藤丸立夏は父親で、藤丸マシュが母親。 作:ジャーマンポテトin納豆
生きてるって事だけは報告しときます。
「じんぐるべ〜♪じんぐるべ〜♪すずが〜なる〜♪」
「ワン!」
「かばすのとなかいさんもかわいいね〜」
「ワン!」
「ろぼのとなかいさんもかわいいよ」
今日はクリスマス。
年に一度の楽しい、楽しい大イベント。
カルデアも例に漏れずクリスマス一色。
廊下や部屋、至るところにクリスマスの飾り付けがされていて、オーナメントやイルミネーション、リース、リボンとあらゆる飾り付けが華やかに光っている。
更にはお兄ちゃん達が何処からか調達してきたモミの木のクリスマスツリーが10m間隔で乱立している。
誰が一番凄いクリスマスツリーを用意出来るか、という大会が開かれた結果だと思えば、まぁ……。
いや、宝石などが飾り付けられているし、酷いものだと酒瓶がぶら下がっている。どうしようもない。
ちょっと眩しいぐらい、キラッキラに飾り付けられたカルデアはようやく春君がクリスマスを楽しめる年齢になった事もあって、例年以上に盛り上がっている。
今は食堂で最後の飾り付けと、パーティーのご馳走をいつも以上に気合いを入れて作っているところ。
春君はサンタさんの帽子と衣装を身に纏い、ちっちゃな袋を担いで、トナカイのツノ飾りを付けたカヴァスが引っ張るソリにフォウ君と一緒に乗っている。
ソリの後ろには鈴を首にぶら下げたロボが付いて歩く。良い感じにシャンシャンシャンシャンと鈴が鳴るので、トナカイでは無いということさえ除けば立派なサンタだ。
カルデア内をそうやって練り歩き、擦れ違う皆にお姉ちゃん達と一緒に作ったクッキーを配って回る。
「あら、クッキーね。ありがとう、小さなサンタさん」
「うん!」
春君からクッキーを貰った皆はニッコニコ。
「は、春、これお姉ちゃんにくれるの……?」
「うん。おねえちゃん、がんばっておしごとしてるって、とーさんがいってたから。とくべつに、にこあげる!」
「ふぅぐぅ……!!」
「わぁっ!?」
「お"ね"え"ち"ゃ"ん"がん"ばる"がら"ぁ"!!」
「あぁ〜……」
春君からクッキーを貰って、春君の言葉に余りにも感激して泣きながら抱き締める。
今までのサボリのツケが回ってきて、デスマーチ染みている冬コミの追い込みを掛けている刑部姫や黒髭達は心のお薬的な意味で泣いて喜んだ。
ーーーーーーー
食堂の扉の前に、トリスタンとガウェインがスーツをきっちり着込んで春が戻ってくるのを待っている。春が来ると、ゆっくり扉を開けた。
「うわぁ……!」
「「「「「メリークリスマス、春!!」」」」」
クッキー配りを終えて食堂に向かうと、それはそれは、きらきらと輝く飾り付けに、テーブルの上に並ぶ豪華絢爛なご馳走。
お姉ちゃん達も、お兄ちゃん達も、おじさん達も、爺ちゃん達も、いつもと違うきらきらしたドレスやスーツを着ている。
そんな皆がずらっと並んで、出迎えてくれたのだ。感激のあまり、声を思わず出した春。
その様子に皆はそれはもうご満悦。
「めりーくりすます!」
もう春君はこれだけでも十分幸せだ。
だけどそれ以上の、一番のクリスマスプレゼントは別。
「「春」」
「ーーーー!!」
後ろから声を掛けられる。
その声は一番大好きな二人の声だから。
「とーさん、かーさん!!」
仕事で帰りが遅くなるかもしれなかったお父さんとお母さん。
春君はそれはもう嬉しくて仕方がなかった。
ソリから飛び降りてとてとて、と駆け寄って。
「ただいま、春」
「春、ただいま帰りました」
「うん!」
駆け寄った春を抱き上げて、抱き締める。
「それじゃぁ、クリスマスパーティーを始めよっか!」
「めりーくりすます!」
そうして始まったカルデアのクリスマスパーティー。
皆が楽しみ、飲んで食べて騒いで踊って。
「さぁ、春!踊りましょ!」
「おどる!」
モーツァルト達、音楽家の演奏でダンスを踊った。
「どう?美味しい?」
「おにくおいしい!」
「そっかそっか」
沢山の料理をお腹一杯、はち切れんばかりに食べた。
「ゲームだゲーム!」
「さいころなげる!」
皆で色んなゲームをやった。
「クリスマスプレゼントだ!」
「おぉー!!」
皆から沢山プレゼントを貰った。
(一部は春君にあげるのは宜しくない物として、マシュ達が没収した)
どんちゃん騒ぎはまだまだ続く。
その日、夜遅くまで灯りが落ちることは無かった。
2部は色んな意味で精神的にキツ過ぎる……。