音楽を文章で表現するの難しスギ……。
ポ〜……ペ〜……ピュる〜イ!
「くッ……!」
ポ〜……ペろ〜ん……ピュるる〜る!。
「プフー! のび太、真面目に吹けよ!」
「『の』の音出しすぎ!」
「真面目にやってるよ、ホラッ!!」
ピュールルルル〜リ〜!
「「ブッハッハッハハハハ!!」」
リコーダー片手にプンスカ怒るのび太と、腹を抱えて笑うジャイアンとスネ夫。その側で苦笑いを浮かべながら3人を見ているしずかちゃん。4人は学校の近くにある河川敷に来て、リコーダーで練習を行っていた。
近々、学校で音楽発表会が開かれることとなっている。のび太達はそのために練習をしていたのだ。しかし、のび太だけが全く上達を感じられない。そのことはのび太も理解しているのか、悔しそうな顔をしている。
のび太の出す音は、始めの音は当たっているのだが、それ以降が不可思議なほど裏返るのである。まるでパンパンに膨らんだ風船を手離したときのような、なんとも間が抜けた印象を拭えない。
悔しさと羞恥に俯き、リコーダーを強く握りしめるのび太の視界に、可愛らしいピンク色の靴が入り込んだ。
「イア! クトゥルー! イア!イア!」
「うん? 女の子……?」
「のび太になんか話しかけてるっぽいけど……知り合いか?」
「ぼく、知らないよ?」
顔を上げると、見たこともない珍しい服を着た、小さくて可愛い女の子が立っていた。聞いたこともない言葉で話しかけている。特に、のび太を指差して笑顔で。
「イアイア!」
「何言ってんのか分かんねーな」
「うーん……」
「もしかして、リコーダーを吹いてってことじゃないかしら?」
相変わらず何を話しているのかは分からないものの、女の子はリコーダーを吹くかのような動きをとる。その姿を見たしずかは、自身の推測を皆に伝えた。
「えぇ〜?」
「そんな顔しないで、のび太さん」
「ピピッ、ダカーモ!」
「わかったよぅ……でも、笑わないでよ?」
「「プククク……ッ」」
「武さん、スネ夫さん?」
「わ、悪いィ」
「さっきのがこみ上げてきちゃって」
「はぁ……」
ジト目でジャイアンとスネ夫を睨むしずかちゃん、苦笑いをしながら謝る2人。そのやりとりを横目で見ながら、仕方なしにのび太はリコーダーを吹き始めた。
ポ〜ペーピュロロ~ン〜〜プゥルルルー
さっきと同じように、おかしな音を出していくのび太。こんな演奏を普通の人がするにはかなり難易度が高い……まぁ、のび太も意図して吹いてるわけではないのだが。ただ、今度の音色は、まるで音が跳ねたり飛んだりしているようである。
そして、ジャイアン達も反省したのか今度は笑わなかった。むしろ、のび太の拙い笛の音を支えるようにして、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんの3人は目配せをしてリコーダーを吹き始めた。
皆が自分に合わせるように吹いてくれた……そのことに驚きと嬉しさを感じたのび太は、上手く吹けないからと途中で止めることなく吹き続ける。
ポ〜ペ〜ピ〜ポ〜プ〜ペ〜……♪
ポ〜ペ〜ピ〜ポ〜プ〜……♪
ピ〜ピ〜パ〜パ〜♪
ラ〜ラ〜ラ〜♪〜ラ〜ラーラ〜♪
拙いながらもひたむきな音を奏でる4人に、少女は最初は聞き入った様子だったが、段々と自分も混ざりたそうにうずうずし始める。その思いが5小節目で決壊し、4人の近くに寄りながら歌い始めた。
言葉の意味は分からなかったが、それが全く気にならないほどに少女の歌は伸びやかで綺麗な響きをしている。そして、どこかで聴いたことがあるような気もする……。
少女の歌が加わったことで音の厚みが増し、一体感が出てきたメロディーに、その場の全員が笑顔を見せた。しぶしぶと吹き始めたのび太さえ、ノリノリに楽しそうに吹いている。
陽気で和気あいあいとした演奏が終わると、4人は興奮した様子で感想を言い合う。
「今のは凄かったな!!」
「楽しかったー!」
「私、こんなの初めて!」
「ぼくも、すごく楽しかった! ねぇ、君……あれっ?」
「いない……」
「何処に行っちゃったのかしら……」
女の子はいつの間にかいなくなっていた。まるで、初めからそこにいなかったかのように。
「また会えるかな……」
のび太達はしばらく女の子を探したが、結局見つかることはなかった。4人は不思議に思いながらも、夢のような一時をありがとう……と心の中で感謝する。
★★★★★★★★★
一方その頃。
クロの拠点では、ドラえもん、クロ、冥の3人が青い玉を囲んで話していた。
「オイコラッ! ハヤクオレヲ解放シロ地球人! ……地球人?」
「この青いボーリングの玉みたいなのが、クロ達の言う侵略者なの?」
『本人……本機?はそう言っていたぞ』
「どうやらメカトピア星から来たとか……ドラえもんさんはご存知ですか?」
「うーん、聞いたこともないなぁ……」
透明なケースの中に閉じ込められ、ほんやくコンニャクを縛り付けられている青い玉は、口悪く地球人のことを罵っている。まぁ、この場に地球人に該当する存在はいないのだが。唯一該当するサベールは、クロの指示で10分前に北極へと転移したばかりである。
「えーと、彼はどこで見つけたんだい?」
『北極だ。一定の間隔で特定の電波を宇宙に向けて発信し続けている存在を感知してな。場所的に違和感があった故、直接確認しに行ったところ……この青い玉を発見したというわけだ』
「クロ様が拠点に持ち帰られてから、次々と拠点内部に巨大人型ロボットの各パーツが転送されてきまして……」
『組み立てて性能を確認したら、バリバリ兵器だった。それで、マーカーにもなって自律移動もするこの青い玉を調べよう……という判断になったのだ』
「なるほどね……」
「ソコノアオイヤツト、召使イノ格好ノオ前、ロボットダロウ?ナゼロボットガソンナ下等生物ナンカニ従ッテイルンダ!?」
「『は?』」
このボーリング玉は何を言っているのか。クロと冥の驚きと疑問がシンクロした。ドラえもんはチャモチャ星のロボット達を思い出し、ちょっと引いている。
なぜ、ロボットオンリーになると、ロボット達は他種族や生物を見下すようになるのか。不可思議な事象だ。
『貴様……その下等生物というのは、誰を指している?』
「ワレワレロボット以外ノ全テダ! トクニオマエハ、奴隷トシテ働カセル予定ノ地球人ヨリモ役ニ立タナイ愛玩動物ダロウ!」
「うわぁ……」
『吾輩、こんなにも直球で煽られたのは久しぶりだ』
「私、思わず割ってしまいそうになりました」
囚われの身だというのに、一丁前に生意気な口を開くボーリング玉。穴が3つあるせいで、どれが口なのかわからないが。
ボーリング玉の言葉に、ドラえもんはさらにドン引き、クロは呆けて、冥はワナワナと握った拳を震わせた。
『まぁ、口だけは達者なのは理解した。それで? 貴様は偵察役だろう……何体で来た?』
「早々に白状することをお勧めいたしますよ?」
「フンッ! オレハ、脅シニハ屈シナイ!」
「……仕方ない、これを使おう。『正直電波』〜!」
「アバババッ!?!?」
ドラえもんが四次元ポケットを弄り取り出したのは、ボタンとアンテナがついた小さなひみつ道具。ボーリング玉に向けて電波を飛ばすと、先程とは打って変わってクロ達の質問に正直に答え始めた。
「偵察兼先発隊ですか……」
「あんなレベルのロボットでも、偵察役なんだね……」
『現在の地球とは隔絶した技術力を持っているということだけはわかるな』
「このジュドと呼ばれる個体……ボーリング玉が1番最初、リルルと呼ばれる個体が偵察部隊長兼報告役兼前線基地建設指示役として2番目に降りるようですね」
『北極で再度捉えた反応は、リルルとやらかもしれんな。サベールがやり過ぎないと良いのだが……』
「彼の話だと、そこまで戦闘向きではないらしいけど……」
「敵としてロボットを相手するのは初めてですからね……」
『まぁ、待つしかない。吾輩達はできることをしておこう』
「と言うと?」
『侵略者の本隊……鉄人兵団への対策だ』
【正直電波】
精神に干渉するタイプのひみつ道具。アンテナから出る特殊な電磁波を人に当てると、当てられた人は正直になってしまう。聞かれたことは何でも答える状態で、好みや癖を聞かれても隠せない。
【青いボーリング玉/ジュド】
ピピピッ、ポポポッと電子音を鳴らす機械生命体。一体何ッポなんだ……。
映画編の日常と戦闘描写についてなのだ
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戦闘シーンは省略するのだ
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そのままでよいのだ
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戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
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早く新しい挿絵を追加するのだ
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モンハンと人間以外にも変身するのだ
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冥との絡みを増やすべきなのだ
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クロはもっと無双RTAしてよいのだ