エーテルラボラトリー 作:白鯖
いつの時代かは誰にも知らぬがとあるところに、美しき科学者のお姉さんがおったとさ。
「……」冷たい風が今宵も体にしみる。ここは目を瞑ればまた、目を開けれるかもわからないようなそんな奴隷のような世界ではない。何もなくいきなり死んでしまうこともないし、美味しいご飯だってある。空いた時間に寝ることだってできる。恋も思い通りにならないことがあったとしても決して禁止されるなんてこともない。それなのに何かが足りないような孤独感が残る時代。考え込んでいても何も起きたりはしないし窓を閉めて寝てしまおうか。一言呟きながら目を瞑る「いい夢が読めるといいな」と
紅色の鮮血と赤褐色の銃弾そしてどんよりした灰色の空が目の前に映る。私はただ呆然と眺めるしかなかった。
気がつくと目覚まし時計のアラームが頭の中に鳴り響く。何を夢見ていたのだろうか、不思議な光景だった。最近よくこの夢を見るんだよな。寝ぼけた状態でスマートフォンを見る。ツイッターを開くとネットで仲良い人からダイレクトメッセージが一件。メッセージの内容は「私、セラピストとして働いてるって言ったことあると思うんですけど来てみませんか?今日は暇だって言ってましたよね?多分町川さんって言えばお店の人はわかると思いますよ」という文章とお店のurlだった。普段だったら、詐欺メッセージだと思うのだが、実際仲よかったりお店自体ネットで調べたら普通にあるお店だったので行ってみることにした。
家からかなり近い距離だったので、散歩がてら歩いて行くことにした。十階程のビルが立ち並び道沿いに電車が走っている。ありふれた光景だが普段はあまり風景を見ることがないので少し新鮮さもある。ネットでどこかに誘われるなんてことは初めてだし、非日常な感じがしてとても楽しみだ。それにしても町川さんとは一体どんな人なんだろうか、期待してるけど普通に話して終わりってオチだと思うけどね、それでも趣味を語れるのは楽しそうだ。こんな感じでまったり考えながら歩いているとお店に着いた。看板には「アロマセラピーかぐやのゆうべ」とかかれてある
ドアを開けると何やらテンションの高い女性が話しかけてきた。「いらっしゃいませ!店長の日向かぐやと申します。貴方はどのようなことがあってこちらにきたのでしょうか?」「えーとあの町川さんって人に用があって、いらっしゃいますか?」ここまできてメッセージがただのいたずらな気がしてきた。もし悪戯だとしたら私は悲しみでアロマセラピーの最も長いコースを2回連続でやりそうだ。「はい、いらっしゃいますよ!でも貴方がいらっしゃったのは確か初めてでしたよね、なぜわざわざ指名を?まぁ私は気にしませんが。呼んでくるのでちょっとここで座っといてくださいね」椅子にちょこんと座る。本当にいたのか・・・一体どんな人だろうか?「呼んできましたよー!それじゃあ後は町川さんに聞いてね」部屋を見渡すとアンティークな雰囲気とその場にとても似合わないような1匹のインコがいる鳥かごがある。その辺を眺めていると目の前で手を振りかざしてきた
「私のことを気づかないぐらいぼーってしてましたね。どうも初めまして、町川かなです。予想通りの人で安心しましたよ。まずはお名前をお教えくださいな」目の前にいる女性は茶色のロングで身長が低い。薄暗い赤紫の目は見ている人の心を引き付けるような様子をしている。これ以上細かく表すと気持ち悪くなりそうなので、皆さんにわかりやすく言うと清少納言のような女性である。「藤宮鶴って言います。...女性と二人きりだとネットで仲よくてもすごく恥ずかしいですね」「恥ずかしいのは私もそうですがね。仕事としてもやっていますし、ここは私が会話を合わせましょう。それでは施術を開始していきますね」優しい声で呟いた後、彼女は辺りをゴソゴソして数種類のオイルが入った小瓶を取り出すと窪んだ石の上にオイルを数滴落とすととても優しい香りが辺り一面に広がって行く。とても心が落ち着く。「ここはちょっと不思議で、香りを楽しみながら会話をするだけなんですよー。体を触れられるのが怖い人とかもいるし、心を癒したい人とかも多いので意外と人気は高いんですよねー」とほっこり彼女は語りかける。確かにとても落ち着く香りだ。「それでは話をしていきますねー。貴方はここ最近で辛いことは何かありましたか?」「辛いことはないけれど、、何か足りないって思うことはよくあるかな」「そういう人もいるんですねー。大体の人間は辛いことがなければ満足するんですがねー。虚無感っていうんですかね、経験はあるので気持ちとてもわかりますよー。何かが足りないと思ったらひたすらできることは全部やることですよー。ここに来たようににねー。」その後2,3分間話した後、事情説明とかのために一旦彼女は退出した。すると突然「おいお前!なんか足りないとか言ってたけどエーテルって興味あるかい?」と声が聞こえた。どこ?「あんたのさっきジロジロ見てた鳥さんだよ!お前なら一瞬で気づくと思ったんだがな」なるほど把握、つまり夢だ。香りで眠たくなって幻聴が聞こえてるんだ。多分そうだな。おやすみ。「いや、現実だからな。目を覚ませって、俺は人の心をちょっと読めるんだよ。お前が中二病であいつのやってることに興味を持ちそうだからって話してんだよ。ここで現実逃避するのは小説でモブがやることだぞ」とよくわからない発言が聞こえてくるがいきなりのことで頭が働かない「ただいま戻りましたよ。ってなんでやきとりが喋ってんの?・・・とりあえず、寝てたってことにしてさっさと家に返そうそうしよう。」そんな声が聞こえた後、とろけていた意識が完全に消えて、目を閉じていた。
目が覚めても、インコが喋ったりとかはなく、彼女に「すごくぐっすり眠っていましたよー。もしかして最近寝付けなかったとかじゃないですか?それにしても寝顔見てましたけどこっちまでほっこりしましたよー。」と言われただけなので多分夢だ。最近は変な夢を見ていたのでそれに比べたらほっこりする夢だなと思ったりもした。帰る間際日向さんに「どうでしたか?時間があるときにまたきてくださいね!」と言われた。「本当に心地よかったです。またくると思います」と言い店を出た。帰り道、幸せな気分で歩いていると「なんだ、本当に夢だと思い込んでんのか。すごいなあいつ。でも現実だよ」という声とともにバックの中からインコが飛び出してきた。そして私に一言「やぁ君、科学に興味はあるかい?」と。もちろん答えはYESだ。
・・・さっぱり理解できない。読者もきっと理解してない。話は飛躍しすぎてる。今起きている現状を整理しよう。ネットの友達に呼ばれてアロマセラピーに行ったらそこにいる喋るインコに連れてかれて、SF世界みたいなところに来た。ということだね。壁に"aether laboratory"(和訳:エーテル研究室)と書かれている。おそらくこの場所の名前だろうか。こんな非日常な世界だから、ここにいる科学者はある程度予想がついていた。雰囲気はさっきとは違く、目にくまができていて気だるそうな顔をしてはいるが。そう、町川さんである。すると突然こちらを振り向いて「いろいろ言いたいことはあるけれど、今実験中で危険だからとりあえずちょっと距離を離れててくれ」と、とても清々しい声で言った。椅子に座って5分ぐらい経つと、「待たせてすまないなんていう気は無いぞ、理由があったとしても勝手に人の場所に入ったんだから。関係ないけどこの鳥の名前はやきとりっていうんだ。気軽に呼んでいいぞ」「そうなんだ」「やきとりはなぜだか喋れるインコでね。私のペットなんだけどな。こいつがお前をここに案内したのかい?」「そうですね。」「そうか、とりあえず私の許可なく研究室に誘ったやきとりはあとで締めるとして、藤宮はいろいろ話すことがあるからお茶でも飲みながら話そう。後呼び捨てで大丈夫だったかい?」大丈夫ですよという言ったときにはもう彼女は奥の部屋に入ってた。やきとりは一体どうなったんだろう?と考えていると彼女はお茶をトレイに乗せて帰ってきた。お茶を机に置いて、椅子に座ると彼女は「やってることがバレるのはちょっと癪だが、まぁ記憶消去の方法なんてわからないし、君が私のやっていることに興味があることは知っているからね。これからよろしく頼むよっ」と私に笑いかけた。
藤宮は私たちのことを知っているのではなく、中二病でこの世界を小説だっ!って思っているだけです。はい。
だから藤宮さんの発言で気分を害されたのならすいません。修正します。
そもそもこの作品はノリと勢いでしか書いていないので間違いも多くあるかもしれませんが、報告していただけると助かります。
作者より