ネコ   作:ミーちゃん

62 / 82
 ドラえもん達側の視点を希望する方が多かったので、増やしてみました。ドラえもんって思考力がのび太レベルにまで落ちる時があるので……難しいっ!

 え、話が進むの遅すぎ?
 プロットを作らず、考えずに書いてるから是非もないですね。


60話 ネコは調べた

 ボクは、この時代に来て何度驚かされたかわからない。建造技術は現代並み、ロボット工学は現代を超えている。でも、ここまでなら進化退化光線銃を浴びたと言う理由で納得できる。

 だけど……あれはッ!

 

「ねぇ、ドラえもん。驚いてるみたいだけど、アレってなんなの?」

 

「のび太君、あれはタイムマシンだよ」

 

「タイムマシン!?」

 

「うん。たった1000年でタイムマシンを作るなんて……」

 

 ボクのタイムマシンとは違い、かなり巨大だ。タイムマシンを整備している人達とは別に、何やら荷物を積み込んでる人達もいる。たぶん、大人数で移動するためのタイムマシンなんだろう。けど、一体何のために?

 

「あっ、パパだ!」

 

「えっ?」

 

「父ちゃん!」

 

「パパ、ママッ!」

 

「あの方達が、ブルタローさん達の親なのですね……この地下で働かされているとは」

 

 ブルタロー達が指す方向には、ブルタロー達によく似た人達が様々な機械を使ってタイムマシンを整備している。

 専門の技術や知識を学んでないと、タイムマシンの整備は難しいはず。昨日の夜、ダク達から聞いた話だと……チーコちゃんの両親は数学者、ダクの父親はコンピュータ技術者、ブルタローの父親は解体及び修理工場の店主だったような。

 

 ん?ハチも誰かを探しているみたいにキョロキョロしてる?

 

「母さん……」

 

「えっ、ハチの母さんって猫族なの?」

 

「ああ。ハチは養子なんだよ……赤ん坊の頃に拾われたらしい」

 

「捨て子ってことなのね……」

 

 バインダーを持って、他の人達に指示を出している白い猫族の女性が、ハチの母親だとは思わなかった。てっきり、ブルタロー達みたいに犬族だと思ってたよ。

 

「「「「お前達……何者だ!」」」」

 

「マズイ、見つかった!」

 

「ぼ、ボク達……別に怪しい者じゃないですよ?」

 

「えっ、ホント?」

 

「後ろの崩れた壁が見えんのかバカ!」

 

「怪しい奴らめ……捕らえろ!」

 

 みんなで考えながら話してたら、5人の警備に見つかっちゃった。

 腰に挿していた棒状の何かを、ボタンを押して剣のような形状にし、ボク達に向けている。表面が妙に青白く、時折電気が漏れているようにも見えるから……たぶん、スタンロッドみたいなものかな。

 

 この場から逃げるためにも、何か道具を出さないと!

 

「なんかないか、何かないか……ッ!」

 

「大人しくしろっ!」

 

「ドラえもん、危ない!!」

 

「え? うわぁ!?」

 

「伸びろ、ロッドソード!」

 

 ガキィン

 

 硬い金属同士が衝突する音が鳴り響いた。

 

 ハチがボクの前に出て、ボクを守ってくれたみたいだ。ハチと警備の持つ……ロッドソード?がぶつかり合ってバチバチと電気が空中に走ってる。かなり電圧が高そうだ。

 

「くっ……なぜメイドがこんなところに!?」

 

「アイエエ!?メイドナンデメイド!?」

 

「皆さん、今のうちに!」

 

 ハチと冥さんが警備を相手取ってくれているうちに、みんなを安全な場所まで逃げないと。

 

「みんなこっちに!」

 

「行かせるか!」

 

「うわぁ!?」

 

「のび太君! このぉ……」

 

 そうだった……警備はあと2人もいたんだった。逃げなきゃいけない状況で、一人一人相手にしてる時間はない。

 

「『そくせき落とし穴』! それぇッ!」

 

「な、なんっ!」

 

「おたすけ!」

 

「これはっ……!」

 

「さすがドラえもん! 全員落としちゃった!」

 

「何立ち止まってんだ、行くぞスネ夫!」

 

「うぇっ!?」

 

 ジャイアンが、立ち止まったスネ夫君の首根っこを掴んで、皆を先導しながら駆けていく。

 

「「チーコ!!」」

 

「パパ、ママ!」

 

「ブルタロー!」

 

「父ちゃん!!」

 

「ダク!」

 

「パパ!!」

 

「チーコちゃん達のパパとママ……」

 

「どうしようドラえもん……」

 

「一緒に来てもらった方がいいよ」

 

 離れ離れになっていたチーコちゃん達とそのパパとママが、感動の再会で抱き合ってる。正直、さっきから警報も鳴ってるから後にしてほしいんだけどね…………。

 

 あ、そうこうしてるうちに追加の警備がぞろぞろとやってきた。20人くらいはいるかも。

 チラッとハチや冥さんの様子を見たけど、こっちに来るのは厳しそうだ。あっちにも10人以上は集まってる。

 

「お前達……大人しくしろ!」

 

「ど、どどど、どうしようドラえもん!」

 

「ちょっと待って……これじゃない、これでもない……」

 

「ドラえもん!?」

 

 ああもう! どうしてこんな時に、この状況で必要な道具がすぐに取り出せないんだボクはッ!! こんなことなら、四次元ポケットの中を整理しておくんだった!!

 

 ボクが道具を探している間に、やってきた警備に囲まれてしまった。ここにいるメンバーで戦えそうなのはボクとジャイアン、ブルタローの3人くらい。それに対し、向こうは倍以上の人数で武装もしてる。

 

 万事休すか……そう考えた時。突然、景色が切り替わった。

 

「これって、何が起きたの?」

 

「さっきまで囲まれてたはずなのに……」

 

「いつの間にか外に出てる……?」

 

「見て、あそこ。私達が落ちたところよ。ここって、ネコジャーランドの広場だわ!」

 

 これは……ボクらがあの場所からこの広場へと、一瞬で移動したのか!

 

「じゃあ僕達、クロがやってるみたいに転移したってこと!?」

 

「でもクロは来てないはずだし……」

 

「ドラえもんが何か道具を使ったんじゃねぇのか?」

 

「いや、ボクは何もしてないよ」

 

 結局ボクは、状況を打開するための道具を取り出すのに必死で、何もできなかった。だから、ボク以外の誰かがボクらを転移させたことになるんだけど…………今、遅れて転移してきたハチと冥さんが驚いた表情をしてるから、二人でもないね。

 

 一体誰がボクらを……?

 そう考えた時、崩れた舞台の瓦礫の山……その上から聞き覚えのある声がした。

 

「ギリギリだったが、無事みたいだな」

 

 声のした方を見ると、そこには猫族と眼帯をした犬族の2人が、瓦礫の一つに腰掛けていた。

 眼帯をした犬族は、鋭い目つきで口の端から牙が見えている。なんというか、近づき難いオーラが出てる。

 もう一人の猫族は宝石みたいに綺麗な紅い瞳で、毛色と同じように服も黒いからか、瞳がとても印象に残る。

 

 二人共黒い毛並みで、猫族の方はクロにソックリだ。

 うん? 待てよ……確かクロはいろんな姿に変身できたはず。もしかして、さっきの転移は……?

 

「ねぇ、君に聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」

 

「ドラえもん?」

 

「ふむ? 別に構わんが……何だ?」

 

「さっきボク達が転移したのは……クロ、君がやったのかい?」

 

「「「「「えっ!?」」」」」

 

「ああ、そうだ」

 

「やっぱりそうだ、ありがとう」

 

「「「「「ええー!?!?」」」」」

 

 のび太君達が驚きで声を荒げる。ボク以外は気づいてなかったみたいだ。ハチ達はクロを知らないからよくわかっておらず、顔に疑問符を浮かべてる。

 

 一方でクロは、冥さんも一緒に驚いていたのを見てため息をついていた。

 

「冥は気づいてくれても良かったのだがな……吾輩が直接商品を手渡したのだし」

 

「ッ!? も、申し訳ありません!(あの時の既視感の正体は、このことでしたかッ! なぜ、あの時に気づけなかったのですか、私!?)」

 

「でも、来てたならもっと早くに助けてくれても良かったんじゃない?」

 

「スネ夫さん……」

 

「お前達と同じように、ネコジャーランド及びネコジャラの秘密を調べていたのだ。その他、このワンニャン国の歴史や今起こっていることについてもな。それ故、助けるのが少々遅れてしまった」

 

 クロもいろいろと調べてたのか……。だからこそ、ネコジャーランドの地下にいたボク達を転移させることができたのかな。

 

「それで……その隣の人は?」

 

「むっ……そういえば、のび太達はほとんど初対面に近いのか」

 

「私はサベール、普段はクロと冥に剣を教えている。よろしく頼む」

 

「カッコイイ……」

 

「チーコ?」

 

 凄く渋みのある声で、自己紹介をしてくれた。どうやらサベールという名前らしい。

 

「さて……もっと話したいかもしれんが、あまり時間がない。ここまでにしよう」

 

「時間がないってどういうこと?」

 

「この大統領演説を見ればわかる」

 

 そう言ってクロが取り出したのはタイムテレビだった。画面には、高齢の白い犬族が映っている。大統領って言ってたけど、この映ってる人がそうなのかな?

 

『ワンニャン国民のみなさん、悲しい事実を発表しなければなりません。先程、隕石が落下し……大地震を引き起こしました。しかし、あと36時間後には超巨大隕石が落下してしまうのです』

 

「「「「「な、なんだって!?」」」」」

 

「隕石!?」

 

 そうか……これ程の文明が、21世紀には存在しなかった理由がわかったぞ!きっと、恐竜の絶滅と同じなんだ。隕石の落下によって跡形もなく消えてしまったんだ……。

 

『全ての動植物が死に絶える……壊滅的なダメージを受けるでしょう。しかし、絶望することはありません。我々はこの日のために、早くから準備してきたのです』

 

「準備?」

 

「もしかして……」

 

『それが、地球脱出プロジェクトです!!このプロジェクトにそって製造されたロケットはすでに完成……。全国民が搭乗できる準備が整っています。あとは十分なノラジウムを積み込むだけです』

 

「ノラジウム……」

 

「それって、全ての機械を動かす源の?」

 

『移住予定の星は、おおいぬ座にある地球と同じ環境であることがわかっています。全国民が協力して、新世界へと旅立とうではありませんか!!』

 

「クロ……これって……」

 

「さっき時間がないって言ってたのは……」

 

「ああ……この国はあと2日も待たず滅ぶからだ……!

 

 

 

 

 

 




【ワンニャン国】
 技術力がおかしい国。1000年で宇宙進出に加えてタイムマシンを開発した。いやまぁ……無料フード製造機とか進化退化光線銃みたいな手本があったけどさ……。のび太は進化のダイヤルを回しすぎたのかもしれない。

【即席落とし穴】
 輪っか状の道具で、地面に設置すると即席の落とし穴になる。漫画版では活躍の機会が無かったが、映画で出番を貰えた。

【警備員】
 タイムマシンのフロアを警備してた人達。映画の印象で、割と間抜けなイメージ。ジャイアンの体当たりで吹っ飛んだ奴がいたけど……ジャイアンが凄いのか、この警備員が貧弱なのか……謎である。

【なんかないか】
 ドラえもんが焦った時に起こす、例のアレ。ある意味、人間らしいともいえる。放り投げられている物は多種多様。


 キャラが多すぎて描写できねー!

映画編の日常と戦闘描写についてなのだ

  • 戦闘シーンは省略するのだ
  • そのままでよいのだ
  • 戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
  • 早く新しい挿絵を追加するのだ
  • モンハンと人間以外にも変身するのだ
  • 冥との絡みを増やすべきなのだ
  • クロはもっと無双RTAしてよいのだ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。