モンハン小説【オトモたちの日常】 作:taki20191019
ツキミ … 先輩のメラルー。神出鬼没ニャ。
だんなさん … もういいんだニャ。きらいニャ。
「ボクは頑張ってるニャ!!」
「ダイフク!コラ!」
ボクは振り向きもせず旦那さんのホームを飛び出したのニャ。
だって旦那さん……ボクたち(特にボク)にひどい事を言うんだニャ。
ボクがモンスターに小タル爆弾を投げたところに、ランスで突進してきた旦那さんに見事命中した事や、ちょっと採集してる隙にティガレックスに旦那さんが噛み付かれてた事や……。
クエスト失敗して反省会していたら、旦那さんのイライラの矛先がなぜかボクに向かったんだニャ。
他のオトモ達の手前、特訓が足りないとか怒られたらボクも立場がないんだニャ!モンスターは怖いし痛いし、いつも必死ニャのに……。
ボクは気がついたらぽかぽか島にいたのニャ。
あっちで一日中釣りをしているアイルーや、そっちで日向ぼっこしているアイルーがいるいつもの風景。モンスターとの死闘とは縁がないこの島。
「またノラオトモに戻るかニャア……」
旅に出るのも悪くないかもニャ。
それともこの砂浜でカキ氷や焼きそばを売ったら儲かるかニャ?
でもアイツとソイツしか客がいないニャ。
大体この島には誰も来ないんだニャ。
もっと世界中からアイルーや観光客を呼ばないとダメニャね。
海の上に浮かぶ雲を眺めながらそんな事を考えてたら、どことなくこざかしい声が聞こえてきたニャ。
「やっぱりココにいたか」
「ツキミ……!」
先輩オトモのツキミが、椰子の木陰から現れたニャ。
「旦那さん、相当怒ってたニャ。解雇だー!とかわめいてたニャよ」
「解雇!?」
まさかボクが解雇される!? そんな!
「まったく勝手だニャア。旦那さんオレらがいないとなーんにもできないくせに」
ツキミは鼻を鳴らしている。
待ってニャ待ってニャ!
ボクまだ旦那さんと狩ってないモンスターがたくさんいるニャ!
ボクはまだ本気を出せるニャ!
大急ぎでホームに戻りドアに体当たりしたニャ。
「ちょっと待ったニャー!!」
「あ、ダイフクちょうど良かった」
旦那さんはなぜかホクホク顔でそこにいたニャ。
その手にはピカピカの王ネコ剣ゴロゴロが・・・。
「 肉球ネコパンチがカワイイから持たせてたけど、やっぱ弱すぎるわ。会議であんたにこれを使わせる事に決まったのよ。」
と言ってボクに手渡してきたニャ。
「か、かっこいいニャ……」
ズッシリと重いその武器は、神々しくさえあってもう勝つ気しかしないんだニャ。
旦那さんはボクの背中に装備させてくれたニャ。
「これでよーし」
これが身が引き締まるという思いニャか……。
「さあおいで」
ちょっとマヌケな笑顔で両手を広げる旦那さん。
まあいいニャ。許してやるニャ。
ボクは旦那さんめがけて思いっきり突撃したニャ。
おわり
by チコ
いっけんらくちゃくニャ。また次回ニャ。