藤丸立夏は父親で、藤丸マシュが母親。 作:ジャーマンポテトin納豆
書ける時に書くんや……!
学校二日目。
今日もまた、朝からお姉ちゃん達が一緒に行くとかなんとかで大騒ぎしてた。
特に今日は運動メインだから怪我とかが心配で心配で仕方が無かったらしくて。
でも学校の運動ってどんな感じなんだろう。
運動と言うか、身体を動かすって特訓の事しか知らないから分からないんだよなぁ。
朝起きて、ご飯食べて、着替えて学校に向かう。
今日もお姉ちゃんに車で送ってもらったから早めに学校に到着。
教室に行くとまだ誰もいなかった。
黒板には、教室に来たらすぐに体操着に着替えるようにって書いてある。
今の時期は、日本は残暑があってかなり暑い。
けど砂漠の昼間に比べれば、どうってことはないかな。昼間は訳が分からないぐらい暑くて、夜になると物凄く寒くなる。
カルデアがあるのは南極だから、外で晴れた日に雪遊びしたりするんだけどそれに比べれば寒くはないけどね。
そう言えば、アナスタシアお姉ちゃんは暑いのが苦手だから暑いところにいるとやつれた顔で「ガッデムホット……」ってボソボソ何か言ってるっけ。
毎年行ってる南の島も、暑いからって水着のままで一日中過ごしたりしてる。
自分で氷作れるんだから作って涼めばいいのになんでだろ?スカディお姉ちゃんはそうしてるよ?
取り敢えず、黒板の連絡を見て体操着に着替える。
上が白の半袖、下が黒の短パン。あと裏が赤で表が白の帽子もある。
一回髪の毛を解いて、半袖の体操着に頭を突っ込む。
結構ざらざらしてるっていうか、目が粗い。汗が乾くのが早そうだ。
結構スースーしてて夏場は良いかも。
席に座って待ってると、段々と皆が登校してくる。
「おはよー」
「おはよー」
「藤丸君早いね」
「うん、車で送り迎えして貰ってるから」
「そうなんだ」
最初に来たのは女子の浅倉さんって子。
次々に登校してくる皆とおはよう、と挨拶をして男子は着替える。でも女子は着替えない。なんでだ?
「宏明」
「どした?」
「なんで女子は着替えないの?」
「えっ、そりゃぁ、あれだろ。男子の前じゃ着替えないからだろ」
「そーなの?」
「おう。……知らないのか?」
「知らなかった。お姉ちゃん達はいつも気にしてないし僕もきにしないから」
「そっか、なら学校じゃ男女は別々で着替えるって覚えといた方がいいぞ。これから男子は教室から出てって女子が着替えんだよ」
「そうなんだ。分かった。ありがとう」
「じゃないと、変態って言われるぞ」
聞いてみると、そう言うことらしい。
そっかー、一緒に着替えないのか。
お姉ちゃん達とは普通に一緒に着替えるし、お風呂入るから知らなかった。
着替え終わって先生が来て、朝の会をやる。色々と連絡事項を伝えられてる。今日も午前中で終わりらしい。だけど明日からは午後も学校。
終わると校庭にでる。校庭はやっぱり農園と比べると小さい。
今日、何をするのか分からない。
いや、何をするのかは分かる。けど具体的にどんな事をするのかが分からない。
一応予定は聞いてるけどどんな事をするのか分からなくて、その場その場で聞いて覚えるしかない。
「体力測定って、何するの?」
「走ったり、腹筋したり跳んだり投げたりするんだよ」
「へー……。お姉ちゃん達とやってるのとおんなじ感じかな?」
宏明に聞いてみると、運動すれば良いらしい。
幾つか種目があってその記録を測るんだとか。
まぁ、とにかく説明を聞いて見てみないと分からない。
「俺達はシャトルランからかー!いやだー、やりたくねー!」
「シャトルランって何?」
「行ったり来たり同じ幅を走れるだけ走り続けるんだ。しかも段々走り切らないといけない秒数が速くなる」
「へー」
聞いた感じ、あんまり難しくは無さそう。
でも速くなるんだ。どれぐらい速くなるかが問題なんだけど、皆についてけるかなぁ。
「藤丸、運動出来るのか?」
「お姉ちゃん達と武術やったりしてるけど、分かんない。皆がどれぐらいなのかも分かんないし」
「そうなのか、でも無理はすんなよー」
「うん」
出席番号順に並んで、って先生に言われた。
僕は一番最後。
本当は名前順、正確に言うとあいうえお順で出席番号が決まるんだけど僕は転校して来たから「ふ」だけど一番最後になってる。
配られた記録用紙に名前をちゃんと書いてあるのを確認して持って並ぶ。
シャトルランかー。
その後に50m走やって幅跳びとソフトボール投げって言うのをやるらしい。
まぁ、取り敢えずやり方聞いてやるしかないかな。
「それじゃぁ、先に女子から始めるから並んでー!」
「今日は先に女子か。ラッキー」
「なんで?」
「いつもは男子が先なんだよ。でも藤丸いるからやり方見せる為に女子が先なんじゃね?」
そうなんだね。
有難いや。
それから、女子がやるのを見ているとどうにもただ走って折り返し続ければいいって訳じゃないらしい。
一定感覚でドレミファソラシドの電子音が鳴ってる。その間に石灰で書かれた白線から白線を走って、また次の電子音が始まるまで待機、始まったら走り出すって感じ。
ただ、一定間隔、一応測ってみると一分ぐらいで電子音が鳴る速度が速くなる。
それを繰り返して何往復出来たかって言うのを測るらしい。
それで、女子のを見てたけどあまり辛くはなさそう。
ただ、一回一回休憩を挟まなきゃならないって言うのがなんでなんだろ?と思うけど、多分肺がどれだけ酸素を吸収出来るかどうかを計ってるのかな、多分。
まぁ、いいや。
「うえー……、やりたくねぇなぁ……」
「頑張ろう」
「まぁ、やるけどさ」
「頑張らないとサッカー選手になれないよ?」
「それならやらなくもない」
なんて話しながら白線に並んで、スタートを待つ。
「それじゃ始めるよー!よーい、スタート!」
先生の合図と同時に電子音が始まる。
面倒臭そうに走ったり、最初から飛ばしたり、普通に走ったり皆好きなように走ってる。
僕は一応準備体操はしてたけど足りないと思ったから最初の内は身体を温める感じで走る。
回数を重ねていく毎に 速度が速くなるけど苦じゃない。
お姉ちゃん達とやる特訓とかに比べれば全然だ。だって走るだけだし。
走ってる時に槍が飛んできたり矢が降ってきたりしないもん。
隣を見ると、宏明がさっきまでなんともなさそうだったのに、今は苦しそうに息をして走ってる。
「大丈夫?」
「ハァッ!ハァッ!」
声を掛けてみたけど答えられなさそう。
確かに下手に答えて呼吸が乱れたら走れなくなるし、これ以上声を掛けたりしない方がいいかな。僕も自分が走る事に集中しよう。
そのまま走り続けたんだけど、先生に終わりって言われた。
なんか、このシャトルランってレベルがあるらしくてそのレベル以上の回数になっちゃったらしくて強制終了ってやつになった。まだまだ余裕あるし、息も上がらないし5kmも走ってないのに。
まぁ、いいや。次。
「藤丸お前すげぇな!」
「?」
「ふつうあんな走れねぇって!どうしたらそこまで走れるんだ!?」
「毎日走ればそのうち走れる様になるよ」
「いつから走ってんだ?」
「何時からだろ?小さい頃からよく走って遊んでたし、ロボっていう犬とかとも追いかけっことかしてたから。今はお姉ちゃん達と特訓したりすると全力で走り続けてるし、体力付けたりするのに走ってる」
「すげー……」
「そんなことないよ。凄いのはお姉ちゃん達だから」
宏明と話しながら、記録用紙に自分の記録を書き込んでおいて、次の種目に。
次は50m走。
随分と距離が短いけど、何回もやるのかな。
「一回しかやらないから、全力でやるように」
「「「「「「「はーい」」」」」」」
あれ?一回だけ?
出席番号順にまた並んで、順番が来るまで待つ。
女子から初めて、終わると男子。
特に難しいことはなくて50mの間をただ全力で走ればいいだけ。
そして僕の番。
二人づつで、隣にいるのは渡辺君。
「位置に着いて」
スタートラインに立って、姿勢を取る。
「……藤丸」
「なに?」
「その構え、何?」
「?」
「あー、藤丸君」
「はい?」
何時も走る時のように、姿勢を低くして構えると皆になにそれ、と言われた。
あれ?姿勢って自由じゃないの?
「みんなみたいに、構えて走るの。姿勢を低くしたら駄目なの」
「そうなんですか?」
「そうなの。やり方にもそう書いてあるから、従ってくれる?」
「分かりました」
なるほど、僕のやり方は50m走ではやっちゃ駄目らしい。
「位置に着いて」
言われた通りに、身体を起こして皆と同じ様に構える。
「よーい」
笛が鳴る。
一気に走り出す。
出来るだけ姿勢を低く、足を大きく前に出す。
すぐにゴール。
多分、何時もと違って速くない。
ぶっつけ本番だから。
「は、はぁっ!?」
タイムを図ってた先生が驚いた声をあげる。
どうしたんだろう。
「ふ、藤丸君、だよね?」
「はい?」
「も、もう一回走ってくれる?」
「え、良いですけど……。なにかおかしかったですか?」
「おかしいと言うか、何と言うか……。とにかくもう一回だけ走って貰える?」
「分かりました」
なんか、もう一回走る事になった。
周りの皆も、大騒ぎだ。何時も通りにやった筈なんだけど何でだ?
取り敢えず、スタートラインにもう一回立って、準備する。
「位置に着いて!」
構える。
笛が鳴ると同時にさっきと同じ様に走り出して、ゴールラインを目指す。
さっきと同じですぐにゴール。
別に何かおかしいとこ、無いと思うんだけどなぁ。
「……ありがとう。もう終わりだから結果を記入して次の種目に行こうか」
「分かりました」
イマイチよく分からなかったけど、50m走はこれで終わり。
次は立ち幅跳び。
その場に立って、前にジャンプしてその距離を測る種目。
なんか、砂場でやるらしいんだけど、飛ぶたびに一回一回丁寧に平さないといけなくて以外と時間が掛かる。
説明されて皆がやるのを見て、やり方を覚えて。
僕の番。
「次、藤丸君ね」
「はい」
「普通に跳んでくれれば構わないわ」
「分かりました」
いつもジャンプするってなると助走付けてだから上手くいくか分からないけど。
「フゥッ!!」
砂場の少し手前に引かれた白線に立って、グググッ、と屈んで勢いを付けて跳ぶ。
すると、目の前にある大きな鉄棒にぶつかりそうになった。
身体を捻って、ぶつからないように避ける。
着地も、バランスを崩さないように足をしっかりと使って。
危ない危ない。
咄嗟に避けなかったら正面衝突してるとこだった。
なるほど、高く跳ぶよりも前に前に跳んだ方がいいのか。
2回だからあと一回跳べる。
次は気を付けてとばないと。
白線に戻ろうとすると、皆がまた僕を見てる。
「?」
「あー、藤丸君。今度はこっち側からやろっか」
「?分かりました」
先生は、鉄棒に向かって跳ぶんじゃなくて、横の短い辺側から跳ぶ様にって。
こっちの方が距離が長くて良いや。
ぶつかる心配もないし。
「それじゃあ、準備が出来たら跳んでね」
先生がそう言うと、白線に立ってまたさっきと同じ様に屈んで勢いを付けて、跳ぶ。
砂場を超えて、着地。
距離を測って教えてもらって記録して、終わり。
「藤丸、お前すげぇ!」
「え?」
「どうやったらあんなに跳んだよ!」
「いつも通り普通に跳んだだけだよ?」
宏明だけじゃなくて、他の皆も集まってくる。
周りを囲まれてもみくちゃにされるけど、先生が一声掛けて並ぶ様にって言うと皆は並ぶ。
次は、ボール投げ。
頑張らないと。
体力測定が終わって、身体測定。
身長とか体重測って。
身長は144cm。ちょっと伸びた。
大丈夫、まだ伸び代はある!……はず。
体重は52kg。前よりも筋肉付いたからかな、少し重くなってた。
それも終わると、教室に戻って直ぐに着替えられる僕達男子が着替える。
それが終わると、交代して女子が着替える。
女子が着替え終わったって言って、皆教室に入る。
席に着いて、帰りの会。
今日もまた、お姉ちゃんが迎えに来てくれる。
それまで、昨日と同じ様に宏明と教室で話をする。
今日は、体力測定の結果が凄かったらしくて興奮した様子で宏明が話してる。他にも、原さんとか山本君とか皆集まってる。
「今日藤丸凄かったな!」
「そーなの?」
「すごいよ?だってあんなに速く走る人見た事ないもん」
皆が口を揃えて、僕を褒めたり持ち上げたりするけどあんまり実感が無い。だってもっと凄い人達を沢山知ってるから。
お姉ちゃん達もそうだけど、兄ちゃん達の方がずっと足速いよ?50mなんて一瞬だよ?
「藤丸って、実は運動出来んだな」
「そこまでじゃ無いと思うんだけどなぁ……」
「ってことはサッカーとかも出来るの?」
「サッカーやったこと無い」
「マジで!?」
サッカーとかやったこと無いって言うと、やっぱり皆凄く驚く。
そんなに驚くことなのかな?やったことない事なんて沢山あると思うけど。
「本当だよ。武術、えっと槍術とか剣術、弓術とか体術ならお姉ちゃん達に教えてもらって鍛えて貰ってるけど、武術以外はやったこと無いんだ」
「そーなのかー。サッカー楽しいのにやったこと無いかー」
「ね、武術ってどんなことやるの?」
「槍とか剣とか弓とか使うんだ」
「本物?」
「いつもは木槍とか木刀使ってるけど弓は何時も本物だよ。あ、あと流鏑馬とかもやってる」
本物の槍とか、剣とかは持ってるには持ってるんだけど今はまだ危ないからって使わせて貰えてない。
今の僕が使ったら怪我するからしょうがないんだけど、早く使える様になりたいなぁ。
でも弓は何時も本物を使ってる。
京極とか、ラムレイに乗って走って弓を引くんだ。凄い速いんだけど凄く楽しい。
「あの馬に乗ってやるやつ?」
「そう。ランダムで動く的が出てくるから、それに向かって馬を走らせて弓を引いて放つんだ」
「馬って結構速いよね?当たるの?」
「そこまで難しい動き、自分が真っ直ぐ走ってるぐらいなら全然当たるよ。ただ無茶苦茶にくねくね走ったりすると命中率は2分の1ぐらいかなぁ」
頼光お姉ちゃんとか全部当てるんだけど、僕はまだまだ。
走り方とかにもよるけど、無茶苦茶な走り方してる時に引くと半分当たれば良い方だと思う。
それでも最近は当たるようになって来てる方だから、もっとやれば全部命中させるのも夢じゃない!……はず。
京極達は何時も農園に居て農作業手伝ってるから農園に遊びに行かないと会えないんだ。
農園以外のカルデアの中じゃ走っちゃダメとか色々ルールがあるから。
農園なら結構自由に走れるし、もっと走りたかったら父さんに許可貰って装置使って誰も居ない広い草原とか森とか山に行けばいい。
月に一回か二回ぐらい、お姉ちゃん達が走らせに行ってる。じゃないとストレス溜まっちゃうからって。
僕も一緒に行くけど、物凄く楽しいんだ。
広い広い草原を、僕とお姉ちゃんと馬だけで走るのが凄く気持ち良い。
そうやって皆で話してると、カーミラお姉ちゃんが迎えに来てくれる。
そういえば、車の免許持ってるのカーミラお姉ちゃんだけだった。それも国際免許だけだから今度日本の免許取りに行くって言ってた。
鞄背負って、皆と別れて校門まで走ってく。
「ただいま!」
「おかえり、ハル」
車を降りて待ってるカーミラお姉ちゃんに、駆け寄ると抱き上げられる。
車に乗って、シートベルトして。
そのまま家に帰ると、態々カルデアから来たお姉ちゃん達に揉みくちゃにされる。
体力測定って教えてたから怪我無いかとか凄い心配されたけど何とも無いよ。
それに、お姉ちゃん達との特訓の方が怪我するし。
それからはいつも通り手洗いうがい、それからお昼ご飯食べてお姉ちゃん達と特訓。
夕方までやって、終わったらお風呂入って晩御飯。あとは自由に過ごして。
夜になって寝た。
神代の人間は皆化け物。
その中でもズバ抜けていたり飛び抜けていたりするサーヴァントの皆に鍛えられてんだからそりゃ春君も強くなるよね。
今って座高測ってないらしいデス。
びっくりした。確かに思えば中高生の時とか座高無かったな……。