ヒロイン 恋愛集 ヤンデレ多め   作:黒猫黒

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主人公は千秋と同い年
秋男=あきお


みなみけ
手作りご飯 千秋 夏奈 春香


みなみけ

 

僕は南秋男、まだ小学生で四人姉弟の三男と言う事になっている

 

成っていると言うのは本当の姉弟ではないからで、僕の本当の母親は僕を産んで直ぐに死んでしまった、母親が天涯孤独だったので僕は生まれながらに天涯孤独を引き継いだ。

 

その僕を貰ってくれたのが、みなみ家の両親で僕の両親になってくれた人達だ

病院で千秋の隣のベッドに寝ていた僕が、天涯孤独と聞くと直ぐに引き取ってくれた、良い人達だ。

両親が僕達に説明してくれた。

 

今は長女の春香、次女の夏奈、三女の千秋、そして僕秋男で暮らしている

 

「兄さん」

 

千秋は僕を兄さんと呼ぶ、僕の方が数日早く生まれたかららしい、後はちゃんと兄らしくするからだとか

 

「おい、聞こえてるのか?」

 

肩を掴んでガクガクと揺らされた

返事をするのを忘れていた

 

「ごめん千秋、考え事してた」

 

「そうか…わざとじゃ無ければいい」

 

千秋は僕に優しい、言葉使いは乱暴だが仲良くしてくれる、姉弟で唯一の妹だ可愛くない訳が無い。

 

「兄さん、悪いんだがホットケーキを作ってくれ」

 

「お腹すいたの?」

 

今日は日曜日で春香が出掛ける為、お昼ご飯を置いて行くと言っていた筈、それは食べたのだろうか?

 

「お昼ご飯は?僕のぶん分けようか?」

 

「兄さんは優しいな」

 

頭を撫でられる、因みに身長はほぼ一緒だ

 

「…あのバカ野郎と違って」

 

「夏奈の事?今度は何したの?」

 

千秋のバカ野郎と言うのは、大抵夏奈の事だ

 

「それが聞いてくれ!

春香姉様が作ってくれたご飯を、私と兄さんの分も夏奈が全部、一人で全て食べてしまったんだ!」

 

来てくれと手を引かれる

机の上には空っぽのお皿が1枚あるだけ、夏奈はお腹を出して眠っている

 

「兄さんこのバカ野郎をどう思う?」

 

「夏奈だからね、仕方ないよ…」

 

自由人だから仕方ないと諦めている

夏奈のお腹が出ているのを元に戻し、タオルケットをかける

 

「そんな奴ほっといても…」

 

千秋の頭を撫でて、お皿を片付ける

 

「さてと、それじゃあホットケーキを作るよ」

 

「私も手伝う」

 

「ありがとう千秋」

 

二人でホットケーキを作る、フルーツが沢山あったので切って盛り付けた、後はジャムとシロップをかけて完成だ

 

「おおっ輝いて見える、凄いぞ兄さん」

 

「二人で頑張ったからね

きっと何時もよりも美味しいよ」

 

二人でにこりと笑い合う

千秋がご機嫌になった様で良かった

 

「「いただきます」」

 

一口食べるとふかふか甘々で美味しい、上手に焼けたみたいで安心した

 

「美味しいね」

 

「兄さんは、良い主夫になれるぞ」

 

「千秋だって、良い主婦になれるよ」

 

また二人で笑い合う、こう言う所は血が繋がっていなくても、一緒に暮らしていると似てくるみたいだ。

 

「それなら二人で結婚すれば、幸せな家庭になるな」

 

「兄妹だから結婚は出来ないよ?」

 

「大丈夫だぞ、義理の兄妹は結婚出来るらしい。ちゃんと調べた」

 

千秋は頭は良いのに、時々おバカになる。さすが夏奈の妹

 

「なんでそんな事調べたの?」

 

「将来の為じゃないか、当たり前だろ」

 

当たり前じゃ無い、そんな事を聞いたんじゃ無い

 

「結婚は好きな人同士でするんだよ、家族愛じゃ無くて」

 

「分かっている」

 

自信満々に得意気な様子で語る千秋に不安になる、本当に分かってるのかな?

 

「…んん?なんか良い匂いがするな?」

 

「あっ夏奈」

 

夏奈が起きたので千秋との会話は終了だ

千秋は夏奈を睨み付けている

 

「おいバカ野郎、私と兄さんのご飯を返せ!」

 

「あれ?全部私の分じゃなかったの?」

 

夏奈はわざとでは無かったらしい

何時もの突拍子の無い行動も悪意はなく、後先の事を考えないだけ

 

「お前は人の分とか、考えないのか!」

 

「だから、分からなかったんだってば。ごめんごめん」

 

軽く謝る夏奈に千秋はますます怒る、悪循環に陥る前に二人に割って入る

 

「夏奈、ホットケーキあるよ」

 

「何!お前の作った物は美味しいからな、勿論食べるぞ!」

 

使っていたタオルケットを蹴りあげ、全力でキッチンに走って行った

 

「兄さん!あんな奴に分けなくても!」

 

「だって千秋も、喧嘩やめないでしょ」

 

うっと黙り我慢する。千秋は賢いのに乗せられやすく、すぐ夏奈と喧嘩になる

何時も二人で喧嘩をしている自覚はあるのだろう

 

「千秋は、我慢できて偉いね」

 

「あのバカとは違うから…」

 

何時も我慢する側に回らせられる千秋には、何かご褒美をあげたい…ふと見ると、千秋のお皿は空っぽで僕のお皿には沢山のホットケーキが残っていた。

 

「千秋、あーん」

 

「!」

 

ベタベタに甘やかしてみる、これはご褒美になるかな?

 

「美味しい!食べさせて貰うと、凄く美味しい!」

 

「それは良かった」

 

「もっとくれ!」

 

欲しがるままに与える、雛鳥の様で可愛い

 

「まーた、千秋ばっかり甘やかして。秋男私も甘やかしなさいよ」

 

夏奈が戻って来たかと思うと、千秋と僕の間に座ったので狭い。元々僕と千秋が並んでいたのに、夏奈まで来たら食べにくい

 

「おい夏奈!兄さんから離れろ!」

 

「食べ終わった千秋が行けばいいじゃんか」

 

また喧嘩になる、どうすれば仲良くなるのか僕にはもう分からない。

助けて春香

 

「大体お前は、私を姉と呼びなさいよ!」

 

「呼ばれる要素がお前にあるのか!」

 

ぐぬぬとどっちも譲らない

 

「それに兄さんはどうなんだ?夏奈と呼んでいるぞ?

多数決で私が正しい」

 

はんっと夏奈がバカにした様に鼻で笑う

 

「将来結婚したら、名前で呼び合うのにわざわざ呼び方を変える必要はないでしょ?バカなのか?」

 

「兄さんはお前と結婚しないに決まってるだろ!」

 

「なんだと!」

 

とうとう取っ組み合いが始まった、僕に出来るのは被害が出ない様に、机を部屋の端に寄せ、お皿をキッチンに片付ける事だけだ。

 

助けて春香(2回目)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

願いが通じたのかそれほど時間が経たない内に、春香が帰って来てくれた

 

「ただいま~、えっどうしたの?キッチンに三角座りなんてして!」

 

春香が驚くのも無理は無い、キッチンの床直接に三角座りで耳を塞いでいたのだから

 

「おかえりなさい春香、助けて」

 

リビングを指差すと即座に理解したのか、顔が般若に変わる

 

「分かったわ、荷物をお願い」

 

「はい」

 

買い物袋と鞄を受け取る

これから、春香の雷と長い長いお説教が始まるのだろう。

 

鞄を春香の部屋に運び、買い物袋の中を見る

材料を見るに今日はカレーかな、それなら僕にも作れる筈。

春香は長くなるだろうから作っておく、その後はお風呂も沸かしておこう。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「何か良い匂いするぞ」

 

「こら!夏奈ちゃんと聞いてるの!」

 

「分かってるよ、今度から人のご飯は食べません」

 

「千秋は?」

 

「夏奈の挑発に乗って、喧嘩しません」

 

「よろしい!なら急いでご飯作るから」

 

「待て春香!この匂いはカレーだぞ!」

 

「え?まだ作ってないけど…」

 

「この匂い、兄さんのカレーだ!」

 

キッチンに行くと、お鍋をかき混ぜる秋男が居た

 

「ん?もう終わったの?」

 

「ごめんね秋男、ご飯作らせちゃって」

 

「ううん、春香も怒って余計に疲れてるだろうし」

 

「ああっなんて良い子なの!」

 

ぎゅっと抱き締められて、足が浮いている

 

「春香姉様、兄さんが浮いてます!」

 

「苦しい」

 

「春香っ、秋男が死ぬぞ!」

 

千秋と夏奈が助けてくれた。死ぬほど苦しかった、春香は以外と力が強いから

 

「ごめんねっ大丈夫?」

 

「大丈夫だよ」

 

「兄さん」

 

千秋が抱きついてくる、何時も心配してくれる

 

「大丈夫だって千秋、平気だから」

 

「うぅ、本当か」

 

「千秋の弱点は秋男だな」

 

「うるさいバカ野郎!」

 

また喧嘩になりそうだ、話題を変えないと

 

「カレーが出来たから、早く食べようよ」

 

「おっそうだな、秋男のカレーは絶品だからな!」

 

「本当に美味しいわよね、何が違うのかしら?」

 

「何か特別な物が、入っているのか?」

 

これはあれを言う時だ、テレビでやってた奴

 

「愛情を沢山入れてるんだよ」

 

「「「……………」」」

 

皆黙っている、滑ってしまったのか

 

「秋男っ早く食べるぞ!」

 

「ええそうね、私も今日は沢山食べるわよ!」

 

「兄さん、私への愛情も入ってるよな?」

 

違った様だ、皆の食い付きが凄い怖いくらいだ

お鍋いっぱいに作ったのに、もう無くなった皆が喜んでくれて嬉しいな。

 

その後は、誰とお風呂に入るかでもめたが、勿論僕は一人で入った

 

僕の家族は皆僕に甘い、だが優しくて暖かい幸せな家族だ




義理の兄妹は結婚出来る
狙われる主人公
主人公カレーの匂いを嗅ぎ分ける妹

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