ヒロイン 恋愛集 ヤンデレ多め   作:黒猫黒

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テイルズ オブ シンフォニア コレット
一途で純粋、少々狂っている

主人公はコルニクス・カーマイン
赤い目に黒髪
カラスのイメージ


巫女様 コレット

僕の村には巫女様がいる

ブロンドのロングヘアーにブルーの瞳で、とても美しい少女で僕の幼馴染だ。

名前はコレット・ブルーネル

 

「ニクス~」

 

村の近くの丘で一人海を眺めて居ると、後ろから僕を呼ぶ声が聞こえて来た

 

「コレットまた来たの?」

 

「ニクスが村に居ないから、何時ものここかなって思って」

 

コレットは僕の隣に座ると、照れた様に笑う

学校が終わると僕は何時もここに来る、村の皆は優しいが閉鎖的な雰囲気がどうにも息苦しかった。

 

「いつの間に村から抜け出したの?私も誘ってくれれば良かったのに」

 

「コレットは巫女様だから、気軽に誘えないよ」

 

「もっと一緒に居たいのに…」

 

コレットは寂しそうに僕の手を握る、でも巫女様は特別な存在だ。

村だけじゃなく世界にとっても、万が一怪我でもさせたら大変な事になる

 

「私もうすぐで、旅に出るでしょ?」

 

「世界再生の旅だよね、リフィル先生に習った」

 

世界を救う巫女様、コレットはその使命を背負って生まれてきた。

なんでも巫女は生まれた時に大切な宝石を持っているらしく、コレットがそうで赤い綺麗な宝石を持って生まれて来た

 

「旅の護衛の人を雇うらしいんだけど、ニクスも護衛として選ばれたみたいだよ」

 

「え?僕が選ばれたの?」

 

「そうだよ。村で一番の強さと、私の推薦があったからだって」

 

確かに村で一番強いのは僕だ、狩りで肉をとってきて、村に近付く魔物を退治している。

狩りをする一番の理由は強くなる為、僕は何時か村を出て一人で旅をする、その為の強さが必要だからだ。

 

「でも僕は一人で旅に出るから、コレットと一緒には行けないよ」

 

「ううん、行くんだよ?」

 

何時もと変わらない笑顔で僕の言葉を否定する、コレットは当たり前の事の様に話す。

 

「だって、私とずっとずっと一緒だもん」

 

「コレット?」

 

「一人でなんて行かないで…私と一緒に行こう?ずっと…ずっと一緒に居たいよ…」

 

握った僕の手を胸に抱き締め、じっと目を見て話す。

 

「私ねホントは、村や世界なんてどうでも良いんだ。

でもねニクスと一番長く居られる方法が、世界再生の旅に出る事だったから」

 

「どうして、そんな事を…」

 

「ニクスが言ったんだよ。この村は好きじゃ無いって、出て行きたいって。

私驚いたの、村を嫌いになっても良いんだって、無理に好きにならなくて良いんだって」

 

「でもコレットは、大好きな皆を救いたいって言ってたのに」

 

村の皆に何時も優しく親切で、村の事が大好きだと思っていた。

 

「うん大好きな皆、だよ。ロイド、ジーニアス、リフィル先生」

 

確かに大好きな"村の"皆とは言っていない、でも村の人達は自分達の事と思っていて、巫女様、巫女様とコレットを崇めている。

 

「そしてニクスの事が、一番大切で大好きだよ。

私の全てを捧げて救いたいのはニクスだけなの、特別で愛してるニクスの為になら、喜んで命を捧げるよ」

 

唖然として言葉が出ない

 

「私は巫女だから村が好きで、世界を救いたいと思わないといけないって思ってた。

でもね、ニクスのお陰で嫌いでも良いんだって分かったの。

想いは自分で選んで良い物なんだって、初めて知った」

 

「僕のせいで…?」

 

「お陰で、だよ。私は目の前が明るくなった気がして、皆の本当の姿が見える様になったの」

 

「本当の姿が?」

 

「そう、皆が大好きって言うのを外して見てみると、皆が見てるのは巫女の私って分かったの。

村の皆も…お父様もそうだった、凄くショックで悲しくて…少し泣いちゃった」

 

「そんな事、皆コレットの事をちゃんと見て…」

 

「見てくれてなかった、ニクスだけなんだよ?

私自身を、ちゃんと見てくれたのは」

 

コレットはその時の事を思い出したのか、泣きそうになっていた

 

「ロイド達は?あいつらなら、ちゃんとコレットを見てくれてた筈だよ?」

 

「それがね…友達だけど私が優しい巫女を演じていても、演技だって気付いてなかったの。

凄い巫女様だなって、褒めてはくれたけどね」

 

「ロイド達は純粋だから、信じやすくて疑う事を知らないから」

 

「そうだね…でも少し寂しかった。

ニクスは私を見て変な顔をしたから、聞きに行ったの覚えてる?」

 

「うん覚えてる、あの時のコレットは顔は笑ってたけど、悲しんでるみたいで…目が泣いてる様に見えたんだ」

 

僕の言葉を聞いたコレットは泣きそうに顔を歪めて、僕の胸に抱き付くと暫く動かなくなった、頭を撫でて話すのを待っていると顔を上げた

 

「そうだよ顔は笑えたけど悲しかったの、誰も私を見てくれないのに、私は皆の為に…

でもね、ニクスが見てくれるからもう良いの。

私を見てくれるのがニクスだけなら、私ももうニクスだけしか見ない事にしたの」

 

コレットの目は暗く淀んで見える。

なんで皆もっとちゃんとコレットを見ないのか、以前はこんなに暗い目をしなかったのに。

 

「だから、ニクスが私から離れちゃったら…私を見てくれる人はもう一人も居なくなっちゃう。

本当の私は、要らなくなっちゃうよ…」

 

涙を流して話すコレットは、巫女の使命に苦しんでいる。

僕は時々こうして話を聞いているから知っていたけど、村の人は、苦しんでいるコレットに気付きもしない

あんなに苦しそうな笑顔に誰も気付かないなんて…

 

「コレット…辛いね」

 

「うん…とっても」

 

ポロポロと涙を流すコレットは、辛そうに表情を歪めている。

皆の見ている巫女様は何時も優しい笑顔で笑うコレット、涙を流すコレットなんて想像もしないんだろうな。

 

「私はねニクス、貴方が居るから私が居るの。

ニクスに気付いて貰えてなかったら、心が砕けて本当の私が死んじゃってたと思うから」

 

こんな状態のコレットから僕が離れたら、コレットの心は死んでしまいそうだ。

 

「ニクス大好き、だからずっとずっと側に居て…」

 

「コレット…分かった、一緒に旅に出るよ」

 

「あ…あぁぁ」

 

コレットはとうとう大泣きし始めた、今までの我慢や辛い事、悲しい事もごちゃ混ぜになっているのだろう。

ここまで泣くのは初めてだ。

震える小さな背中を撫でて、泣き止むまでじっと待っている。

 

 

 

「ごめんね、お洋服濡れちゃった」

 

「全然構わないよ、それよりも少しは楽になった?」

 

「うん!ニクス大好き」

 

より強く抱き付いてきて、胸に顔を押し付けている。

 

「私ね、旅が少し楽しみになったんだよ?」

 

「そうなの?辛い旅だって習ったけど」

 

「だって旅をしてる間って、ニクスを独占できるもん。

何時もは、村の女の子達とお話してたから私は我慢してたけど、旅の間は我慢しなくても良いよね?」

 

確かに村の中ではコレットはあまり話し掛けて来ない、遠くから僕を見つめて居るだけ

 

「村でもしなくて良いと思うけど、なんで我慢するの?」

 

「え?だって村ではあんまりお話してくれないから、迷惑なのかと思って」

 

「違うよ、村の皆が巫女様って敬ってるのに、僕が気軽に話す訳にもいかないでしょ?」

 

「また巫女が邪魔してたんだね…」

 

ぼそっと何かを呟いた

 

「コレット大丈夫?」

 

「大丈夫だよ!でもこれからは、ニクスも旅の護衛になったから、話してくれるよね?」

 

「そうだね、話し掛けるよ。

次からは、ここに来る時もちゃんと誘うよ」

 

護衛だから一緒に居ても大丈夫だろう。

コレットは嬉しそうに笑ったあと、ふと悲しそうな顔をした。

 

「もしね…もしも私が巫女じゃ無かったら、ニクスと結婚出来たのかな…?普通の幸せを叶えられたのかな?」

 

「コレット…」

 

「でも無理だよね…私は巫女だから。

ニクスのお嫁さんに、なりたかったな…」

 

俯くコレットからは小さく嗚咽が聞こえてくる、巫女には何の自由も無い、ただ生まれた時から巫女で世界の為に旅に出る。

自分の願いを押し殺し、世界を救う為だけの道具みたいに…

 

「コレットの願いって何?」

 

「私の…願い?」

 

俯いていた顔を上げ、不思議そうにキョトンとしている

 

「決まってるよ、ニクスのお嫁さんになりたい」

 

「なら、僕が叶えるよ」

 

「え?」

 

「コレット僕と結婚して、お嫁さんになってください」

 

コレットは喜び半分、困惑半分で表情がおかしな事になっている。

 

「ホントに…?私は巫女だから旅に出るんだよ…長くは一緒に居れないんだよ?」

 

「それでも、コレットの夢を叶えたいから」

 

「でも気持ちは?私はニクスを愛してるけど、ニクスはそうじゃ無いでしょ?」

 

「友達としては好きだよ」

 

「やっぱり…」

 

今は友達として好きだ、でも結婚してから好きになっても良いんじゃないかな?

だってコレットなら好きになれる気がする、いや確信している。

 

「だからこれから好きになるよ、コレットと沢山一緒に過ごして、愛してみせるよ」

 

「ニクス!」

 

飛び付いて来たコレットを支えきれず後ろに倒された、コレットは喜びで表情がだらしない。

にまにまと嬉しそうに笑っていて、初めて見る表情だ。

 

「私、生きてきて今が一番幸せ」

 

「それなら良かったよ、そういえばこれ」

 

腰に付けたアイテムポーチから指輪を取り出す、特技の細工で作ったペアリングで特に出来の良かった物を渡す。

 

「結婚指輪だよ」

 

コレットの左手の薬指に結婚指輪を嵌める

 

「ありがとう、私もニクスにつけたい」

 

僕の薬指にもお揃いの指輪が嵌まった、これで見た目は夫婦だ

コレットは指輪を見つめて喜んでいるし、僕は結婚した実感が沸かず、なんだか不思議な感じだ

 

「私ね、叶わないと思って諦めた夢が沢山あるの」

 

「僕に出来る事なら叶えたいな」

 

「ニクスにしか出来ない事だよ」

 

何だって叶えてあげたい、限界はあるけれど出来る事なら何でもする

 

「デートしてキスもしたい、一緒に住むのも、子供も欲しいな…朝目が覚めて一番にニクスを見て、ずっと一緒に過ごして、夜眠る最後までニクスだけを見ていたいの」

 

「え?ちょっ…ちょっと待って!」

 

コレットの願いが溢れて大変だ、子供以外は叶えられるけど、僕に出来るかは別問題だ。

コレットの勢いがすさまじい、僕だけが恥ずかしいんだろうか?

 

「ニクスまずは、キスからしようね?」

 

「ちょっと待って!」

 

待ってくれなかった。

倒れた僕の上に乗っていたコレットは、そのままキスをしてくる。

 

「うぅ…初めてなのに」

 

「ホントに?ニクスの初めてを貰えるなんて嬉しい!

私も初めてだよ、お揃いだね」

 

テンションがすさまじく上がっている、コレットが少し怖い肉食獣の様な目をしている。

 

突然コレットは真面目な顔になる。

今までの様子が嘘の様に真剣な表情だ。

 

「私のニクス…私だけのニクス、もう絶対に離してあげない、ずっとずっと愛してる」

 

「僕もこれからは、コレットを愛する事を誓うよ」

 

「ニクス…私が死んでも、居なくなっても、忘れないで…私を覚えていてね…」

 

「コレット…コレットは僕のお嫁さんになったんだよ?永遠に覚えている、これも誓うよ」

 

「ニクス…ありがとう、私の大切なニクス」

 

寂しそうに笑うコレットを救いたい、そう願った。

 

 

 

僕の願いが叶う未来が来る事を、この時の僕らは知らなかった。




コレットは割りと扱いが可哀想なヒロインだった
世界再生ってひどいシステムだよね

村人がロイドとジーニアスを追い出してるシーンは、胸糞悪くなった

好きな作品

  • アイドルマスター
  • ToLoveる
  • ローゼンメイデン
  • ひだまり×スケッチ
  • その他
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