何とか、病院からの薬をキメて安静にしたことで体調が戻りました。念のため、しばらく月1更新にしようかと思います。
えっ? 元から月1更新……?
ならいつも通りか…………。
今回は短い上に、ほとんど話が進みませんでした。
「オノレェ……リルルメェ……」
カツカツと、音を立てながら廊下を歩いて行く者がいた。赤と黒の特殊合金でできている装甲に覆われたボディ。背部には昆虫の翅を模したかのような部位が存在している。頭部は血のように真っ赤なレンズが目としてついており、口元にはマスクのような白と金の装甲があった。
パッと見ると、カブトムシに似ているロボットである。
そんなロボットが向かう先は、軍の作戦会議室。
赤く暗いライトに照らされた廊下を、リルルに対する様々な不満を口から零しながら歩いて行く。
「ナゼ奴ハ、地球ニ向カッテカラ連絡ヲトラン……!何ノタメニ製造サレタト……!」
やがて目的の部屋へと辿り着くと、何の躊躇もなく扉を開いて中に入った。この部屋に入室できるのは、とある作戦の関係者だけ。
そして、部屋の中には既に1体のロボットが入っていたようだ。ボディは緑と銀の特殊装甲に覆われ、長い太い首、頭部には有機生命体における毛のようなモノが生えている。先程のロボットがカブトムシなら、このロボットはカマキリに似ていた。
カマキリに似たそのロボットは、この部屋に入ってきたロボットを見て声を上げる。
「オオ〜総司令!オ待チシテオリマシタ」
「フンッ……副司令官ヨ、アレカラ連絡はドウナッテイル?」
総司令と呼ばれたカブトムシ似のロボットと、カマキリに似た副司令官と呼ばれるロボット。2体は会話しながら、部屋の中央に置かれたテーブルの機械を操作し、立体映像を立ち上げた。
「ハッ!ソレガ……ヤハリコチラカラノ通信ニ応答シマセン。リルルト同ジク先ニ向カッタジュドカラハ通信ガ来テオリマスガ…………ズット身体送信用ノ通信デス」
「ツマリ……?」
「地球デ何カアッタトシカ……」
「ムウ……」
地球の立体映像を確認しながら副司令官からの報告を聞き、良くない状況に思わず唸り声をあげる総司令官。
地球人捕獲作成の先兵としてリルルやジュドが出発してから、メカトピア星では様々な問題が発生していた。
まずは、労働力。
貴族ロボットと労働ロボットの格差が無くなったことで、労働力が減少している。貴族ロボットは当然として、元労働ロボット達も労働を嫌がったのだ。だからこそ地球人捕獲作成が出来上がったのだが……本来の予定よりも作戦進行が遅れているので、その影響がメカトピアで現れ始めたのだ。
元労働ロボットでも音楽のような娯楽を楽しめるようにはなったが、そもそも娯楽を開発するロボットがこの問題によって減り、また貴族ロボットも既存の娯楽品を独占したままだった。それ故か、作戦に参加するロボット達の士気も低い。さらに、インフラに関わるロボット達は、やりたくなくても自分達に代わる労働力が来ないと休むことができないため、不満が溜まりつつあるのだ。
次に、最近発生し始めた謎の病気である。
その病気は貴族ロボットや元労働ロボット問わず誰にでも発症し、発症した者は例外なく死亡していた。病状としてわかっているのは、発症すると音声出力装置に
この病気の恐ろしいところは、治療法がないのもそうだが、発症から約1日で死んでしまうことだ。あまりにも早すぎる。
病気の調査も行ってはいるが……地球人捕獲作戦に力を割いているのもあって、あまり芳しくない。
謎の病気と労働力問題。この2つのせいで、総司令官は現メカトピアの政治を行う元老院達に作戦の進行を急かされているのだ。
「ムウ…………」
「イカガイタシマス総司令?」
「……コレ以上待機スルコトハデキン。基地ガ造ラレテナケレバ、捕獲デキル地球人ハ減ッテシマウガ是非モナシ」
「……トイウコトハツマリ?」
「ウム……地球へ出発スル。今スグ、出発ノ準備ヲ行ウノダ!」
「ハッ!」
リルルとジュドは地球人に捕虜または破壊され、メカトピアの情報を知られたかもしれないと考えた総司令官。であれば、時間は地球人の味方であるとして、今すぐにでも地球へ出発することを決めた。
地球人の準備が整う前に叩くために。地球人捕獲作戦で許可された兵器は強力なものもあるが、地球人が本格的に抵抗すると犠牲は少なくない。特に、核兵器を使用されると双方に甚大な被害が出るし、作戦の目的である地球人が使えなくなる可能性すらある。尚更、準備前に叩く必要があるのだ。……それもこれも、リルル達がしくじらなければ、難なく事が運んだのだが。
総司令官は部屋の電源を落として廊下へと出る。そして、ドックのある方へと向かった。
「総司令、兵士並ビニ戦艦ノ出発準備ガ完了イタシマシタ!」
「ヨシ……各員搭乗!」
「「「「ハッ!」」」」
総司令官がドックへ到着すると、ザク……に似たモノアイの兵士ロボットが報告を行い始める。その報告を聞きながら、今回の作戦で使用するクモ型巨大戦艦が完璧な状態で鎮座しているのを確認した。
ビーム兵器は船体正面の下部に備えられ、4対の脚はどんな場所にも立てるように脚先が鋭く設計されている。クモでいえば腹に相当する部分には巨大な居住区を用意しており、捕らえた地球人を輸送可能になっている。
搭乗するよう命令を出し、総司令自身も船体頭部から中へと入っていく。廊下を歩いていって指揮所へとたどり着くと、そこには既に射撃・防衛などの指令ロボット達が席に座っていた。指揮所全体を見渡せる船長席の隣には副司令官が立っていて、各ロボット達に指示をだしている。
「オオ、総司令!オ待チシテオリマシタ」
「ウム」
「コチラガ船ノ操縦桿トナリマス」
「ホウ……」
副司令官に促されるまま船長席に座り、操縦桿の機能を持つ杖を受け取る総司令官。カニのハサミを取ってつけたような杖だが、総司令官は気に入ったようだ。
杖をあらゆる角度からマジマジと見つめて満足したのか、杖を椅子の側面に立てかけた。
「星間航行エンジン起動!」
「重力制御、亜空間制御システム、問題ナシ!」
「宇宙線変換回路モ問題ナシ」
「総司令、発艦可能デス」
「ヨシ。デハ……発艦!」
「「「発艦!」」」
全てのシステム、エンジンを起動したクモ型巨大戦艦は、ドックに集まる無数の兵士ロボット達共に発艦し、地球に向けて旅立つのだった。船体のごく僅かな隙間で、透明な謎の軟体生物が蠢いているのを気付かずに……。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
メカトピアで地球人捕獲作戦が本格的に動き出した頃、ドラえもん達のいる宇宙船では異変が起こっていた。
音が鳴り、未知なるエネルギーが飛び出していく建造物だらけの不思議な空間で、リズムを作りながら少女を探していたドラえもん達。しかし、空間の中央にある塔に多くのエネルギーが収束すると、あまりにも眩い光を放ったのだ。
そして、光は空間全体を照らし、暗闇しか存在しなかった天井に花が描かれたようなステンドグラスを顕にした。
「ど、ドラえもんっ!?」
「何が起きてるの!?」
「これは……」
バラバラに探し回っていた各ペアも、この異常事態を目にして、ドラえもんと冥がいる所を目指して集まってきた。のび太にジュド、リルルとしずかちゃん、ジャイアンとスネ夫……全員が合流する。
「ひ、開いた」
「宇宙だわ!?」
「風……でも、吸い込まれていく感じはしない。空気があるの?」
「私達の声も消えていませんし、あの天井が開く前と然程空気密度は変わっていません。この宇宙船の周囲に空気を留めておく何かがあるのでしょう」
全員が集合した瞬間、まるで花が咲くかのように天井が開き、風が入ってきた。連続して起こる変化にのび太達は驚きっぱなしだが、リルルと冥は冷静に状況を確認できていた。
ピコッ……ピコッ……ピコッ……
さらに状況の変化は続く。
のび太達が混乱している中、上空から階段状の足場を形成しながら降りてくる者がいた。
「見事でした……さすがは、ヴィルトゥオーゾ様ぁァァァッ?!!?」
そして、話している途中で踏み外し、ドラえもん達の所まで一気に転げ落ちた。
【総司令官】
カブトムシみたいな昆虫型ロボット。映画だと同胞を代替の利く物としか考えてないヤバイ奴。今作では、沸点は低いものの冷静な時は頭が回る性格になった。無事に地球へ辿り着けるかは、彼とクロ次第。
【副司令官】
カマキリみたいな昆虫型ロボット。映画において、裏切ったとはいえ、元仲間をゴミなどと言うヤバイ奴。
新映画では、貴族階級はみな昆虫型ロボットだったので、コイツと総司令官もおそらく貴族階級であったと思われる。でないとあんなセリフ出せんて……。
【メカトピア】
リルルとジュドの故郷。建国から一万年を過ぎてようやく平等という概念が誕生した。ただ、まだ多くの貴族達にはその意識が浸透しきっていない。反乱が少なくて指揮系統も混乱しにくい昆虫……をモデルに製造されたため、上位存在からの命令がない限り、認識を覆すのが難しかった…………という事にした。
だってメカトピアの描写が少ないんだもん。
【謎の病気】
地球人捕獲作戦がスタートしてから流行り始めた。
発症前に、軟体の生命体を見たという話も……。
映画編の日常と戦闘描写についてなのだ
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戦闘シーンは省略するのだ
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そのままでよいのだ
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戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
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早く新しい挿絵を追加するのだ
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モンハンと人間以外にも変身するのだ
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冥との絡みを増やすべきなのだ
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クロはもっと無双RTAしてよいのだ