ヒロイン 恋愛集 ヤンデレ多め   作:黒猫黒

13 / 47
ヤンデレキノちゃん好き

主人公の設定が違うので、こっちに書きます

ヤンデレキノ達と、ある旅人の話
連載中です、そちらもお願いします

主人公の名前は、ソラ


キノの旅
旅立ちの日 キノ


そろそろ体が痛い、ロープで簀巻きにされその上で寝袋に詰め込まれ、猿轡までされている。

 

自室で本を読んで居るといきなり後ろから襲われ、そのまま見事な手際で簀巻きにされモトラドに乗せられ拐われた。

 

そして今目的地に着いた様で、ふかふかの恐らくベッドだろう物の上に乗せられている、随分長く感じたが途中で眠っていたので、正しい距離は分からない。

分かっている事は只一つ、誘拐犯の正体だけだ。

 

ジジジッと寝袋が開かれた、ロープをほどかれ猿轡を外された。

 

「はぁっやっと息が出来るよ、なんて事するのキノ!」

 

そう犯人はキノである。

 

師匠の所に僕の後にやって来た女の子で、歳も多分同じ位の妹弟子だ、妹弟子とは言っても実力に差はほとんど無い、師匠に弟子入りした順番で決まっただけだ。

 

「大丈夫?なるべく揺らさない様に走って来たつもりだけど、何処か痛い?」

 

キノは心配そうに僕の背中を撫でて、怪我が無いかを確認している、キノのせいなのに

 

「キノは何で僕も連れて来たの?そろそろ旅に出るとは聞いていたけど、僕はまだ師匠の所に居るって言ったよね?」

 

キノが旅に出る事は聞いていた、僕も誘われたが旅には危険が付き物なので、もう少し自信がつくまでは師匠の所でお世話になるつもりだった。

 

何度も説得されたが、この頃は言わなくなったので諦めて一人で旅に出ると思っていたが、まさか白昼堂々拐うとはなんとも大胆な犯行だ。

 

「僕がソラから離れる訳無いでしょう?旅に出るなら一緒に決まってるよ」

 

「そんなの誰が決めたの!」

 

「僕だよ」

 

「はぁ?」

 

なんで僕の事を勝手に決めるのか、まるで意味が分からない、キノには昔からこう言う所がある。

 

死ぬまでずっと一緒、僕が死んだら一緒に死ぬ、一人にしないずっと離れない、好き愛してる、これらの言葉を一日に何回も僕に囁く。

キノは僕に対して凄まじい想いを寄せてくれる、僕が家族愛しか返さないのに、毎日愛を囁くのだ。

 

理由は多分あの事だ、師匠の家に賊が強盗に来て戦闘になった事がある、まだ人を撃つ覚悟が出来ていなかったキノが戸惑っているうちに賊に襲われた。

 

戦闘中に動きが止まるのは大変な隙になる、相手にとっては良い的だ、キノが撃たれそうになった時、僕は咄嗟に体を盾にして銃弾からキノを守った。

 

結果キノは助かり僕は大怪我を負った、勿論無茶をした事は師匠に死ぬ程叱られたが…、キノの行動が変わったのはそれからだ、僕の看病を全て一人でこなし一時も側を離れなくなった。

昔は付かず離れず、普通の弟子同士か同居人の様な丁度良い関係だったのになんで何でこんな事に…

 

「言い出したら聞かないのは知ってたけど、師匠に怒られたくないから、僕は家に戻るよ」

 

「そんなの駄目だよ、ソラは僕よりも師匠を選ぶの…?」

 

キノの目から光が無くなり涙が浮かぶ、この目になった時は僕以外の言葉は届かなくなる、未だに何が切っ掛けで光を失うのかは分からないが、仮にも家族だほっとく訳にはいかない。

 

「そんな事言って無いよ、僕はキノが一番大切だよ!」

 

僕の死んだ様な人生は師匠に拾って貰って、名前を付けて貰い新しい人生が始まった。

家族は師匠とキノで、自分自身よりもずっと大切だ。

 

「僕もソラが大切だから、一緒が良い」

 

キノは僕に抱き着いて離れない、キノの背中を撫でてゆっくりと話すそして落ち着くのを待つ、何時ものパターンだ

 

「でも、師匠にはちゃんと話して来た?」

 

僕を拐って来た位だ、多分話していないだろう

 

「…何も言わずに、出て来ちゃった」

 

「それなら師匠には話に行こう、それから旅に出ようよ」

 

「そんなの出来ないよ」

 

「何で?いくら師匠でも、頭から反対はしないと思うけど?」

 

「違うんだ…師匠のパースエイダーを、その…黙って持って来ちゃったから…」

 

キノの手の中にはカノンがあった、それは確かに師匠のパースエイダーだ。旅に出るには身を守る武器が必要不可欠だが、あの師匠の持ち物を黙って持って来るなんて、なんて恐ろしい事を。

 

「そうだね今戻ったら、確実に殺されそうだね…」

 

「だよね…」

 

はは、と掠れた声で笑うキノは遠い目をしている、このまま旅に出るしか無いのか、でも僕の用意が何も出来ていない、どうしよう。

 

「キノ、僕の荷物はどうしよう?」

 

「大丈夫だよ、ほら」

 

キノがエルメスの荷台を指差す、そこには僕の鞄が有った、抜かり無く僕の分もしっかりと用意されていた。

 

「僕の荷物だね」

 

「流石に武器は用意出来なかったけど、それ以外は完璧だから、この国で調達しようと思って」

 

「でもエルメスに二人乗りは辛いから、もう一台モトラドを用意しないと」

 

「僕は二人乗りの方が、密着出来て嬉しいけど?」

 

「旅に支障が出るでしょ!」

 

モトラドに二人乗りなんて荷物も運べない、スピードも出せない、小回りも利かなくなる、キノは頭は良いのに何でたまに、こんなになるんだろう?

 

「二人乗りで旅でもして、エルメスがパンクしたらそこで旅が終了だし、最悪死ぬかも知れない」

 

砂漠の真ん中や森の奥深く、人の居ない土地で足が無くなれば、僕なんて容易に死んでしまう

 

「僕はソラと死ねるなら、本望だよ」

 

「そう言う話をしてるんじゃないよ!」

 

キノは満面の笑みで言うが今から旅に出るのだ、心中しに行くのでは無い。何よりも怖いのはキノが本気で言っている事、僕だってキノを見殺しにする位なら一緒に死ぬが、それは最悪の場合だけだ。

 

「冗談だよ、僕はソラと一緒に生きて、足掻いて、まだ見た事の無い世界を見るんだ」

 

「それは少し惹かれるね」

 

見た事の無い世界を見る、それは好奇心が刺激される

 

「だから二人で沢山旅をしようよ。きっと綺麗な物だけじゃ無いけど、それでも何かを見つけられるよ」

 

「キノとなら、凄い物を見つけられそうだね」

 

ふふっとキノは笑い抱き着く力を強める、僕は昔からキノのお願いを断った事は無い、結局は予定調和だったのだ。

 

「何処に行くか決めてるの?」

 

「まだ何も決めてない。ソラと旅に出る事しか、考えてなかったから」

 

「それなら海が見てみたい、僕は見た事が無いから」

 

「海かぁ…僕も見てみたいな」

 

「それなら、行き先は決定だね!」

 

海は沢山の水が有ると本に書いていた、川や湖よりも大きく水が塩辛いらしい、本当だろうか?そんな物が存在するのだろうか?それを確かめに行く、楽しみになってきた。

 

「じゃあ荷物を降ろしたら、僕の武器を選びに行こうか」

 

「そうだね、僕が選んであげるよ」

 

「パースエイダーは、命を預ける旅の相棒だからね。キノに選んで貰うなら、安心かな」

 

キノはムッとした表情で睨んでくる、何か悪い事を言っただろうか?

 

「ソラの命は僕に預けてよ!それに相棒も僕でしょ?」

 

僕の事になると、何でも無い事にまで嫉妬する、それが少し嬉しくもあり、心配にもなる。

他人や物にも嫉妬する、僕なんかの事をこんなに好きなのはキノだけだろう。

 

「ごめんね、相棒のキノに命を預けるよ」

 

「うん!しっかり預かるから、僕の命も預けるよ。死ぬまで…死んでからもよろしくね」

 

にっこり笑うキノは毎回言葉が重たい、だが僕の事を真剣に考えてくれるのは師匠以外はキノしか居ない。

 

「ソラは、命に変えても守るから」

 

「僕はキノを命に変えても守るから、ずっと二人は死なないね」

 

「ありがとう、でも僕を守ってソラが死ぬ事は許さないよ、二人で生きて行くんだ」

 

「素敵な物を、沢山見つけようね」

 

二人で笑い合うとそれだけで幸せだ、この幸せを守る為に死なない様に、そして死なせない様にしないと、その為に先ずは武器の入手から始めないと。

 

これからは二人で生きて行く、きっと何かを見つけるんだ。




主人公

ソラ

キノと同じ位の年齢、実力も同じ位
少し師匠の所に来るのが早かった為、兄弟子
慎重で自信が無い
一人称が僕でキノのセリフと分かりずらい

好きな作品

  • アイドルマスター
  • ToLoveる
  • ローゼンメイデン
  • ひだまり×スケッチ
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。