藤丸立夏は父親で、藤丸マシュが母親。 作:ジャーマンポテトin納豆
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ある日のこと。
我が一人息子、春の授業参観に出向いたときに思った。
幾ら春とは言え人に好かれ過ぎじゃないか?
いやもう本当に誰でもレベルで春は好かれている。
確かにカルデアにいる皆は、昔の話とは言え善人悪人が数多くいるからそんな皆にそれはもう惜しみ無さ過ぎる愛情を注がれて育った訳だから別に善人だから、とか悪人だからって差別をしたりしない。
そうやってはいけないよ、と教えてきたしそう育てたのもある。
だけど幾ら何でも好かれ過ぎにも程がある様な気がする。
それを帰ってから口に出してみると、皆は何を当たり前の事を、とでも言いたげな顔で俺を見る。
「マスター、では何故ハルがあそこまで人に好かれると考える?」
「うーん……。まぁ、春が春だから?」
「間違いでは無いけれど、答えになってないわね」
エミヤに質問を質問で返されて答えてみるもメディアは少し微笑みながら言う。
「えー、じゃぁ、皆は分かるの?」
「分かる、と言うか何というか……。春があんなに人に好かれるのは、周りの環境ってのもあるんだが、何よりもマスターと、そしてマシュの影響だ」
「俺達?」
アーラシュに言われてもイマイチピンと来ない。
「そう。良いですか、マスター」
「人と言う生き物は、愛情を注がれて育った者ほど人に愛を注ぐと言う事を知っているものです」
「ならそれは皆もでしょ?皆だって春のこと、特に女性陣なんかはちょっと行き過ぎなぐらい溺愛してるじゃん」
「何、それに関しては譲る事の出来ない事実よ。しかしだ。何よりも重要なのは、両親からの惜しみ無い愛情なのだ」
「人が育つ上で、両親とは決して欠けてはならないものです。世間では毒親、などと言うとんでもない存在もいるようですが」
そっか。
そう言う事なら、なんて言えば良いか分からないけど、凄く嬉しい。
仕事が忙しくて、余り春と一緒に遊んであげたり出来ない。
最近は多少落ち着いてきたけどそれでも休みの日は疲れて寝過ごしちゃうし、春はそんな俺を気遣ってか遊んでほしいとせがんでくる事も無い。
それだけ言われると、出来た子だ、で終わりだけど父親としては申し訳無く思う。
皆がいるとは言っても。
だから、そんなんでも春の成長に何かしらの、良い影響を与えてあげられていると言われたんだ。
嬉しく無い訳がない。
「春は分かっておる。例え両親が仕事で忙しくとも、自分の事をどれだけ愛していてくれているかを。どれだけ想っていてくれているかを。だから春はその愛を受けて育ち、愛を注ぐ事を当たり前だと思っとるのだ」
「だからであろうな、春が皆から好かれるのは」
「そっか……。いや、うん。なんかやっぱり嬉しいね」
「なんだなんだ、照れとるのか?」
「そんな事無いってば」
イスカンダルに揶揄われながら春談議に花を咲かせた。
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ある日のこと。
学校で霊感が強いと噂の友人の元に、友人に誘われて顔を出すことに。
「守護霊とかを見てほしい?」
「そうなんだよ!いやさ、やっぱ気になるじゃん?」
「まぁ、良いけど多分見れないよ?」
あれ?
聞いた話とちょっと違う?
「どゆこと?」
「あー、勘違いしてほしく無いんだけどさ、見ること自体は出来るんだよ。悪いものが取り憑いてるとか。ただ、今は無理だと思う」
「なんで?」
「まぁ、はっきり言えば藤丸のが強過ぎて見辛いんだよ」
俺のせいで見辛いってどう言うことなんだろう。
「……?」
「だから、藤丸の霊的な力が強過ぎて周りがそれに隠れちゃうんだってこと。だから、藤丸が近くに居なけりゃ見れる」
「どれぐらい離れとけば良い?」
「あー、少なくとも学校の敷地外」
「マジ?」
「マジ」
「んなら藤丸見て貰えば?個人的に藤丸の守護霊とか気になるし」
「良いけど、見てもらわなくていいの?」
「俺はまた今度で良いや」
てことで俺が見てもらう事になった。
「あー、それじゃ見るけどどんな結果でも文句は言うなよ」
「言わないよ」
「よし。じゃ、行くぞ……」
目を閉じてからなんかやってる。
なんだか兄さん姉さん達の変な、不思議な、そう言う感じの行動を見てるみたいで面白いなぁ。
少しして、目を開けると何故かドン引きされてる?
「藤丸、お前マジ何者なん……?」
「え?」
「いや、怖ぇ……。こんなん見たことねぇよ……」
「えーっと、それは悪い意味?」
「あー、すまんすまん。寧ろ悪いとは真反対のいみだから安心して大丈夫」
あれ、悪い意味じゃないのにドン引きしてるの?
「と言うと?」
「えっとだな、藤丸の守護霊なんだけどはっきりこれ、ってのは言えない。分からん。ただ、滅茶苦茶に強くて藤丸のことが好きなのは確か。生きてる間、悪霊とか怨霊とかに取り憑かれるとか絶対無いから安心して良いね」
「そんなに?」
「やっばいよ。普通守護霊って一人につき一体みたいな感じなんだけど藤丸の場合なんか分からんけど数百ぐらいいる。しかもどいつもこいつも阿保ほど強力で、しかも溺愛レベルで守ってる」
「どれぐらい強いの?」
「うーん……。多分神様レベルでも呪えないぐらい。と言うか多分神様が守護霊の中に含まれてるからよっぽど、それこそビッグネームクラスの神様じゃないと呪ったり祟ったり出来ないんじゃないか、これ」
「はぇー……」
なんだか凄いらしい。
変な声出ちゃった。
「それに守護霊がいなくても藤丸自身がそう言う霊的なものに対してクソ強いからそもそも心配要らない。呪われたり祟られたりしそうになったら相手を弾き返すし、逆に、みたいな」
「それと、藤丸って多分そう言う悪霊とかと戦う方法とか術を知ってる」
「それって、お祓いとかみたいな?」
「あれって結局のところ、他人頼りだから効果もマチマチになりやすいんだよ。相手が強けりゃ強いほどお祓いの効果が減りやすいし。けど、本人が戦い方を知ってると話は別なんだ」
「勝てれば確実に祓える、と言うか消し去れる。ただ負けたらどうなるかは知らんけど」
「藤丸、お前すげぇな」
隣に座ってる友人も驚きながら俺を見る。
「しかもなんか分からんけど守護霊とはまた違ったなんかが物凄い数あって、それも藤丸を守ってる」
加護とか、そんな感じのやつかな?
姉さん兄さんたちから小さい頃からいろんなお守りとか貰ったりしてたけど、それかな?
「ただ、藤丸が悪霊とかそっち側になったら手が付けられないぐらいやばいのになる。間違いない」
「悪堕ちするなってこと?」
「そ。まぁ、藤丸の性格上有り得んけど、一応言っとく」
「総評はどんな感じ?」
「言い方悪いけど、良い意味で聞いてくれよ」
「うん。逆にこれだけの良いこと言われて悪い捉え方出来ないよ」
「そっか。んじゃ、総評な。あー、化け物。と言うか藤丸が神様って言われても信じれる。以上」
「分かった。ありがとう」
「おう」
それから自分達の教室に帰って。
「藤丸、守護霊も普通じゃないんだな」
そう言われた。
特に心当たり的なものは無いし、本当にしても違うにしても良いんじゃないかな。
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「守護霊」
お姉ちゃんお兄ちゃん達が霊体化してる。
皆学校での様子が気になってちょくちょく見に来てる。
「守護霊とはまた違った何か」
産まれる前から過保護な皆が春君に与えた沢山の加護。
「戦う方法」
小さい頃から叩き込まれてるからね、仕方ないね。
「霊的なものに対して強い、神様って言われても信じれる」
そもそもお姉ちゃん達のおっぱい飲んだ影響で神性持ちだったりする。