藤丸立夏は父親で、藤丸マシュが母親。   作:ジャーマンポテトin納豆

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今話での春君の年齢は高校生です。



母の日

 

 

今日は母の日。

だから今日はいつもお世話になっている母さんに感謝の気持ちを伝えるためにプレゼントを贈ろうと思って買い物に来ている。

 

俺と並んで歩いているのは大きい方のアルトリア姉さんとロビン兄さん、ヘクトールおじさんの3人。プレゼント選びを手伝って貰う為に呼んだんだ。

 

やっぱり三人は美男美女だから周りから注目されているけどアルトリア姉さんとヘクトールおじさんは全く気にしていない。物凄く堂々としている。ロビン兄さんは居心地が悪そうにしているけど。

 

俺も居心地が悪い。だってアルトリア姉さんが俺の手を握って来るんだもん。

周りから見られてて何とも言えない居心地の悪さだ。

だけどアルトリア姉さんはニコニコ顔で嬉しそうだから離せないし、離そうなんて言える筈もない。そんなことを言ったら涙目になって拗ねること間違い無しだ。

 

今更だけど俺よりも姉さん達の方がよっぽど子供っぽい気がする。

 

 

 

三人だけじゃなくて多分俺の事を心配して宗爺とかスカサハ姉さん、スカディ姉さんとか頼光姉さん辺りが何処かに隠れて俺の事を見守っているんだろうけど。

 

他にもなんだかんだで俺に甘いと言うか心配性なメルト姉さんにアナスタシア姉さん、カーマ姉さん、小太郎兄さん、金時兄さん、アーラシュ兄さんも居る。

 

 

なんで分かるのかって言うのはまずアナスタシア姉さんは変装のつもりなんだろうけど何故かパーティーとかで使われるギャグ用の鼻眼鏡をつける。こんなのアナスタシア姉さんしかいない。あと洋服店とかに結構目が行っててあっちへフラフラこっちへフラフラだからカーマ姉さんが必死になって引っ張ってる。

 

カーマ姉さんも意外と我が強いからあれなんだけどアナスタシア姉さんは我儘とかじゃなくて本気の本気でド天然だからカーマ姉さんも流石に放っておいたら不味いとでも思ってるのかな。

あ、カーマ姉さんだって判別がつくのはあんなに綺麗な銀髪の人はいないし、滅茶苦茶目立つから。きらきら光っててスッゴイ綺麗なんだよねぇ。

アナスタシア姉さんも銀髪だけどどっちかって言うと白髪に近い感じだから簡単に見分けがつく。

 

メルト姉さんはジーッと視線を隠そうともせずにこっちを見てるからそっちを向けば吹けない口笛を必死に吹いてるのが丸分かり。

メルト姉さんは絶対に尾行には向いてない。

 

 

小太郎兄さんは気配を消したりするのが得意だけど今は必要無いからって帽子をかぶってこっちを見てる。

 

金時兄さんは190cmという高身長に加えてガタイの良い金髪にサングラスだから直ぐに分かる。ぱっと見じゃ一番わかりやすい。

 

アーラシュ兄さんも高身長だから分かりやすいのとそれに加えて浅黒い日焼けしたような肌色だから目立つ。

 

 

うーん、こんなに付いて来てるのか。皆過保護すぎだよね。いやまぁ心配してくれてるのは分かる。

でもさ、過保護にも限度があると思うんだよ。

 

 

 

宗爺なんかは俺からしてもただの孫馬鹿にしか見えない。

宗爺からは元々お小遣いだって毎月3000円貰ってたんだけど中学に上がってからその金額が一万円に増え、高校に上がった時に五万円何て言う金額を渡そうとして来た時は本当に焦った。何とか説得して一万円に留めて貰おうとしたけど増額する事に関して一切譲る気は無かったらしく、結局一万五千円で落ち着いた。

これでも貰いすぎだと思うんだよね。だって別に何処かにしょっちゅう遊びに行くわけでも無いし、遊ぶと言ってもオンラインでゲームしたりするぐらい。

偶にカラオケだったり映画に行く事はあるけどこんなに必要じゃない。

 

だからお小遣いの殆どが貯金という形に落ち着いてる。

それに本当にこれ以上お小遣いは要らない、増額しなくていいって言ってるのに隙あらば増額を!と叫んでるし。

 

だってさぁ……宗爺だけじゃなくて母さんからも毎月五千円貰ってるし、他にも俺にお小遣いをくれる人は多いんだよ。だから総額すると十万円とか超えるんだよね……しかも姉さん達を中心に基本的に俺に対しては激甘だから本とか普通に買ってくれようとするからお小遣いを使う機会が無いと言うか。まぁそう言う時は出来るだけ自分で出すって説得して、それでも姉さん達が譲らなかったら割り勘だったりで買って貰う事にしてる。

 

ギル兄さんは特に酷い。なんせ無駄にお金持ちだからその財力をフル動員して俺の誕生日にスーパーカーだったりクルーザーをプレゼントしようとして来るし。

俺は船舶免許も運転免許も持って無いから無理だって。それにそんな高価なもの貰っても滅茶苦茶困るだけだ。エルキドゥ姉さんが何とかして抑えてくれているけどそれでも毎回腕時計、それも何百万もするようなのを渡そうとして来るから困りものだ。

 

毎年毎年グレードアップするプレゼントをどうやってグレードダウンさせようか、なんて考えているのは世界中で多分俺だけだと思う。

 

 

 

 

スカサハ姉さんとスカディ姉さんは弟の事が大好きだ、って言っているけどどう考えてもそれ以上のブラコン具合。そもそもこの年齢になってまだ姉と一緒に寝ていると言う時点でおかしい。

他の姉さん達も良く俺の部屋とかベッドの中に入り込んで来ては一緒に寝ているけどこの二人はずば抜けてヤバい。メディア姉さんやダヴィンチちゃんの協力の元、鉄壁の防犯体制を敷いてあの清姫姉さんですら捕まるほどの防犯網を幾ら強化してもスルリと抜けて来るのだからもうこの二人は何者なんだ。

 

まぁスカサハ姉さんは俺の師匠でもあるから分かるけどスカディ姉さんは結構ポンコツと言うか、そう言う面があるから引っかかりそうなものなんだけどなんで引っかからないんだろう?日々強化しているのに全くの無力。最近じゃこの二人に関してはもう諦めた。

あとブーディカ姉さんも偶にだけどこの防犯網を平然とすり抜けて俺のベットに潜り込んだりして来る。

正直な所、スカサハ姉さんやスカディ姉さん、清姫姉さん達よりもヤバいのはブーディカ姉さんだと思うのは気のせいなんかじゃない。

 

あとは文化祭だったり体育祭だったりに皆で総出の応援に来てくれたりもするけどそれは嬉しい。嬉しいんだけどクラスメイトや先生たちの前で思いっ切り抱き締めて来たりキスをしようとして来るのは本当に!ほんっとうに!止めて欲しい。

 

姉さん兄さん達はただでさえ美男美女で周りから滅茶苦茶注目を浴びるのにそんな事をすれば体育祭文化祭そっちのけになっちゃうんだから勘弁して欲しい。家で皆とハグしたり、一緒に寝ているんだからそれで我慢して欲しい。

あと結構恥ずかしい。

 

 

 

頼光姉さんはもう一周回って訳が分からない。そもそも思春期真っ盛りの高校二年生の俺と一緒に風呂に入りたいって言って素っ裸のタオル一枚しか携行せずに突撃してくるのは勘弁して欲しい。

 

「姉に!タオル!一枚で!それどころかタオルも持たずに!風呂に!乱入される!思春期高校生の!弟の!気持ちを!考えて!?」

 

と一度だけ本当に一度だけ頼光姉さんに限らず皆に怒った事がある。

何を言ったのか覚えてないけどかなり恥ずかしいことを口走ったような気がするからあまり思い出さないようにしてる。

 

すると皆は落ち込むどころか寧ろ嬉しそうにして攻撃はより一層苛烈になったんだけどどうして!?と一人兄さん達に囲まれながら叫んだ事がある。

最初の内は慰めてくれてたんだけど、段々と兄さん達も男の甲斐性だとか言って最近じゃ諦めた方が身の為だと言って、挙句の果てにオリオン兄さんは血涙を流しながら羨ましがってアルテミス姉さんにシバかれる始末。

 

中には同情してくれるロビン兄さんやジキル兄さん、エミヤ兄さんも居るけど助けられないと首を横に振るばかり。この裏切り者めぇ!

 

 

特に頼光姉さんは何がとは言わないけど他の姉さん達に比べて核兵器なんじゃないかと思うぐらいサイズが違う。ブーディカ姉さんやマタハリ姉さんもぶっ飛んでる。

 

個人的に頼光姉さん、ブーディカ姉さん、マタハリ姉さんの三人がトップ3。

こんなことを考えてしまうのは思春期だから、と許して欲しい。

幾ら血の繋がっていない姉達とは言っても姉に対してそんな考えをしてしまう俺はいけない子。

 

いや、スカサハ姉さん達も核兵器だけど、キロトン級とメガトン級という違いだと思う。ぶっちゃけ小さい頃から良く一緒に風呂に入ってたけど良くあんなのに耐えられてたな、と思うぐらい。

ばるんばるん……ぼよんぼよん……見た時はこんな感じの擬音が頭の中の全てを占めるぐらい凄い。

 

頼光姉さんは普段はおっとりふわふわぽわぽわしてて害は無さそうなんだけどその実、一番の天敵だったりする。

 

油断はできない。風呂、ベッド、部屋、食事時、ありとあらゆる時間、場所に出現するから危ない。特に風呂とベットは頼光姉さんに限らず要注意だ。

 

態々風呂では頼光姉さんはタオルを携行してくるけどスカサハ姉さんやドレイク姉さん、ネロ姉さん辺りはタオルも持たずに入って来るからもっと厄介だ。羞恥心のある頼光姉さんの方がまだマシ。結局のところ何が言いたいのか、と言うと姉さん達は皆目に毒過ぎる。もっと恥じらいを持って欲しい。

 

 

 

 

皆の弟からの切実なお願いです。

 

 

 

自分で言うのはあれだけど、皆俺に対して甘すぎる。

学校でこの話をすると結構羨ましがられるけど実際はそんなことは無い。

寧ろ愛が重すぎて困る。嬉しいし俺も姉さん達、兄さん達の事は大好きだけど困る。

 

訓練の時なんかは滅茶苦茶厳しいし、なんなら死ぬんじゃないかと思うぐらい苛烈だったりもするけどそれを考えても激甘だと言う意見は変わらない。

そもそも飴と鞭の飴成分が多すぎるんだって。

 

 

 

 

 

 

 

アルトリア姉さんは心の癒し。

身長は170cm越えで金髪に綺麗なエメラルド色の瞳の持ち主。

スタイル抜群のハリウッドかどこかで女優やモデルをやっていそうなものだけどそんなことは無い。

他の姉さん達同様俺には甘いけれど厳しい時は厳しいし、礼儀作法とかを教えてくれた一人だ。国ごとに礼儀作法は少しずつ違うからその一つ一つを教えてくれている一人。

 

他の姉さん達の様に風呂やベッドに入って来ることは無い。ベッドには偶にあるけど頻度は低い。

ただその代わりスキンシップが凄い。ハグ、膝枕、頭を撫でる等々……数え上げたらキリが無い。

何て言うのかな、他の姉さん達が直接的に、真っ直ぐに好意を伝えるタイプだとしたらアルトリア姉さんは迂回するような感じ?かな。俺と接している時の色々な仕草や動作に好きですよー、と言う感じは含まれるけどそれを口に出して伝えて来ることは無い、みたいな。

 

スキンシップで一番酷かったのは体育祭の時かな。

春真っ盛りで結構気温もあって俺自身汗を結構掻いたりしたんだけどそんなの関係無しに抱きしめて来て匂いを嗅ぎ始める始末。流石に恥ずかしかったから止めてと慌てて止めたんだけど涙目の上目使いで駄目ですか……?なんて聞かれたら首を横に振るしか出来ない。

 

こうすると俺も姉さん達に甘いからこうなってしまうんだろうか。

 

その後ろで羨ま悔しいと言った表情で見ていた姉さん達はもう気にしない。気にしたら負けなんだ。目を合わせた瞬間に私も私もとせがまれて体育祭は中止になってしまった事だろうし。

 

 

 

 

 

ロビン兄さんはよく俺に罠の仕掛け方だったり追いかけられた時の逃げ方とかを教えてくれる。

あとはよく農園で畑仕事をクー兄さんズ達とやっているかな。俺もよくそれに混ぜて貰ったりしてる。

最近はバナナを作る事に嵌っているらしくてこの前はバナナ用のビニールハウスを作るのを手伝った。

ロビン兄さんは数少ない良識人でよく色々と巻き込まれそうになる俺を姉さん達から助けてくれたりするし、運動も一緒にしたりクー兄さん達、エミヤ兄さんに交じって釣りに一緒に行ったりもする。

 

めんどくさい、って言う割には凝り性だし、良く助け船だったりも出してくれる、ちょっと捻くれた良いお兄さんって感じかな。

 

この人もやっぱりイケメン。

大学生ぐらいに見えるらしく、街中を歩いている時に一人にすると逆ナンされる事が多い。本人は苦笑いで何とかして断わってるけどしつこい人の場合は助け船を出してあげる。いつも助けて貰ってるしね。

 

 

 

 

 

ヘクトールおじさんはまぁ何というか煙草が大好きな飄々としているおじさんって言う感じがしっくりくるかな。

つかみどころが無くてひらりひらりと逃げられる、と言う感じだ。

 

俺とはよくゲームだったり運動だったりで一緒になるしそれ以外にも遊ぶことは多い。そもそも兄さん達は姉さん達程一部を除いて過激な人はいないからなぁ……

 

だから遊ぶ時も終始平和。途中から捕まったら最後のデス鬼ごっこになんて発展したりしないし。

 

あ、そうそう。

ヘクトールおじさんも例に漏れず随分と美男だ。

それも年上好きの女性からしたらドストライクな感じの。まぁ確かにのんびり飄々としているけど礼儀作法とか言葉遣いはとっても丁寧だし、だれか他人と話したり注意したりするときも傷付けないように、だけどしっかりと問題点の注意や指摘をしてくれる。

 

そりゃモテる筈だよ。まぁ本人は綺麗なお姉ちゃんぐへへ……みたいなオジサン特有の下ネタだったりを言う事もあるけど実際の所あんまり興味ないらしいし。

クラスメイトの女子には意外と人気が高い。

 

 

 

 

なんでこの三人にプレゼント選びに誘ったのかと言うと一番まともなアドバイスをくれそうだから。

他のメディア姉さんやエミヤ兄さん達でも良いんだけど仕事があるから誘えないしね。それに比べてこの三人はロビン兄さん以外は結構暇してるから全然問題無い。

 

 

まぁ姉さん達に対する困りごとの愚痴なんかはこれぐらいにしておいてプレゼント探し。

軍資金はお小遣いの貯金で高校生が持つには多すぎるぐらいたんまりとあるから多少値が張っても大丈夫。

 

 

デパートの中には服から宝飾品だったり色々な店が所狭しと並んでいる。

 

「ハルはどんなものをマシュに贈ろうと思っているのですか?」

 

「うーん、身に着けられる物かな」

 

「それなら服はどうだ?」

 

「服も良いんだけどそう言うのは父さんが良く贈ってるからなぁ」

 

「ならネックレスとか指輪はどうだい?正直な所、女で宝石とか嫌いな事は無いからな」

 

 

ヘクトールおじさんの言う通りかも。

服は父さんが良くプレゼントしてるし、結構な数持ってるから止めよう。

 

そうするとどんな物にしようかな。

個人的な意見は指輪よりはネックレスの方が良い。

 

「アルトリア姉さん、ちょっと一緒に選んでくれる?」

 

「えぇ、勿論です」

 

「ロビン兄さんとヘクトールおじさんは男目線からお願い」

 

「りょーかい」

 

「あいよー」

 

そう言う訳で色々と見て回った。

二時間ほどウロウロしてどうしようかと迷って漸く購入した。

 

母さんに贈ることにしたのはアメジストのネックレス。

母さんの髪の色は薄い紫だから同じ色のアメジストを選んだんだ。

 

三人はそれぞれ色々な色を見て回って色々と意見を出してくれたけど、最終的には俺が選んだものならなんだって喜んでくれる、と言って三人の意見を聞きながら選んだ。

 

 

 

それから四人で昼食を摂った。

付き合ってくれたお礼として俺の奢り。

 

自由行動となった。

ロビン兄さんは、

 

「まぁ今回こっそりと付いて来てる連中もいつもより多いし大丈夫でしょ。それにこんな人だかりの中で態々仕掛けてくる馬鹿は居ないと思うし、ハルも俺ら相手ならまだしも奇襲を仕掛けられたぐらいじゃどうにもできない実力差があるから心配は要らないか……そんじゃぁお言葉に甘えさせてもらうぜ」

 

と言っていた。

ただ、本人は別に見たいものがあるわけでも無いから適当な店に入って時間を潰してるって。

ヘクトールおじさんも同じらしくて見て回って何か面白そうな所があったら入ろうかなって言っていた。

結局はロビン兄さんと同じような感じになるんだろうけど。

 

俺は一人でのんびりふらふらしようかとも思ったけどアルトリア姉さんはそれは駄目だと言って手を握って離してくれない。兄さん達は放任主義でもないけど、どっちかって言うと俺の自立性とかそっちを優先して考えてくれる人が多い。だから俺でも何とかなるって判断したのなら俺に任せてくれるし、無理だと思ったらしっかりと助けてくれる。

 

だけど姉さん達は過保護も行き過ぎ。

もうちょっと自重して欲しい。

 

 

 

 

「ハルと二人きりでデートですか……嬉しいです」

 

「アルトリア姉さん、他の姉さん達に目だけで喧嘩売るの止めて?後で大変なの俺なんだからさ」

 

「いえいえ、そんな事はしていませんよ?ちょっとばかり自慢しているだけです」

 

「それ、向こうからしたら喧嘩売られたって思っているから……」

 

「それよりもハルは今、私に集中するべきです。お姉ちゃんと一緒にこうして歩いているのですから」

 

「あぁうんごめん」

 

「分かれば宜しい」

 

そんなこんなでアルトリア姉さんに連れられて色々な店を見て回った。

後で他の姉さん達をどうやって宥めるか考えなくちゃなぁ……

 

どんな要求をされてしまうんだろうか、と今から不安で不安で仕方が無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に帰ってから、一番最初にすることは母さんにプレゼントを渡す……ではなく手洗いうがい。フロー姉さんはこう言う事に厳しいからもしもやらなかったら何処までも追いかけられて捕まって延々とお説教されるに違いない。もう二度とごめんだ。

 

 

それらを済ませたら晩ご飯。

食堂に行けば玉藻姉さんやエミヤ兄さん達がそれぞれ作ってくれた世界で一番美味しい食事が待っている。

 

「いただきます」

 

好きな席について食べ始める。

周りにはムニエル兄さんやエリカ姉さんに、高笑いをしながら現れたギル兄さん、それを止めようとしているエルキドゥ姉さん、ゴルゴン姉さん、アナ姉さん、メドゥーサ姉さん、ステンノ姉さん、エウリュアレ姉さんが陣取る。

 

皆でワイワイ騒ぎながら晩ご飯を終えて、いよいよ母さんにプレゼントを渡す。

多分今の時間はまだ父さんの仕事を手伝っている筈だから仕事部屋に居ると思う。

 

プレゼントを片手に父さんの仕事部屋のドアを叩く。

 

「父さん?入っても良い?」

 

『良いよー』

 

中から聞こえてくる声。

父さんには別にノックしなくても普通に入ってきていいよ、と言われてるけど姉さん達から叩き込まれた部屋に入る前はノックをする、と言う習慣はしっかりと発揮されている。

 

入ると味噌汁を片手にもって逆の手にはおにぎりを持って食事をとっている。

その傍には母さんが座って同じく食事中。

最近は何かと仕事が忙しいらしくてこう言う事が増えている。母さんは出来る限り俺とご飯を食べてくれるけどどうしてもと言う時は今の様に仕事部屋で食べる。

 

「春、どうかした?」

 

「いや、母さんに用があってさ」

 

「私にですか?」

 

「うん。今日って母の日でしょ?だから日頃の感謝を込めてプレゼントを贈ろうと思ってさ」

 

「わぁ……!本当ですか?」

 

「うん。昼間にアルトリア姉さんとロビン兄さん、ヘクトール兄さんと選んで買って来たんだ」

 

そう言うと母さんは本当に嬉しそうに、それこそ小躍りしそうなほど喜んでくれている。いや、息子としては嬉しい限りなんだけど少し恥ずかしいかな。

 

「それで!?プレゼントは何ですか!?」

 

「ちょ、母さん落ち着いてって」

 

かなり食い気味に聞いてくる母さんは若干興奮している。

父さんはそんな俺と母さんを見てニコニコ笑って見ている。

 

「これなんだけど……気に入ってくれると嬉しいな」

 

「ほぁ……!開けても!?開けても良いですか!?」

 

母さんはこっちがビックリするほど嬉しそうにしている。

一応、プレゼントとしてラッピングしてあるから、中身が気になるのかやはり食い気味に開けても良いか、と聞かれたのでどうぞどうぞと促す。父さんは気になるのか覗き込んでいる。

 

中には俺が選んだネックレスが箱に入っている。

母さんはそれを開けると、目をキラキラと輝かせた。

 

「ネックレスですか!」

 

「うん。母さんの髪と目の色と同じアメジストって宝石?を使ったネックレスにしたんだ」

 

そう言うと母さんは鼻歌を歌いながら本当に小躍りし始めた。

うんまぁ、喜んでくれているのなら良いんだけどここまで喜ばれるとなんか本当に恥ずかしい。

 

「でも高かったんじゃ……」

 

「いやその、宗爺達からのお小遣いとかで……」

 

「あー……」

 

そう言うと母さんは納得したように困ったように頷いた。

本当はアルバイトとか出来れば良いんだけど家庭事情というか、色々と理由があって出来ない。だから宗爺達には申し訳ないけどこういう機会でなきゃ使わないから活用させてもらった。

 

そもそもお小遣いくれるのになんで、あぁやってなんでもかんでも買おうとしてくれるかな?お小遣いで十分だって言ってるのに……

 

まぁそう言う訳でお金には余裕があるから心配しなくていいんだ。

 

「早速付けても?」

 

「うん、付けて見て」

 

「はい……どうですか?」

 

「うん、母さんとっても似合ってるよ」

 

本当にどれだけ嬉しいんだろう?

付けた後に小躍りしてから父さんに見せびらかしてる。

父さんはそれを褒めて、羨ましそうな顔で見ている。

 

自分で言うのもあれだけど俺からのプレゼントが羨ましいのかな?

ずっとネックレス見ているから、俺にも何かプレゼントくれないかなー……って感じかなぁ。そう思ってくれるのは嬉しい。

 

「春、本当にありがとう。一生大事にしますね」

 

「俺も喜んでくれて嬉しいよ」

 

「春ー、父さんには何か無いのー?」

 

「今日は母の日でしょ?父の日まで待ってて」

 

「マジで!?我慢する!」

 

父さんは俺がそう言うとこれまた嬉しそうに小躍りし始めた。

この両親は本当に似た者同士だな。

 

それから暫く三人で話した。

 

「それじゃぁ俺は部屋に帰るよ」

 

「そっか」

 

「春、本当にプレゼントありがとう」

 

「うん。二人共仕事頑張って」

 

最後にそう言い残してから仕事部屋を後にする。

多分今日も遅くまで仕事なんだろうな。母さんは父さんに言われて先に切り上げるだろうけどそれでも夜中ぐらいかな。

 

まぁでも俺が気にしてもどうにかなる訳じゃないから風呂に入って歯を磨いて寝よう。

と言ってもまだ9時ぐらいだからくろひー達とゲームでもやろうかな。

 

 

 

 

そう言う訳でその後はくろひー、巴姉さん、孔明兄さん、俺の四人でB〇5とかめっちゃリアルな戦闘機、戦車、戦闘艦を操縦出来る戦争で雷なゲームをやったり。

あとはマインでクラフトなゲームをやったり。

 

 

正直FPSに関しては巴姉さんと孔明兄さんの二強のお陰で分隊組んだりしたけど二人が無双してた。一回のゲームで平然と二人で何十キルも持って行くのはおかしい。

 

戦争で雷なゲームも当たり前の様に10キル20キル持ってく。

 

マインでクラフトなゲームはくろひーがとんでもなくリアルなどっかの国の城だったり帆船だったりを作りまくっていた。

 

姫姉さんはなんか締め切りがヤバいとかで今回は参加しなかった。

と言うかいつも思うけど締め切りに追われ過ぎだと思う。もうちょっと余裕持って描けばいいのに……

 

 

 

そして12時頃にベッドに潜り込んで寝た。

それにしてもプレゼント渡した時、母さんの喜び様といったらなぁ……

 

嬉しい限りだな。

そう思いながら眠りに着いた。

 

 

 

 

朝起きると例の如く、姉さんが潜り込んでいた。

今日はアナスタシア姉さんだった。うん、まぁもう驚かない。

 

多分寝ている時に聞こえた物音はアナスタシア姉さん含む姉さん達が潜り込む権利を争っていたんだろう。もう気にならなくなった。だって止めても意味無いし。

 

 

そんな事を考えながらベッドから起き上がり、さっさと着替えてアナスタシア姉さんを起こし、スカサハ姉さん達との訓練に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー side マシュ ----

 

 

 

 

 

 

 

今日は春が朝から何処かに出掛けて行った。

例の如く今回は誰だか分からないけれど一緒に出掛けている。

まぁそうでなくとも頼光さん達は普通にコソコソと付いて行って居るんだと思います。

 

春の為なら例え火の中水の中、溶岩の中……地球の裏だろうが虚数空間だろうがなんだろうが必ず春の元へ行きましょう!

 

と本人達が仰っていましたね。

うーん、頼光さんや清姫さん、静謐さんなら分かるんですが更にスカサハさんやスカディさんと言った師匠軍団だけでなくここに居る皆さんの殆どが同じような事をいっている辺り末期な気がしなくもないです。

 

まぁ今日は先輩のお仕事のお手伝いなので朝から執務室とでも言うべきこの仕事部屋に二人で詰めて仕事。その仕事の内容は魔術協会絡みの春やハルの通っている学校、周囲の人間の身辺調査等々。

 

魔術協会絡みは基本的にアサシンの皆さんが集めて来る様々な情報の精査、優先的に対処するべきものを分けていく。

潜在的な危険性のある物、即座に危険性のある物と様々。

魔術協会は過去何度も失敗し、少なからず無視出来るほどの物では無い痛手を被って来ているのにも関わらず未だに性懲りもなく春や私、先輩を狙って何かしら事を起こそうとする。

 

まぁ殆どの場合は未然に手を打って防がれているから殆どの場合表面化することは無い。けれど過去に何度かそれを許してしまった事がある。と言うのも本当に危険性は無いと判断されていた魔術家が突如として事を起こした。

 

対応が遅れて直接春に手出しをさせてしまった。

しかもその刺客が魔術協会の封印指定執行人という大盤振る舞い。

大急ぎで助けに入ると既に封印指定執行人は地面に気を失って倒れていた。何事かと思っているとそこには平然としている春の姿が。

 

話を聞いてみるとどうにもスカサハさんの突発的な訓練の一環か何かと思っていたらしい。封印指定執行人を調べてみると実力はそこまででは無く良くても中の下か中ぐらい。そんな人間にスカサハさん達師匠軍団を毎日の様に相手しているのだから実力差は圧倒的。いや、正直私も先輩もそんな事は想定していなかった。

 

だって自分の息子が実力は高くないとは言え封印指定執行人に、勝ってしまうなんて誰が予想できようか?

 

まぁ確かにスカサハさん曰く、

 

「ハルのセンス、実力は武術魔術と確かに高い。正直、今現在でも私達サーヴァントを除けば勝てる人間は居ないだろうさ」

 

と言っていました。

流石にスカサハさん達には勝てないそうですがそれでも訓練に付いて行けている辺り凄いです。驚愕です。私達も人理修復の旅の時にスカサハさん達に色々と修行を付けて貰った事がありますがあれ、訓練を受けている人の実力ギリギリ上の訓練ですから訓練を受けると翌日は当たり前の様に全身筋肉痛であったりとかなり辛いものなのですが。

 

何度か見た事がありますがハッキリ言ってしまえばなんであんなに元気に動き回れるのだろう?と不思議に思うぐらい厳しいものでした。

本人は翌日になればケロッとした顔で再び当たり前の様に訓練に参加しています。流石に休み無しと言うのはあれだと思ったのか週に一回は休みがありますが……

 

よくよく考えるとこれってとんでもない事ですね。うーん……自分の息子が一般的な人間からどんどん離れて行っている事に私はどう反応すればいいのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

そんな私の息子も気が付けばもう高校二年生。

時が過ぎるのはとても早いものです。あれだけ小さかったのに今では先輩の身長を軽々と追い抜いて、この前は183cmと言っていましたか。もしかするともう少し大きいかもしれませんね。

訓練、特訓、鍛錬とやっているお陰で身体付きは同年代どころか本職の軍人ですら見比べれば劣るほど。今更ですけど息子は何を目指しているんでしょうか?

 

ですがそんなでもとっても良い子。

学校の友人の皆さんにどんな印象かを聞いてみたらどこかズレていて世間知らずな所があるお坊ちゃん、と言う感じに受け取られていました。

 

それでもこのカルデアに居る皆さんと赤ちゃんの頃からずっと一緒に過ごして色々な事を見て、聞いて、学んできた春はコミュニケーション能力も高く、良好な関係を築けているそうで何より。でも時折と言うかかなり頻繁に聞くのが、『今世紀最強のシスコン』、『最強ブラコン姉軍団に死ぬほど可愛がられているクソ羨ましい奴』、『超絶美女の姉達と運動会でイチャつくヤベーやつ』等々……

 

本当は母親として否定してあげたい所なんですが残念ながら否定出来ません。だって全部事実なんですもん。本人は否定するでしょうけど。

 

 

 

 

 

 

話は戻ってお仕事です。

 

「うーん、ここ最近魔術協会の動きは殆ど無いかな……でも裏でちょいちょい何かしら工作はしてるっぽいから要注意って所か。小さい魔術家が幾つか手を組んでいるのが三つぐらいと大きい魔術家が二つ。それぞれ利権狙い」

 

「何時もの様に前以て対処は出来ませんか?」

 

「出来なくはないけどもう少し様子見で証拠集めかな。何時もと大して変わらないだろうけど前以て対処するにしても後々対処するにしても、完璧に叩き潰せるだけの証拠が無いと同じ奴がまた湧いて来るから」

 

「そうですか……」

 

「まぁでもアサシンズが今回も働いてくれているから直ぐに集まると思うけどね」

 

先輩はそう言うと他の書類を見ては頭を悩ませる。

国連からの要求や魔術協会からの要求。いずれも面倒で厄介、到底承諾出来るようなものでは無いものばかり。

 

一方的な要求に加えて更にあーだこーだと難癖をつけて来る事もしょっちゅう。それでも国連はまだマシな方。魔術協会は、魔術師は本当に何度痛い目を見ても分からないので、問題が起きたらその都度、又は問題が起きる前に事前に対処しないと手遅れになってしまいます。

 

 

 

そんな風に先輩の仕事を手伝いながら今日は過ごす。

するともう既に夕食時。

 

そうなると私は食堂に行って夕飯を二人分、私と先輩の分を取りに行く。

用意してもらう時もあれば私が作る時もある。今日はエミヤさんに用意して貰っています。

 

「こんばんは。晩ご飯を取りに来ました」

 

「ん?あぁ、こんばんは、マシュ。今用意するから少し待ちたまえ」

 

「はい」

 

そしてエミヤさんから二人分の食事を受け取って部屋に戻る。

 

「「いただきます」」

 

二人で揃って手を合わせ、食べ始める。 

うーん……やはり私が作る物よりもずっと美味しいですね。早くこの技を盗まないと……!

 

すると、部屋の扉を叩く音と部屋に入る許可を求める声がする。

 

『父さん?入っても良い?』

 

「良いよー」

 

春だった。

何の用でしょうか?全く心当たりがないので推察も出来ませんね。

 

先輩が入っても良いと言うと入って来る。

その手には何か包装された包みを持っている。なんだろう?

 

「春、どうかした?」

 

「いや、母さんに用があってさ」

 

「私にですか?」

 

何の用かを聞くと、私に用があると言った。

私?私に何の用だろうか?益々分からなくなってしまいました。

 

「うん。今日って母の日でしょ?だから日頃の感謝を込めてプレゼントを贈ろうと思ってさ」

 

「わぁ……!本当ですか?」

 

「うん。昼間にアルトリア姉さんとロビン兄さん、ヘクトール兄さんと選んで買って来たんだ」

 

そう言えば今日は母の日でした!

感謝をしてくれると言うだけでもう胸一杯に喜びが溢れてきているのに更にプレゼントまで!?もうお母さん嬉しすぎて踊っちゃいそうです!

 

「それで!?プレゼントは何ですか!?」

 

「ちょ、母さん落ち着いてって」

 

少々食い気味に何をプレゼントしてくれるのか聞いてしまった。

だって初めて息子が贈り物をしてくれるんですよ!?こんなの母親として嬉しくない訳がないじゃないですか!

 

春は私に落ち着く様に言いますが、私は落ち着いていますとも。

そして、手に持っていた包みを手渡して来る。

 

「これなんだけど……気に入ってくれると嬉しいな」

 

「ほぁ……!開けても!?開けても良いですか!?」

 

「うん」

 

それを受け取るとなんとも幸せな気持ちになって来ました。

そして早速開けると中には紫色の綺麗な宝石のネックレスが入っていた。

先輩は何が入っているのか気になるのか横から覗き込んでいますね。

 

「ネックレスですか!」

 

「うん。母さんの髪と目の色と同じアメジストって宝石?を使ったネックレスにしたんだ」

 

年甲斐も無くはしゃいで鼻歌を歌いながら小躍りを始めてしまいました。

とっても嬉しいです!

鼻歌を歌いながら小躍りをしているとふと思いました。

 

これ、高いものなんじゃないでしょうか?

 

「でも高かったんじゃ……」

 

「いやその、宗爺達からのお小遣いとかで……」

 

「あー……」

 

聞いてみると柳生宗矩さん達からのお小遣いで十分事足りた、との事。

納得です。思わず声を出しながら頷いてしまいました。

確かにあの人は春に甘すぎです。激甘です。だから小さい時からその年齢では有り得ないぐらいのお小遣いを渡していました。今だって一万五千円という金額ですし、私からも幾らかお小遣いをあげていますが……この分なら近い内に私からのお小遣いは無しにしても良いでしょう。

春も殆どお小遣いを使わずに貯金しているそうですし。

 

まぁ確かに皆さんお小遣いを貰っている春に対して何でも買っちゃうよ!と言う感じですし、春の好きな本は図書室が纏めて購入したり、刑部姫さんやジャンヌ・オルタさんが買って来る漫画を一緒に読んでますからお金が掛からない。

友達と遊びに行く事も少なく、スカサハさん達と訓練だったりをしているので更に使わなくなって……という感じですね。

平日に訓練が休みだと友達の皆さんと何処かに遊びに行く事もあるそうですが。それも月に三回程度。

 

学校での昼食もお弁当を持って行っているので購入する必要が無い。

足りないという事が無いぐらい栄養バランスはしっかりと、だけどガッツリ食べられると言うお弁当をカルデアキッチンの皆さんや私で作っているから食費も掛からない。

 

お小遣いではなく自身でアルバイトして稼ぐ、と言うのは安全上許可出来ないのでお小遣いを、という事なのですが。

本人もその辺はしっかりと理解しているのか文句は言わない辺り有難いです。

 

だから今回、母の日で溜まっているから、という事でしょう。まぁそれは置いておいて。

 

「早速付けても?」

 

「うん、付けて見て」

 

「はい……どうですか?」

 

「うん、母さんとっても似合ってるよ」

 

嬉しくてその場で付けてみました。

何というか、とっても浮かれてしまいますね。気持ちがフワフワしてて。

 

やはり付けた後に小躍りしてしまいました。

 

「ふふ、どうですか?凄く似合っていますか?」

 

「うん。とっても似合ってるよ、マシュ」

 

先輩に見せると褒めてくれて、羨ましそうな顔で見ている。

ふふん、そうでしょう?なんたって春がプレゼントしてくれたのですから!

 

「春、本当にありがとう。一生大事にしますね」

 

「俺も喜んでくれて嬉しいよ」

 

改めて春にもう一度お礼を言うと、春は私と同じ様に、少しだけ照れ臭そうに嬉しそうに笑った。

すると先輩は羨ましいのか春にねだり始めた。

羨ましいのは分かりますが、息子に物をねだるのはどうかと思います。まぁそんなところも愉快です。

 

「春ー、父さんには何か無いのー?」

 

「今日は母の日でしょ?父の日まで待ってて」

 

「マジで!?我慢する!」

 

父の日まで待ってて、と言われてそれはもう嬉しくて仕方が無いと言ったように喜んで小躍りし始めた。

今更ですけど先輩、もう40歳になるんですよ?そんな人が踊り出すぐらい喜んでいるなんてある意味とっても貴重です。まぁ私も39歳になるのに先程は小躍りしてしまったので先輩の事は言えませんけど。

それから暫くの間、家族三人で話しました。

 

「それじゃぁ俺は部屋に帰るよ」

 

「そっか」

 

「春、本当にプレゼントありがとう」

 

「うん。二人共仕事頑張って」

 

最後に一言、そう言い残してから春は部屋から出て行った。

 

その後、私と先輩はなんだかんだと言い合いながら私は少しばかりプレゼントを自慢したり羨ましそうにする先輩は父の日になれば俺もプレゼント貰えるもんねー!とかなんとか言い合っていました。

 

 

そしてそんな事をしていたから仕事は進まず、結局日が跨いで暫くしてから漸く全て終わり、部屋に戻る事になりました。

 

部屋に帰って、ネックレスを入っていた箱に戻して丁寧にしまいました。何処かに出掛ける時とかはこれを付けて行きましょう。

本当は飾っておきたいのですが、こう、何となく勿体無い様な気もしてしまいますし何よりもこういうのは付けた方が良いものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな風に過ぎて行った母の日は、終始喜んで浮かれていた私でした。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー side out ----

 

 

 







~~エルキドゥさんの呼び方が変わった理由~~



「ねぇハル?」

「どうしたの?エルキドゥさん」

「なんで僕の事はさん付けで呼ぶんだい?皆の様に姉さん、とか兄さん、って呼んで欲しいなぁ」

「良いけど……エルキドゥさんって男の人なの?女の人なの?どっちなのか分からないからさん付けなんだよね」

「そう言う事か……ならハルの好きな方で良いよ」

「この際だからどっちなのか教えてよ」

「んー……秘密」

「えぇ……」

エルキドゥ本人からの要望による。
だけど性別が分からないから春君の裁量により姉になりました(そもそも性別が無いからなぁ……)。

理由はただ単純に見た目は完全に女の人だから。多分お姉ちゃんじゃね?というだけ。




~~~~~~~





春君の一人称を今話に限り変更しました。
それは良いんだけど何というか、母の日とは関係ない文が殆どを占めてしまった気がするのは気のせい……



Aチームで登場させるとしたら誰が良い?

  • ぺぺさん
  • カドック
  • オフェリア
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