ネコ   作:ミーちゃん

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課題が追いつかない……小説書いてる場合じゃねぇ。でも現実逃避で書いちゃう。
タンマウォッチが欲しい。


短いです。

誤字報告感謝。2021年6月16日に誤字修正しました。


新大魔境編
9話 ネコは新たに出会う


 雨が降り頻る夜、街の中を歩く。

 

 父さんが死んで、大臣のダブランダーの策略によって命からがらここまで逃げ延びてきた。バウワンコの中で生まれ生きてきた僕にとって、外の世界はとても魅力的だった。だけど、それも最初だけ。国が違えば文化も違う。外の世界では犬は話すことができず二足歩行もできない。おまけに野生の犬は群れで行動するのがほとんどだ。四足歩行や鳴き声などは慣れてきたけど、一人で行動する僕には食事にありつくのも大変だった。ここ最近は、何も食べていない。

 

 パシャッと側を通った車に水をかけられる。

 

 ただでさえ雨で濡れて冷えが体に追い討ちをかけられる。体は、限界が近いのか時々ふらついて転びそうになってしまう。

 …………一度、どこかで休もう。そう思って歩いていたら、土管が置かれている空き地に着いた。その空き地には一本の木が生えていたから、その下で眠ろうと思って移動すると、木の太い枝に寝るのに良さげな場所を見つけた。木に登ってその場所まで移動したのはいいけど、足を踏み外して木から落ちてしまった。その場所にあった何かと一緒に。

 意識が朦朧としていて、一緒に落ちたのが何なのかわからなかったけど、寝心地は良かった。

 

 体力が限界だった僕は、あっという間に深い眠りに落ちていった。

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

「クゥ……クゥ……」

 

 犬だ、犬がいる。吾輩の寝床の上に薄汚れた犬がいる。修業で疲れたのでお昼寝しようと空き地に戻ってきたら、吾輩の寝床が占領されている。一昨日はいなかったから昨日のうちにやってきたのだろう。吾輩の寝床は木の上にあったはずだが、どうやって落としたのだ? まさか、木の上に登って吾輩の寝床を落とすはずもあるまい。犬にそこまでの知恵があるとは思えんからな。

 

「あれ? クロ、どうしたの?」

 

『のび太か。見ての通り、この汚い犬が吾輩の寝床を占領しているのだ』

 

 買い物帰りののび太が空き地の前を通り、寝床を凝視している吾輩に気づいたのか声をかけてくる。吾輩はのび太に現状を説明し、寝床を占領している犬をどうしてやろうか思案する。念動力で浮かすか空間転移で退かすか……?

 

「クゥン?」

 

「あ、起きた」

 

 ふと目を覚ました犬は、よろめきながらものび太が持っている買い物袋に近寄って匂いを嗅ぎ始める。

 

「そんなにフラフラするほどお腹が空いてるの? なら……はい! このソーセージをあげるよ」

 

 のび太が買い物袋からソーセージを取り出し、犬に与えた。勝手にあげていいのだろうか? おそらく、のび太のママに頼まれたものだと思うのだが。

 

「っそうだ! こんなところで油売ってる場合じゃない! 僕はもう行くけど、ついてきたらダメだからね! クロも、またね!!」

 

『ああ…………む?』

 

 のび太が吾輩に別れ際の挨拶を言うと、空き地から出ていき家へと向かった。だが、その後をなぜか犬が走ってついて行ってしまった。のび太のやつ、あの犬に懐かれたのだろう。吾輩としては、寝床が空いたので別にいいが、のび太の家はのび太のママが動物を飼うのを許すだろうか。吾輩が家の中でドラえもんと談笑していたときにたまたま見つかって、動物を飼うのは許しませんなんて言われたからな。

 

 汚い犬に汚された寝床を綺麗にした後、木の上の場所に戻して夕方近くまで散歩していた。散歩中は店番を任せられているジャイアンと話したり、バイオリンの騒音で鼓膜を破壊されそうになってしずかちゃんに物申したり、商店街のおばちゃんたちからいつものように食料をもらったりしていたぞ。ジャイアンから話を聞いてわかったことだが、のび太達は明日から夏休みらしい。そういえば、最近は暑くなってきていたな。

 

 散歩から戻ってきたら、夜まで少し眠ってから鏡の世界で修業をしていた。ベクトルの操作くらいなら既に可能になっているのだが、変換はうまくいっていない。それと、未元物質を引き出すこともできていない。まぁ、未元物質は天界という違う位相から引き出した物質だから、それに限定する必要はないのだが。位相関連に関しては、第二魔法を応用すればどうにかなると思うけど、魔法を使わずに使用できるようにしていたい。もっと精進せねばな

 

 

 

 

 

 次の日の朝、空き地でのび太たち5人と昨日の犬が集合していた。昨日の犬はのび太とドラえもんに洗われたのか、綺麗な白色をしている。ペンダントのせいなのか色のせいなのか、かなり上品そうなイメージが伝わってくる。不思議だ。

 

「探検隊〜番号!」

 

 ジャイアンが土管の前に立ち、声を上げる。それに応じるようにしてドラえもんが「1」と答え、ドラえもんに続いてのび太、スネ夫、しずかちゃんが2、3、4と答えていく。それで終わりと思っていたが、なぜか5という答えがしずかちゃんの後に続いた。

 しずかちゃんの隣から声が聞こえて、その隣には昨日の犬がいるのでおそらくは犬が言ったのだろうが、犬が喋るか? いや、この犬を見てると仕草がどことなく上品な感じが伝わってきて怪しいし、吾輩も話せるのだからあり得なくはない。まぁ、話せるからといって別にどうもしないが。今のところのび太たちにも吾輩にも害はないしな。

 

 寝床から5人の話を聞いていると、どうやらドラえもんとのび太が道具を使って、ジャングルの奥地で謎の建造物を見つけたらしい。そして、今からその謎の建造物を目標にして100キロ前の地点から出発するようだ。

 なぜ、わざわざ100キロも前の地点から始めるのだろうか。ジャングルなのだから、日本にはいない毒を持つ虫や猛獣がわんさかいる。普通に危険なはずだが、子供ゆえの好奇心とスリルを求めているのか? …………ドラえもんがいるし大丈夫だとは思うが、心配だし念のためについて行こう。

 

「あ、クロ」

 

「どうしたのクロ?」

 

『お前たちの話は聞かせてもらった。大魔境への探検、吾輩もついていく』

 

「お、クロも来るのか」

 

「クロちゃんも来るなら心強いわね」

 

『うむ、大抵のことは吾輩とドラえもんでなんとかするつもりだ。大船に乗ったつもりで探検するといい』

 

「クゥン……?」

 

 犬には念話を飛ばしていないために伝わっていないが、他の全員に探検についていくことを伝えた。虫にまで気を配るのは難しいが、危険な猛獣なら空間転移で離れたところに移動させればいい。それに、吾輩もちょっとだけその大魔境とやらに興味があるしな。冒険ってロマンであろう?

 

「それでは、大魔境に向けて出発ー!」

 

『ん? おい、全員が走って入ろうとしたら——』

 

 ドラえもんがポケットからピンク色のドアを取り出してドアを開き、その扉の向こうへ吾輩を除いた全員が一斉に走っていく。皆が一斉にドアに入ろうとしたら、押されたりつまづいたりして転びそうだ。案の定、扉の向こうで誰かが転んでドミノのように全員が倒れた。

 

 

 

 




【汚らしい犬】
 どこか、上品さを感じさせる犬。見たこともないペンダントを掛けているが、一体何タック王子なんだ……。




妖精騎士ガウェインの胸部と脚が思っていた以上にゴリラで好き。

映画編の日常と戦闘描写についてなのだ

  • 戦闘シーンは省略するのだ
  • そのままでよいのだ
  • 戦闘シーンはいくらあっても困らないのだ
  • 早く新しい挿絵を追加するのだ
  • モンハンと人間以外にも変身するのだ
  • 冥との絡みを増やすべきなのだ
  • クロはもっと無双RTAしてよいのだ
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