南賀ノ神社の白巫女   作:T・P・R

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平成最後の投稿!
………にしたくはないのですが、自分の執筆速度的にたぶんそうなっちゃうだろうなぁと………
すみません。

前話の感想にて。
カナタ、見た目だけで変化を見破るのはあまりにチート過ぎないか? 的な感想をいただきました。

全く反論できません。
まぎれもなく反則能力です。
しかし、今後の展開上どうしても必要な設定でしたのでどうか受け入れていただきたく。

理由はネタバレになるのでここでは明かせませんが、とにかくカナタは「真贋はっきり見極める程度の能力」を保有しているとだけ。


44話

私はその時だけ耳が悪かったことにした。

その質問を聞こえなかったことにした。

 

答えたくないどころか考えたくもなかった。

答えるのを拒否して沈黙することすら嫌だったから。

 

 

 

 

 

 

「つまりカナタが有利! 勝てますよ!」

 

 

(簡単に言ってくれるわね。全く)

 

コトの無邪気な声援を受けて、カンクロウさんと対峙しているカナタ(わたし)は内心ため息を吐いた。

確かにこの傀儡使いさんは接近戦が不得意なんでしょう、立ち回りを見ていればそれはわかる。

だけど声を大にして言いたい。

 

接近戦が苦手なのは私も同じなのだと。

 

 

遡ることアカデミー時代、かつての女子(くのいち)クラスにおいて私の体術の成績は中の中、可もなく不可もなく平均レベルだった。

好成績だったのは運動神経抜群のマイカゼ、体術の名門日向の嫡子である日向ヒナタさんと後はおよそ欠点というものがなかった優等生の山中いのさんくらいで残りはほとんど団子状態。

 

その団子の中心だったのが私、普通、圧倒的普通。

落ちこぼれだったコトや春野さんに比べたらマシだけど、トップクラスには及ばない。

運動において私はそんな平凡な生徒だった。

 

………じゃあ、今は?

 

私と一緒に団子になってた子たちはそもそも下忍になれず、狭き門を潜り抜けて残った連中は軒並み上位陣ばかりで、おまけに落ちこぼれであったはずの春野さんはいつの間に伸びたのかあっという間に追い越されて。

 

何も変わっていなかった私は、変わっていなかったが故に相対的に同期の下忍くのいちの中で下から数えた方が早くなってしまっていた。

いろいろと規格外というか論外なコトを除けば間違いなく私が近距離タイプワーストワンなのよ。

 

結論、このまま何の工夫も策もなくカンクロウさんと真正面からぶつかったらほぼ確実に私が負ける。

 

(さて、どうしたものかしら………)

 

 

 

 

 

 

「もう油断はしねぇ。教えてやるじゃんよ。戦術人形(カラクリ)(カラス)』の恐ろしさをな!」

 

 

散々煽られたカンクロウさんがカナタを怒りの形相で睨みつけてます。

もうその顔には最初の侮りはありません。

どうやら本気にさせちゃったみたいですね。

指からチャクラの糸が伸びて、傀儡………カラスに接続されました。

 

「おお~これが本場の傀儡の術ですか!」

 

「凄い! 有線だ!」

 

「君たちの感想はオカシイ」

 

ヤマト先生の無粋な突込みはさておいて、カラスと呼ばれた傀儡が大口を開けて真っすぐカナタに突っ込んで行きます。

それなりに速い、ですが直線的で単純な軌道なので見切れない動きではありません。

カナタは十分に余裕をもってその突進をかわし―――

傀儡の腕が人間なら絶対にありえない角度に曲がって伸びました。

それだけじゃありません、人形の腕がパカッと開き刃が飛び出して―――

 

 

「………っ曲がれ(辰巳子)!」

 

 

刃がカナタの腕を掠めようとしたその瞬間に、人形の動きがぶれました。

これこそカナタの十八番(オハコ)

相手のチャクラ制御に『声』で介入して誤作動を誘発させる幻術『無印詠唱』です。

………考案者のコト(わたし)としてはそんな使い方欠片も想定していなかったんですけどね。

 

 

「てめぇ………今、傀儡の術を」

 

「今のは危なかった………可動域がずいぶん広い。まさか腕があんな向きに」

 

 

「腕だけじゃない。身のこなし、というか動き方そのものが人間じゃないな。まあ人形だから当たり前なんだが。しかもあんな場所から刃が飛び出すのか………」

 

「足や関節部分にも刃が仕込まれてますね、口内には針、胴体部分に各種忍具、分離機能もあるようです。合体状態だと文字通り人以上の手数と武器で戦い、分離すれば各パーツがそれぞれ独立した武器にもなる………さすがに戦術カラクリを(うた)うだけありますね。カナタは対応しきれるでしょうか」

 

「正直、厳しいな。いくらなんでも全身にそんな武器を仕込まれたら………………って、ちょっと待て」

 

「強いて言えばそのギミックの多さこそが付け入る隙でしょうか。構造的にどうしても脆くなりますし、攻撃するにもいちいち仕込みを駆動させるワンアクションが必要になるから初動も遅れる………………どうしたんですかマイカゼ?」

 

「………なんでコトはそんなことが分かる?」

 

「え、見たらわかりませんか?」

 

戦闘中に見切るのは難しいかもですけど、今みたくこうして安全で高い場所から客観的にじっくり観察できるなら割と楽に見抜けそうなものですが。

少なくとも真夜中の書庫で明かりなしで巻物を読むのに比べたらはるかに簡単なのです。

………暗い部屋で本を読む私はとっても悪い子です。

 

「いや無理だろ。見えるわけが………ああ、写輪眼の力か」

 

「写輪眼使っていいなら包帯越しでもたぶんいけますよ?」

 

「………………」

 

「思うに、あの傀儡を造った職人さんは相当な芸術家肌だったのしょうね。攻撃のみを追求した無駄のない構造、仕込みの随所にかなりの拘りがうかがい知れるのですよ」

 

ただ、一点豪華主義がいささか行き過ぎているように見えるのがやや気になるところではありますが。

あそこまで攻め一辺倒だと、攻撃のみを追求したというよりむしろ攻撃以外を完全に捨てていると言ってもいいかもしれません。

明らかに攻撃以外の要素を他で補う前提で設計されてますね。

 

「おそらくですがカラスとは別に攻撃以外の………防御や捕縛を担う傀儡がもう1体………いや2体はセットでいるかもです。カナタは大丈夫でしょうか、いくら無印詠唱で制御を乱せるといっても3体もの傀儡を同時に相手するのは相当骨が折れるはず………って、マイカゼ? 急に黙り込んでどうしたんですか?」

 

「………………もはや何も言うまい」

 

「?」

 

いったい何のこと………って今はとにかくカナタとカンクロウさんとの戦闘です。

私が見る限り、カンクロウさんの両手の指から伸びているチャクラの糸は10本ともカラスに繋がっていて他に伸びている様子はありません。

少なくとも他に傀儡はいないとみて………いや待ってください。

 

「………あれ? ………え………ええ!? こ、これは!?」

 

 

 

 

 

 

傀儡の術、マジうっとうしい。

 

「オラオラオラどうしたぁ!? 調子よかったのは最初だけじゃん!」

 

「っく!」

 

カラスとかいう人形が本当に厄介だわ。

4本ある腕のどこから刃が飛び出してくるかわからないから迂闊に近づけないし、距離を取ったら今度は口から仕込みの千本がバンバン飛んでくる。

おかげ様で全身切り傷だらけ、かろうじて致命傷は避けているけどこのままだと直撃するのは時間の問題だわ。

 

毒が塗ってないのが幸いかな。

もしそうだったらとっくに動けなくなっていたわ。

 

全く、あんなに贅沢に暗器をばら撒いて………こっちはもう苦無が2本しかないのに。

ついでに言えば腕も2本しかない、文字通り手数の差で完全に負けてしまっている。

この状況で勝利するには私はどうすればいいのかしらね。

 

そもそも無印詠唱が効かないのが辛い。

いや、正確には効いているんだけど効果があまりに薄すぎて決定打にならない。

 

切れろ(巳酉寅)!」

 

「無駄じゃん!」

 

チャクラ糸は確かに私の言霊の術で切れる………けど1本だけ、それも瞬時に繋ぎなおされる。

 

「切られたチャクラの糸を瞬時に繋ぎ直すことなんて一流の傀儡師にとっては造作もないこと! そしてカラスは全身のありとあらゆる部品、その1つ1つに武器が仕込んである仕込み傀儡だ! どこか一ヶ所制御を狂わせたところで無駄なんだよ!」

 

「………おっしゃる通りで!」

 

無印詠唱は術式やチャクラの制御に言霊で横槍を入れることによって誤作動を誘発させる幻術の一種。

場合によっては術を暴発させて自滅させたり、そのまま術の制御をまるまる奪い取ることも可能なんだけど………前提として対象が難易度の高い忍術を使用していないことには満足に威力を発揮できない。

そして傀儡の術の難易度はCランクが精々………コトの使う無駄に難易度の高い無線方式(ラジコン)の傀儡の術ならいくらでも割り込んで制御を乗っ取ることだってできたのに………おのれ有線。

 

(一瞬でもいいから………何とかしてあのチャクラの糸を全部切れれば………でもどうやって?)

 

一流の傀儡師の扱うチャクラ糸の強度はワイヤーのそれに匹敵すると聞くわ。

馬鹿正直に苦無を振り下ろしたところでそんな代物切れるわけないし、それ以前の問題としてそもそも糸が見えない。

私にマイカゼみたいな剣の腕や、コトみたいな写輪眼があれば話は別だったんだけど………私個人でできることって声真似や幻術を除けば後はスタンガンに毛が生えたようなレベルの雷遁くらいなのよね。

 

カンクロウさんに対して直接幻術をかけるという手段もなくはないけれど………幻術の効果が発揮されるまで静かに御清聴頂けるはずがないよね。

 

………参った。

コトやマイカゼと一緒に戦うことに慣れ過ぎた弊害かしら、1人だと本当に何もできない。

 

(うーん仕方ない、こうなったらもう糸を切るのも傀儡の制御を乗っ取るのも全部すっぱり諦めて―――あ)

 

「―――しまった!」

 

「くくく、捕まえたじゃん」

 

 

 

 

 

 

「あ………」

 

「捕まった!」

 

またカナタの悪い癖が出ちゃいましたか。

カラオケで歌っている時だったり、または本を読んでいる時だったり。

カナタは没頭すると周囲が見えなくなるタイプです。

思考に意識を割き過ぎましたね。

 

4本の腕と2本の足、計6本の人形の四肢がまるで昆虫の足のようにカナタにしがみ付きます。

傍から見れば絶体絶命ですが、カナタはまだ諦めていないようです。

 

 

「戌子未辰酉………」

 

「無駄だ! その幻術はもう慣れた!」

 

「卯巳亥丑申………」

 

「もう逃がさねぇじゃん。そのまま絞め落として」

 

「―――午!」

 

「やるじゃ………え?」

 

 

ガキョン、と。

カラスの4本ある腕のうちの1本が胴体から分離しました。

えええ?

 

「なんだ!? 人形の腕が壊れた………いや取れた!?」

 

「まさか、無印詠唱の幻術を腕1本分に集中して!?」

 

確かにチャクラをコントロールする範囲が狭くなればその分、チャクラも節約できますし術の工程も時間も大幅に省略できます、できますけど………!

 

「………いや、いやいやいや待て待て待てその理屈はオカシイ! 腕だけ幻術にはめるとか意味が分からない! かえって難しいだろそれ!?」

 

「ですよねですよね! 普通そうですよね!?」

 

範囲が狭くなるということはチャクラコントロールがより精密になるということ、難易度は爆上がりです!

 

「これじゃまるで山中一族の心乱心(ひでん)じゃないですか!」

 

「ちょっと待てなんでアンタがうちの秘伝を知ってるのよ!?」

 

 

そんなことを言い合っている間にも、傀儡の腕がカンクロウさんめがけて飛んでいきます。

 

 

「………っ! たかが腕一本奪ったくらいでいい気になるな!」

 

 

カナタを拘束する人形の四肢に力がこもり、カナタの身体がミシミシと嫌な音を立て始めました。

 

 

「酉戌子!」

 

 

飛んでいく傀儡の腕の球体関節が1回転。

仕込み刃がジャキンと飛び出して、カンクロウさんに刃が―――

 

 

 

「―――参りました。降参です」

 

 

刃はカンクロウさんに届きませんでした。

傀儡の腕は、いつの間にかカナタとカンクロウさんの間に割って入るように現れた女性に捕まり止められていました。

長い紫色の髪を全部まとめて太い三つ編みにした髪形が特徴的な女性です。

彼女だったんですね、試合の間ずっと隠れていたのは。

いやもしかしたら試合が始まるずっと前から………で、誰なんでしょうか?

行動もそうですけど、存在自体が謎です。

 

 

「………中忍試験前に案内したとき以来ですね。黒雲母(キララ)さん。まさかとは思ってましたけど、よもやこんなタイミングで再会するなんて」

 

「私もですよカナタさん。本当は出るつもりはなかったのに予想外に強いですもん………ちょっとズルかったでしょうか?」

 

「構いません。どの道あのままだったら私が先に骨を砕かれて再起不能になっていたでしょうから」

 

 

いや本当に何処のどなたのどちら様ですかあのお姉さん!?

なんかカナタの知り合いっぽいですけど………

 

審判のハヤテさんがキララさんというらしいお姉さんをじっと見つめます。

隈の目立つ不健康そうな目でキララさんを観察すること数秒。

 

「ゴホッ………問題ありませんね。………勝者、カンクロウ」

 

 

 

 

 

 

なんか、いろいろと突っ込みどころの多い試合でした。

 

「2対1ってのは卑怯だってばよ! いいのかあれ!?」

 

猛烈に抗議するナルト君ですが、肝心のカナタはどこ吹く風で何とも思っていないようです。

 

「別に卑怯じゃないでしょ。だってあれ人形なんだし」

 

「………? いや俺が言ってるのはあの不気味な奴じゃなくて、紫三つ編みの綺麗なねーちゃんの方ってば………」

 

 

「いやだから彼女、黒雲母(キララ)さんが人形だって言ってるの」

 

 

「………………え?」

 

「よくできているよね~。喋って動いて自立行動する傀儡なんて。うん、70点」

 

………そのカナタのセリフは騒いでいたナルト君を絶句させるに十分の威力を秘めていました。

ナルト君だけではありません。

そのやり取りを聞いていたサクラさんやマイカゼ、その他の面々………下忍、上忍を含めた木ノ葉の忍び全員が目をむいて凍り付きました。

 

「………エ?………うぇエエええぇえエ!?」

 

「………!」

 

「ンなバカなっ! サクラちゃんより………あの霧の(ハク)と同じくらいカワイイのにぃー!?」

 

「どういう意味だコラァ!」

 

「グボッホオァ!」

 

なぜそこでサクラさんと白さんを引き合いに出したんですかナルト君。

 

「コトちゃんコトちゃん………ハクって誰?」

 

「そして貴女はそこに食いつくんですねヒナタさん。心配しなくても大丈夫ですよ、男の人ですから………いや待って、むしろまずいのでは?」

 

「君たちは何の話をしているんだ」

 

閑話休題。

騒乱の的である件のキララさんはというと、部屋の反対側の観覧スペースから礼儀正しくぺこりとお辞儀をしてこちらに笑いかけてきて………その後、カンクロウさんとその隣の女性(確かテマリさんって名前だったはず)に頭をはたかれてひっくり返りました。

その後、上司と思しき砂の上忍(バキさんって名前でした)にお説教されて………仕草と言い、外見と言いとても作り物には見えませんね。

ちょっとポンコツっぽいですが、それも含めて非常に人間みたいです。

しかし、それでも、間違いなく彼女は人形です。

 

………あれ? 違和感を感じないことに逆に違和感を感じるというこの感覚、前にどこかで………

 

「………ありゃ『赤砂の遺産』だな」

 

「赤砂の………」

 

「遺産?」

 

驚きの嵐が過ぎ去った後、解説してくれたのはナルト君たちの班の上忍でした。

知っているのですかカカシ先生!?

 

「『赤砂』っていうのは、かつて砂隠れの傀儡部隊にいた天才造形士の異名だよ。なんでもそいつの作る傀儡は1体で手練れの忍び10人に匹敵するほどの性能を誇ったらしい」

 

たった10体の傀儡で城1つ落としたなんて話もある、とカカシ先生。

 

「赤砂が生涯通して造り上げた傀儡(いさん)の数はおよそ300体。いずれも並ぶもののない傑作と謳われる傀儡だが、その中でも死の直前に造った最期の2体は特に異質でな………もはや傀儡の域を超え、自立した意思と魂を持ち傀儡師が操らなくても人間のように活動することができるそうだ」

 

私たちは改めて反対側の、カンクロウさんに怒られて謝っている女性を見つめます。

 

「な、なるほど………つまりその赤砂? って人の………死に際の2大傑作の片割れが」

 

「あのおねーさんってわけですね」

 

いやはや、世の中にはとんでもない人がいるものですね。

恐らく赤砂さんは傀儡に比喩ではなく文字通り命を懸けたんでしょう。

術学的に考えても、無生物(にんぎょう)に生命を吹き込む術なんてそれこそ生命を失うレベルのリスクが生じるのは確実でしょうし。

 

「まったく! まったく! どいつもこいつも変な奴ばっかりだってばよ!」

 

「ナルト君がそれを言うのですか?」

 

「コトも人の事言えないからな?」

 

「な、なにおう!? それを言ったらカナタだって!」

 

「私?」

 

「そうです! いったい何なんですかあの無印詠唱!」

 

完全自立型傀儡人形キララさん登場の衝撃でやや霞んでしまいましたが、カナタもこの試合で大概ふざけたことしていますからね?

何ですか部分幻術って。

 

「別にオカシなことしてないでしょ?」

 

「ええ確かに原理的には、理論的には不可能ではないです。ないですけど!」

 

「ならいいじゃないの。というか、コトにだけは言われたくないわ」

 

「アハハー言えてる」

 

「って、笑ってる場合じゃないな。サクラ」

 

「えっ?」

 

「ホラ」

 

「!」

 

カカシ先生が指さした電光掲示板には………

 

 

「では続いて第4回戦を始めますね」

 

 

『ハルノ・サクラ VS ヤマナカ・イノ』

 

 

瞬間、サクラさんといのさんの目つきが変わりました。

 

 

 

 

 

 

「ところでカナタ」

 

「何よ?」

 

「キララさんは70点なんですよね?」

 

「………だから何?」

 

「それなら………………やっぱりなんでもないです」




物語を書くにあたって、どんな場面を書くのが好きかは作者さんそれぞれだと思います。
会話シーンが好きだったり、アクションシーンだったりいろいろ意見あるでしょうけど。

僕が好きなのは「伏線を張る、回収する」場面だったりします。
本当に書けて良かった………そして性懲りもなくまた新たな伏線………投稿間隔あくと訳が分からくなりますけど。
遅筆本当にすみません。


今回の話、本当は観戦しているキャラが思い思いに感想を言い合っていたのですが、あまりに長くなりすぎる上、誰が誰だかわかりにくいのでカットしました。

以下没会話。


「赤砂の遺産の数はおよそ300………」

「「300! 多いな(ってばよ)!」」

「「「少ないですね」」」

「「………………」」


「あと、赤砂は造形士としてだけじゃなく、傀儡士としても超一流で1度に100体もの傀儡を操作できたらしい」


「100体! 少ないな(ってばよ)!」

「「「多いですね………」」」

「「………………」」


「ふえ? マイカゼ!? いきなりどうしたんですか?」

「うるさい! 頭いい奴なんて嫌いだ!」

あと話全く変わりますが、マイカゼには病弱な兄がいます。

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