終わり方を考えてたらギリギリになってました……。
良い年を!
時は少々遡る。
クロがメカトピア星からやってきた青いボーリング玉……ジュドについて、ドラえもんと相談するおよそ5分程前。地球の最北端である北極で事は起きていた。
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天候が荒れ、ビュウビュウと猛吹雪が北極を渦巻いている。夜中で猛吹雪ともなれば、今の時代の人間がまともな装備をしていたとしても、その生命を保つことは難しいだろう。
「ジュド……どこにいるの?」
そんな環境の中、素肌の多くをさらけ出した下着のような格好の少女が、何か……いや、誰かを探していた。
少女は、地球では奇抜な桃色の長髪で、大きく丸く青い瞳など、総じて可愛らしく整った顔立ちをしている。また、身体の凹凸が少なく身長も高くはない。パッと見た限りでは中学生か小学校高学年くらいの年齢に見えるだろう。学校にいれば高嶺の花になりそうだ。
しかし、よく観察してみると、少女の瞳の奥にはカメラのレンズに似た何かと絞りにあたるような物が存在している。それらはカシャカシャと動きながら、周囲の風景を撮影しているようにも見える。また、この環境にいても少女の白い肌には一切の荒れがなく、人間離れした状態となっている。
「っ、誰ッ!」
ザッザッと、海側からくる足音を少女が捉えた。
「ほう……。クロの予想が当たったか」
「あなたは……地球人じゃなさそうね、何者?」
「生憎、私はれっきとした地球人だ。貴様らの科学力では、調べきれなかったようだが」
少女が振り返った先にいたのは……紅い宝石と黒曜色の布で装飾された黄金の鎧を着て、柄の中央にルビーのような深紅の宝石が刻まれている黄金の剣を腰に携えた……サベールだった。
「あなたが地球人ですって……? まぁ、いいわ。その武装、ワタシが何者かで何を目的としているのか……ある程度分かっているはずだから提案するわ。ワタシに協力しなさい。そうすれば、奴隷のなかでも少しはマシな待遇を約束してあげる。」
「……貴様は中々面白いな、気に入った。殺すのは最後にしてやる」
「あら、自分の立場をまだ分かっていなようね。なら、特別に教えてあげる……あなたとワタシ達の差をね!」
ビュン!!
少女が左腕を上げ、その人差し指をサベールに向けると、指先から電撃光線が放たれた。その威力は、ホッキョクグマを一撃で絶命させる程。サベールといえど、直撃すればただではすまない。…………直撃すればの話だが。
サベールは己の頭部に向かって放たれた電撃光線を、首を傾げるだけの最小の動きで避けた。
「なっ!?」
その様を見た少女は動揺を隠せない。戦い慣れしていそうではあるものの、大した科学力も肉体もない地球人に避けられるとは、考えもしなかったからだ。少女がとある目的のために造られた段階で、そう思考するようインプットされていたからでもある。
「かなり速いが……この程度では足りんな」
「…………そう。なら、これはどうかしら!」
「……」
ダッと氷の地面を蹴り、勢いよく空中へ飛び上がった少女。タケコプターのような外付けの装備なしで宙に浮かぶ様は、クロの姿を彷彿とさせた。
少女は眼下にいるサベールへと両手の五指全てを向け、電撃光線を放った。一発から十発にまで増え、さらに避けるのが難しい上からの攻撃。少女のCPUは、身体能力が高い地球人であっても避けられないだろう……そう結論を弾き出していた。
しかし、現実は違った。
サベールは放たれた電撃光線の隙間を見つけると、必要最低限の動きのみで避けきったのだ。一発も掠ることなく。
「そんな……事前に調べた地球人の肉体じゃ、避けることなんて到底不可能なはず……なのに……」
「確かに……大臣に仕えていた頃であれば、避けることはできなかっただろう。だが、今は違う」
静かに鞘から剣を引き抜き、黄金に輝くその切っ先を少女に向け、サベールは鋭い左目で睨みながら宣言した。
「今から1分以内に、貴様を倒そう」
「人間が……調子に乗らないで!!」
サベールの宣言を聞いて思考回路が熱暴走した少女。
神に祝福された我々ロボットと違い、神に見放され、限られた環境の中でしか生きられない、有機生命体の人間。ロボットの労働力として喜んで奴隷になるべき存在が……あろうことか歯向かい、倒せるなどと考えている。とても、許容できない宣言であった。
熱く荒れ狂う思考回路に任せて光線をバラ撒き、サベールを1秒でも早く殺害せんと死の雨が出来上がる。
「ハァッ!」
ガション!
サベールの首元にある鎧の一部が伸び、変形し、サベールの頭を覆い、狼の顔を模した兜となった。狼の瞳にあたる箇所から鎧へと紅い宝石のラインが伸びており、サベールが構えを取った瞬間に明滅する。
死の雨の中、サベールは凄まじい速さで駆け出した。
降り注ぐ光線を掻い潜り、時には黄金の剣で弾き、丁度いい位置を探す。そして、最良の位置を見つけたサベールは、上からの攻撃を避けながらそこまで行くと、剣を水平に構えながらしゃがみこんだ。
当然、そんな隙を見逃す敵はいない。
少女は動きを止めたサベールへ、勝利を確信した笑みを浮かべながら光線を放った。放たれた光線は猛吹雪の中、ただ真っ直ぐにサベールへと向かう。
「シィィィィ…………ムンッ!」
「なっ……!?」
光線が迫る中。
サベールは独特な呼吸音を兜の内より発しながら、剣を腰の位置へ構え直し、両脚に力を込めた。サベールを包む黄金の鎧は、その動きに合わせて血脈の如く流れ、発光するラインを強める。
いよいよ光線が直撃する。そんなギリギリではあったが、サベールは動き出した。
ドン!! と雷鳴かと錯覚してしまう程の轟音を立てて瞬きの間にその場から消え、光線が真っ二つとなり、気づかぬうちに宙で浮かぶ少女の後ろへと移動していた。
轟音と共に光線が二つに分かれ、同時に背後から生体反応を感知したことで、消えたサベールが自身の後ろに移動していることに少女も気づいた。
一体何をしたのか。少女の優れたアイカメラとCPUですら捉えられなかった動き。思考回路は驚愕と動揺で満ちながらも素早く振り返り、ゆっくりとだが落下していくサベールへと人差し指を向ける。
「このっ……きゃあっ!?」
いざ電撃光線を放とうとしたその時、少女の腕から激しいスパークが起こった。あまりの威力と電撃に少女の腕は焼け爛れ、意識を失ってしまう。
「フム……ロボットの割には軽いな」
プスプスと腕から黒い煙を上げながら落ちていく少女を、サベールが拾い、衝撃がこないように着地した。
そして、サベールは剣を鞘に仕舞い、少女を俗に言う『お姫様抱っこ』で抱えながら、北極を後にするため歩き出したのだった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
そして、時は現在へと戻る。
クロの拠点にて。
「それでクロ、鉄人兵団の対策って具体的にどうするの?」
『ああ、実はジュドの身体を解析してな。10体程複製して改造した』
「元々の装備はミサイル20発と光学兵器のみでしたが……それでも1国を相手にするなら十分でした」
「まぁ、殲滅じゃなく捕獲が目的だもんね」
『その通り。そして、この島の戦闘可能なぬいぐるみ達を動員させる』
拠点にいるぬいぐるみ達の数はおよそ1000体。そして複製・改造したジュドが10体(頭脳なし)。
対し、ジュドから得た鉄人兵団の情報は、兵団の数が10000体。作戦の総司令および副司令が乗って来る、地球人をメカトピア星に運ぶための貨物艦。武装は基本的に光学兵器だが、艦には物理兵器もあるらしい。
「うーん……数の差が酷いなぁ」
「ですねぇ」
『だが、吾輩達は質で補っている。あとは、吾輩とサベールをどうするかだが……む?』
「あれって……」
「新ヴィマーナですね」
クロ達が話している場所へ、空から新ヴィマーナがゆっくりと降りてくる。扉が開き、中から出てきたのは、少女を抱えたサベールだった。
「待たせたな」
【黄金の鎧】
人魚の鎧を複製&改造したもの。安全カバーに使用されてる材料を鎧にも塗装し、ほとんどの攻撃を防ぐことができる。また、着用者の傷を癒す機能もついている。性能面はカルナ(Fate)の『日輪よ、具足となれ』に近い。
なお、兜まで装備した場合、見た目は黄金騎士。
【黄金の剣】
人魚の剣を複製&改造した剣。水中の性能は据え置きで、地上ではあらゆら物を斬ることができる『人間切断機』が組み込まれている。
【桃色の髪の少女】
人間離れした容姿の少女。声のイメージは「沢城みゆき」さんである。ピッ……じゃなくてジュドと一部機能を共有し、心で会話ができるらしい。一体何ルルなんだ……。
【ジュドの身体】
白を基本としているが、手足が青く、肩と股は赤い装甲となっている。おそらく、地球人捕獲作戦における切り札的な存在だったと思われる。
【鉄人兵団】
まだメカトピア星にいる。数は映画から、なんとなくこのくらいかな〜?と決めた。ただ、地球人について事前調査してた割には、持参した装備が貧弱すぎて……国が犠牲覚悟で打って出た場合は返り討ちになりそう。だって空気砲で吹っ飛んでるし。一人一人静かに誘拐して行くのならまぁ……。
映画編の日常と戦闘描写についてなのだ
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戦闘シーンは省略するのだ
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そのままでよいのだ
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戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
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早く新しい挿絵を追加するのだ
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モンハンと人間以外にも変身するのだ
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冥との絡みを増やすべきなのだ
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クロはもっと無双RTAしてよいのだ