グラブルキャラガチ恋勢、アルビオンに喧嘩凸   作:餅3こ

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俺は違う人視点を前書きや後書きで書く。

俺の勝手な趣味だし、いいよね。


にわかオタク、試験を受ける。

必要事項の記入等は面白みが無いので省くが、入試科目は全部で3つ。

一般教養科目、マナー作法、戦術学だった。

 

 

戦術学のみが実技で、ほか2つは筆記だったのだが、優秀な浪人生(笑)の俺にかかれば、一般教養科目とマナー作法の2つは、非常に容易といえた。

 

 

騎空艇という技術と科学の結晶とも言える物があるのに一体どういうことだ?とも思ったが、どうやらアレは、魔力と、この世界独自の気候変化を利用した超理論ファンタジー製の模様。

 

また、文字が読めなかったら?書けなかったら?と言う懸念は早々にして杞憂であることを知った。

 

こう、何となく分かるのだ。

眺めればニュアンスが伝わってくるし、書きたいと思えばこう書けばいい、といったふうに自然とわかる。

古文学や、魔法スペルの問題も何となく伝わってきたので、問題なく回答できた。

 

それと、情報登録に用いたオーブによって、自分の魔力を感じられるようになった。

火とか水とか、思いつくものを色々出してみたが、便利そうである。

まだそんなに使いこなせていないだろうし、無駄が多い気がする。

教官は驚いていたが、そんなに杜撰な使い方だったろうか?

 

まぁいい。

この辺はそんなに重要じゃない。

 

聞いたか?戦術学ってよ。

実技ってよ。

 

お前マジ、戦術学って言ってんだからさ、筆記させろよ。学ってなんだよマジで。

 

 

なんて文句が言えるはずもなく、俺は今、巨大なコロッセウムのような闘技場の控え室にて、教官と待機している。

 

 

これから、教官立会いの下、在学生と剣を交えるのだ。

つまり、この大舞台で、俺は在学生にシバかれるのだ。

公開処刑である。

死んでくれ。

 

 

「では、説明を。

先程述べた通り、これから貴方は、士官学校在学生と立ち合いをして頂く。

評価基準は伝えられないが、全力で闘ってくれ。

命の危険があれば即座に中止するので、ご心配なく。」

 

 

「分かりました。

それなら安心だ。

全力を尽くします」(震え声)

 

 

「うむ。

それでは、在校生側の準備が出来たようなので、闘技場に入ってくれ。

合図があれば、直ぐに開始だ。」

 

 

その言葉に頷き、俺は闘技場に、震える足で踏み入れる。

初めに視界に入ったのは、闘技場中心に居る、一人の男。

 

ガタイのいい、精悍な顔つきの青年で、片手剣を提げており、きっちりと着こなされた制服と、セットされた黒い髪からは、青年の真面目さが伺える。

 

まて、こいつ、どっかで見たことあるぞ?

 

「よろしく頼む!!

自分の名はタイラー!!

此度はこのアルビオン士官学校に良くぞ参られた!!

入学を勝ち取るため、自分を叩きのめすつもりで全力でぶつかって欲しいッ!!」

 

やっぱり!タイアーじゃん!!!

リアルタイアーだ!

きっめぇ!!!

マッチョじゃん!!!

 

「えぇ、よろしくお願いします。

タイアーさんですね?

アルビオン士官学校受験生、スイです。

胸をお借りするつもりで、死力を尽くします!」

 

「よろしい!!

だが、自分の名はタイラー!!

タイアーは私の弟の名だと言っておこう!!」

 

へぇ、兄貴居たのかアイツ…

 

「名乗りは済んだな?

それでは、各々所定の位置につけ。」

 

ああああそうだった!

今からシバかれんじゃん!!!

自分で言ってたけどね!!!

そりゃあ行くけどさあ!!

行くけどさぁ!!!

 

「よろしい。

位置に着いたな。

では、各人構えよ。」

 

 

ヒィィィィイイイィィィィ!!

 

「はじめッ!!」

 

合図の直後、瞬きした瞬間、目の前には片手剣を振り上げるタイラーの姿があった。

一瞬の隙をも見逃さない観察力もさる事ながら、実際にその隙を突く反応速度、即座に攻勢に出られる決断力。

魔力反応を見る限り、魔力放出による推進力での圧倒的な初速。

剣に纏った色のある魔力とその量を見るに、尋常ではない威力だろう。

敵ながら天晴である。

 

「ちょめうぇい!!!」

 

いや馬鹿か!!!

言ってる場合か!!

そんなの死ぬぞかし!!!

古文でたわアホか!!!

お前マジ、わい受験生ぞ!!!

初心者ぞ!!!!

とにかく避けなきゃ!!!

剣で受けたら死ぬ!!!

俺の肉体様がそう言ってる!!!

 

「ひいいいいぃ!!!」

 

俺は泣きながら左に飛んだ。

気づけば視界は変わっており、爆音と、砂塵を纏った爆風が右頬を汚す。

 

おっ?意外と行けんぞこれ?

震え止まってるし?

見切れてるし?動けてるし??

やっぱチートかこれ??

勝つるか??

 

よっしゃあ!!

俺のターンじゃあ!!

 

あいつの使った、同じ技で、あいつをシバいてやらぁ!

 

幸いにして、あいつは今、剣を振り下ろた直後で隙が出来てる!

 

その間隙、突かせてもらおうか!!

 

足元に魔力をため、一気に放出。

魔力なんざ使ったことも無いので、真似することしか出来ないが、コレは凄い!

爆発的な加速力と、顔に当たる強い風により、俺の顔はさぞや愉快な事になっているだろうが、気にしていられない。

 

「ハアァァァァッ!!」

 

両手で力強く直剣を握りしめ、手元に魔力を流し込み、さらに速度を上げて全力で振り下ろす。

 

―――直前、奴と目が合った。

その目は敗北の色など微塵もなく―――

 

 

 

奴は剣を傾け、俺の斬撃を滑らかに凌いだ後、その勢いを利用して一回転。

 

空中に躍り出た後、剣の腹でもって俺の背を殴打し、地面に叩きつけた。

 

クッソ…いってぇな…視界が暗くなっていく…

 

「そこまで!!

勝者、タイラー!!」

 

その声を最後に、俺の意識は途切れた。

 




◇教官の報告書◇

受験生スイについての報告をここに記す。

まず、一般教養学では、近年稀に見る優秀な成績を残した。
歴史学では、若干の不安が残るが、その頭脳を持って事象を推測し、実際に正答を導き出した軌跡がみられ、評価に値する。
また、数学においてはもはや学生レベルを超えており、教鞭を振るっても遜色ない学力を有する。
よって、評価を「越」とする。

次にマナー作法だが、こちらは目も当てられない凄惨たる結果に終わった。
田舎からの受験生にありがちではあるが、ここまでの成績をとるものは見たことがない。
歴代最低点と並んだこともあり、こちらの評価を「劣」とする。

最後に、戦術学について。
所作からして、戦闘経験は皆無だと分かっていたが、タイラーの攻撃を躱し、反撃に転じるなど、目を見張る戦闘センスを垣間見せた。
そして、魔力操作による加速を見ただけで真似ることや、すぐに応用を効かせる辺り、魔力探知力と、観察力でも逸脱している。
それに加え、属性適性が全属性であり、こちらは学校創立以来の出来事である。
まだまだ粗末な体捌きと魔力操作、怯えがちな性根ではあるが、磨けばカタリナに比肩しうる可能性を持つ。

とはいえ、現状での評価であるので、こちらの評価は「凡」とする。


以上を持って、受験生スイを合格とする。
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