藤丸立夏は父親で、藤丸マシュが母親。   作:ジャーマンポテトin納豆

9 / 51



時間が飛びます。
あと春君の設定盛りすぎたかもしれへん……

ここは後々変更するかも。


幼稚園、行かせるべきか否か

 

 

 

 

三歳になった。

その間にも色んな事があったんだけど何時も通り母さんは週に二回ぐらい父さんの仕事を手伝いに行って、その時は皆と何処かに出掛けたり図書室で本を読んだり読んでもらったり。

 

あ、そう言えば三歳になってから暫く経った頃から本格的に勉強を教えて貰い始めたんだ。って言っても相変わらず色んな国の言葉だったり本当にこれ何処で使うのか分からないけど象形文字の読み方とか書き方とか。

 

基本は読み書きを毎日一時間か二時間ぐらいやる。計算とかはちょっとだけしかやってない。それが終わったら皆と遊んだり図書室で本を読んだり読んで貰ったり。

畑に行ってお手伝いをすることもあるし、お馬さんにお姉さんと一緒に乗って散歩しに行ったり。結構色々とやりたい事が沢山あったりするから全く退屈なんて事は思った事も無い。

何が楽しいってその遊びが全部何かしらの形で役に立っている事なんだ。

 

畑だってお手伝いするとお菓子が買えるぐらいのお駄賃いくれたりするし、直接お菓子をくれる事もある。

まぁ偶にドラゴンとかイノシシが出て来て狩りが始まったりするけど慣れちゃった。

だってある意味憧れみたいなものだから。

本の中でしか聞いたことが無い、見た事が無いドラゴンを槍とか弓だけで狩っちゃうお兄さん達は格好良くて。

 

まぁお姉さん達の中にも狩りに参加する人はいるけど少ないかな。

スカサハお姉ちゃんは毎回参加しているらしいけど。

 

 

 

もう少し大きくなったらああいうスカサハお姉ちゃんがやってるみたいな槍の扱い方とか教えてくれるって言ってた。

うーん、なんだろう。すっごく嬉しいしやりたいんだけどなんかちょっと嫌な予感がするのは気のせいじゃないと思うんだよね。

クー兄ちゃん達が可哀そうな物を見る目でこっちを見て来てたし。

 

「いざという時は逃げるんだぞ」

 

って言って頭をわしゃわしゃって撫でてくれた。

益々持って不安になって来たなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は勉強が終わってから、ご飯を食べてちょっとお散歩してたら教授に会ったからそのまま教授と一緒にお散歩中。

 

なんで教授って呼ばれてるのか分からないけど父さんがそうやって読んでるから同じ呼び方をしてる。

 

教授、いっつもお爺ちゃんって呼んでって言って来るんだけどお爺ちゃんって程歳を取ってないし何よりも教授は教授だからなぁ。

お爺ちゃんって感じも全くしないし。

むねじいはお爺ちゃんって感じがするんだけど。この前は金平糖くれたっけ。その前は羊羹くれたな。今度行ったら何くれるかな?

 

 

教授はいっつも誰かしらに怒られているというか、注意されているってイメージがあるんだけど気のせいなのかな?

話してみたりすると悪いことするような人じゃないと思うんだけど……

 

でも人は見かけによらないって身を持って体験したしなぁ……

スカサハお姉ちゃんなんて何時も僕とお話している時と、狩りの時とかクー兄ちゃん達と特訓している時の差が凄いし。

片手でクー兄ちゃんがぶん投げられて空を飛んでたし。

あの身長だし筋肉もすっごいから結構体重あると思うんだけどそれを片手でぶん投げる、放り投げている光景を始めて見た時は何があったのか本当に分からなかったよ。

 

さんぞーちゃんは何時も水着来てるんだけどあれってちじょって奴なんじゃないの?でも言ったら言ったでさんぞーちゃん怒りそうだし。

……うん、心の中だけにしておこう。

 

 

 

 

 

そんなわけで人は見かけによらないって事を沢山体験して来たんだけど、多分教授もそう言うタイプの人だったらしい。

でも良い人なんだよ?本をプレゼントしてくれたりお菓子くれたりするから。

 

 

取り敢えずなんでか分からないけど僕に悪戯の仕方とか教えて来る。

バレない様にするにはどうしたらいいとか、どんな人にはどんな悪戯が効果的かこういう人にはこうやってやれば簡単に引っかかるとか、証拠の消し方とか本当に何を考えているんだろうこの人って思ったぐらいには訳が分からなかった。無駄に専門的だしやたらと凝った事考えてるし。

 

 

 

で、そんな事を教えられてたらまず最初にたまもお姉ちゃんに見つかってブーディカお姉ちゃんに一緒になって怒られて教授だけその後も色んな人に怒られてた。

 

 

 

 

 

「ハルに変なこと教えない!」

 

「えー、だって可愛いんだモーン。才能とセンスもあるし」

 

「んな理由で悪さを教えないで下さい!変な方向に走っちゃったらどうするんですか!」

 

「でもその時は皆ついて行っちゃうでしょ?」

 

「行くわけねーだろ」

 

「ぱぱ、きらい」

 

「ノーーーーーン!?!?嫌いにならないでぇ!!」

 

「罰として今晩のご飯は抜きだからね」

 

 

 

その後ホームズさんに連行されて行った。何処に連れて行かれたのかは分からないけど。

手錠まで掛けられて引きずられて行った時はちょっと可哀そうだなって思っちゃたけど悪いことをしたんだからしょうがないよね。

僕だって結構怒られたんだから。

 

 

 

 

結局その後は何時も通り図書室に行って紫お姉さんに本を読んで貰った。

その時も、

 

「春、悪い事はしてはいけませんよ?約束ですからね?」

 

って言われた。

勿論悪いことはしないよ?する気も無いし何より本を読んで貰えなくなったら嫌だもん。

 

 

 

その後、一緒にご飯を皆で食べに行ってお風呂に母さんと入って歯を磨いて寝た。

怒られたりしたけど今日も楽しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は朝から皆会議だって言っておっきな沢山の人が入れる部屋に籠りっきり。

僕と母さんは部屋に残って遊んでる。

スカサハお姉ちゃんとスカディお姉ちゃんの二人も部屋に来て一緒に遊んでる。

スカディお姉ちゃんはアイスが大好きで何時も食べてる気がする。

 

……飽きないのかな?そんなに食べて頭痛くならないのかな?

 

僕はおなか壊すのとご飯食べられなくなるからっておやつの時ぐらいしか食べないなぁ。

スカサハお姉ちゃんは物凄く強い。よく畑のイノシシ狩りしてるし。というか毎回参加してるし。

でもお部屋に居る時は特に変わったことは無いんだよ?

 

普段着の時は本当に綺麗なお姉さん、って感じだし沢山遊んでくれたりする。色んな所にも連れて行ってくれるし。

 

 

 

 

今日はこの四人でお部屋で遊ぶことになった。だって他に誰も居ないんじゃお散歩に行っても誰にも会えないから詰まらないし、お菓子貰えないもん。

 

だからお部屋でゲームやったり本を読んだり、カヴァスとロボにじゃれたり動物が沢山映ってるテレビを見たり。

 

モフモフでフカフカでギュって抱き締めるともう本当に最高に気持ちいいんだ。

でも偶にはしゃいだ二匹に嘗め回されてデロデロになっちゃってたりする事もあるけどその時は毎回申し訳ない……って顔で二匹は項垂れてる。

その時はお風呂に入っちゃうんだ。だって流石に涎まみれは嫌だもん。

それでお風呂に入ったらまたロボとカヴァスを枕にしてちょっとお昼寝。

大体こんな感じかな。

 

トランプやったけどなんでロボが一位なの?

そもそもなんで犬なのにトランプが出来るの?なんでそんなに頭が良いの?

カヴァスは僕の隣で座って尻尾振ってたけど。

 

 

「犬に負けただと……?有り得ん。この私がトランプで負けるなど有り得ん!今のは偶然だ。もう一度勝負だ!」

 

むきになったスカディお姉ちゃんがそう言ってそれから15回くらいやったけど。

それからお昼ご飯を食べて、流石に僕の体力が底を突き始めてお昼寝。

 

ロボに母さんとスカサハお姉ちゃんとスカディお姉ちゃん、カヴァスと一緒にくるまれてモフモフの中で寝た。

 

すっごく温かくて気持ちよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー藤丸 立夏ーーーー

 

 

 

 

 

春が三歳になって暫くが経つ。

これまで特に何も無く平穏に過ごして来た。

皆の協力もあって春は元気に育っているし今じゃ色んな国の色んな時代の言葉の勉強まで始めている。本当に我が家の息子は天才過ぎじゃない?

 

まだ起き上がったりできない時から聞かせていたりしたからか飲み込みも早く話したり聞いたりはかなりできて、今は書く方の練習になっているらしい。

毎日一時間とは言っても俺だったら間違い無く集中力切れて逃げ出してるね。

まぁでも無理が無い様に楽しく教えてるから問題は無いのだと思う。

見た感じ春自身も楽しそうだったから。嫌だって言った時には素直にこっちが引き下がればいい。だってまだ三歳だからね。

 

これから学んでいく時間は沢山あるんだ。今急いでという訳でもない。

 

 

 

 

 

 

 

今日は春を抜きにして皆で集まっていた。こんなに皆で集まるのなんて久しぶりな気がする。

春はマシュと一緒に部屋で待機。一緒にスカサハとスカディが居る。

あの二人は戦闘に関してもカルデアの中でトップクラスだから二人でも問題は無い。

二人も参加しようとしていたけれど流石にマシュと春だけにしておくのは不味い。幾らここが南極にあって早々手を出せないと言っても万が一があるから。

了承して貰った。

 

それにロボとカヴァス二世も居るから最悪何かあったらスカサハとスカディに護衛させてわんこズにマシュと春を咥えさせれば逃げられるはず。

 

以前から誰が作ったのか分からないけど籠を口に咥えてその籠に春を乗せて走り回ってるロボの姿がしょっちゅうみられてる。

あれ多分、春がやってくれとお願いしてるんじゃなくてロボの方が籠を咥えて持って行ってるらしくて。

ロボが遊んでもらってる感じになっているらしい。 

廊下を嬉しそうに駆け回っている姿が目撃されまくってる。

 

まぁスカディはアイスと春と一緒に居られるよ、という事をちらつかせたらアッサリ向こうに行ったしスカサハ自身も春と一緒に居たかったのか簡単に説得できた。

 

 

 

 

人理修復の旅の時はブリーフィングとかで集まったりもしたし何かと総出でやることが多かったから頻繁に集まったりしてたんだけどそれも終わってからは、俺のホルマリン漬けにさせろ事件以来かな?

あの時も集まったっちゃ集まったんだけど怒った皆が暴走状態で会議なんてもんじゃなかったし。

 

だから純粋な話し合いって言うのは本当に久しぶりだ。

それでなんで職員、サーヴァント関係無しにこんなに全員で集まっているのか。

 

理由は春を幼稚園に行かせるか、それとも行かせないか。

 

これ、普通の家庭だったら行かせるで簡単に決まるような話なんだけど俺達に関して言えばその通りじゃない。

 

と言うのも表立ってという訳ではないけど、俺達カルデアと魔術協会、国連は対立している。

ハッキリ言ってしまえば物凄く関係が悪い。それも最悪なレベルで。

一応手を組んでいるとは言ってもそれが何かしらの、本当に些細な切っ掛けがあれば全面戦争に発展してしまうぐらいには仲が悪い。

ヨーロッパの火薬庫もびっくりなぐらい。というかそれ以上かもしれない。

 

 

 

理由は誰もが分かっている。

まず国連に関して言えば人理滅却という状況下とは言ってもレイシフトを何度も許可なしに無断で行ったりしたから、というのが表向きの理由。

 

本当の理由は、万が一俺達カルデアがゲーティアの様になった場合対抗手段が全く存在せず、一方的にやられてしまう事になるからだ。

例え特殊部隊と言ってもサーヴァントには敵わない。片手間で殺せるレベルの実力差が存在する。

そんな事にならない様に何が何でも管理下に置きたい。それと出来れば俺と言う存在を殺して、サーヴァントを座に還す。

 

 

魔術協会は純粋に、俺と言う貴重なサンプルと人理修復で得た膨大な情報が欲しいのだろう。

基本的に魔術師は自身の欲望に忠実だ。それこそ子供や妻を犠牲にしてでもというぐらいに。

 

根源に至るという目的の為なら手段を問わないというのが基本的な奴らだ。

ただの一般人が人理修復を成しただけでなく、サーヴァントを百以上も同時に従えているのだから研究対象としては持って来いなのだろう。確かに魔術回路なんかは平凡以下らしいし、人理焼却という事態という事と幾らカルデアのバックアップがあるとは言ってもこれだけの数のサーヴァントを同時に、となれば俺自身でもちょっと異常なのかな?と思っちゃうこともあった。

そんな彼ら魔術師としては失っても痛くも痒くもない俺と言う人間は最高の物として見られている。

 

そしてそれは俺だけに限らない。

マシュだってデミ・サーヴァントだったからもしそれを安定して、言い方が悪いとは思うけど量産出来てしまえばどうなる事か。国連はこれも狙っているのかもしれない。国連というよりは各国と言った方が良いかな。特に大国になればなるほど。今の軍事バランスを崩さず、他国よりも優位に立てるかもしれないから。

 

 

そしてそれは息子である春にも当然向けられる。

一応言っておくと人理修復を成して冠位なんて称号を貰っている俺と、元デミ・サーヴァントのマシュの間に出来た息子だ。

もしかしたら俺達よりも遥かに狙われているかも。

 

 

一応ダヴィンチちゃんやメディアと言った魔術方面に長けている人達に調べて貰ったんだけど、春の魔術回路は通常現代において天才とされる魔術回路の数よりも多いんだそうだ。神代とまではいかないがそれにやりようによっては匹敵しうる、と言えば分かる人間は分かるだろうか?

 

 

 

 

 

なぜそうなったのか詳しい理由は分からない。俺の家系は魔術なんて全くの無縁な訳だから先祖返りという可能性は低い。

幾つかの説があるけどどれも確証ではない。

 

 

 

魔術師ではなかったが、俺の先祖に春と同じかそれ以上の魔術回路を持つ人が居た。だから先祖返りした、という可能性も低すぎるが無くは無い。

確かめようもないのでどうする事も出来ないが。

 

 

所謂、先祖返り説。

 

 

 

 

 

マシュのデミ・サーヴァントだったという事が影響しているのか。

サーヴァントは元々魔力の塊だ。

しかもエジソン達みたいな近代の英霊とは違ってギャラハッドという、神代が終わりつつあったブリテンの英霊。

それが影響を与えていないとは断言できないし、寧ろ影響を与えていると言った方が自然だ。

 

これは内的要因説。

 

 

 

 

 

春が生まれてくるずっと前、まだお腹の中にいてマシュのお腹も全く大きくなっていなかった頃に、メディアやスカサハと言ったこれまた魔術に長けている面々に加えて、エウリュアレやステンノ、ケツ姉にカーマ、と言った神霊クラスに落ちているとは言っても神様な人達にお呪いやらなんやらを掛けて貰った事が何度もある。

これが一回だけなら特に問題は無かったのだろうが、複数回、それも何十回ともなればもう関係が無いとは言えない。

 

そして送り込まれた魔力やらなんやらが春の魔術回路や身体に影響を与えたとする外的要因説。

 

 

 

 

まぁどれもやっぱり確証は無いし、確かめることも出来ない。

だって自分の息子を解剖したりモルモットになんか出来る訳が無いから。

そんな訳で、春自身にも狙われる理由は山ほどある。人質にも出来る訳だし。

 

 

 

 

 

 

それに俺の事を差し出せと言って来た時は向こうから言って来たことだったから何を考えていたのかとか直ぐに分かったし対応も出来た。

と言っても皆が暴走して血祭りになっただけなんだけど。

 

というわけで人理修復後も色々とあった訳だけどそれで懲りる程魔術師って言う人種は簡単じゃない。目的の為なら手段を択ばないって言うのが基本的なスタイルだからそうされるとかなりやりづらい。

 

 

 

 

 

この会議はとても紛糾した。

 

行かせるべきと主張する人も居れば、行かすべきではないと言う人も居る。

 

 

行かせるべきだと主張する理由としては、このカルデアに春を閉じ込めておくのは如何なものかという事。幾ら遊びに外に連れて行っているとは言っても同年代の子供たちとコミュニケーションを取る必要があるしそれによって心やらなにやらを育てる云々。

危険に関しては我々が直接護衛すれば問題無いだろう、と。

 

 

行かせるべきではないという理由はまずこのカルデアに属している面々に日々触れ合っているのだから心の成長は十分できるだろうとして、同年代とはいかないが一応子供(サーヴァント)も居るのだから問題無い。

 

護衛も全てが万全とはいかないし何よりも周りへの被害が見当も付かない。

春を守るのならばホームグラウンドであるここが一番だし、何よりここは南極の山の上にあるのだから攻めるとしてもそう簡単にはいくまい。

という理由で行かせるべきではないとしていた。

 

 

 

 

正直な話、これは一人の親としてもかなりどうすればいいのか分からない。

春の事はこの世界で一番の存在と言っても可笑しくは無いし、それは皆も一緒だ。

危険に曝すなんてとんでもない。

 

だけど春の成長に関しては重要だとは思う。

その辺、マシュともかなり相談したし、事情を知らない両親にも幾らか助言を貰おうともした。

でもどれも解決には至らずこうして皆で会議している訳だ。

 

 

「確かに春の成長していく事に他の子どもと触れ合う事も大切でしょう。ですがそれで春に何かあったら意味が無いではないですか」

 

「だからそうならない様に俺達が直接護衛に着こうって言ってんだろ?」

 

「でも私達が居ることで他の子は近づいてこないかもしれませんよ?人間関係云々なんて無くなってしまいます。そうしたら通わせる意味なんて無いじゃないですか」

 

「町中じゃぁ守り切れるかどうか怪しいぞ?それに人選はどうする?直接守ると言っても常に傍に居れる訳じゃない」

 

「その辺ならそれこそアサシンの連中が好都合だろう」

 

「いくらアサシンと言ってもそう言う事に向いている者でなければ意味がありません。風魔小太郎や加藤段蔵、望月千代女。他に挙げられるとするならばハサンの名を持つ彼らですが静謐は勿論無理。山の翁も無理でしょう?」

 

「なら霊体化しときゃいいじゃねぇか。それなら場所も問わずに居られんだろ」

 

「貴方知らないんですか?何故かは分かりませんがハルは霊体化をしていても私達が居る場所が分かるらしいんですよ。この前、ちょっと悪戯を仕掛けようとしたモリアーティが後ろから近づいたら普通に振り向いてきて一瞬心臓が止まりかけたほどビビったと言っていましたよ」

 

「え、なにそれお父さん聞いてない」

 

「つい先日の事ですし。それに我々だけで話していた時に出た話題ですから」

 

「よし、これからは春の事を逐一報告せよ。マスターは息子の成長を見逃したくありません」

 

「分かりました」

 

「話が逸れてるって。んで?どうすんの?」

 

「私はハルに危険が及ぶんなら反対よ。もし何か町中であろうとなかろうと宝具をブチかます自信あるし」

 

「それはここに居る全員がそうであろう。下手をすると町一つが丸々無くなるやもしれんな」

 

「それは本当に洒落になっていませんよ?只でさえバーサーカーな彼ら彼女らがそうなったら手の施しようがない」

 

「皆本当にやっちゃダメだからね?町一つ分の後始末なんて想像したくない」

 

「それは幼稚園に行くのか、行かないのか、行ったとしても奴ら次第という事だマスター」

 

「なんで息子が幼稚園に行くか行かないかでこんなになってるの……」

 

 

とまぁこんな具合で全く決まらず。

誰もが春の事を思っての考えだから基本的に平行線にしかならない。

 

 

 

 

結局、暫くの間決着が着くことは無く、そのまま平行線を辿り続けた。

朝から続いているのに決まらず、しょうがないので取り敢えず昼食を摂ることにした。

しかし何時もなら騒がしい食堂もこの日に限ってはそうではなかった。

うーん、もうこれ分かんないね。

 

 

 

 

 

改めて昼食が終わってから再び話し合いが始まる。というか今更だけど今日は春絡みで良く乱闘にならないな。

それほど全員が真剣って事か。職員一同も必死になって頭を捻ってる。

 

 

 

 

 

 

 

結局その日だけでは決まらず、後日三日間に渡って話し合いが続けられた結果、幼稚園に関しては通う事が見送られた。

 

実際に色々と考えるとかなり都合が悪い。

護衛の選抜、万が一の時にどうするのか、後始末の問題。

 

正直な所、護衛の選抜に関しては何とかなりそうだったのだが、如何せん加減が出来ない人達が多すぎて……でも実力的には優秀だから居ないと問題があるというのが殆どで。

俺自身の護衛の時なら俺が抑えればいいんだけど春の護衛ともなるとストッパーが居なくなっちゃうから……一人だけじゃ抑えきれないだろうし。

 

 

それ以外の問題が大きすぎた。

だからこそ、今回の件に関しては見送った。

 

 

勉強に関しては世界最高レベルだから問題は無いかな。

それにコミュニケーション云々はこのカルデアに限って言えば何だか今更な気もする。と言ってもあくまでこのカルデア内という限定的な空間の、しかも赤ちゃんの頃からの付き合いという物もあるから同年代相手にどう反応するのか分からない。

 

 

 

取り敢えずは今のところは小学校の入学を目指す、という形で落ち着いた。

学校に行かなくても良い、という訳じゃないんだけどこの閉鎖的なコミュニティーの中にずっと閉じ込めておくのも良くは無い。

 

三年の間にこっちの準備を整えなきゃいけない。とすると長いようで短い期間だ。

まぁでもこれも可愛い息子の為だから何ともない。

 

 

 

 

さて、今日も一日仕事頑張るかぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 







教授

知ってる人は知ってる。
悪党だけど探偵さんに他にも一杯取っ捕まえる側が居るから基本悪巧みは成功しない。

本当は生まれた時に接近禁止命令が出かけたけど全力で抵抗した。
まぁ人妻ニアよりはね、ってことで許された。
それが今回の出来事に繋がっちゃったわけで周りは全力で後悔している。





むねじい

剣豪ジジイ。
春君は偶々触っていた髭を一掴み程持って居た事がある。
幾らこの人でもめっちゃ痛かった。
でもなぜかそこの霊基を修復しようとしない。
爺馬鹿なもんだから来るたび来るたびお菓子やらお小遣いやらをあげている。
金平糖をあげた時に一緒に食べようって言って来た時は心臓が止まって座に帰るかと思った。
助けてくれたのはナイチンゲールさん。殺してでもォォォ!!と叫んでいたら何となく危険を察知して飛び起きた、と本人は行って居るけど実際は春に会えなくなって堪るかと言うのが本音だったりする。

因みにお小遣いの値段は至って普通。百円ぐらい。
だってこの年齢の子何千円とか何万円渡しても仕方が無いし。
それに少ない金額を上げることで股貰いに来てくれることを狙ってる。この人も完全に春君成分に汚染されて除染不可能になってしまった。
刀さえ持って居なければ本当に孫が大好きでしょうがない歯止めが利かなくなったお爺ちゃん。





ロボ

ヘシアンの相棒。
カルデアの番犬ガオガオ。
真っ白でフワフワサラサラな毛並みの持ち主で良く皆に撫でられモフられている。
春が二歳ぐらいの頃からどこぞの誰かさんが作ってくれた籠を咥え、その籠の中に春を入れてお散歩したりお出かけしたりするのが好き。
なんか知らないけどすっごく頭が良い。トランプとかのカードゲームが得意。
皆は手札を見ない様に頑張っている。





カヴァス

黒王の飼い犬。
黒王大好き、マスター大好き、春は遊んでくれるからもっと大好き。
同じく真っ白フワフワサラサラ。サイズもお手頃だからカルデアのちびっ子を筆頭に抱き締められたりしてる。

脳内思考はこんな感じ。

ご主人(黒王)のご主人(マスター)の子供?……守らなきゃ!……遊んでくれるの?やったー!(この時既に守るという考えは無く、遊ぶことしか考えていない)


黒王最近カヴァスが春の所ばっかり行っててちょっと寂しいらしい。でも春の所に行けばカヴァスと一緒に遊べるし、春とカヴァスがじゃれている光景を見られるから一石二鳥な気分になれちゃうのでまぁいいかと思っていたりもする。





スカディお姉ちゃん

ポンコツ……な気がしなくもないアイス大好きお姉さん。
春君大好きお姉さんでしょっちゅう一緒にアイスを食べようと誘ってはカルデアのオカン達に少しならいいけど食べさせ過ぎだって怒られてる。
でもしょうがないよね。食べる姿が可愛い春君がいけないんだもんね。

甘い。基本的に春君に甘い。
スカサハが飴と鞭をしっかり使い分けられるいいお姉さんだとしたら、スカディは甘やかしすぎてダメ人間にしてしまうお姉さん。

人間の熱は好まないのに春君の熱は大好物。






スカサハお姉ちゃん

カルデアヤバい人ランキング上位。
良い人なんだけどやっぱりヤバい。
でも上には上が居る。溶岩水泳部とか首斬りワンコとか。

ここ最近、春君が大きくなったらどうやって鍛錬させようか企んでいる。
弟子たちは思った。

((((ハル、なんかあったら直ぐに逃げるんだぞ))))

守ってあげないの?と聞いたらこう答えるだろう。

「「「「いくらハルの為とはいっても師匠に殴り掛かるとか無理。勝てねぇ」」」」




Aチームで登場させるとしたら誰が良い?

  • ぺぺさん
  • カドック
  • オフェリア
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。