渋谷凛ちゃんの従兄
21歳 渋谷巧 シブヤ コウ
髪色は黒 目の色はブルー
母親がロシア人で主人公はハーフ
主人公の父親が、凛の父親の兄
アクセサリー職人
アクセサリー 凛 加蓮 まゆ
「ねぇ、この気持ちをどうすれば良いかな?」
じりじりと距離を詰めながら話す凛を見る、顔が赤くなり息も荒い
「愛しさがもう溢れそうなんだけど」
自分の体を抱き締めて、身悶えている姿は…
「外でも走ってくれば?」
変態にしか見えない、残念なこの美少女は俺の従妹である。
この見た目は完璧な渋谷凛は、美城プロ所属の超人気アイドルだ。
昔から綺麗な子だったけど、まさかアイドルになるなんて思ってもみなかった。
「凛は何時から、そんな風になっちゃったの?」
心底不思議だ、従兄を見てこんなに興奮するなんて…
小さい時は普通に俺の事を兄さんと呼んで慕っていた筈、近くに住む従兄として普通に仲の良い関係だった。
それがアイドルになった頃には既に変態になっていた。
「昔からだよ、想いを素直に伝える様になっただけ。昔から兄さんが好きだったし」
「なんで?」
「後悔したく無かったから。自分の気持ちを我慢して、兄さんを他の人に取られるのを黙って見てるだけなんて、嫌だと思ったから」
「でも従兄だぞ?兄妹みたいな感じで育ったのに、恋愛感情なんてあるのか?」
「有るよ、私は兄さんに凄く興奮するよ?見てるとドキドキするし、結婚して子供も欲しいな」
「やめて、詳しく話そうとしないで」
凛は恥ずかしがらず正直な気持ちを伝えてくる、聞いているこちらが照れてしまう程真っ直ぐに。
「兄さんって良い匂いするよね」
俺の首もとに顔を近付けスンスンと匂いを嗅ぐ
「やめなさい」
離れさせて距離を取る
「俺なんて良い匂いな訳無いだろ」
自分の匂いを嗅いでも石鹸の匂い位しかしない、凛の方がよっぽど良い匂いがする。
「ううん良い匂いだよ、安心する大好きな匂い」
「…そうか」
「照れてる?」
「照れてるよ」
凛が嬉しそうに笑っている
俺は手で隠して赤い顔を見られ無い様にしているが、この素直な好意には馴れない。
「そうだ今日は事務所に用事が有るんだった、兄さんも一緒に行こうよ」
「俺はいかないよ、今日は納品の予定も無いし」
俺は美城プロのアイドル用にアクセサリーを納品している、アクセサリーなら宝石でも銀でも何でも使う、そこを美城常務に気に入られた。
普段はオーダーを受けて仕事をしている、この頃は美城プロの仕事ばかりだが。
「でも皆会いたがってたよ?暫く事務所に行ってないよね、皆に顔見せてあげなよ」
「そうだなぁ」
アイドルに会うのも仕事の内だ、皆の想像の中の物を忠実に具現化するのが大切。
「行くか、車を出すよ」
「やった!私、兄さんの車の助手席好きなんだよね」
「はしゃいじゃって、子供みたいだな」
「助手席って恋人みたいでしょ?」
そういう意味で座っていたのか、助手席を誰にも譲らない理由がやっと分かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あー!巧さん、久しぶりだね」
事務所の扉を開くと誰かが抱き付いて来た、この声は
「加蓮か、元気そうだな」
「もうっ全然来てくれないから、寂しかったんだよ?
こんなに可愛い加蓮ちゃんを放置なんて、鬼畜の所業だよ!」
分かりやすく怒っている加蓮に、凛が割って入る
「私が連れてきたんだよ、まったく…仕事が無いと顔も見せに来ないんだから」
「さっすが凛、乙女心を分かってる」
普通仕事が無ければ会社には来ない、それに一月に一度は様子を見に来ている。
「美城常務が言ってたけど…
兄さんと会ったアイドルのモチベーションが上がって、パフォーマンスが良くなるんだって。
いっその事この会社に兄さんの部屋を作って、美城専属になって貰おうかって話が出てるんだってさ」
「本当に!凄いじゃんこれで毎日会えるよね!」
「あの人は本当に思い切りが良いと言うか、大胆と言うか」
会社が良くなる為なら何事にも躊躇いが無い。
そのせいで誤解されやすいが、彼女は会社やアイドルが好きな仕事熱心な人、真っ直ぐな人なのだ。
「どう?なるべく動きたくない兄さんには、良い話じゃない?」
「常務から直接言われたら、考えるよ」
「前向きに、考えてね」
前向きにを強調された、流石従妹断ろうとしている事がバレている。
「悪くない話だと思うけど?専用の部屋も貰えるし、仕事もしやすくなる。
それに、美城の施設も好きに使って良いみたいだよ?」
それは心惹かれる。
美城はそこら辺のホテルよりも、よっぽど豪華な施設が充実している
それが好きに使えるのなら良いかも…
「良いな…前向きに考えるよ、今度は本当に」
「やった」
「凛お手柄だよ!」
今まで以上にアイドル達とコミュニケーションが取れれば素晴らしい作品が作れる
望みを細かく聞いて、より完成度を高められる。
良い作品が出来るなら確かに良い話だ。
「あっ凛!事務所に用事が有って来たんじゃなかったか?」
こんなに長話をしていて良いのだろうか?
「そうだった、会議室に呼ばれてるんだった」
「あっ私も呼ばれてた!」
「ごめんね兄さんちょっと行ってくるよ、私が戻ってくるまで待っててね」
「私も一緒に行く!またね巧さん」
凛と加蓮が急いで事務所から出て行った、言われた通り事務所で待つことにする。
休憩用のソファーに座り、手帳にアクセサリーのデザインを考る、思い付いた物を軽くメモする。
「そのデザイン好きです」
「え!」
すぐ隣から声がした、驚いて隣を見るとまゆが一緒に手帳を見ていた。
「ごめんなさい、驚かせてしまいましたか?」
「まゆ、何時から隣に?」
「ずぅっと側に居ましたよぉ?」
にこりと笑うまゆは何時そうだ。気が付いたら側にいて、当たり前の様に俺の手伝いをしてくれる。
アイドルに雑用なんてさせられないと断っても止めない、今も机の上にコーヒーが置いて有る。
「休憩にコーヒーをどうぞ」
「ありがとう、まゆのコーヒーは何時も俺好みだな、美味しいよ」
俺は甘党なのでコーヒーと言うよりはカフェオレに近い物を飲む、ブラックは飲めない
「ふふっありがとうございます、巧さんの事はずっと見ていますから、好みもバッチリです」
まゆは何時も俺に良くしてくれる、何かお返しをしたいな…そう言えばこのデザインが好きだと言っていたな
「まゆが好きなのはこれか?」
「はい、この指輪に赤い薔薇が絡み付いているデザイン、とっても素敵です」
手帳を指差している、そこには軽く色が塗られただけのまだラフな絵がある
「指輪に嵌める宝石は赤で良いか?それとも違う色が良いかな?」
「え?まゆがデザインのアドバイスですか?」
キョトンとして、俺に訪ねてくるがそうでは無い
「違うよまゆの好みを聞いているんだ、これはまゆに贈る指輪にしたからね」
「まゆに、この指輪を…?」
「日頃のお返しだよ、まゆには感謝しているよ」
まゆは両手を真っ赤な頬に当て喜んでいる。
「嬉しいです、まさか巧さんの指輪を貰えるなんて!」
「喜んで貰えたなら良かったよ」
手帳のラフにメモを書き足して行く、
何か思い付いたのか裾を引かれる
「ん?何か希望がある?」
「はい、あの…宝石は青が良いです、大丈夫ですか?」
「大丈夫だけど、青で良いの?赤の方が好きだったよね?」
「何時もはそうですけど。この指輪は特別ですから、巧さんの色が欲しくて」
「俺の色?」
「巧さんの目の色です、綺麗な青色で好きなんです」
俺の色ね…メモに宝石は青と付け足す
「薔薇の赤はまゆで宝石の青は巧さん、まゆが捕まえているみたいでとっても素敵」
うっとりと話すまゆは時たま…いや割と頻繁にこういう発言をする。好意は伝わるがなんと言うか、愛が大きいと言うか多いと言うか…
熱量が凄い、情熱的とはまゆの事なんだろうな。
「二人の運命が更に強くなりますね」
「出会った時からずっと言ってるね、たしか俺を探してくれたんだよね?」
なんでもまゆは読者モデルをしていた頃に、撮影で使ったアクセサリーに何か惹かれる物を感じて、制作者の俺を探し当てたらしい。
凄まじい執念、いや情熱。
「覚えていてくれたんですね。あの時のネックレス、買い取って今も着けているんですよ」
服の下から取り出して見せてくれたのは、確かにあの時のネックレスで、深い赤色の宝石が特徴的だ。
「懐かしいな、大切に使っているんだね」
もう何年も前の品なのに傷一つ無い、本当に大切に使ってくれているのが見て分かる。
「巧さんとの出会いの切欠ですから。運命の相手まで導いてくれた、もう一つの赤い糸ですよ」
祈る様にぎゅっと両手で、ネックレスを握り締める
「巧さんのアクセサリーは、二人を繋ぐ運命の糸なんです、だから…」
チュッと頬にキスをされた、まゆからしたのに恥ずかしそうに赤くなっている。
「指輪、楽しみにしてますね」
「あ…ああ任せて」
「また一つ運命が強くなりますね、ふふっ」
嬉しそうに笑うまゆに苦笑いになる、凛にしてもまゆにしてもストレートに気持ちを伝えてくれる
俺にはそれが強烈過ぎて少し戸惑ってしまう、情けない事に誰の気持ちにも答えられていない。
彼女達はそれで良いと言う、俺が何時か本当に好きな人が出来るまでアタックし続けると、それまでに振り向かせて見せると。
だから俺が自然に誰かを選ぶまで待っているらしい、申し訳ないからと断ろうとすると、断る事を断られた。
好きでいるのは自由だから、絶対振り向かせる自信があるからと、それで今の状況だ
確かに彼女達に対してときめく事も増えてきた、誰かを選ぶのは案外そう遠く無いのかも知れない。
今回は物語の導入部分
ヤンデレはほぼ無い
続くと思う
好きな作品
-
アイドルマスター
-
ToLoveる
-
ローゼンメイデン
-
ひだまり×スケッチ
-
その他