王宮に着くとすぐに王座の間に連れていかれた。王座の間に着くまで間は正直どうでもよかったので【死角】の魔術を使ってスルーしてもらう。
王座の間に着いてからはちょっとした事がありましたが、分かったことはイシュタルがこの国の国王よりも上位にいることだけですね。これで更に殺すタイミングがなくなりました。
その後は晩餐がありましたね。見た目がアレでしたが【危険感知:死】には反応がありませんでしたから、その事をハジメに教えた後美味しく頂きました。
晩餐が終わった後、王宮ではハジメ達の衣食住が保障されている旨と、訓練における教官達の紹介もなされました。教官達は現役の騎士団や宮廷魔法師から選ばれたようですね。いずれ来る戦争に備え親睦を深めておけということでしょう。パッと見でですがスキルレベルで表すと一番上で6lv程度でしょうか?C級冒険者程度ですね。騎士としては妥当といったところですか。
それが終わり、それぞれ与えられた個室に案内してもらいました。天蓋付きのベッドでしたが私は比較的どこでも寝れるタチですので気にせず就寝しました。
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翌日から早速訓練と座学が始まりました。
まず、集まった生徒達に十二センチ×七センチ位の銀色のプレートが配られました。不思議そうに配られたプレートを見る生徒達に、騎士団長メルド・ロギンスが直々に説明を始めます。
「よし、全員に配り終わったな? このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。最も信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だからな、失くすなよ?」
非常に気楽な喋り方をするメルド。彼は
まあ私としては丁寧でも気楽でも横暴でもどうでもいいんですがね。嫌だったら存在感消しますし……遠藤くん並に。
「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう。そこに、一緒に渡した針で指に傷を作って魔法陣に血を一滴垂らしてくれ。それで所持者が登録される。 〝ステータスオープン〟と言えば表に自分のステータスが表示されるはずだ。ああ、原理とか聞くなよ? そんなもん知らないからな。神代のアーティファクトの類だ。」
「アーティファクト?」
アーティファクトという聞き慣れない単語に光輝が質問をする。
「アーティファクトって言うのはな、現代じゃ再現できない強力な力を持った魔法の道具のことだ。まだ神やその眷属けんぞく達が地上にいた神代に創られたと言われている。そのステータスプレートもその一つでな、複製するアーティファクトと一緒に、昔からこの世界に普及しているものとしては唯一のアーティファクトだ。普通は、アーティファクトと言えば国宝になるもんなんだが、これは一般市民にも流通している。身分証に便利だからな。」
なるほどなー、と思いながら血を一滴魔法陣に捩じ込みます。誰も見ていないので茶目っ気を出してみました。……誰得でしょうかね?
すると……