藤丸立夏は父親で、藤丸マシュが母親。 作:ジャーマンポテトin納豆
運動会、授業参観、合唱コンクールなどなどイベントを書きたいし。
ですが、幼少期編も思い付いたら書いて、投稿しようかなぁとは思っています。
「海に行くぞ!!」
部屋でのぶ姉ちゃんと一緒に遊んでたらいきなりギル兄ちゃんが扉を開けて入って来た。
でもあの扉って自動なんだけど、壊れちゃったかな?あ、でもちゃんと動いてるから大丈夫だ。
「なんじゃ急に。今日は普段よりも数段増しで脈絡無さ過ぎじゃろ」
「なんちゃって魔王、今すぐにハルと一緒に水着と数日分の着替えをもって食堂に集合だ!」
「なんちゃって魔王!?ちょっと聞き捨てならないんじゃが!?じゃが!?」
「なんちゃって魔王であっているだろう?もう一人の方が魔王然としておるわ。それよりもさっさと準備をせよ」
「はぁ?本当に訳分からないんじゃが。貴様、遂に頭ぶっ飛んだのか?ないちんげーるに診て貰ったらどうじゃ?多分一発で治してくれるじゃろ」
そう言い合ってた二人。
するとギル兄ちゃんは僕の前でしゃがんで頭をワシャワシャ撫でながら聞いて来た。
「ハル、海に行きたいか?」
「うみ?」
「うむ、海だ」
「いきたい!」
「そうかそうか!ならば急ぎ支度せよ!」
ギル兄ちゃんは嬉しそうにそう言うけど、そう言えば僕水着持ってないよ。どうしよう?
「その顔、水着の心配をしているな?なに、その必要は無い!我が既に用意してあるからな!」
「ほんと?」
「うむ!」
「それじゃぁはやくいこうよ!」
僕は海に入ったこと無いんだ。
なんだかんだで、ドレイクお姉ちゃんとかクー兄ちゃん達とは海に行った事はあるけど釣りしかした事無いから入ったことは無いんだ。
楽しみだなぁ。
ギル兄ちゃんに連れられて、どこかの港に連れて行かれるとそこにあったのはびっくりするぐらい大きな船だった。
「フハハハハハ!驚け!平伏せ!崇め奉れ!これぞクルージングギルギルマシーン2号だ!」
((((((名前ダッセェ!!))))))
多分、皆同じ事考えてる。
だって僕もダサいなって思ったもん。
「ぎるにいちゃん、もっとかっこいいなまえつけようよ」
「なに!?この名前が一番格好良いではないか!」
「えー、そうかな……」
「うむ、これ以外に無い!」
やっぱりギル兄ちゃんのセンスはちょっと変だった。
でもあれだよね、2号って言ってるから多分1号があるんだよね。
「つーかよ、おめぇ2号ってことは1号があんのか?」
「勿論だろう?1号は少人数用だからな、今回は出番無し、と言う訳だが向こうに着いたらハルが乗りたいというのならば出して乗り回しても構わん。そもそもの話、ハルにプレゼントしてやろうと思っていたのだがな」
「お前、やっぱ馬鹿だろ。なんで3、4歳の時のハルにそんなもんやろうとしてんだよ。どう考えたって使えねぇだろうが」
「フン、そんなこと無いわ。舵さえ握れれば何とでも……」
「ギルガメッシュさん、息子に操縦なんてさせないで下さいね?」
「う、うむ、分かっておるとも!流石に幾ら我と言えども幼子に船の舵を取らせたりはせん!」
ギル兄ちゃんは母さんには勝てないらしい。
でも、操縦とかじゃなくて僕は船を貰っても困るんだけどなぁ。
皆でギル兄ちゃんの持ってる大きな船、クルーザーって言うんだけどそれに乗ってギル兄ちゃんが持ってる無人島に行くんだって。
もうギル兄ちゃんがなんでおっきい船持ってたり無人島を持ってたりするの?っていう疑問は湧かない。だってお金持ちだから、って言う一言で片付けられちゃうんだもん。
多分、ギル兄ちゃんはこんなもんじゃない。
宇宙船持ってたり月面にお家があったりしても多分、僕は驚かないと思う。
普段だったら誰かがお休みの時に仕事をしてたりするけど今日はムニエル兄ちゃん達も全員お休み。
だから船の上はもうびっくりするぐらいのどんちゃん騒ぎで。
「わははははは!もっと肉と酒を持ってこい!」
「牛肉のタタキ!豚肉のタタキ!羊肉のタタキ!亀肉のタタキ!」
「なんだなんだ!大物が釣れたじゃねぇか!」
「ふむ、キハダマグロか。この場で捌いてしまっても構わんのだろう?」
「ハンバーガーはどこだ!」
酔っ払ったお兄ちゃん達やけいかお姉ちゃん達が顔を赤くしながら大声で騒いで歌ったり踊り始めたり、カエサルおじさんが腹芸し始めてそれを見た皆が大爆笑して。
イスカンダルおじさんが樽ごと飲み干してお酒をまだお代わりして。
けいかお姉ちゃんは何時も持ってる小刀を片手に持って色んな肉のタタキがどうこう叫びながらお酒を飲みまくって。
クー兄ちゃん達は釣りをして、いろんな魚を釣って。
えみや兄ちゃんはそんな魚を決め顔で捌いていって皆に出して。
アルトリアお姉ちゃん達はご飯を爆食して、あれが食べたい、これが食べたいって注文してブーディカお姉ちゃんやたまもお姉ちゃん達が腕を振るっている。
僕はそんなお姉ちゃんお兄ちゃん達に捕まってあっちへこっちへ抱き締められたり抱き上げられたり高い高いで十メートルぐらい放り投げられたり。
「ワハハハハ!!ハルー!お主全く成長しとらんな!?体重が全く変わっとらんではないか!」
「いすかんだるおじさんおさけくさい!」
「そう言うな!ほれ、刺身だ!食え!もっと食って食って大きく成らにゃいかんぞぉ!!」
「はーなーしーてー!」
「ワハハハハハハ!!!」
「やだー!」
「離してやらないか、ハルの顔が見たこと無いぐらいにしかめっ面をしているぞ」
「こうめいせんせいたすけて!」
「なんだぁ?小僧もまだまだ小さいままではないか!二人揃ってちゃんと飯を食っとらんな!?そら肉だ!」
「ちょ、止め!?ンゴゴゴゴ!?!?」
「こうめいせんせい!?」
イスカンダルおじさんに捕まっちゃって、すっごくお酒臭くて、小さいからもっとご飯食べろって言われた。
酔っ払っててすっごく気分が良いのか、僕をすっぽり覆っちゃうぐらい大きな手に抱え上げられてお刺身だったりお肉だったりを取り皿に山盛りに取って渡してくれるけど、こんなに食べられないよ!
お酒の匂いがすっごくて、お口も何もかもお酒の匂いしかしない。
頬擦りしてきてくれるんだけど、息も全部お酒臭いから大変。
手で押し退けて離れようとしたいんだけど本人は全然気にしてない。
と言うか、イスカンダルおじさんからしたら殆どの人が小さいんだよ!
助けに入ってくれたこうめい先生だって小さい訳じゃないのに、ひょいと抱えられちゃって口に大きな肉の塊を突っ込まれたまま気絶しちゃったし。
「患者一名発見!緊急手術の用意を!」
「待て待て待て!ただ口に食物を突っ込まれた衝撃で気絶した奴に手術など必要無い!」
「何を言っているんですか!?一刻を争うんですよ!?」
こうめい先生、フロー姉さんに運ばれてっちゃった……大丈夫かなぁ?僕は怪我をするよりもフロー姉さんの治療の方が怖いよ。
「なんだぁ?小僧はどこに行った?まぁ良い!そらもう一度乾杯だ!」
「「「「「「「「「乾杯!!」」」」」」」」」
「ヒャッハー!!!」
「良いぞぉー!海に飛び込め飛び込め!」
「素潜り漁だ!」
「鮫だ、鮫をとっ捕まえて捌いて食おう!」
「ワサビも擂れるしフカヒレも食えるぞ!身は煮込みにしてやる!」
「白子の酢漬け!」
「このまま島まで誰が一番に着くか競争しようぜ!ビリッケツは酒奢れ!」
「馬鹿者どもめ!ここから島までまだまだ距離があるのだぞ!?と言うか既に浴びる程酒を飲みほしているでは無いか!えぇい、ギルガメッシュ!止めるのを手伝わんか!?」
「フハハハハハハ!!!なに、島まで泳ぐ奴らも見ものだろう!賭けでも開催するか!」
「あら、賭け事ですかぁ?それならワタクシ、シバにお任せくださーい!」
「なんでさ!?」
なんかもう滅茶苦茶だよ!
着の身着のまま、ばしゃーん!って海に飛び込んで鮫を捕まえて食べようとか、島まで競争とかもう滅茶苦茶だよ!
だって、確か島まであと何百キロもあるんだよね?無理だよ!?
必死に料理を作ってたえみや兄ちゃんが止めに入るけど全然駄目で、ギル兄ちゃんとシバお姉ちゃんは面白がって賭けまで始めちゃうし。
「ハル、こっちに来なさい」
「かーみらおねえちゃん?」
「全くもう、髪の毛もぼさぼさじゃない。ほら、じっとして。今整えてあげるわ」
「ありがとー、おねえちゃん」
「いいえ、どういたしまして」
なんとかイスカンダルおじさんから逃げ出して、どこか平和な所を探したんだけど皆大騒ぎしててそんなところ無さそうだったんだけど、途中でカーミラお姉ちゃんが居てお姉ちゃんはちょっとお酒の匂いがしたけどイスカンダルおじさんみたいにがぶがぶ飲んでないから平気だった。
端っこの椅子に座ってて、ちょいちょいと手招きされて駆け寄ってみると抱き上げてられて膝の上に座らせられた。
イスカンダルおじさん達に撫で繰り回されてぐっちゃぐちゃになっちゃった髪の毛を櫛を使って丁寧に優しく梳かしてくれた。
流石にまだ水着は着てないけど、それでも普段は静かなカーミラお姉ちゃんはやっぱり皆と一緒で楽しいのか普段よりも薄着の恰好。
梳かし終わると頭を撫でてくれて。
「さ、これで整ったわ。何か食べたい物はあるかしら?」
「えっとね、まぐろたべたい!」
「ん、分かったわ。それならあそこで生け作りしているから取ってらっしゃい」
「うん!かーみらおねえちゃんもたべる?」
「そうね、私も少しだけ貰おうかしら」
「それじゃぁとってくる!」
「えぇ、いってらっしゃい。気を付けてね」
「きよひめおねえちゃん!おさしみちょうだい!」
「あら、春。いらっしゃい。ちょっと待っててくださいね、今捌いている所ですから」
「うん。……ねぇ、さばいてるところみてみたい」
「え?まぁ、構いませんが、危ないので手を出したりしちゃダメですよ?」
「うん!」
「そうしたら、見やすいように台を持ってきましょうか。少しだけ待っててくださいね」
えみや兄ちゃんの代わりにまぐろを捌こうとした清姫お姉ちゃんにお願いして捌いてる所を見せて貰ったり。
捌いた切り身を綺麗に盛り付けていって、ブーディカお姉ちゃん達はカルパッチョとかいろんな料理にして行って。
すっごくカッコよかった!
「ただいま!」
「お帰り。随分と沢山貰って来たのね」
「うん、ちょっとたべてみたらすっごくおいしいからかーみらおねえちゃんにもたべてほしくて」
「あら、ありがとう。それじゃ食べましょうか」
「うん!」
カーミラお姉ちゃんと、僕の分のまぐろのお刺身と、他のまぐろ料理を取って来て、一緒に食べた。クー兄ちゃんが釣って、捌いて直ぐだから美味しかった。
夜になったら皆それぞれ自分の部屋に戻ったり、またお酒を飲み始めたり。
ドレイクお姉ちゃんは船の操縦をしてるし、ガエイン兄ちゃん達はそのお手伝い。
「あれがオリオン座だ。因みにモデルは俺な」
「ほんと!?」
「ほんとほんと」
僕は、ぬいぐるみのオリオンさんとティアマトお姉ちゃんと一緒に星を見てる。
空を見上げてどこにどんな正座があって、どんな風に繋がってるのか、とかモデルはどんな人だったりどんな動物、道具だ、とか。
本で読んだ事はあるけれど、お家は窓があったりするけどいっつも雪が勢いよく降ってて見た事はなかったから凄く凄く楽しい。
「オリオン、私の星座は無いの?」
「いやぁー、姉御のは無いんじゃ無いっすかね?俺もそこまで詳しいって訳じゃなくて大体、有名どころを押さえてるだけなんで」
「そう」
「でもなんでまた?」
「ハルに、自慢したい」
「そっすか……お願いですから星を動かしたりしないで下さいよ」
「大丈夫、そんな事しないから」
ティアマトお姉ちゃんが僕を膝に乗せて、僕はぬいぐるみのオリオンさんを乗せてる。
オリオンさんと何時も一緒にいるアルテミスお姉ちゃんはじょしかいって言うのに行っちゃった。
いっつもくっ付いて、僕の事を可愛いー!って抱き締めてくれるけど、かっこいいって言ってくれる方が嬉しいんだけどなぁ。
今回は特定の誰かとガッツリ絡んだ訳では無いので春君視点のみをお送りしました。