ネコ   作:ミーちゃん

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頭痛がする……尻が痛い……熱もある……吐き気もだッ!

な、なんてことだ……1週間も体調が悪いぞッ!


70話 宇宙船

『どうかお願いします……貴方達の力が必要なのです』

 

 小学校にある音楽準備室への扉。その向こうから翠色の光と共に何者かの声が鳴り響く。

 

 その声に対して、ボク達は踏み出せずにいた。

 急に……ボク達の力が必要なんだって言われても、顔も名前も知らない人のために動くことはできないよ。ましてや、こんな夜中に呼び出された状況じゃ尚更に。

 

 のび太くん達は突然のことで驚いて動けないみたいだし、冥さんはリルルとジュドを見てる。ボクがなんとかするしかない。

 

「お前は何者だ!」

 

「「「「ドラえもんっ……!」」」」

 

『こちらへ……どうか……どうか……お願いします!』

 

 扉の向こうにいる何者かは、ボクの質問にも答える様子はない。むしろ、さらに強く懇願してきた。

 

 どうするべきだろう。普通なら、こんなあからさまに怪しい誘いには乗らないんだけど……ここまで懇願してくるのも気になる。何かあるのかな……いや、あるからやってるんだろうけど。

 

 ラーラー……ラーラ〜……♪

 

 ボクがそう悩んでいると、扉の向こうから透き通るような歌声が聞こえてきた。さっきまで懇願してきていた声とは違う……幼い少女のような歌声だ。

 

「ドラえもん! この声……あの子だよ!」

 

「のび太くん、あの子って……」

 

「昨日、河川敷で会ったあの女の子だよきっと!」

 

「確かに、この綺麗な歌声は似てるわ」

 

「そう言われれば確かに……」

 

「「??」」

 

 うーん……仮にのび太くんの言う通りだったとして、例の女の子は扉の向こうにいる存在とグルの可能性が高い。罠と分かっていて飛び込むべきか否か……どうしよう……。

 

「ドラえもん、行こう!」

 

「のび太くん!?」

 

「あの子が助けを求めてるかもしれないじゃないか!」

 

「…………わかった、行こう!!」

 

「「ええっ!?」」

 

「意外ね……」

 

 そうだった。のび太くんは罠とかどうか関係なく、友達や仲良くなった人を放っておけない性格だった。例えボクが止めたとしても、のび太くんなら一人でも行ったかもしれない。

 のび太くんの熱い思い……覚悟が……言葉だけでなく、心でボクに伝わった。

 

 ボクが扉を開けて光の中に入り、その後から皆が続々と入ってきた。

 

 ジュドを抱えたリルルが入り、最後に周囲の警戒をしていた冥さんが入ってきた時、それは起こった。

 

「「「「わあああ!?」」」」

 

「これはッ!?」

 

「どうなってるピヨ!?」

 

 扉が閉じた途端に周囲の眩い光がより一層輝き、上へ上へと水が流れていくかのように変化したんだ。翠一色だった光も、色とりどりに変化している。

 

「ドラえも〜ん!!」

 

「な、なにこれぇ!?」

 

「空を飛んでるのか!?」

 

「この速度なら、それなりの衝撃があってもおかしくないけれど……」

 

「バリアが張られてるピヨ」

 

 ボクらは、さっきまでいた小学校の中をすり抜けて空へと飛び出したらしい。そして、止まることなくさらに上昇し続けていた。

 それに、ジュドが言うように、薄い光の膜が足場を起点としてボクらを覆っている。膜外の影響をボクらが問題ないレベルまで下げてるみたいだ。この膜が無ければ、ボクらは凄まじい空気抵抗による衝撃と急激な高度の変化による大気圧の低下で、あっという間に昏倒……最悪は命に関わっていたかもしれない。

 

「あれは地球かしら……?」

 

「スゲェ……」

 

「僕ら宇宙に飛んでっちゃった……てコト!?」

 

「ドラえもん! 何あれ!?」

 

「ん?こ、これは……ッ!?」

 

「私達が来るときに、こんなものはなかったはずだけれど……」

 

 ボクらを運ぶ光は止まることなく上昇し続けて、すぐに熱圏を飛び出し宇宙へと進出した。そして、皆が眼下に存在する地球に驚いていると……ボクらを覆う光が何かを通り抜けた。

 液体のような……波に近い何か。

 それを通過すると、のび太くんが上を見上げて驚きながらボクの名前を呼んだ。つられてボクも上を見てみると、さっきまで何もなかったはずのところに、謎の巨大な物体があった。

 

 ホールケーキのような形で、下部からは排出孔のようなパイプが何本も見える。そのうちの1本へとボクらを覆う光は入っていき、ガシャンとどこかに到達した。

 

「つ、着いたみたいだね……」

 

「これは……ドア?」

 

「リルル、あまり近づかない方が……」

 

「わあっ!?」

 

 到達したそこで光は消えて暗くなり、ドアらしきモノがある半球形の部屋にいることしかわからなかった。

 

 そんな中で、リルルは臆さずに堂々とドアらしきモノがある所へと歩いていった。その姿を見たしずかちゃんが、この部屋に来るまでの状況に怖くなったのか手を震わせつつも、ドアらしきモノへと近づいていくリルルに声をかけた……けど、リルルは少しだけ振り返ってチラッとしずかちゃんの顔を見はしたものの、止まることは無かった。

 

 いよいよリルルが拳2個分くらいの距離まで近づいた時、不可思議な音を発してドアらしきモノが消えた。それを見てスネ夫くんが少しだけ驚いた声をあげる。

 どうやら、冥さんとジュド、ボク、リルル以外の皆はさっきまで地球を見て感動してたのに、今は一様に怖がってるみたいだ。

 それでも、リルルが外にでて問題ないってことがわかると、恐る恐る一歩踏み出していったけど。

 

「ここは一体何ピヨ?」

 

「ガラスに似た物質で作られているようですが……」

 

「メカトピアのモノではないわね」

 

 部屋の外は、よっぽど広いのか壁が見当たらず、階段や宙に浮かぶ謎の足場、少し遠くには塔のようなものも見える。そして、これらは全て白っぽい半透明の物質でできていた。

 よく声も反響しているけど、ボクらの声以外は聞こえてこない。ボクらをここに送り込んだ招待状の主と、のび太くんの気にするあの女の子の姿もなかった。

 

 そこで、ボクらは2人1組に別れて捜すことにした。

 

 ジャイアンとスネ夫、のび太とジュド、しずかちゃんとリルル、そしてボクと冥さんの組み合わせだ。もちろん、皆には何かあった時のために『ショックガン』を渡してある。

 

「うーん……ボクらの声だけじゃなくて、足音とかも結構響くね」

 

「そうですね……それに、一定のリズムをとると足元から未知のエネルギーが飛び出ていくようです」

 

「それって大丈夫なのかな……」

 

「私達が平気なので大丈夫でしょう」

 

「なるほど、なら安心かな……人間には大丈夫かわからないままって点を除けばね!」

 

 4つあったうちの1つ、右端の階段を冥さんと2人で会話しながら上る。

 冥さんの言う通り、階段をリズムよく上ると様々な色のエネルギーがどこかへと飛び出していく。そもそも、この階段……というより、この半透明の物質自体が独特な音を発生させてる。手摺とかは叩かないと音は出ないようだけど、階段の足場なんかは一段ごとにド・レ・ミ・ファ……とハ長調を刻んでゆく。なんなら発光するし。

 

 他のルートから行った皆はいろんな音が出ることに気づいたのか、音を鳴らしまくってる。

 階段ダッシュをキメたり、楽器のチャイムに近い形状のモノを使ったり、トライアングルに似たモノで鳴らしたりしてる。

 

 ポンッ!

 

「まったく……さっきまで皆怖がってたのにすぐ調子づくんだから……」

 

 ポンポコッ

 

「楽しさは重要ですよ。そのおかげ……かはわかりませんが、リルルとジュドも蟠りが少し解けたようですし」

 

 ポンッ!

 

「確かに……今朝と違って、2人とも自然に笑えてる気がする」

 

 ポンッポコポンッ!

 

「はい……。………………」

 

「冥さん、今何を連想したのかな?」

 

 ポンッ、ポンポコッ!

 

「い、いえ……ッ"!」

 

「ボクはタヌキじゃなーい!!」

 

 確かに! この水辺にある足場の音はタヌキを連想させるけどさ! しかも、リズム判定になってるのかエネルギーも出てくるし!

 というか、なんで小規模な水辺があるのさ!階段と違って手摺もないから危険でしょ!? さっき通らなかったルートの先には蜘蛛の巣みたいな場所もあったし、この空間はどういうコンセプトで作られたんだ!? 楽器じゃないの!?

 わけがわからないよ!

 

 




【リルル】
 地球ともメカトピアとも異なる異星文明技術に興味津々。これがロボットの文明なら尚良し。

【ショックガン】
 対象を気絶させるショックビームを放てる道具。映画では何かと登場回数が多い。

【未知のエネルギー】
 特定の生物以外には無害なクリーンエネルギー。このエネルギーを求めて争いが起こることも。

映画編の日常と戦闘描写についてなのだ

  • 戦闘シーンは省略するのだ
  • そのままでよいのだ
  • 戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
  • 早く新しい挿絵を追加するのだ
  • モンハンと人間以外にも変身するのだ
  • 冥との絡みを増やすべきなのだ
  • クロはもっと無双RTAしてよいのだ
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