藤丸立夏は父親で、藤丸マシュが母親。   作:ジャーマンポテトin納豆

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今回は春君視点のみ。
次回、王様達の視点をやっていきますよ!


マーリン兄ちゃんの花の謎 その4

 

 

 

アルトリアお姉ちゃんが畑に戻って行って暫くして。

と言ってもまた種を見つける為にうつ伏せで床を眺めたり擦ったり摘まんでみたりしているだけなんだけど、ぜんぜん成果が出ないんだ。

 

「なにもないよ!」

 

「うーん、何でだろうねぇ?」

 

マーリン兄ちゃんに聞いてみても分からなさそうだしどうすればいいんだろう?

寝そべったまま色んな方法を考えてみるけど、これだ!って言う考えは出てこなくて。

 

うんうん考えても今日はどうにもならなかったんだ。

今日はマーリン兄ちゃんの足元で寝そべって種を探すために床を見つめていただけ。まぁ結局途中で玉藻お姉ちゃんが持って来てくれた羊羹と饅頭、わらび餅を食べたりしてたからずっとって訳じゃないんだけど。

 

美味しかったです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、僕はまたマーリン兄ちゃんを引っ張って行って食堂で朝ご飯を食べ終えた後にどうにかしてお花を捕まえる為に色々と考えたり飛び掛かってみたりするけれど、どうやっても捕まえることが出来ない。

 

どうすればいいんだろう?

 

幾ら考えて頭を使っても良い考えはやっぱり浮かばなくて。

どーすればいいのかなー……

 

「ハル、貴様何をやっている?」

 

足をパタパタしながら考えていると、頭の上から声を掛けられた。

顔を上げて見てみるとそこには何時も通り、『黄金銀行ッ!』って書かれたTシャツを着て、両手に串焼きを持ってその中の一本を咥えているギル兄ちゃんだった。ギル兄ちゃんは意外とジャンクフードとかそういうのが好きだから。この前はコロッケ食べてたし、その前は牛串食べてた。

 

だけど本当になんでそんな訳分かんない事が書いてあるTシャツ着てるんだろう……?というか本当にどこに売っているんだろう。あんなの売ってる方もだけど買う方も相当に滅茶苦茶なセンスだと思うんだ。

……まさか特注品とか?いやでも……あぁうん、ギル兄ちゃんならあり得るな。無駄に有り余るお金で作りそう。

もしそうならお店の店員さんも止めて欲しいなぁ。ギル兄ちゃんはちゃんとした服を着ればすっごく格好良いのに。エルキドゥさんも言ったように本当に勿体無いなぁ……

 

「ぎるにいちゃん」

 

「床に寝そべり何をしているのだ?しかもマーリンの足元で」

 

「えっとね、おはなをつかまえたいの」

 

「花を捕まえるだと?どういう……あぁ分かったそういう事だな」

 

「うん」

 

「マーリンの足元に特に理由も無く咲く花をどうにかして自分の手に収めたいと。そういう事だな?」

 

「うん。でもつかんでもきえちゃうんだ」

 

「ほう。それで?」

 

なんだか楽しそうに聞いてくるギル兄ちゃんは僕の目の前にしゃがんで串焼きをむぐむぐ食べながら聞いてくる。

 

「きのうはむしあみと、びにーるぶくろと、とんぐでつかまえようとしたけどぜんぶだめだった」

 

「クッ……フッ……フハハハハ!それはそうであろう!花はそんなものでどうこうするものではないぞ!」

 

「むー!?」

 

なんか笑われたのが嫌だから服を掴んでグイグイ引っ張る。

 

「なんでわらうのさー!?みんながんばれっていってくれたんだよ!?」

 

「おぉ?すまんすまん、そう怒るな」

 

「だってわらった!がんばってるのに!」

 

「まぁまぁハル。落ち着いて。ギルガメッシュも笑ったら駄目だよ。ハルは必死なんだから失礼だ」

 

「ふん、分かっておるわ。つい笑ってしまっただけだ。故意ではない」

 

怒る僕を宥めるマーリン兄ちゃんと、僕に服を掴まれて引っ張られているギル兄ちゃんはケタケタと楽しそうに笑いながら頭をわしゃわしゃっと撫でてくる。

 

「そうだ、詫びと言っては何だがこれを食うか?」

 

「……たべる」

 

なんか串焼きを貰った。でも、これぐらいじゃ誤魔化されないからね。

 

 

……串焼き美味しい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし本当に面白い奴よ。何故そんなもので……しかも花を捕まえると言った時点で少しばかり噴き出すところであったぞ」

 

「うー……」

 

今はギル兄ちゃんとマーリン兄ちゃんと一緒にりんごジュースを飲みながらお話してる。ギル兄ちゃんが色々と聞きたいからって。

 

「しかし今はそれらは見えんが何をしていたのだ?それに寝そべって使う道具ではないだろう?」

 

「えっとね、おはなってたねができるでしょ?」

 

「そうだな。どのような生物にも大本となる種は存在するからな。それがどうかしたのか?」

 

「このおはなにもたねがあるとおもうんだ。だからさがしてたの」

 

「ほう」

 

「もしかしたらさいてすぐにたねをおとしてるかもしれないし」

 

「で、成果はあったのか?」

 

「うぅん、みつからなかった」

 

「ふむ、種は見つけられなかったか」

 

「うん。でもあるはずだからさがしてたの」

 

「……面白そうだな。よし、我も一緒に探すぞ」

 

「え?」

 

「確かにその花の事は我もよく知らん。普段は適当に流して見ているだけだったが……考えてみれば中々興味深いではないか。我も混ぜろ。いや、参加する。決まりだ」

 

「えぇぇ!?ぎるにいちゃんいいの!?」

 

「うむ、面白そうだからな」

 

「やった!」

 

ギル兄ちゃんが一緒に探してくれるって!

本当は一人で頑張って捕まえたかったんだけど、これ以上やってても多分変わらないままだったと思うから。それにギル兄ちゃん、ファッションセンスは頭おかしいけどそれ以外の事、勉強とかそういう事はとっても頭が良いんだ。

だから色んな事を教えて貰うし、見せてもらう。だからもし手伝ってもらえるんだったら嬉しいな。

 

「それで、種を探しているんだったな」

 

「うん。でもめがねでみてもみえないんだ」

 

「ふむ。ならばダヴィンチにもっと小さな物を見るための拡大鏡を借りてくると良い。あ奴ならそれぐらいの物は持っている筈だ。顕微鏡を貸してくれ、と言えば貸してくれる筈だ」

 

「わかった!かりてくる!」

 

ギル兄ちゃんに言われた通り、確かにその通りだと思う。

小さい物を見る眼鏡で見えないんだったら、もっと小さい物を見るための眼鏡で見ればいいんだ!

全然そんなこと考え付かなかったよ。やっぱりギル兄ちゃんはすごいや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だびんちちゃん!」

 

部屋に入るとお仕事ですかだったのか、椅子に座って眼鏡を掛けてて髪の毛を後ろで結んでるダビンチちゃんが僕の僕を向いた。

今の格好は偶にしか見れないからレアダビンチちゃんなんだ。

 

「あーれー?ハルじゃないか。どうしたんだい?」

 

ダビンチちゃんはそう言いながら僕を膝の上に乗せて、頭を撫でて来る。

 

「えっと、けんびきょうをかしてほしいの」

 

「顕微鏡?良いけど何に使うんだい?」

 

「おはなのたねをさがすの」

 

「え?花の種?」

 

来た理由を説明すると、たまもお姉ちゃん達と同じ様に不思議そうな顔をして首を傾げちゃう。

 

えー?なんで皆分からないのかな?

捕まえたりしないといけないお花なんてマーリン兄ちゃんのお花しかないのに。

 

「うん。だからけんびきょうをかしてほしいの」

 

「いやまぁ何を言っているのか訳が分からないけど……うん、顕微鏡だね?ちょーっと待ってて。丁度良いのを探してくるから」

 

「うん」

 

「あ、そこにあるクッキー食べていいよー」

 

「ほんと?ありがとー!」

 

ダビンチちゃんの所に行って顕微鏡を貸してもらえるようにお願いしたら、理由に付いては困った顔をしたけど貸してくれるって。

しかもクッキーも食べていいって!

 

「いただきまーす。はむ……!?からい!?」

 

「ありゃ?もしかして外れひいちゃったかー」

 

「なんでからいのがはいってるの!?」

 

「うーん、気分転換?」

 

「うー!」

 

「あははは、ごめんごめん。冷蔵庫の中にジュース何種類か入ってるから好きなの飲んで良いよー」 

 

「あい……」

 

食べていいよって言うから食べたら辛かった。

かなり辛くて泣きそうになっちゃったけど我慢出来た。

でもさ、気分転換でクッキーを辛くしたりするかな普通。絶対に普通に作った方が美味しいと思うんだけどなぁ……

 

冷蔵庫を開けて、中からぶどうジュースを取り出してコップに入れる。

 

……もしかしてこれも辛かったりするのかな?

 

ちょっと警戒しながら少しだけ飲んでみる。

あ、これは普通のぶどうジュースだ。良かった、これで辛かったり苦かったり酸っぱかったりしたら多分、二度とダビンチちゃんのお部屋には行かなくなる所だった。こんなのが沢山そこら中にあるとか絶対に僕は入りたくない。

 

 

 

 

「ハル、これで良いかい?」

 

ダビンチちゃんが持って来た顕微鏡は、片手で簡単に持てるぐらいの大きさ。

だけどこれ僕持てるかなぁ……?

 

「うーん、ハル一人で持って行くのは……」

 

「おもい!」

 

持ってみたけどやっぱり重かった。

持てないことも無いけど、多分食堂まで持って行くのは多分無理だと思うんだよね。

絶対に途中で落としちゃうか、運び切れなくてダウンしちゃいそう。それに見ただけで分かるけどどう考えても丁寧に扱わないと壊れちゃう、せいみつきかいってやつだね。

 

「ちょっと難しそうだね。持って行ってあげるよ。どこまで持って行けばいいのかな?」

 

そんな僕を見たダビンチちゃんが持って行ってくれるって言ってくれた。

ここは任せよう。壊したら怖いしね。

 

「えーっと、しょくどうまでおねがい」

 

「はいよー。それじゃ行こっか」

 

「うん!」

 

何処からか出てきた機械の腕が顕微鏡を持って、ダビンチちゃんと僕は手を繋いで食堂に戻る。

 

「ていうかさ、ハル」

 

「なーに?」

 

「なんで花の種を探すのに顕微鏡なんて使うんだい?普通の花の種なら落ちる前に採れば良い話じゃない?」

 

「えっとね、まーりんにいちゃんのおはなわかる?」

 

「マーリンの?あぁ、あの薄いピンク色の?あれがどうかしたのかい?」

 

「あのおはなをつかまえたいの。でもどうやってもつかまえられなくて、もしかしたらたねがあるんじゃないかなって」

 

「まぁ最初の話に関しては置いておくとして。まぁ確かに植物に限らず大本になる種はあるからね。マーリンのあの花も例外じゃないと思うからそれは良い考えだね」

 

えへへ、褒められた。

 

「だからたねをつかまえることにしたの。だけどぜんぜんみえないし、ゆかをずっとさがしてもみつからないの。そしたらぎるにいちゃんがきて、いっしょにさがしてくれることになって」

 

「あの唯我独尊、自分が生物の頂点とか考えてそうでファッションセンスがダンゴムシ以下のギルガメッシュが?」

 

うーん、この言われ様。

最初の部分に関してはどうか分からないけど後半に関してはまぁ、ダンゴムシ以下って言うのは言い過ぎだよ。服を着ているだけマシだと思うんだ。だってふぇるぐすおじさんなんか上半身裸だよ?まぁそれを言ったら他にも居るんだけど。

 

スパさんなんかはパンツ一丁だよ?服を着ているだけ良い方だよ。センスはともかくとして。

 

「うん、ぎるにいちゃんがいっしょにさがすっていって、めがねでみえないならもっとちいさいものをみるめがねをもってくればいいっておしえてくれた」

 

「ほー……あのギルガメッシュがねぇ……まぁでも不思議じゃないか。他の皆には普段通り、私の中のギルガメッシュ像の態度だけどハルに対しては激甘もいいところだし」

 

「ぎるにいちゃんはやさしいよ?」

 

「そーだねー、ギルガメッシュはハルにだけは優しいもんねー」

 

「みんなにもやさしいよ!」

 

「そうかな?」

 

「そうだよ!」

 

「それじゃそうなんだろうね。ハルが言うんだから間違いないよ」

 

お話ししながら食堂に戻ると、何故だかマーリン兄ちゃんとギル兄ちゃんだけじゃなくてオジ兄さんまで一緒に居る。どうしたんだろう。

 

「ぎるにいちゃん、もってきたー!」

 

「おぉ、戻ったか」

 

「うん、だびんちちゃんがもってくれたの。……なんでおじにいさんがいるの?」

 

「フハハハハ!!愚問!愚問であるぞハル!!」

 

「……?」

 

何を、言っているんだろう?

分からないから首を傾げるとオジ兄さんはふー、って息を吐いて言い始めた。

 

「……何、少しばかり説明を聞いたら、随分と愉快そうなことをしているではないか!余も参加するぞ!」

 

「我は構わんがハルがどう言うか分らんからな。本人に聞いてからにしろという事でここで待たせていた。それでどうする?ハル。別に参加させなくてもいいとは思うが。ハルの好きなようにすればいい」

 

「いいよ!おじにいさんもいっしょにおはなをつかまえよう!」

 

「フハハハハハハ!良い!良いぞハル!」

 

オジ兄さんはいつも通り何故か高笑いをしながら僕をダビンチちゃんから引っ手繰る様にして抱き上げるとさらに高笑いし始めた。

 

「わー!」

 

「こんな面白そうな事に余を誘わぬとはなんという不敬!」

 

「ごめんなさーい」

 

「よい!!許す!!」

 

そんなわけでオジ兄さんも加わりました。

なんだか気が付いたら大人数になっちゃったな。

まぁでも楽しいからいっか!

 

 

 

 

 




ギル兄ちゃん

今作では弓と術が合わさったような性格をしている?
これも春君への愛が成せる技。

何度も書かれている通り、ファッションセンスが酷い。
ダヴィンチちゃん曰く、

「ダンゴムシ以下、苔以上」

エルキドゥさん曰く、

「英霊の中で一番の先端を行くファッションセンス(笑)」

と散々な評価を受けている。
ただし、本人に自覚はない模様。
普段は文字が書いてあるTシャツを愛用している。
人に何かを送る時も大体このTシャツ。





スパさん

圧制者絶対殺すマンの筋肉モリモリマッチョマンな話が通じていそうで通じていない例のあの人。

ここ最近は春君を圧制者と戦うためのエリート教育を施したいと考えている。
周りから止められているけどそれすらも圧制だと言って振り切りそう。なぜ止められているのかというと周りのメンバーがスパさん以上の実力者だから。
そうじゃなきゃ割と本気で春君がピンチ。

止めてくれている周りのサーヴァント達がいなければ、春君がスパさんみたいに金属製のパンツを履いて「圧制ッ!」とか叫ぶ未来があるかもしれない。

……絶対に止めなければならないとサーヴァント達は心に誓った。





オジ兄さん

ファラオ。
正直な話、ここ最近は全くファラオ要素を感じられなくなって来た。
というのも戦闘なんて無い、基本的に平和な日々を送っているのと春君を入れたファラオズで遊んでいたりするぐらいで刺々しさとか、高貴さがどんどん薄れて今ではただのテンション高いお兄ちゃんになってしまった。もう手遅れ。
春君のことが大好き。
生前は元々180人とかいう頭おかしい数の子供がいたから子供好きというのもあって春君の相手はお手の物。王様連中の中では一番だったりする。

春君も遊んでいる時とかは結構はしゃいだりする。
雪合戦をしたりした時は顔面にクリティカルヒットを叩き込まれてもへっちゃら。

「よい!!許す!!」

だって。
ニトクリスさんは最初の頃は威厳云々で悩んだけどもう諦めた。







顕微鏡のサイズは学校に置いてある物を想像してください。
ただ、性能はダヴィンチちゃん謹製なのでお察し。





またしても執筆中の文を誤投下……
本当に申し訳ありませんでした。

Aチームで登場させるとしたら誰が良い?

  • ぺぺさん
  • カドック
  • オフェリア
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