぬけの殻だったのだ。

 

「あいつらだけじゃねぇ、街にもほとんど人がいねぇんだ」

 

「確かに……」

 

 反対の道から歩いてきたスネ夫とジャイアンは不思議そうな顔でそう言った。どうやら、四人でハチ達を捜索していたようだ。

 

 朝だというのに静けさを保った街。街の住人はどこへ行ってしまったのか。その答えは、タケコプターで空から降りてきたドラえもんと冥が知っていた。

 

「みんなここにいたんだね」

 

「街の皆さんも含めて、彼等がどこに行ったのかわかりましたよ」

 

「「「「ドラえもんに冥さん!」」」」

 

「私のセンサーで捕捉できました。どうやら、ネコジャーランドに行ってしまったようです」

 

「ネコジャーランドって……ハチ達が言ってたあの?」

 

「そうなんだよ、のび太くん」

 

 ネコジャーランドとは、ネコジャラという大金持ちが造った遊園地のことで、犬猫両方の種族の子ども達に大人気の施設である。ハチやダク、ブルタロー、チーコも親と一緒に行ったことがあるのだが……そこで親が突然いなくなってしまい、今日に至るまで帰ってきていないことを、ドラえもん達は昨日の夜に聞いていた。そして、ネコジャーランドにはなにか大きな秘密が隠されているであろうことも。

 

「ハチ達はどうしてネコジャーランドに……?」

 

「きっと昨日言ってた秘密を探ろうとしてるんだわ」

 

「でもそれって、警察に言えばいいだけじゃない」

 

「警察はネコジャラに買収されてて取り合ってくれなかった……と言ってましたね」

 

 警察すら買収するほどの財力を持つネコジャラ。その秘密を探るためにネコジャラの運営するネコジャーランドへと向かったのだろう。

 

「ドラえもん、ぼく達もネコジャーランドに行ってみようよ!」

 

「そうだね。ハチ達が心配だ……行こう!」

 

 ネコジャーランドへと向かうことにしたドラえもん達。空からネコジャーランドへの道を把握しているドラえもん、冥を先頭に歩いて進んだ。道を右や左へと曲がり、やがて大通りに出る。昨日来た時は賑やかだった大通りも、今は車一つ通らずに静けさを保っていた。

 やがて山猫軒を過ぎ、さらに大通りの奥へと進んでいくと、大きな門とそこに並ぶ大勢の人達が見えてくる。

 

「すっごい数!」

 

「門に何か書いてあるよ?」

 

「ホントだ。うーん……と、ネコジャーランドって書いてる!」

 

「ってことは、あれが!」

 

「ええ、その通りです」

 

 大きな門には可愛らしい文字で「ネコジャーランド」と書かれており、中央上部には某夢の国にいるネズミをパクったような青色の猫……それが描かれた看板が立っている。

 園の奥にはネコジャラを模したかのようなタワーが建てられており、その両サイドにも小さめのタワーが並んで建てられている。また、各所に巨大な猫の顔が設置されており、ちょっと顔がキマってるようにみえて怖い。

 他の人達と同様列に並び、順番が来るのを待つドラえもん達。いよいよドラえもん達の番がやって来て、冥が皆の代わりに全員分の受付を済ませた。担当した受付の人は、冥を見て山猫軒の客と同じように驚愕していたが、鋼の精神でそれを表には出さず、笑顔で通した。

 そして意気揚々とネコジャーランドへと入ってく。周囲の雰囲気に呑まれたのか、あるいは遊園地にやってきたという意識のせいなのか、全員がワクワクを抑えきれない顔をしている。

 

「いいかい皆!  ここには遊びにきたんじゃないんだからね、勝手な行動はしないように!」

 

「おいスネ夫、あっちのアトラクション行ってみようぜ」

 

「うん!」

 

「ねぇしずかちゃん。あれ一緒に乗ってみない?」

 

「ええ、面白そう!」

 

「皆さん聞いていませんね……」

 

 ドラえもんの注意も虚しく、のび太達は各々が面白そうだと思うアトラクションへと向かってしまった。ハチ達の両親がこのネコジャーランドでいなくなってしまったというのに、警戒心をまるで感じない足運びであった。特に、ジャイアンとスネ夫は小走りで行ってしまっている。どんなに冒険をしてきても、彼らは未だ小学生。まだまだ子供なのである。こういう場に来ては、遊びたい欲を抑えることができないのかもしれない。

 ドラえもんと冥はため息をつき、互いに見合って……二人もちょっとだけ遊ぶことに決めた。大抵みんなのまとめ役を務めたり、保護者としてのび太達が危険な目に遭わないよう気を張っていたりするので、たまには息抜きをしたくなったのだろう。もちろん、何もせずに遊ぶわけではない。のび太達には、彼らが離れる際にこっそりポケットから自律型発信機(昆虫タイプ)を取り出してつけている。そのおかげで、のび太達の位置と安否が冥には把握できるのだ。まぁ、発信機が衝撃で壊れたり、通信妨害をされたりした場合は分からなくなってしまうが。

 

「ヒャッホォ!!」

 

 ジャイアンはスネ夫と3つ程アトラクションで遊んだあとに別れ、待ち時間の長かったロコロコジャンプで遊んでいた。中央塔の右側に建てられたタワーの天辺から可変型の飛行ポッドを落とし、着地前にレバーを操作して空を滑空するアトラクションとなっている。かなり勇気を試されるタイプのアトラクションにも関わらず、ジャイアンの番がくるまでにそこそこ時間がかかるほど人気であった。刺激を求める人は多いということだろう。

 

「イェーイ!!」

 

 途中でジャイアンと別れたスネ夫は、ゴーランドキャッチャーで遊んでいた。回転寿司のように回るベルトに乗って流れていくぬいぐるみや人形、おもちゃなどを多腕の猫型ロボットを操縦してキャッチするアトラクションである。ベルトの回転速度やロボットの操作、アームのパワーなど複数の要因があってか、ゲットできる子どもは少ない。なお、スネ夫はそうでもないようで『操縦しているロボと同じデザインのぬいぐるみ』、『〇ッキーのパクリみたいなデザインのフィギュア』、『クロにソックリなぬいぐるみ』をゲットしていた。

 

「わあああああああっ!?」

 

「きゃああああああっ!?」

 

 のび太としずかちゃんは、二人で一緒にローラーコースターで絶叫していた。笑顔な猫の顔が先頭に取り付けられたコースターに乗り、急勾配や角度の付いたカーブするレールの上を高速で駆け抜け、時には一回転して天地逆転するスリルを味わいながら一周するアトラクション……つまり、普通のローラーコースターだ。

 のび太は一緒に乗ってカッコイイ所を見せたかったのかもしれないが、想像していた以上の速度にビックリして絶叫している。一方で、しずかちゃんはのび太と同じように叫んではいるものの、その声にはどこか楽しさが混ざっているようにも感じられた。

 

「座り心地の良いソファですね」

 

「双眼鏡も一緒についてるとは思わなかったけどね」

 

 冥とドラえもんの二人は、大観覧車に乗って外の景色と雰囲気を楽しんでいた。質の良いソファ、窓側には設置型の双眼鏡があり、空調も効いているので快適な環境が保たれている。

 冥とドラえもんが二人きりになることは中々なかったからか、観覧車に乗っている間、二人はセワシやのび太、クロ、他にも様々なことについて話し合って仲を深めていた。ドラえもんの愚痴……というより苦労話の方が多かったようだが。

 

「思ったより面白かったな!」

 

「いっぱいゲットしちゃったし!」

 

「コースターはちょっと怖かったかな……あと疲れた」

 

「でも楽しかったわ」

 

「みんな楽しんだみたいだね」

 

「そうですね……」

 

 ランド内にあるアトラクションを大体遊び尽くした後、ドラえもん達は中央広場の方に集まって、各々感想を言い合いながら休憩していた。たくさんのアトラクションで遊べたジャイアンは満足げに面白かったと言い、ぬいぐるみをたくさん抱えたスネ夫は嬉しげに感想をはなしている。

 また、コースターの後はしずかちゃんに連れられて、回転するティーカップやメリーゴーランドで遊ぶことになったのび太は若干げんなりしていた。逆にしずかちゃんは、かなり楽しそうである。

 そして、感想を言い合い楽しそうにしている四人を、冥とドラえもんは温かい目をして見ていた。

 

「おっ! あれってポップコーンじゃねぇか?」

 

「どれ……? あ、ホントだ!」

 

「それに飲み物とかホットドッグみたいなのもあるみたい」

 

「見てたら、なんだかお腹空いてきちゃった……」

 

「では食事にしましょう。私が取りに行ってきますので、皆さんはあちらで座って待っていてください」

 

 広場の端に小規模の屋外フードコートがあり、そこでポップコーンなどの食べ物が作られてる屋台を見つけたジャイアン。のび太達もジャイアンの言葉で同じ屋台を見つけ、空腹でぐぅ〜とお腹を鳴らした。

 五人の腹の音を聞いた冥は、フードコートに用意されている椅子を指差して待っているように伝え、全員分の食べ物と飲み物を取りに行った。

 

「いらっしゃいませ! ご注文はお決まりですか?」

 

「はい。それを一つと、あれを六つ。それから水も六人分お願いします」

 

「かしこまりましたー!」

 

 この国では珍しい黒色体毛の猫族が店員をしており、ハキハキとした声と笑顔で冥をむかえた。店員は冥の注文を聞きいてすぐに用意できている分をまとめ、足りない分を奥にいた黒色体毛の眼帯をした犬族が作り始めた。

 

(誰かに似ている……? いえ、でも、奥の方とか特に見覚えがある気がするのですが……うーん、気のせいですかね?)

 

 なぜか初対面であるはずの彼らに既視感を覚える冥だが、この国でハチ達以外に知り合いはいないため、すぐに気のせいだろうと思うことにした。

 ……ちなみに、食事などで金銭は高級店でもない限り必要ない。食べ物や飲み物は改造された無料フード製造機を使って作られているからだ。

 

「お待たせしました! こちらです……熱いのでお気をつけくださいね!」

 

「ありがとうございます」

 

 袋に入れてまとめられた注文の品を受け取った冥は、店員にお礼を言いながら会釈し、ドラえもん達の所へ歩いていった。

 

 

 




【ネコジャーランド】
入場時も含めて金のやり取りしてる描写が一度もない遊園地。というかワンニャン時空伝はずっとそう。でもネコジャラは大金持ちとかいう設定があるので、貨幣制度はあると思われる。
 おそらく、国としては食事関係のみは無料。ネコジャーランドでは全て無料だと考える。じゃないと、あそこまでの人気がわからない。他に遊園地がないのかも?

【ネコジャラ】
警察を買収するヤベー奴。大金持ち設定だが、作中で実際に金の力を用いるシーンは少ない。

【ロコロコジャンプ】
本来のアトラクション名は不明。ただし、あの飛行機は作中で『ロコロコ飛行機』と呼ばれていることがわかっている。つまり、後の映画編で登場予定のロコロコは、この頃から生きてるって……コト!?

【ゴーランドキャッチャー】
映画の方で名前がわかったアトラクション。多分、作中で一番お金がかかってるアトラクションじゃないかな。このロボットのおかげで、現代との技術格差がわかりやすくなった。

【猫の顔がついたローラーコースター】
にこやかなその顔がちょっと怖い。大長編と映画の両方で活躍するコースター。映画で緊張感を出すために使われた時は、その後のシャミーちゃんの顔で……ちょっと興奮しました(突然の性癖開示)

【観覧車】
特に名前が思いつかなかったとか、そんなことはない。ないったらない。でも、冥とドラえもんの二人ペアなら、観覧車に乗るかなって思いました。

【〇ッキーのパクリみたいなデザインのフィギュア】
この時代に奴は生まれていない。つまり、こちらこそがオリジナルで……奴こそがパクリなんだよ……ハハッ!

映画編の日常と戦闘描写についてなのだ

  • 戦闘シーンは省略するのだ
  • そのままでよいのだ
  • 戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
  • 早く新しい挿絵を追加するのだ
  • モンハンと人間以外にも変身するのだ
  • 冥との絡みを増やすべきなのだ
  • クロはもっと無双RTAしてよいのだ
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