藤丸立夏は父親で、藤丸マシュが母親。   作:ジャーマンポテトin納豆

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PCの調子が最悪なのでスマホ執筆です。
何故か青画面と暗転を繰り返し続けてバッテリー切れで再起動しても直らない……。

と言う訳なので他作品含め執筆速度が大幅に遅くなりますが、どうか気長にお待ち頂けますよう、お願いします。





メディアお姉ちゃんとお勉強 薬草学と薬学

 

今日は、メディアお姉さんの薬草学と薬学の勉強をするんだ。

他にも、スカサハお姉ちゃんとかクー兄ちゃん、エリックおじさんに色々教えてもらうんだけど、今日はメディアお姉ちゃんの授業の日。

 

「おねえちゃんおはよー!」

 

「あら、いらっしゃい」

 

お姉ちゃんのお部屋に行くと、色んな薬草とか道具があって、色んな匂いがするんだ。触っちゃダメって言われてる物も多いんだけど見てるだけで楽しい。

 

あれはどうやって使うのかな?あれはどんな物なのかな?どこから採ってきたんだろう?

 

って考えるとすごく面白いんだ。

授業をするごとに一つ一つの使い方とか何処にあるとか、教えてくれる。

 

授業が終わると、次は実際に自分で色々薬草とかを使って薬を作ってみたりする。

それが楽しくて堪らないんだ。

 

だからメディアお姉ちゃんの授業は大好き。

スカサハお姉ちゃん達の授業も大好きだよ?

 

 

「それじゃぁ、早速始めましょうか」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

「薬草、というのは結構あちらこちらに生えているものよ。例えば人参やヘチマ。漢方に使われているわね。他にもドクダミって分かるかしら?」

 

「においがすごいやつ?あのにおい、きらいじゃないけどずっとかぐのはやだ」

 

「私だってずっと嗅ぐのは嫌よ?だけれどあれも漢方で毒を和らげるのに使われているわ。

胃腸病、食あたり、下痢、便秘、利尿などに使われるし外用薬として、腫れ物、吹き出物、皮膚病などの排膿や毒下しに使われるの。患部の余計な熱を取る薬草で、便秘や熱感を持っている痔、赤く腫れて熱を持っているむくみやおでき、黄色い鼻汁が出る蓄膿症のときにもよいと言われているのよ。ただし妊婦さんは絶対に食べたりしちゃダメ。服用は禁忌とされるわ。 湿疹、かぶれ、ニキビ、水虫、しらくもなんかには生葉をすり潰したものを貼り付けると効果があるし蓄膿症、慢性鼻炎、膣炎に生葉汁を使うと良いわね。あせもには布袋に入れて浴湯料としてお風呂に入れて入ると良くなるわ」

 

「なんでにんぷさんはたべちゃだめなの?」

 

「お腹の中にいる赤ちゃんが死んじゃうことがあるの。ホオズキって分かる?」

 

「あかくてちょうちんみたいなやつ?」

 

「あれも同じで鎮痛剤、痛みを和らげる薬として大昔から使われてきたんだけどドクダミと同じで妊婦さんが食べると赤ちゃんが死んじゃうことがあるの」

 

「こわいね……」

 

「薬草なんてそんなものよ。良いこともあるけれど悪いことも持っているのが薬というものなの。だけどちゃんとそういう事を理解して、しっかりと正しい使い方さえ出来れば毒になる事なんて少ないわ」

 

「ほかにやくそうはなにがあるの?」

 

「そうねぇ……。アロエって分かるかしら?」

 

「よーぐると?」

 

「ヨーグルトというよりはヨーグルトの中に入ってる四角形のやつね」

 

「あれこりこりしててすきー」

 

「あれも薬草の一種で皮膚病に生薬が使われてきたわ。アフリカとか、中東に多く生えてて日本にも自生していて古代ローマや古代ギリシアでも栽培されていたからとても古くから使われている薬草ね」

 

「あろえっておくすりだったんだ……。おいしいだけじゃないんだね」

 

「どんな物にもどんな事にも意味はあるものよ。無意味な事なんてこの世の中絶対に無いわ。普段食べているご飯だって食べ方や組み合わせによっては体に良いけれど悪い組み合わせだってあるもの。脂っこいもの食べた後にアイス食べるとお腹壊すでしょう?」

 

「うん。おねえちゃんたちにごはんのあとすぐにあいすたべちゃだめっていわれてる」

 

「あとはベーコンとほうれん草の組み合わせも良くないわ。栄養を効率良く取れなくなってしまうのよ。他にもトマトときゅうり、大根と人参の組み合わせもよくないわね」

 

「そーなの!?」

 

「えぇ、美味しいんだけれど栄養のこととかを考えるとね」

 

いつもブーディカ お姉ちゃんが作ってくれるほうれん草とベーコンの炒め物大好きなのに。

たまもちゃんとか清姫お姉ちゃんが作ってくれる大根と人参の煮物も大好きなのに……。

トマトときゅうりだってサラダで一緒に食べるからなんとも無いんだと思ってた。

 

 

 

 

 

 

「西洋医学と東洋医学には大きな違いがあるわ。西洋医学は誰もが想像するような、大きな病気を手術したりして治す事が主目的だけれど東洋医学は、西洋医学では治しづらい、冷え性や生理痛なんかを治す事に向いているわ」

 

「ふろーおねえちゃんもおくすりにくわしいの?」

 

「医学になるとナイチンゲール達の方が詳しいのだけれど薬学に関しては私の方が詳しいわね。医務室でもらえる薬があるでしょう?あれの調合をしているのは私やキルケーお姉ちゃんよ」

 

「そーなの!?」

 

「えぇ。パラケルススはよく訳のわからない薬を作っているけれど、あれは薬学ではなくて錬金術に該当するものね。いい?絶対に彼が作ったものを飲んだり食べたりしちゃ駄目よ?」

 

「わかった」

 

 

 

 

 

 

「この葉っぱ、見たことあるかしら?」

 

「あるよ。のうえんのはたけにはえてた」

 

「これも立派な薬草の一つね」

 

「へー」

 

「これを擦り潰して煮詰めると胃薬として使えるわ。こっちの薬草は風邪薬に。これは痛み止めになるわ。どれもこれもそのままだと苦くてしょうがないから蜂蜜や砂糖で味を整えないといけないのだけれどね」

 

「あまいー?」

 

蜂蜜入れるからあめとかみたいに甘くて美味しいのかな?

 

「うーん……。甘くはないわね。あくまでも味を整えるのが目的だから甘くしすぎると物によっては効果がなくなっちゃうのよ。本当は何も混ぜない方が効果が高いものもあるんだけれど、そのままだととてもじゃないけれど口に入れられる味じゃないことが多いの」

 

メディアお姉ちゃんは苦笑いした。

そんなに不味いんだ……。

 

あれだね、良薬口苦しってやつだ。

 

僕も熱出したことがあるけど、その時に飲んだ薬、すっごく苦くて不味かったもん。

でもすぐに熱下がって、ロボとカヴァスと一緒に遊べたんだ。

そのあとすぐにお姉ちゃん達に今日は大人しくしてなさいって怒られてお部屋に連れてかれちゃったけど。

 

 

 

「それじゃぁ、今日はこの三種類の薬草について学びましょうか」

 

「はーい」

 

「薬草には、いくつもの種類があって、

 

・一つだけで効果を発揮するもの

・何か別のものを混ぜないと効果を発揮しないもの

・それだけでも効果はあるけれど別のものと混ぜることでより大きな効果を得られるもの

・混ぜ方によってはとてもいい薬になるけれど、間違えた混ぜ方をすると毒になるもの

 

と様々。それ以外にも、

 

・元々は毒草だけれど、使い方や調合のやり方によって病気の薬になるもの

・逆に調合や精製する事によってその毒性を強くすることだって出来るもの。

 

というのもあるわね。例えばこのコカインは鎮痛剤として、アヘンは癌なんかのとっても強い痛みを和らげるのに必要不可欠なものでコカインは古くから使われてきたわ。だけれど容量と用法を間違えると本当に危険よ。このアヘンっていう薬のせいで一つの国が滅んだことだってあるの」

 

「……こわいね」

 

「でも、ちゃんとした使い方をすれば、決して危ないものではないわ。だけどハルは触っちゃダメよ?お姉ちゃんと約束ね」

 

「うん、やくそくする」

 

「無闇矢鱈に使うのもダメよ。使うときだけ、使うの。じゃないとお姉ちゃんもナイチンゲール達も物凄い怒るわよ」

 

「わ、わかった。やくそくする」

 

「ん、偉いわ」

 

そう言ってメディアお姉ちゃんは頭を撫でてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー side メディア ーーーー

 

 

 

 

 

今日は、ハルに薬学と薬草学を教える日。

一応、カルデアで一番精通しているのが私だから、と言うことで教育を任されているんだけれど、お師匠も私も教えたいってうるさいのよね。

別に良いんだけれど、なんと言うか、教え方が子供向きじゃないのよ。

下手って訳じゃないのよ?

 

だけど、小難しい話をそのまま小難しく説明するものだからまだまだ小さいハルに理解させたりしてもらうのには少しばかり難易度が高い。

 

難しい話は、ちゃんと伝わるように噛み砕いて教えてあげないと。

 

それを考えると、子供に教えるのには余り向いていないわね。

 

 

 

 

 

 

私には部屋が三つ与えられている。

一つは自室として。

一つは薬草学や薬学など用の工房として。

残りの一つは魔術用の工房用。

 

工房には薬学や薬草学で使うためのいろんな薬草や道具、機材が所狭しと並べられていて天井や壁からは様々な薬草が吊るされている。

乾燥させて使うものはここで乾燥させるのだけれど、生のまま使ったり鮮度が大事なものは農園の方で栽培しているから使うたびに採りに行く。だから私の部屋と工房はカルデア農園に一番近い場所にある。

 

 

 

 

 

今日は、漢方についてハルに教えていく事にするわ。

この前は西洋薬学についてやったから。

 

工房のドアを叩く音がする。

開けるとそこには私があげた教科書とノート、筆箱をリュックに入れて私を見上げる可愛いハルが。

 

もうなにをしても可愛い。

ちょこんと座ってるだけで可愛いし、遊んでいる姿も可愛い。

寝てる時もお風呂に入っている時も全部全部可愛くて仕方が無いのよ。

 

これでも子を産んだ身ですから。

そして、復讐のために自身の息子に手を掛けた事もあるんですもの。それを考えると、最初は私が教育するなんてと思ったけれど。

 

マスター達に頭を下げられて頼まれて、ハルも先生はお姉ちゃんが良いって言ってくれるんですもの。

頷くしかないじゃない。

 

 

 

ハルは、とっても優秀で。

たくさんの疑問をそのままストレートに聞いてくるから常に何かを教えている。

覚えるのも早くて、次の日にはとっくに覚えていて次の授業の時には自分の知識としている。

 

教えている側としては、手がかからない分楽ではあるんだけれどね。

 

 

 

ハルを招き入れて、いつも通り椅子に座らせて机の上に教科書とノート、筆箱を広げさせる。

ちなみに教科書の文章は紫式部などの東洋の作家達で挿絵は刑部姫達。

 

無駄に凝った挿絵と子供でも分かりやすい文章で大人にも十分以上の教科書ね。

これ、魔術協会からしたら喉から手が出るほど欲しいものなんでしょうけどここでは極々ありふれたものの一つに過ぎないのよね。

 

内容もだけれど装飾もこっているから教科書には見えないんだけど、作ってから気が付いた。

 

分厚くて大きくて重くて子供じゃ持てないことに。

 

だけど今更変えるのも時間が掛かるし、その分教えられる時間が少なくなる。

しかもハル自身が教科書を気に入っちゃったから変えるなんて言い出し辛くて……。

 

もうそのままでいいか、って。

 

それでどうやって持って歩くの?ってことになったんだけれど。

リュックに入れればいいって事になったものだから、作りました。

 

もう機能美溢れる可愛いデザインで丈夫で長持ち。

サイズ調整も出来るから大きくなっても使い続けられる。

 

リュックを背負ってカルデアの中や出かける時に背負って、何かを入れて歩く姿はもう、はい可愛い。

写真やら動画を撮りまくってライブラリに保存してある。

 

それにリュックをプレゼントした時に、

 

「おねえちゃんありがとー!」

 

って満面の笑みでニコーって笑ってリュックを抱えて……!

もうお姉ちゃん、それだけでご飯何杯も行けちゃうわ!

 

その時の事は写真やら動画を撮りまくってライブラリに保存してある。

 

 

 

今更だけれど、私たちが作った教科書って立派な聖遺物よね。

まぁ、ハル以外に渡す気なんてサラサラ無いんだけれども。

 

 

 

 

話がずれたわ。

ともかく、漢方について説明しましょう。

 

漢方には主に、

 

上薬

中薬

下薬

 

の三種類に分けられる。

 

下薬 健康回復の治療薬で、病気を治す。毒が多いので長期にわたる服用はよくない。

 

ヒヨス・レンギョウ・トリカブト・トウダイグサ・シラン・カラスビシャク・ヤマゴボウ・モモ・ケイトウ・ヒオウギ・ウツボグサ・キササゲなど

 

 

中薬 体力を養う滋養強壮、病気を予防し虚弱な体を強くする。使い方次第で毒にもなるので注意が必要。

 

クズ・ノウゼンカズラ・ホオズキ・コガネバナ・シオン・ムラサキ・シャクヤク・ダイダイ・マオウ・アケビ・センキュウ・ゴミシ・ウメ・トウキ・サンシュユ・クララ・クワ・クチナシ・キハダ・アミガサユリなど

 

 

上薬 生命を養う養生薬、体を軽くして元気を増やす、不老長寿の作用。無毒なので長期間服用してもよい。

 

ガマ・オケラ・ハトムギ・オオバコ・カンゾウ・アイ・ハマゴウ・フジバカマ・マツ・ゴマ・ニッケイ・ハス・ミシマサイコ・モッコウ・ノコギリソウ・ジャノヒゲ・モクレン・オニノヤガラ・エンジュ・ジオウ・クコ・ミカン・キク・ニンジンなど

 

効能と種類としては大別するとこんな感じになるかしら?

 

 

 

 

下薬は副作用や含まれている毒が多くて下手に処方すると取り返しがつかない事になる。

例えばトリカブトなんかは大昔から毒殺の手段として使われてきたし、古代ローマ帝国はあまりの危険性に栽培そのものを禁止したほど。

毒の効果は服用してからたったの数十秒程度で現れて死に至ると言うのだからどれほど強力なものか分かって貰えるかしら。

 

 

 

中薬は、使い方によっては毒にもなるし薬にもなるものが多いわね。

ホオズキやドクダミなんかがそう。

 

ハルにも説明したけれど、この二つは妊婦さんは絶対に服用してはいけない。

流産といっておなかのなかにいる赤ちゃんが死んでしまう事があるから。

だけれどもそれを逆手にとって、日本では江戸時代には堕胎剤として利用されていた歴史もあるわね。

 

でも、鎮痛作用も含まれているから東洋では古くから鎮痛剤として使われているの。

 

 

 

上薬は毒も無く、長期的に服用しても問題無いわ。

いわゆる不老長寿の薬の作用があるとされていてとても使われることが多い。

ハトムギなんかは日本の会社が出しているお茶の中にも入っているしね。

漢方はこの上薬を中心として調合するのよ。

 

漢方って面白いのよ?

私が生前学んだものも役に立つし、西洋医学もとても面白いんだけれど東洋医学は西洋医学とかでは治しづらい冷え性や生理痛などに効果が大きいのよ。

女からするとどちらとも辛いものだから惹かれるものがあるわね。

 

サーヴァントになってからはそう言う事に悩まされる事は無かったんだけれど、生前に出会っていたら多分、のめり込んでいたかも。

 

 

 

 

 

 

座学での授業が終わって、ハルと手を繋いで農園に向かう。

今日の授業で教えた薬草を農園に見に行って、採り方を教えて実際に調合をやらせてみせる。

 

あくまでも、ハルに教えているのは実際に使うことの出来るものばかり。

魔術において必要なものなんて今のハルに教えてもしょうがないし、何よりももし何かあった時、たった一人だけで生き残らなければならない、生き抜かなければならないと言う状況になっても通用するものばかり。

それが、使うことのない事を願ってはいるけれど、このこのためには常に最悪を想定して沢山の知識と知恵、技術を教えてあげないとならない。

 

ハル自身はそんな事、かけらほども思っても見ないのでしょうけれどね。

でも、そんなハルが今と変わらずにそんな事を考えなくても良いように過ごせる事を願うばかり。

もちろん、そう過ごせるように私達は全力を尽くすけれどね。

 

 

 

 

何時間かに分けていろんな薬草の事を教えたから疲れているのかもしれないって見てみると全然そんな事は無い。

 

寧ろとっても楽しそうに、だけど私との約束を守るために真剣に取り組んでいる。

それがとても嬉しくて、とても愛らしくて、とても愛おしくて。

 

手を繋ぎながら農園に向かうと、そこには何時もと変わらず駄犬達が鍬や鎌を担いで農作業中。

もう本当、サーヴァントと言うより農家、クランの猛犬と言うより農夫って名乗ったほうがいいんじゃないかしら?

 

「お?どうしたハルなんか連れて」

 

「授業の一環よ。薬草畑に用があるのよ」

 

「ほーん?ま、好きにしてくれや。お前さんの畑は弄るなって言われてっから指一本触れてねぇよ」

 

「当たり前よ。下手に触れて地獄の苦しみを味わいたいのなら好きにしてくれればいいわ。死ねないのだから、霊基を元に戻さない限り常に苦しみが襲うわよ」

 

「うへぇ、お前そんなもん育ててんのかよ!?ハルに触らせて大丈夫なのか?」

 

「大丈夫よ。暫くはもっと安全なものしか触らせないわ。そもそも、そう言う危ないものは魔術で安全対策を施してあるし、私から指示がない限り絶対に触っちゃダメって言い聞かせてあるもの」

 

「幾らハルっつってもよ、まだ小さい子供だぜ?本当に大丈夫か?」

 

「大丈夫よ。今だって畑には近づかないでああやってちゃんと待っているもの。あの子は賢いから大丈夫よ。それに、自分のお姉ちゃん達が怒ったらどれだけ怖いかも良ーく知っていますもの」

 

「そりゃそうか。ま、くれぐれも気をつけてくれよ」

 

「勿論よ」

 

駄犬に一応、畑に入る事を伝えるついでに軽く世間話。

これもこれでハルを溺愛しているものだから事あるごとに心配しては、影でコソコソ見守っていたりする。

まったく、隠れるぐらいなら堂々と見守れば良いのに。

 

 

「ハル、さっき説明した薬草を採るわ。だけど、いつもお姉ちゃんが言っている通り、他のものには絶対に触っちゃダメよ。いい?」

 

「うん、わかった」

 

「ならいいわ。それじゃ、早速この薬草を採りましょ。採り方はここからーーーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

採った薬草の種類は十種類でそれぞれの薬草を調合する事で薬を作ることが出来る。

その薬草を、籠の中に入れて工房に戻ってすぐに調合開始。

 

今回調合するのは胃薬と鎮痛薬。

下薬は使わずに出来るだけ上薬を中心として中薬を二種類。

 

これらをそれぞれの用途に合わせて調合する。

中薬を入れた理由は、扱い方さえ間違えなければ問題がない事、そして、ちゃんと扱わないと大変な事になるのでしっかり学んでほしいから。

 

鎮痛薬というのはさっき説明したようなホオズキを用いて鎮痛薬を。

ドクダミで胃薬を。

 

それらを手順通りに必要な分量を測って調合していく。

 

「できたー!」

 

「良く出来ました」

 

暫くすると二種類の薬が出来上がる。言われた手順通りにちゃんと作ったからしっかりと効果のある薬ね。

作った量は二回ほど使ってしまえば無くなってしまうぐらいの分量だけれど、それでもハルが一生懸命に作ったもの。

私が使うとしましょう。

 

私なら万が一の時、すぐに自分で対処出来るし。

 

決してやましい気持ちがあるわけではありません。

 

 

 

 

 

 

それから後片付けや掃除をやって。

今日の授業は終わり。

 

「今日はこれで終わりよ。何か聞きたい事とかあるかしら?」

 

「うぅん、だいじょうぶ」

 

「そう。なら一緒にご飯食べに行きましょ」

 

「うん」

 

丁度、お昼頃だったからまたハルと手を繋いで食堂に向かった。

 

 

 

 

 





メディアお姉ちゃん

春君の薬草学と薬学の先生その1。
キルケーお姉ちゃんよりも教え方が上手いとは春君談。
キルケーの姪にあたる。

何と言うか、悪い男に引っ掛かっちゃうタイプの女性。
詳しくはFGOのプロフィール参照。
 
何故イアソンに復讐をしたのか、と言うと。
細かい説明を省くと、イアソンとメディアさんは夫婦だったんだけどちょっと色々あって追放されてた。

それでコリントス(実際にある都市)って所で暮らしてたんだけどコリントス王に気に入られたイアソンは王から娘グラウケーを与えられた。そこでイアーソーンはメディアと離婚してグラウケーと結婚した。
当然、激怒したメディアさん。

って訳で復讐する事になる。
イアソンにした復讐方法とは、結婚の誓約を立てた神々にイアソンの忘恩をなじり、グラウケーに毒を浸したペプロス(あるいは魔法の薬で作った黄金の冠)を贈り、それを着たグラウケーは炎に包まれ、助けようとしたクレオーン王とともに王宮もろとも焼き殺した。さらにメーデイアは2人の息子であるメルメロスとペレースを殺した。

これには色々な説があるけどその辺は気になったら調べてみてね。

コスプレさせるの大好き。
小さい頃から春君の服を作ってくれる人の一人で、ヴラド達とよく春君に似合う服の話で盛り上がっては作ってる。
コスプレ衣装も作っては着せ、作っては着せてを小さい頃、それも赤ちゃんの時から繰り返してる。

アルトリアズに被害者の会に入らないか、と誘われた。

春君には、顔だけの男になるなとしっかり教育。
メディア始め、周りの教育の甲斐あってか成長した春君は顔だけの男じゃなくなった。







キルケーお姉ちゃん

春君の薬草学と薬学の先生その2。
薬草学と薬学について膨大な知識を持ち、精通している人。
メディアさんのお師匠。
お母さんはヘカテーって言う冥界の神様。
メディアさんがヘカテーの加護をとかなんとか言ってるセリフあるけどそのヘカテー。

キュケオーンと呼ばれる調合飲料(FGOでは麦粥)や、毒、軟膏、杖、呪文を用いて魔法を使い、人を動物に変身させ、自在に操って家畜としたり、怪物に変えて破滅させる。

この文だけ見れば明らかにやべー奴。

本来は月の女神か愛の(しかも不真面目な愛の)女神でイシュタルに相当する存在だったと考えられているらしい。

まぁ、ギリシア神話には正直録でもない神様ばっかだからキルケー程度で、えぇ……、とかドン引きしてたらやってられない。
なんならメディアさんも割とイアソンに凄い復讐をしてるからどっこいどっこい。

例に漏れず、春君をしこたま溺愛している。
キュケオーン(なんの効果も無い普通の麦粥)を作ってあげたりするけど、春君は米の粥のほうが好き。
別に嫌いじゃ無いけど、やっぱり米が一番。

麦って普通、パンとかうどんでしょ、とのこと。





エリックおじちゃん

エイリーク・ブラッドアクスさん。
説明はまた今度の機会に。


古代ローマ帝国の崩壊や滅亡によって失われた技術は多く、その中には当然、病気の治療に関する医学などもおおくふくまれていました。
キリスト教によって宗教的にアウト、とされて失われた医術や医学、ローマ帝国の崩壊や滅亡によって
失われたものが存続、継承されていれば疫病などの死者数を大幅に減らすことができたのではないか、と言われています。





Bluetoothのキーボードを導入しましたので、以前ほどの執筆速度は維持できないかもしれませんがスマホ入力よりは速度が速いです。
やっぱキーボードなんだよなぁ……。



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