特に特別な人間であった訳でも、とんでもなく不幸であったわけでもなかったのですが……。まあこれも神のお導きというものでしょう。
あ、神らしき人物には会いましたよ。真っ白と真っ黒を同時に表したような、なぜそう認識できているのか分からない感じでしたね。
その方には特典を頂きました。
その特典は、我が神であるヴァンダルー・アーク・ヒルウィロウ・ソルダ・ザッカートの御力である。
しかし私は我が神に成り代わりたい訳では無いのだ。私がしたいことは、我が神への信仰を広めることである。また、その為に加護を任意でも授けられるようにしてもらった。
これで皆が我が神の存在を疑うこと無く信仰してくれるだろう。
ちなみにこの態度は興奮しているからであって、いつもはもっと軽いです。
ちょっと落ち着いてきたので、今の現状を話しましょう。今はどうも日本以外の国に産まれているようです。あと私は特典の効果によってなのか、吸血鬼の父とダークエルフの母から産まれたダンピールとなりました。ただどちらも神格を持っている訳では無いのですが……。
まあ我が神も、御母上であるダルシア様が女神の化身として復活なさった時よりも前に加護を振りまいておられだったので、特に問題はありますまい。
それはそうと、ダンピールとして産まれた私の容姿も、我が神と同じように白髪に赤と紫の瞳、青白いと言える程白い肌と共通点が多く感無量であります。
ですが我が神とは違い私は捨てられてしまいました。まあ理由はお察しですがね。しかし私は恨みませんとも。彼らの思考が理解出来るものであると同時に、我が神が信仰している『生命と愛の女神』ヴィダはヒトを愛しており、その意図を汲んだ我が神は基本的に人助けをなさるからです。
もちろんこれからは我が神に習い、恨みを忘れず、自らの幸せを追求する為に敵を排除する事を躊躇したりは致しません。
まあまずは霊の方達にお願いしてネズミやらを取って来てもらいましょう。このままでは餓死してしまいますからね。霊の方達に魔力を送ってゴーストになってもらいました。そうしないと触れないので。
さて、
さあ、生き残って布教しましょう。