藤丸立夏は父親で、藤丸マシュが母親。   作:ジャーマンポテトin納豆

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マーリン兄ちゃんの花の謎 その3

 

 

 

幾ら捕まえようとしても花が逃げちゃって全然捕まえられない。

掴むこと自体は出来るんだけど消えないようにすることができない。どんなもので掴んでも少しすると消えちゃうんだ。

 

 

そこで考えたんだけど、お花って種から芽が出て少しづつ大きくなるでしょ?だったら絶対に種がある筈なんだ。だけど床を見てみても全然種っぽい物はどこにも落ちていなくて。

 

「まーりんにいちゃん」

 

「ん?どうしたんだい?」

 

「このおはなのたねってどこにあるの?」

 

「花の種?……そういえば僕も考えたこと無かったなぁ」

 

「えー?」

 

「うーん、種の事は考えたことが無かったから僕も分からないかな?そもそもこの花って僕の意思に関係無く生えてくるものだからね、本当に考えたことも無かったよ」

 

「たねないの?」

 

「無いとは言い切れないかな?僕だって見たことが無いし触ったことも無いからね」

 

「おぉー!それじゃさがせばみつかるかも!」

 

「かもしれないね」

 

「たねをさがしてみつけたつかまえて、うえてそだてる!」

 

「頑張れー」

 

それから僕は花を捕まえるのを一旦止めにして種を探すことにした。

床に寝そべってじーっと見つめながら、指で擦ってみたり摘まんでみたり、息を吹き掛けてみたり。

 

だけど全然種は見つからない。それどころか床には埃一つ無いのに全然見つからない。

種って黒色っぽい茶色とかが殆どだから真っ白な床の上じゃとても目立ってすぐに見つかるはずなんだけどなぁ。どうして?

 

「あさがおとかのたねはこれぐらい……このおはなのたねはもっとちいさいのかな?」

 

マーリン兄ちゃんに紙と鉛筆を貰って種の大きさを書いてみる。

朝顔の種は落ちていたらすぐに分かる色と大きさと形。

でもこのお花の種は全然見つからないから、もしかすると朝顔の種よりもずっとずっと小さいのかな?

 

 

 

 

「……ハル、何をしているのですか……?」

 

「?」

 

考えていたら後ろから声を掛けられる。

その声はマーリン兄ちゃんの声じゃなかった。だって声も違うしマーリン兄ちゃんが声を出したら真上から聞こえるはずだもん。

 

振り向いて見るとそこに立っていたのは小さくて白い方のアルトリア姉さんだった。

何時もは笑っている顔が今日は怖い顔になってる。どうしたんだろう?何かあったのかな?

 

「どうしたの?」

 

「どうしたの、は私のセリフです。ハル、何故そいつの足元に寝そべっているのですか?」

 

「えーっとアルトリア、勘違いしないで欲しいんだけど」

 

「ちょっと黙ってろ」

 

アルトリアお姉ちゃんはマーリン兄ちゃんをチラリと見てから僕から説明を聞くためにしゃがんだ。

頑張って無実だって説明しなきゃ!マーリン兄ちゃんの疑いを僕が晴らさないと!

 

「えっとねーーーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルトリアお姉ちゃんに事情を説明すると、何を勘違いしたのか分からないけどマーリン兄ちゃんの首を締め上げ始めた。

 

「貴様ァァァァ!!!ハルに何を、どんな事を吹き込んだ!?」

 

「えぇぇ!?僕が吹き込んだ前提!?そんなことしてないってば!」

 

「嘘を付くなァ!」

 

「わーー!?!?おねえちゃんまってまってまって!」

 

「えぇいハル!あること無いこと、こいつから吹き込まれたんですね!?待っていてください、今すぐにこれを始末しますから!」

 

全然止まってくれないよ!?

なんでアルトリアお姉ちゃんよりも身長がずっと高いマーリン兄ちゃんの胸倉を掴んで持ち上げられるの!?

 

「ほんとうにまーりんにいちゃんはわるくないんだよ!?」

 

「ハル、私はそうやってこの男を信じて酷い目に遭いました!」

 

「でもいまはちがうよ!?」

 

「いいえ、この男の性根がそう簡単に変わる訳が無い!」

 

あぁもう!アルトリアお姉ちゃんは完全に暴走しちゃってるよ!

どうすればいいんだろう!?

 

うぅ、あんまりと言うか、使いたくない手段だったんだけどしょうがない、この場を収めるにはこの切り札を使うしか方法は無い!

 

「……あるとりあおねえちゃん、きらい」

 

「!?」

 

「まーりんにいちゃんをいじめるあるとりあおねえちゃんきらい」

 

「ハル!?な、何を言っているのですか!?」

 

「きらい」

 

「んなぁ!?」

 

「ぼくのはなしきいてくれないからきらい」

 

「あ…あ……あぁ……あ……あああぁぁぁぁ……」

 

最後の手段、お姉ちゃん嫌い大作戦!

これはダヴィンチちゃんや教授に教えて貰ったんだ。もしかするとお姉ちゃん達の中の誰かが暴走しちゃうかもしれないから、その時その場所に居たら収められるようにって。

本当はやりたくないんだけど効果抜群だからいざという時の切り札なんだ。まぁ今の今まで一度も使った事が無いんだけど。

 

出来るだけ表情とか目も蔑む様にすればもっと効果があるってダヴィンチちゃんとか教授達に教えて貰った。

アルトリアお姉ちゃんは死んだような顔で「あ」しか言わなくなっちゃった。

しかもちょっとカタカタ前後左右に痙攣してる。

 

うーん、本当に僕としても言いたくなかったんだけど流石にマーリン兄ちゃんの胸倉を掴んで持ち上げてたら使わざるを得ないというか……

アルトリアお姉ちゃんを見ていると凄く罪悪感が込み上げてくるよ……

 

「あああぁぁぁ!!ハルゥゥゥゥ!?どうしたら嫌いにならないでくれますか!?許してくれますか!?!?」

 

「あるとりあおねえちゃん、ちゃんとぼくのおはなしきいてまーりんにいちゃんに、ごめんなさいできたらゆるしてあげる」

 

「マーリンッ!この度は本当に申し訳ありませんでしたァ!!」

 

「え、あぁうん、良いよ」

 

僕がどうすれば許してくれるの?って聞いてくるから条件を言ったらそれはもう見事なまでの、土下座を繰り出した。

アルトリアお姉ちゃん、日本人じゃないのに何でこんなにもしっくりくるぐらいの完璧な土下座が出来るんだろう?

関係があるか分からないけどえみや兄ちゃん筆頭によく食べ過ぎで怒られるというか注意されてるのはよく見るし畑でよくお手伝いしてるのもよく見る。

 

 

ついでに言うと畑でお手伝いしている時もクー兄ちゃんに怒られてるのを見たことがあるなぁ。

 

「おま!?お前等馬鹿なんじゃねぇの!?雑草抜きすんのにそんなもん持ち出してくんじゃねぇ!」

 

「え?雑草を抜くのですよ?ならばエクスカリバーで纏めてやってしまった方が……」

 

「そうです。ロンゴミニアドで纏めて吹き飛ばした方が雑草も簡単に抜けますし土も耕せますよ。ちゃんと深く耕せます」

 

「耕すの意味が違ぇんだよ!敵を殲滅すんじゃねぇんだからそんなんでやったら育ててる作物も全部纏めて吹き飛ぶだろ!阿保か!」

 

「「「「えー」」」」

 

「えー、じゃねぇ!畑を耕すのは鍬!剣やら槍じゃねぇ!宝具は使うな!」

 

「なんと非効率な……絶対にエクスカリバった方が早いのに……」

 

「それぐらいの調整は出来ますよ。……多分」

 

「ブツクサ言ってんなら弓兵達に報告すんぞ」

 

「「「「精一杯やらせていただきますッ!」」」」

 

「おう、先ずは言った通り雑草抜きな。それが終わったら水やり。それが終わったら向こうの畑の収穫。それが終わったら次はあっちの畑を耕すのを手伝ってもらうからな」

 

「んなッ!?それらを全部エクスカリバー無しで!?」

 

「あたりめぇだろ。全部自分の手と鍬を使ってやるんだよ」

 

「なんですかそれは……なんの拷問ですか……手の皮が剥けちゃいますよ!」

 

「今更じゃね?剣やら槍を握ったり振り回してんだから慣れてるだろ」

 

「違うんですよ!なんか違うんですよ!」

 

「農民達は皆この様に毎日毎日汗水流していたと?そしてその作物を徴発していったのですか私は……」

 

「あーあー分ーったからそんなこと言ってる暇あったら手ェ動かせ」

 

って感じでやり取りしてたのを見た事もあるな。

なんて言うかもう、普段はキリッってしてるお姉ちゃん達があんな感じになってたのは新鮮で凄く面白かったなぁ。

結局その日は僕も一緒にお芋を掘るお手伝いしてたけど、なんで僕よりも四人の方が泥だらけになってたんだろう?鍬で耕している時も無駄に土が宙を舞っていたけど関係ありそう。

 

というかなんで畑のお手伝いをし始めたんだっけ?

えーと、確かえみや兄ちゃん達に働かざる者食うべからずとか言われて畑に放り込まれたんだっけ?最近はかなり馴染んで畑に行くとジャージ姿で鍬を担いで鎌を持って歩いてるのを見られるよ。

畑に関して言えば色んなお兄ちゃんお姉ちゃん達がお世話してるから今更なんだけど。

アナスタシアお姉ちゃんに関して言えば小麦を作る所からラーメンを作りたいって言って最近じゃ小麦のお世話を全部見ていたりするし。

 

 

 

 

 

 

「あああぁぁぁ!!ハルゥゥゥゥ!?どうしたら嫌いにならないでくれますか!?許してくれますか!?!?」

 

アルトリアお姉ちゃんは膝をついて僕の腰のあたりに抱き着いて必死に誤ってくるけれど謝るのは僕じゃなくて。

 

「あるとりあおねえちゃん、ちゃんとぼくのおはなしきいてまーりんにいちゃんに、ごめんなさいできたらゆるしてあげる」

 

「マーリンッ!この度は本当に申し訳ありませんでしたァ!!」

 

「え、あぁうん、良いよ」

 

そういうわけでマーリン兄ちゃんにちゃんと謝ったからもう僕的には全然OK。

 

「あるとりあおねえちゃん、もうひとのおはなしきかないでぼうそうしちゃだめだよ?」

 

「勿論ですとも!」

 

「それじゃぁつぎこうなったらぼくはおねえちゃんとおはなししないからね」

 

「絶対にしません!エクスカリバーに誓って!」

 

何処から取り出したのか分からないけど金色に青い線が入ってる剣を取り出してそう胸を張って堂々と言い放っている。

うーん、この感じなら多分大丈夫かな?流石に約束を忘れちゃうなんて事は無いかな。

 

これで一件落着だね。

僕の事を考えてああやってして心配したりしてくれるのは嬉しいけど、行き過ぎるのも困り物だね。

 

 

 

 

 

 

 

結局そのあと、

 

「それではハル!私は美味しい作物をこの食堂に届ける為に汗を流してきます!では!」

 

そう言ってアルトリアお姉ちゃんは剣を肩に担いで畑の方に行っちゃった。

なんで剣を担いで行くのかは分からないけど。普通そこは鍬とかじゃない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー side アルトリア・ペンドラゴン(剣) ----

 

 

 

 

わったしはきょーうもくーわをかーついではーたけをたーがやーすよー。

 

 

 

 

今日も今日とて、カルデア農園の手伝いです。

カルデア農園は季節関係無く様々なものが育てられています。

例えば南国の方に育つマンゴーやパイナップルといった果物から野菜に至るまで。

基本的にはそれぞれ好きな、育てたいと思う物を育ててそれをカルデアキッチンに供給しているといった感じです。

 

 

 

 

そもそも、何故私がこのカルデア農園の手伝いをしているのか。し始めたのか。

それは元々、私は食べることが大好きです。それはもう食事時になればお替りを何度も要求しシロウに止められるまでするぐらい好きです。大好きです。

 

そんな日々を送っていたある日の事。

マスターに、そしてカルデアキッチンの面々から突如として畑仕事を命じられたのです。それも私だけではなく他の黒くなった私や成長した私まで。

何故かリリィは命じられなかったので不思議に思っていましたがまさか既に自ら手伝いを申し出て耕していたとは知らなかったのです。

 

まぁそんなわけで畑仕事の手伝いを始めました。

えぇ、別に嫌だとか文句があるとかそういうわけでは無かったので命じられて次の日から早速手伝いに。

 

まぁ知ってはいましたがクー・フーリン四兄弟を含めかなりの人数のサーヴァント達がそこで鍬を振るって土を耕し、鎌を使って収穫をし、しゃがんで雑草を抜き取り。

まぁイスカンダルが楽しそうに一緒になって耕していたのを見た時は私がニートであったということを突き付けられた瞬間で衝撃は大きかったです。

 

何せクー・フーリンに酷いことを言われましたからね。

 

「お、ニートリア達が仕事をし始めたぞ」

 

と言われました。

あまりにも心外ですよ!?私達だって働いている時はあります!

マスターの護衛として出かけている時とかはほぼ休みなしですよ?まぁそれを言ったらクー・フーリンも農作業をしながら護衛などもやっているので私は何も言えませんがニートリアは無いでしょう?

 

私達だってやるときはやるのです。

 

そんな訳で手伝うことになったカルデア農園での農作業ですがまぁなんと言うか驚きと衝撃の連続でしたね。

初日は雑草抜きを手伝ってほしいと言われたので、ならばエクスカリバーで一気にやってしまいましょうと思って取り出し、隣を見てみると同じ考えに至ったのか他の三人の私もそれぞれ槍や剣を取り出していました。

これなら一緒に土を耕すこともできますし一石二鳥とは正にこの事ですね!と思って喜びましたよ。

 

まぁ正直四人で一斉に放てば一回で終わるのでこれは効率が良いと思ってさぁやるぞと構えた瞬間に何故か止められてしまいました。

 

「おま!?お前ら馬鹿なんじゃねぇの!?雑草抜きすんのにそんなもん持ち出してくんじゃねぇ!」

 

と言ってクー・フーリンを筆頭にロビンフッド達から止められてしまいました。

 

「え?雑草を抜くのですよ?ならばエクスカリバーで纏めてやってしまった方が……」

 

「そうです。ロンゴミニアドで纏めて吹き飛ばした方が雑草も簡単に抜けますし土も耕せますよ。ちゃんと深く耕せます」

 

「耕すの意味が違ぇんだよ!敵を殲滅すんじゃねぇんだからそんなんでやったら育ててる作物も全部纏めて吹き飛ぶだろ!阿保か!」

 

「「「「えー」」」」

 

「えー、じゃねぇ!畑を耕すのは鍬!剣やら槍じゃねぇ!宝具は使うな!」

 

「なんと非効率な……絶対にエクスカリバった方が早いのに……」

 

「それぐらいの調整は出来ますよ。……多分」

 

そう言われても納得出来なかったというか、それって効率悪くないですか?と思い文句の声を上げたのですが、全く取り合ってもらえず。

 

「ブツクサ言ってんなら弓兵達に報告すんぞ」

 

それどころか脅しまでしてくる始末。

あなた英霊として恥ずかしくないんですか!?と思いましたがこれ以上言うと本当に報告されかねないので。

 

「「「「精一杯やらせていただきますッ!」」」」

 

言われた通りに進めることにしました。

絶対に私たちの方法の方が早くて楽なのに……

 

 

 

 

 

「おう、先ずは言った通り雑草抜きな。それが終わったら水やり。それが終わったら向こうの畑の収穫。それが終わったら次はあっちの畑を耕すのを手伝ってもらうからな」

 

「んなッ!?それらを全部エクスカリバー無しで!?」

 

「あたりめぇだろ。全部自分の手と鍬を使ってやるんだよ」

 

「なんですかそれは……なんの拷問ですか……手の皮が剥けちゃいますよ!」

 

「今更じゃね?剣やら槍を握ったり振り回してんだから慣れてるだろ」

 

「違うんですよ!なんか違うんですよ!」

 

「農民達は皆この様に毎日毎日汗水流していたと?そしてその作物を徴発していったのですか私は……」

 

「あーあー分ーったからそんなこと言ってる暇あったら手ェ動かせ」

 

やり方を教えられてその内容には驚愕しましたよ本当に。

しゃがんで雑草を抜き、広大な畑すべてとは言いませんがそれでも十分すぎる広さを持つ畑への水やり、これまたとんでもない広さの畑の収穫、それが終わって次は鍬で別の畑を耕す。

 

もう絶望ですよ絶望。

手の皮が剥けてしまうことを想像したら身震いしました。

生前、剣の修行などで皮が剥けることもありましたがそれとは違います。なんか違います。

 

どんなわけで初日は本当にもう驚愕の連続で……

 

まぁ今となってはエクスカリバーよりも鍬を握って振るっている時間の方が長いし慣れました。それに時に失敗し、悩みながら私自身で育てた作物を自身で、そして皆に味わって貰う時のその瞬間と来たらそれはもう忘れられません。これからもなれる事は出来なさそうです。

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけでお昼休憩。

幾ら私と言えども休息は欲しいものです。それにおなかが空きましたし。

食堂に向かえば既に他の皆さんは食べ終わりそれぞれの自室や仕事場に戻った後。

それでも中には残って会話に興じている方々もいますが何よりも目を引いたのはあのクズことマーリンが食堂で一人椅子に座りお茶を啜っていること。

 

は?お前はここで何をしているのか。

何時もならカルデアの中をふらふらと歩き回ったり町に出て何やらやっているではないか。それが何故食堂で呑気に茶など飲んでいるのか。

 

不思議に思い近づいてみると何故かマーリンの足元にはかわいい可愛い春が寝そべって何やらやっている様子。

いやはやこんな姿のハルもとっても可愛いですね。

 

しかし今はそれを置いておいて。

出来れば今すぐにでもハルのこの姿を写真に収めたい所ですが何故ハルがマーリンの足元に寝そべっているのか、ということです。

 

まぁこれが他のサーヴァントであれば特に疑問も抱きませんしまぁ多分お絵かきでもしているのか、と思うでしょう。

 

で!す!が!

 

マーリンともなれば別です!

こいつ私にしたようにハルにまで何か余計な、変なことを吹き込んだのではないですか!?

 

「……ハル、何をしているのですか……?」

 

「?」

 

「どうしたの?」

 

「どうしたの、は私のセリフです。ハル、何故そいつの足元に寝そべっているのですか?」

 

「えーっとアルトリア、勘違いしないで欲しいんだけど」

 

「ちょっと黙ってろ」

 

「えっとねーーーーーーー」

 

流石にノータイムで締め上げるわけにはいきません。

一応ハルに聞いてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

「貴様ァァァァ!!!ハルに何を、どんな事を吹き込んだ!?」

 

「えぇぇ!?僕が吹き込んだ前提!?そんなことしてないってば!」

 

「嘘を付くなァ!」

 

ハルから理由を聞きましたが、少なくとも私はそれをマーリンが変なことを吹き込んだと捉えました。

いやだって、マーリンの足元にある花とかそんなもん存在するのかどうかも怪しい代物ですよ?それを捕まえようとするなんてどう考えても、明らかにマーリンが変な事を吹き込んだに決まってます!

 

「わーー!?!?おねえちゃんまってまってまって!」

 

「えぇいハル!あること無いこと、こいつから吹き込まれたんですね!?待っていてください、今すぐにこれを始末しますから!」

 

「ほんとうにまーりんにいちゃんはわるくないんだよ!?」

 

「ハル、私はそうやってこの男を信じて酷い目に遭いました!」

 

ハルは必死になって私を止めようとしますが、それは無駄です!

というかハルの事を思えばコイツ一人ぶった斬るなぞ!

 

「でもいまはちがうよ!?」

 

「いいえ、この男の性根がそう簡単に変わる訳が無い!」

 

ハルの必死の説得を拒み続けた結果、突如として私の服を引く力が伝わってこなくなる。どうしたのだろうか?少し振り向いて見ると若干俯いているハルは、唐突に言い放った。

 

「……あるとりあおねえちゃん、きらい」

 

「!?」

 

嫌い!?私が嫌い!?ハルに私が嫌い!?

 

「まーりんにいちゃんをいじめるあるとりあおねえちゃんきらい」

 

「ハル!?な、何を言っているのですか!?」

 

マーリンを放り出ししゃがんでハルを見るとその顔は見たことが無い様な、この年齢で何故そんな表情が出来るのかということは置いておいて本当に見たことが無いような蔑んだ目で私を見てくる。

 

オロオロと戸惑っているとさらに追い打ちをかけるようにハルが言い放つ。

 

「きらい」

 

「んなぁ!?」

 

「ぼくのはなしきいてくれないからきらい」

 

「あ…あ……あぁ……あ……あああぁぁぁぁ……」

 

あまりの絶望によって言葉が出ず一つの音を発するばかり。

頭の中はもう何がなんだかわけが分からないほどにしっちゃかめっちゃかに、ぐちゃぐちゃに混乱、絶望する。

 

「あああぁぁぁ!!ハルゥゥゥゥ!?どうしたら嫌いにならないでくれますか!?許してくれますか!?!?」

 

情けないなんて感情なんて感じず、膝をついてハルに縋り付き必死に許しを請う。

 

「あるとりあおねえちゃん、ちゃんとぼくのおはなしきいてまーりんにいちゃんに、ごめんなさいできたらゆるしてあげる」

 

そんな私に向かってハルはマーリンに謝るようにと言う。

そういわれた私は間髪入れずにマーリンに向かってドゲザを繰り出す。誠心誠意、謝る時はこうすると一番良いと聞いていたので。

 

「マーリンッ!この度は本当に申し訳ありませんでしたァ!!」

 

「え、あぁうん、良いよ」

 

マーリンは鳩が豆鉄砲を食らったような顔で許してくれました。

それからハルに一言二言ほどお小言を頂き。

 

「あるとりあおねえちゃん、もうひとのおはなしきかないでぼうそうしちゃだめだよ?」

 

「勿論ですとも!」

 

「それじゃぁつぎこうなったらぼくはおねえちゃんとおはなししないからね」

 

「絶対にしません!エクスカリバーに誓って!」

 

もう二度と人の話をよく聞かずに暴走しないと誓いました。

そうですよね、人の話を聞かないのはいけない事ですね。

 

 

 

 

結局そのあと私は農園に戻りました。

 

 

 

 

あ、お昼ご飯食べるの忘れてました。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー side out ----

 

 

 





花に関しての設定は独自の物です。
というか調べたけど全然分からんかったです……私の調べ方が甘いか、足りなかったか。そもそも記述が無い、もしくは著しく少ない?

果たしてどうなのかわかりませんが、どなたかご存じの方がいらっしゃったら教えて頂けると有難いです。



なんかアルトリアズをポンコツにしすぎた感があるけどこれはこれで良い感じ……?
……ポンコツアルトリア、良い……



マーリンに対するアルトリアの対応はまぁ今回限りです。
ちゃんとこれからは春君のおかげで和解し、まぁ仲良くなります。
これからこの二人が同時に出てくるかどうかは分かりませんが。








最後に、またしてもエンターキーの連打で執筆途中の物を誤投下してしまいました。本当に申し訳ありません。
何故か変換の時にエンターキーを連打する謎の癖が付いてしまっていてですね、もしかすると今後も同じようなことが何度も起きるかもしれません。その時はどうぞ、またこいつやりやがったなとでも感想にちょろっと書いて下さい。治るかもしれません(治るとは言ってない)

Aチームで登場させるとしたら誰が良い?

  • ぺぺさん
  • カドック
  • オフェリア
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